天聖経: 第469話
第九章 家庭教会と氏族的メシヤ5-6
5. 家庭教会の時代を迎えたことを感謝いたします
愛する天のお父様、多くの歴史路程における恨めしい日々が過ぎ去っていき、また、連結されて過ごしてまいりました。一九二〇年代から六十年期間、あなたが不肖なこの息子をこの地に送って育てながら鍛錬され、分別のつくまでお父様の保護の中で導き、新たな歴史的な観と使命がどのようなものであるかということを悟らせてくださいました。
お父様を知り、イエス様を知ったあとから、それを悟ったあとに歓迎と栄光の一日があなたの歴史の中にありましたが、民族を中心としたキリスト教と韓民族が責任を果たせないことにより、悲しみの歴史を綴ってきたことを改めて回想いたします。しかし、必ずや勝利の日を迎えるために、多くの日々を、多くの血がにじむ闘争の道を再び繰り返されたお父様の労苦の前に、心から感謝いたします。
さらに一九六〇年代を中心としては、二千年歴史をもう一度蕩減するために、キリスト教が使命を果たせなかったことと、国が使命を果たせなかったことを蕩減するために、三次七年路程を設定されたその日を思うとき、それが正にきのうのことのようでございます。今日のこのような歴史的な勝利圏があろうとは、誰も想像できなかったその時代を、もう一度回顧するのでございます。今や三次七年路程を既に送り出し、今年、第二回三次七年路程を発表できる歴史的な時期を、生きている間にお父様に侍り、世界の前に堂々と発表できるこの日がどれほど感謝であるか、言葉で表すことができません。
今や、本格的に国家と世界の次元を越えて、新しい歴史を開門し、「家庭教会は私の天国」という今年の標請をもって出発を決意いたしますので、お父様、この課題を快く受け取ってくださり、統一の群れがこのような内容をもって祈る先々で、直接お父様が共にいらっしゃってくださることを切にお願いいたします。さらに、この場には過ぎし日に八百四十二双を新たに天の家庭として絆を結ぶようにしてくださった子女たちと、世界各地から押し寄せてきた、あなたが心に留めることのできる子女たちが集合しましたので、ここに共にいらっしゃってください。
これからの十年間を、あらゆる精誠と忠誠を決意するときに、家庭を代表する全体が先頭に立たなければならない、家庭教会の時代を迎えるようになったことを感謝申し上げます。サタン世界の混乱の有様をいくら眺めても、私たちは内的にさらに強固に天のみ前に決心し、希望が消えていくこの世の中を見るとき、高く大きな希望を確かめながら、前進できるあなたの子女となるようにお許しくださることを、切にお願い申し上げます。
遠く、韓国と日本、そして、環境と境遇は違いますが、全世界百二十七カ国からここを見つめ、父母様を思い、天を思う幼い子女たちが至る所に散らばっておりますので、その場を祝福してくださることを、切にお願いいたします。お父様の愛の中で、この息子の家庭を保護し、教会を保護されたのと同じように、お父様、そのような環境と寂しい場を守り、保護してくださることを、私は知り、信じておりますので、その場にいる者たちも鉄石のように天が共にあることを信じながら、困難な環境の開拓と任された責任を果たすために、あらゆる努力と忠誠を尽くす不足なき子女となるようにしてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
天のお父様、希望の一九八一年を迎え、新たに出陣する忙しい日々をお父様のみ前に奉献することを、もう一度決意いたします。流れていく歴史の中で、誇らしい一九八一年になれるよう、福を施してください。この国に新しい指導者が立てられたその日から、世界の歴史的な新しい責任を担当できる道を開いてくださり、アジアと西欧が連結され得る、輝く新たな時代の世界を展開させてくださることを、切にお願い申し上げながら、任されたすべての日々において忠誠を果たすことを決意いたしますので、新たな元旦であるけさ、すべてのものを喜びでお受け取りください。真の父母のみ名によってお祈りいたしました。アーヂュ。(一九八一・一・一)
6. 韓国を哀れんでください
お父様、恨多き歴史時代が過ぎていきました。私が忘れられなかったその昔を、個人的な立場でもう一度回想いたします。家庭を立てるべき悲壮な歴史的遡及の道、逆路の道を駆け上がっていかなければならない摂理を前にして、あなたが心配されたその時を、もう一度回想いたします。
あなたの保護によって、滅びることなく、その道を探し出し、二十年の過程において世界の頂上であるアメリカまで消化できる基盤を連結させました。そのようにしなければ、あなたの解怨が不可能であり、人類の解放が不可能であることを知ったので、一心ですべてを捧げて走り、身もだえしながら走ってみたところ、あなたが保護される中で、今や歴史的な総決算をなし、摂理史的な希望の旗を再び掲げて、この地上に正々堂々たる姿勢で進めるようになりました。この道をお許しくださったお父様の恩賜の前に、感謝いたします。
今やここに立っている統一教会の群れが、家庭を中心として父母様の家庭の上に完全に一つとなり、金城鉄壁のように結束し、あなたの愛を謳歌し、人類解放を謳歌しながら、解放圏が私たちの園に成されたと賛美できる、喜びの姿を備えられるようにお許しくださり、困難が迫ってきても喜びと感謝で消化し、感化の環境によって花咲かせ得る群れ、あなたが記憶し、訪ねてこられる群れになれるように祝福してください。私が険山峻嶺を越えるたびに守ってくださったあなたのみ手で、この者たちの行く道をお守りください。
今や家庭教会を中心とした氏族復帰の運命は、地上天国の実現過程に立っている全人類が行くべき共通的な要素として残っております。しかし、迫害の時代ではなく歓喜の時代であり、父母様の名が高く、天上天下に現れることのできる時が来たので、父母様の名声をもって従っていくその道が、今や受難の道ではなく平坦な行路であり、易しい道であることが分かりました。
ですから、前を眺めて感謝し、左右を眺めて感謝し、上下を眺めて感謝し、前後を眺めて感謝できる自分となり、自己の生活圏であなたが喜ばれる勝利的な安息所の一つの住み家をつくろうと、身もだえする姿にならなければなりません。そのような美しい姿勢が、国を愛し得る姿であり、世界を愛し得る姿であり、父母を愛し得る姿であることをはっきりと知りました。今や心の中で、その姿勢を受け継げるこの時間となるようにしてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
お父様、私が韓国に戻ってきて、この者たちの前に勧めるこの気持ちを、心情を、四千万の韓国の地に住む人々と、北朝鮮の地に住む人々の心に連結させてください。北朝鮮の地は共産党が支配する場所ですので、善の先祖を中心として、霊界が地上と連結できる韓国の基地を通し、時空を超越してサタン世界の制裁を受けず、その子孫を感動させられるようにしてください。
このような歴史的な使命を果たせる時代圏に入ってくることにより、彼らを通して二世が統一教会に向かっていける時代圏に、今や結合させられる時となってくることを知っておりますので、その恩賜の恵沢が彼らの前に及ぶようにしてください。そうして、南北が統一され得る一つの起源を、今から二世を通して整えられるように祝福してくださることを、切にお願い申し上げます。
私たちが捧げる精誠と、私たちが祈るすべての声が、全天地に一つの新しい生命の言葉となり、天の国と地のすべての人間の心、本然の心の中に伝わるようにしてください。新しい福音のみ言を、本郷に帰るときに一つの指示のみ言として聞き、そのみ言に従って生命の関係を結び、本郷の道を訪ねて帰ることができるように祝福してくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
誰が何と言おうと、人生はこの道を行かなければならない運命の道を残していることを私はよく知っておりますので、一生を通じ、この道をもがきながら駆けてまいりました。あなたがこのような福の場を、この人類とこの国、そして、私たち統一教会の前に許してくださった恩賜に、重ねて感謝いたします。この時代的な恵沢圏を蹂躙する哀れな群れとなってはなりません。道理に背く者となってはなりませんので、今までの誤った考えをもった祝福家庭がいれば、この時間、お父様、哀れみの心で再び許してくださり、後継者や子女を通して、天の国を受け継げるように、祝福のみ手を広げてくださることをお願いいたします。
滅びる道を紹介しようとされたのがあなたの救いの道ではなく、摂理の道ではございません。統一教会の私を立てて役事されたのは、滅ぼすためではなく、あなたの切なる希望である人類を解放し、哀れな死亡圏にいる人類までも解放させるためのみ旨があってのことであることを知る、この息子の祈りを心に刻んで、韓国を哀れんでください。今、この者たちのために責任をもとうと、身もだえして動く幼い子女たちのその道に、祝福のみ手を添えてください。そうしてこそ、あなたがこの国とこの民族の前に解放され得ることを知っておりますので、そのような志を受け取ってくださり、その道に導いてくださることを切にお願い申し上げます。
お父様、残った三日間、私たちは歴史を懸けて、ひざまずいて悔い改めなければなりません。お父様を見るのが恥ずかしくなく、父母様を見るのが恥ずかしくなく、イエス様を見るのが恥ずかしくなく、モーセとヤコブを見るのが恥ずかしくなく、あなたが誇れる真の父母の心情的因縁を備え、地上で訓練を受けた家庭として、価値ある資格を備えようと誓う群れですので、愛のお父様、心に留め、そのような場に立てるように、万般の激励と導きと指導をしてくださることを、重ねてお願いいたします。許してくださった時代の前に恥ずかしくないこの者たちとなるようにお導きください。真の父母のみ名によってお祈りいたしました。アーヂュ。(一九八五・一二・二九)