天聖経: 第459話
第七章 地上生活と霊界 1
1. ゴルコタの丘を踏み越えさせてください
今までの復帰路程の上に、どれほど多くの曲折があったかと思えば思うほど、私たちが行くべき心情の峠が残っていることを思わざるを得ません。きょう、ここに幼い子女を集めて、悲しみの歴史の事実を、もう一度考えるための時間をもちました。
きのうはクリスマスであり、その日を祝った人は多くいましたが、イエス様の心情を抱き締めて涙を流しながら、恨の心情をもってお父様に対した人は何人おり、また、あすの天の道を案ずる子女が何人いたでしょうか。量り知れないほど苦労なさった天のお父様であるという事実を、何人が知っているでしょうか。この上なく哀れなお父様であったことをもう一度心に刻ませてください。
お父様の路程にこのように曲折が多かったことと、お父様の事情がこのように悲惨だったのは、私たちの先祖の罪によるものであることを知っております。アダムとエバの過ちによる、このすべてのゴルゴタの恨を、私たちも踏み越えていくべき時が来ました。
私たちはあすの夜明けを迎えるために、この渦中においても暗黒の道をたどっていかなければなりません。この暗黒の道を経ていってこそ、新たな夜明けを迎えられることを知っておりますので、統一の役軍は、他の人々が嫌だという明け方の道を探りながら、今まで闘ってまいりました。この路程で私たちが涙を流すことがあるとき、涙を流されるあなたと共にあることを願い、汗を流し腹がすくときも、あなたの苦労の路程を慰められる一日を立てるために身もだえしたことを、あなたは御存じでいらっしゃいます。
恨の多かった過去を思い出として残し、涙とともにお父様を案ずることのできる者となるようにしてくださり、恨多き思い出と涙で過ごしてこられた過去を清算し、あすの善を探し出して笑われる希望に満ちたお父様の姿が慕わしく、自身の、惨めで哀れな姿を忘れたまま、孝子の道理を果たそうと身もだえし得るあなたの息子、娘となるようにしてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
あなたが歩んでこられた道に従ってきてみると、十字架の道でした。しかし、人知れないその道を開拓者の心情で身もだえしながら従ってきてみれば、その道が滅びの道ではないことが分かりました。人間は嘲りましたが、お父様は激励なさいました。数多くの民と人間は反対しましたが、あなたは前で慰労してくださいました。「私がおり、霊界にいる幾千万の聖徒がお前の行く道を擁護する」とおっしゃり、何度も勧告なさったことを私たちは知っております。私がそのような場にいるときに慰労してくださったように、寂しい私の後ろに従っているあの者たちも寂しい者たちですので、彼らにもお父様の愛が共にありますように、切にお願い申し上げます。
あなたの切なる事情と悲しい心情を抱き締めて、自分が責任をもとうと決意する娘がいるでしょうか。彼らを激励してください。そのような息子がいるでしょうか。彼らをつかんでください。あなたの残された最後の戦場において、勝利の栄光を勝ち取り、お父様のみ前に凱旋歌を高く響かせ、お父様の栄光を賛美する誇らしい姿を見せてさしあげられる真の息子、娘となるようにしてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
お父様、韓民族の未来を哀れんでください。この民族が行くべき道は、ただ一つしかありません。政治、経済、文化的な面において、この民族が世界に貢献するものは何もありません。心情的な面以外には、貢献するものがないことを知っております。
天倫の道理に従っている統一の役軍が、この民族の前に絶大な貢献をしなければならず、世界史的な使命を果たさなければならないことを知っております。それゆえ、私たちは死のうにも死ねない身であることを自ら自覚させてくださり、動かないでいようとしても動かざるを得ない責任と使命を背負った役軍であることを、自ら自覚させてください。そうして、きょうの勝利を勝ち取り、あすの闘いで疲れることがないようにしてくださるよう、切にお願い申し上げます。
誰が何と言おうと、誰が反対しようと、誰が謀略を巡らせようと、あなたに従い、あなたが歩まれたゴルゴタの山頂においてあなたに背いた数多くの群れのように、あなたを知らないと言って背を向ける者にならないようにしてください。越えるべき十字架の峠を残らず越えていかなければなりませんので、今から私たちの前に世界的なゴルゴタが訪ねてくるとしても、私たちは新たな隊列を備え、この道に向かって直行し、その峠を越えて勝利の凱歌を高く響かせ得る私たちとなるようにしてください。
あなたが喜べる家族と兄弟が現れることをどれほど願われ、その氏族とその民族、そして、その国家をどれほど願われたでしょうか。そのようになれば、このすべてのゴルゴタの山頂は平地にならざるを得ず、サタンの勢力は倒れざるを得ず、天はむちを持って打たざるを得ないという事実を私たちは知って、残されたこの七年路程を従順に行けるあなたの子女となるようにしてください。
私たちにはお父様を愛せなかった恨が残っておりますので、その恨を解かなければならず、お父様のみ前に孝行の道理を果たせなかった恨が残っておりますので、その恨を解かなければならず、お父様のみ前に忠臣の道理を果たせなかった恨が残っておりますので、その恨を解かなければなりません。そのためには、闘いの路程において孝行の道理を果たさなければならず、忠臣の道理を果たさなければなりません。
お父様をお迎えして孝行を尽くし、忠臣の道理を果たしながら、お父様に侍っていける平和の天国が、早く成し遂げられなければなりません。その日のために、私たちはきょうを誇り、あすを準備しなければなりませんので、喜びの中で歩む道において疲れないようにしてくださり、天に背く者とならないようにしてくださることを、お願いいたします。
一九六五年、恨多き一年であり、歴史的な曲折を越える一年が過ぎ去っていきます。残り一週間、新年を迎えるその日まで、新しい自らの姿を備え、深い眠りの中にいるこの民族のために、心からお父様のみ前に祈ることのできる代身者の使命を果たせる、統一の役軍と統一教団になるようにしてくださることを、切にお願い申し上げます。
天が呪う場に入っていかないようにしてください。私たちが流す涙が万民のための生命の源泉となり、多くの生命がその涙の道を行かざるを得ない生命の動機となるようにしてください。多くの民が神様のみ前にひれ伏し、忠臣の道理を果たして感謝できる関係を残す、私たちの行路となるようにしてください。私たちの逆境の道を、そのような道となるようにしてくださり、私たちの悲しみの生活を、そのような生活になるようにしてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
この一年の残った日々においても、この民族の前に福を施してくださり、世界万民に福を施してください。天上で再臨の一日を待ち焦がれる数多くの霊人の恨を解いてくださり、お父様とイエス様の恨が解かれ、この地に平和の王国が建設され、父が統治なさることのできるその世界が早く築かれるようにしてください。お父様、切にお願い申し上げます。万万歳の栄光と勝利がこの地上に充満し、お父様と共に喜び、お父様に栄光をお返しできるその日が早く来ることを切に願いながら、真の父母のみ名によってお祈りいたしました。アーヂュ。(一九六五・一二・二六)