天聖経: 第449話
第四章 真の人間 4-5
4. 忠実な子女になるようにしてください
イスラエル民族を選びたてるために苦労されたお父様、彼らを立ててみ旨を成就させてほしいと頼まれた、お父様の切な心情を回想しながら、きょう私たちは、イスラエル民族に代わってお父様のみ旨を成し遂げてさしあげなければならない、キリスト教徒の責任を果たさなければならないことを感じるのでございます。
長い歴史を経ながら苦労してこられたお父様に、私たちが侍ることができるようにしてくださり、長い歳月にわたって私たちに心を砕かれ、サタンに対して闘ってこられたお父様の事情が分かるよう許諾してください。未来の希望を置いて選んだ息子、娘たちを抱き、栄光の場にお導きになるために、心を砕かれるお父様の心情を知る私たちとなるよう許諾してください。
今日の私たちが存在するようになったのは、私たち自身の意志ではなく、私たちが享受している生の栄光も、私たちによってもつようになったものではなく、きょう私たちがお父様のみ前で喜ぶことができるのも、私たちの苦労によるものではなく、すべてが数千年の歴史を経て、苦労してこられたお父様が、哀れみを施してくださる恩賜によるものであることを、私たちが分かるようにしてください。
今日の私たちに、自分を立てて万民の前に誇ることのできる何かがあるでしょうか。私たちの中に、真理をもち、宇宙に対して号令できると感じる者がおりますでしょうか。そのようなことが、今日の私たちに任された責任ではないことが分かるようにしてください。私たちがお父様の恩賜の能力を身代わりすると同時に、世界の人類を身代わりして天倫の全体的なみ旨を示すことのできる息子、娘たちとなることを許諾してくださるよう、お父様、切にお願い申し上げます。
きょうの私たちを、私たち一個体の中で求めることがないようにしてくださり、歴史を身代わりし、全体宇宙を身代わりし、未来の世界を身代わりして、天倫のみ旨の前に恥ずかしくないお父様の息子、娘となることを許諾してくださり、そのような息子、娘となったことを誇れる、喜びの栄光を私たちに許諾してくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
お父様、きょうここに集ったあなたの息子、娘たち、自らをお父様のみ前に率直にさらけ出したでしょうか。自らお父様の許諾された祭壇の前にぬかずいたでしょうか。また、自分たちを犠牲にして歴史的な罪悪を蕩減できる生きた祭物となっているでしょうか。現実の罪悪に責任をもった新しい祭物となって十字架を負い、ゴルゴタを越えていかれたキリストの人格を摸範とする私たちとなっているでしょうか。未来の栄光のために、お父様を身代わりしてサタンと闘い勝利した栄光の実績を、私たちはもっているでしょうか。お父様!このような息子、娘たちとなって、あなたの栄光を謳歌することを許諾してくださり、この一つのみ旨のためにお父様に従い得る忠実な子女たちとなることを許諾してくださるよう、切にお願い申し上げます。
今、この一日を許諾してくださいましたので、私たちを哀れみの心で御覧になり、許諾されたみ旨の前に集まった私たちをお捨てにならないでください。お父様、哀れなこの民族に代わり、数多くの教団を祝福してくださり、中心を失ってしまっている民族と祭壇の上に、お父様、祝福を与えてください。命の炎がどこから燃え上がってくるのか分からない哀れな民族と教団の上に、お父様、哀れみの恩賜を許諾してくださり、この人類を祝福してください。新しい祝福が一日も早くこの地と民族に現れることを許諾してくださり、新しい炎が教団を通して現れることを許諾してくださるよう、お父様、切にお願い申し上げます。
お父様、人間の理性ばかりを重視する傾向を除去してくださり、人本主義ばかりを強調するすべての思想を立て直してください。私たちは天倫を立てる神本主義に従う人格者たちとなるようにしてくださり、天のみ旨を敬虔に敬うことができ、お父様の愛を受けることができ、祭司長の職分を担える息子、娘となり、この民族に代わって立ち上がることを許諾してくださるようお願い申し上げます。また、私たちが数多くの教会に代わって現れることができるようにしてくださることを、愛するお父様、切にお願い申し上げます。
この一週間を過ごす間に犯したあらゆる過ちを清算できるようにしてくださり、御命令される新しいみ言と許諾される新しい恩賜に浸り、委ねられるお父様のそのみ旨と施してくださる深い愛に浸り、宇宙万象の前にお父様を誇ることができ、お父様に栄光の敬拝をお捧げできるこの時間となることを許諾してくださるよう、切にお願い申し上げます。最初から最後まで全体を主管してくださることを願いながら、主のみ名によってお祈り申し上げました。アーヂュ。(一九五七・六・二三)
5. 新しい方向をとるようにしてください
シオンの丘を失ってしまった人間が、再びシオンの地を取り戻さなければならない苦労の歴史が残っていることを、私たちは痛切に感じております。本然の心情を携えた真の人たちが暮らすこの地になることができず、本然の心情的な痕跡を地上に立てることができませんので、これらを抱きかかえて本然の世界を夢見ながら闘われるお父様の悲しい心情を、この時間、慰労してさしあげる息子、娘たちとなることを許諾してください。
お父様!私たちはお父様の悲しい歴史路程を回想すれば、畏れ多く思う心を抑えることができず、苦労なさるお父様の性相と向き合うたびに、畏れ多く思う心を抑えることができないのでございます。今、この者たちが自分の体と心を祭物として捧げ、お父様の御苦労を減らしてさしあげることができ、止めてさしあげられる息子、娘たちとしてお立てください。
あなたは、楽しむことができ、喜びの場で解放を謳歌できる勝利の一日が早く来ることを待ち望まれましたが、その解放のみ旨を成すのはお父様ではなく、死亡圏であえぐ不肖なる私たち人間でなければならないという事実を、私たちは知っております。そのように重要な立場にいる人間自身の価値を知らないまま、死亡の路程であえいでいる人類を受け入れてくださり、今私たちに、本然の心情を回復するための新しい価値を掲げ、お父様の栄光の心情を謳歌できる切な心を呼び起こしてください。
本然の性相と本然の形状を備え、真の息子、娘の姿を備えて、お父様の解放を謳歌できるようにしてください。これが私たちの千秋の願いであることを、お父様が御存じであることを知っております。お父様、勝利の一日が来ることを知る私たちが、哀れな立場で呻吟しているこの民族に代わって頭を下げて、お父様のみ前にぬかずいたのでございます。勝利の一基準の立場に私たちを導いてくださり、任せようとなさる大いなるみ旨の前に、祭物となり得る私たちとなるよう、導いてくださることを切にお願い申し上げます。
今、お父様のみ前に集まりましたので、その心を開かせてくださり、その体の事情をすべて解き、真の心情から湧き出る切な心をもって、お父様を慰労できるようにしてくださり、お父様に対して謙遜に頭を下げることのできる心情の動きが、この時間に現れるようにしてください。私たちに、過去を悔い改め、現実の中でお父様の神聖な恩賜を欽慕できる切な心を起こしてくださり、その心をお父様が自ら主管してください。今、新しい感覚と感触を起こし、新しい方向をとらなければならない自らであることを悟れるこの時間になることを許諾してくださるよう、お父様、切にお願い申し上げます。
お父様、私たちが足らない精誠を束ね、この時間に生きた祭壇を備えるようにしてください。私たちの一人一人が勝利の祭物とならなければならないことを予告しているという事実を知っておりますので、お父様のみ前に正しくないもの一切を除去させてくださり、お父様、権能のみ手を広げ、新しい再創造の権限を呼び起こしてください。お父様のもの以外の一切を除去させ得る、本然の再創造の性相を備えさせてくださり、形状を備えさせてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
お父様、今、眠っている三千万の民衆を目覚めさせてくださり、塗炭の苦しみの中でさまよっている人類を、お父様の掌中に置いてくださり、この者たちをひと所に集め、お父様の本郷の園、お父様が理想とされる善の国に導いてください。どのような迫害と患難を経たとしても、この人類を早くお父様の願われる園の中に導いてくださることを、切にお願い申し上げます。
そのためには、お父様、人間が実践しなければならない責任があることを知っておりますので、愛する息子、娘たちに命令してください。残った罪悪の地と民を取り戻さなければならない責任があるとすれば、この者たちを起こして命令してくださり、勝利の園を建設することのできる天の精兵として、役軍(担い手)として、お父様が願われる所に命令して送ることを決心できる、この時間となることを許諾してくださるよう、お父様、切にお願い申し上げます。
お父様、この日も孤独なあなたの息子、娘たちが集まり、訴えるところには、すべてお父様が自ら栄光と愛のみ手を広げられたことを、彼らをして感じるようにしてくださり、心をすべてお捧げし、一つの祭壇に一つの心情を集め、一つの形でお捧げできるこの時間となることを、お父様、切にお願い申し上げます。また、数多くの民族に代わって集まっている数多くの教団にも祝福してくださり、勝利の一日が成され、お父様の楽しみが回復した喜びのこの地となることを、切にお願い申し上げます。
今、私たちのすべてのものをつかさどってください。これからお父様のみ旨の前に反対する何かがあれば、それがサタンが乗じる条件になるのではないかと憂慮せざるを得ませんので、お父様、サタンが乗じ得る一切の条件を除去させてくださり、権能の恩賜によってこのすべてのものをかき抱かれ、お父様が自ら命令してくださり、抱きかかえてくださることを、切にお願い申し上げます。最初の時間から最後の時間まで、お父様のものとして自ら主管してくださることを切にお願い申し上げながら、主のみ名によってお祈り申し上げました。アーヂュ。(一九五九・六・二八)