天聖経: 第426話
第十三篇 平和メッセージ
第三章 真の父母と天一国時代
第二節 神様の摂理史観 26
第三節 天一国時代の摂理 1-8
26 これまで八十年以上の間、私は初志を貫徹し、天の命に従って神様の創造理想である地上天国と天上天国、すなわち平和世界を築くために尽力してきました。地球星の津々浦々を数十回も巡りながら天のメッセージを広く伝えてきました。特別に二十一世紀に入る中で私は、天が人類に賜った最後の祝福であり警告である環太平洋圏を中心とする天の摂理的方向と人類の未来についてのメッセージを説き明かしてきたのです。
平和世界を具現するには、ほかの方法があるわけではありません。人類の真の父母であられる神様の命に従い、世界を抱いてアベル国連を設立し、救援摂理を躍動的に推進、実践している私の教えに従わない限り、人類の未来は希望があリません。天がこの時代に私たちに下さった最後通牒のごときこのメッセージを胸深く刻印し、今後、皆様の人生の指標としてくださることを願うものです。
1 二十一世紀に入った今日の人類は、実に歴史的な大転換期に置かれています。永遠の世界平和を定着させることができるのか、あるいは二十世紀まで反復してきた暗鬱な戦争と対決の歴史を再び繰り返すのか、これを決定せざるを得ない時点に来ています。皆様も御存じのように、私は、二十世紀に入って本格化した植民地争奪戦と、第一次、第二次世界大戦、韓半島での六・二五動乱、東西冷戦など、絶えず繰り返されてきた戦争と反目の時代を通し、生涯の全過程を神様の平和理想世界王国具現のために捧げてきました。その過程において私は、第二次世界大戦が終わって創設された国際連合が、永遠の世界平和を実現するため、神様のみ旨を受け入れることができる平和機構となるよう切に祈ってきました。
2 一九四五年に創設された国連に、世界平和のために貢献した素晴らしい業績がないわけではありませんが、創設六十周年を超えた今日の姿は、その本来の創設目的を遂行するにおいて、深刻な困難に直面していることを、自他共に認めています。加盟国が二百カ国に追っていますが、自国の権益ばかりを代弁し、主張する国連代表部の姿は、世界紛争の解決と世界平和の具現において、創設当時からの限界を露呈しています。
「天宙平和連合」の出現
3 人類は今まで、歴史を通して、絶えず人間を中心とする平和運動のみを展開してきました。その良い例が民主と共産の対決です。個人の権益と自由をどれくらいより認定し保障するか、その程度の差だけであって、民主主義も共産主義も、すべて父母を失った子女たちがカインとアベルに分かれて争う、兄弟間の紛争の範疇を抜け出すことができませんでした。不完全な人間ばかりを中心として展開する平和運動は、歴史的に常にその限界にぶつかり、挫折してしまったのです。世界平和実現の華やかな夢を抱いて出発した国際連合が、今日その生まれながらにしてもつ限界点にぶつかり、人類にこれ以上希望を与えることができずにいるのも、正にこのような理由のためです。
一言で言えば、天が直接運行し、歴史を摂理できる時を迎えられなかったということです。
4 神様の永遠の創造理想である平和理想世界を実現するために、カイン格である既存の国連を更新するとともに、新しい次元で平和理想世界王国の機能を発揮できる天宙的次元のアベル格の国連の姿が、正に「天宙平和連合」です。今、皆様と共に誕生した「天宙平和連合」は、神様の勝利であり、真の父母様の血と汗と涙の結実であり、皆様の希望であり願いです。カイン的な既存の国連の前に、天一国を代表するアベル的王国の使命を果たすようになるでしょう。
5 「天宙平和連合」は、既存の国連のアベル的位置に立ち、民族的で国粋的な国連代表部の角逐の場となるのではなく、汎世界的で超世界的な天宙的次元で、人類の平和と福祉のために崇高な革命を遂行していくでしょう。外的で形式的なスローガンに縛られる国連ではなく、より根本的で実質的な次元で、真に人類のためのメシヤ的使命を果たすようになるでしょう。
そのような目的のもとに、私は、既に二〇〇五年の十月二十日、「天宙平和連合」の創設メッセージを世界百二十カ国に伝播する世界巡回路程の中、ウクライナにおいて「世界平和王国警察」と「世界平和王国軍」の創設を満天下に宣布しました。この組織は、今から私たちの体の赤血球と白血球のような役割を果たし、世界の至る所で天の血統に接ぎ木され、新しい出発をした祝福家庭を保護し、一方では、神様が下さったエデンの園、すなわちこの美しく有り難い地球星を守り、保護し、育てあげる警備隊の役割を果たすようになるでしょう。
6 この地球星を神様が願われる理想天国にするため、五大洋六大州を連結し、巡回しながら疾走できる「世界平和超高速道路」建設の一環としてベーリング海峡にトンネルを通す、世界最大のプロジェクトを進めています。世界平和具現の崇高な志を抱いて出発した国際連合が、有名無実な機構に転落した現実を無視することができず、私は国連の刷新を推進しています。それと並行して、「新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れるべきだ」という考えから、私は、人類を天宙平和神文明開闢時代へと導く新しい「平和国連」、すなわちアベル国連(「天宙平和連合」)を創設し、世界百二十カ国以上の国々から支持を受けています。
7 世界人口の七四パーセントを占めている蒙古斑同族は、世界で最も大きい単一同族体です。五十億に近いこれらの人々を糾合し、この地球星に真の愛の台風を起こさなければなりません。皆様と先生は、同じ韓半島で生まれ、同じ文化圏を享有しています。皆様は、私の教えである真の愛、真の生命、真の血統を通じた真の家庭完成の真理を伝播し、教育する平和大使であり、天の密使です。平和大便になった皆様は、今から天の真理をもって、死の道も恐れない預言者的な信念と誇りで奔走しなければなりません。天の密使になって奔走する皆様の永生は、天が必ず責任をもってくださるでしょう。
8 私たち全員が共有している蒙古斑は、単純にモンゴリアンを表示するために生じた生理的な斑点ではありません。後天開闢の時代が訪れる時、真の父母様を中心として全人類を糾合し、統一する求心点とするために、いち早く天が下さった東夷(とうい)族の証票です。さらには、蒙古斑同族の中心軸の位置に立っている韓民族は、六十五億の人類の先頭に立ち、真の父母様の伝統を伝授する代身者としての使命を果たさなければならない選民です。