天聖経: 第446 話

第三章 真の愛 7

7. 父の愛と絆をたたえる子女となるようにしてください

お父様、気高く貴く聖なるお父様の摂理歴史は、長い人類歴史を手探りで来たのでございます。お父様、きょうも私たちを立ててくださり、世界的な責任を追求なさるあなたの立場がどれほど物悲しく哀れかを、私たちが感じることができるようにしてください。

あなたは、誰ともその関係を断ち切ることができないあなたであり、私たちと永遠に共に暮らしたいと思われる愛のあなたであることをよく知っております。あなたにかき抱かれて私たちが「お父様を愛しています」と言う言葉よりも、あなたが「お前を愛している」と言われるその一言が、私たちにはより必要だということを知ったのでございます。私たちが「お父様を愛しています」と千回、万回言うよりは、「私の息子だ」と信じてくださるその一言と、その一つの位置が必要だということを知りましたので、どうかそのように言ってくださる子女として立ててください。誰がこの道を妨げ、迫害したとしても、お父様が認めてくださる立場に立つようになるとき、私たちは哀れな人ではなく、孤独な人ではないことを知ったのでございます。お父様は、私たちが孤独な涙を流す前に、世界を通して私たちを慰労できる基盤を先に築いてこられたのでございます。私たちの悲しい立場に心を砕かれながら、世界的な慰労の基盤を広げてこられたことを思うとき、何をもってしてもお父様のみ前に恩をお返しする道がない私たち自身であることを、より一層感じるようにしてください。

お父様、世界に広がっているあなたの子女たちを慰労してください。通ってきたすべての所にあなたのみ旨が植えつけられることを期待し、精誠を尽くすあなたの子女にも、お父様の無限の祝福のみ手を加えてくださることを、切にお願い申し上げます。

はるか遠くのこの韓国の一角を慕いながら、今この時間にもこの師を案じつつ、お父様のみ前に涙で切に訴える群れが世界に広がっているという事実を思うときに、この本部がどれほど恐ろしく途方もない立場であるかを、私たちはよく知っております。見た目の姿は不足でみすぼらしいのですが、あなたの心情を支え、あなたを父と呼び、心から侍ろうとするその思いだけは切なのでございます。しかし、あなたの愛と絆をたたえることができ、お父様が立てて誇り得る息子、娘だとすれば、その姿とその事情とその境遇が問題にはならないことをよく知っております。

愛のお父様、韓国を慕う統一の群れに祝福をお与えください。彼らは韓国を自分の祖国だと心で仰ぎながら、この地のために血と汗と涙を流しております。この地のためには骨でも埋めたいと思う数多くの群れが統一の理念とともにあることを思うとき、彼らを一つにしてあなたが願われる一つの国を建て、一つの世界的な理念を成就しなければなりませんので、そのみ旨を成す時まで、私たちは耐えて、耐えて、また耐えながら行かなければならず、六千年のうんざりとするような歴史過程を黙々と耐えてこられたお父様に倣い、私たちは無言で耐えながら行かなければならないのでございます。

分かれていた数千年の間、私たちがお父様に対して心と体で慕いながら訴えたすべての事情が、今ではもうすべて過ぎていきました。再び出会いましたので、私たちがお父様の内情を抱き、お父様と話し合い、お父様の事情を代わりに背負って未来に向けて誓わなければならない立場に立ちましたので、どこかの誰かが私たちの師になるのではなく、ただ、お父様が私たちの師になってくださらなければならず、どこかの誰かがあなたのみ旨を任されるのではなく、私たちがお父様の命令に責任をもっていく者たちとなるようにしてくださることを、愛のお父様、切にお願い申し上げます。

長い歴史過程でのあなたの悲しい事情を、私たちは感じることができるのでございます。世界の数多くの国家を見るとき、あなたが取り戻すべき地とあなたが歩んでいかなければならない労苦の道が、まだたくさん残っていることを知っております。したがって、私たちは血と汗を流すことをためらうことなく、全世界に向かって休むことなく走らなければならない責任と使命を心と体で感じ、実践しなければならないのでございます。お父様、この民族はかわいそうな民族になるしかない状況でございました。しかし、世界の万邦に誇るべきお父様の摂理のみ旨が統一の群れの中にあるという事実を、誰よりも先に私たちが知るようになったことを、お父様のみ前に心から感謝申し上げます。

お父様、これまであなたがどれほど苦労してこられたかを、私たちが分かるようにしてください。心で精誠を尽くすあなたの子女がおりますでしょうか。彼らに千倍、万倍の福を施してください。お父様に対する慕わしさに満ちあふれ、お父様の心情を感じ、民族を抱き締めて身もだえする彼らの切なる願いが、決して無駄にならないようにしてください。そして、この民族がこのひと時を克服し、世界に向かって駆けていける解放の民族となるようにしてくださり、ひいては全世界に天国を創建し得る第三のイスラエル民族となるようにしてくださることを、切にお願い申し上げます。

ここに集まったあなたの子女たちを慰労してくださり、出会いの喜びとともに、お父様と新しい心情の絆が結ばれることを許諾してください。帰る道のりもあなたが保護してくださり、お父様、これから私たちに任されるすべてのことと出会うすべての時間に、あなたの聖なるみ手が共にあるようにしてくださることを切に、切にお願い申し上げ、真の父母様のみ名によって切にお祈りいたしました。アーヂュ。(一九六九・五・二)

Luke Higuchi