天聖経: 第445話

第三章 真の愛 5-6

5. 忠節を守る息子、娘となるようにしてください

お父様、天と地が一つの体のようになっていることを、私たちはみ言を通して知っております。天は主体であり、私たちは枝葉であることを考えるときに、ある一日、ある一瞬におきましても、天の愛と生命の津液(人体中の液体)を受けなくては生きることのできない私たちであるにもかかわらず、今日、天の一つの枝と葉として生きるべき私たち自身が、永遠であられる神様からにじみ出る愛の津液を受けながら生きられなかったことをお許しください。

お父様、今終わりの時となり、審判の日を予告するこの時に、私たちが完全な根であられるイエス・キリストを中心として、お父様の愛に接ぎ木されることを許諾してください。永遠であられるお父様の愛と、イエス様と聖霊の愛を通して結ばれる愛の実を、私たち自身で刈り取ることを待ち焦がれるお父様であられることを知っておりますが、私たち自身がそこに到達するためには、あまりにも及ばず、不完全で、未熟ですので、お父様の収穫の刈り入れを妨げる者となるのではないかと不安に思うのでございます。

今、私たち自身をお父様にお任せしますので、お父様、私たちを育ててくださり、見守ってください。試練と患難の中で鍛錬してくださり、一つの成熟した結実として完結し得ることを許諾してくださり、永遠であられるお父様の愛のみ手を経て、永遠の天国を成す結実体となり、天の実を刈り入れる収穫者となることを許諾してください。

お父様!このことを、きょうこの時間に初めて告げたのではなく、旧約時代と二千年前のイエス様の当時にも告げていたことを知っております。これを知っているとすれば、今日の私たち自身が結実し、天のみ前に刈り入れられる収穫物として、天が安息できる結実体にならなければならないのですが、自分自ら判断してみますときに、いまだ完全であることを感じられない者たちがいるのでございます。そうだとすれば、自らお父様のみ前に悔い改め、自分の未熟さを嘆き、イエス・キリストの悲しみを身代わりできる悔い改めの子女たちとなるよう許諾してくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。

お父様、この日に私たちが集まりましたので、この者たちの心を完全に主管してくださり、完全にお父様が運行される中心として主管してください。そして、お父様のみ旨にふさわしくない、あらゆる悪の観念や主義、主張を一切容認なさらないでください。ここに集まった群れは、聖別に聖別を加え、サタンが役事していたものを終結させることによって、完全に聖別された子女たちとなるようにしてくださり、お父様だけが運行なさり、お父様だけが干渉なさるこの時間となるようにしてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。今、私たちを通してキリストの日の到来を急ぐよう、促していらっしゃることが分かるようにしてくださり、私たちを立ててキリストの愛を表そうとなさる時であることが分かるようにしてください。また、私たち自身を立てて、キリストの患難を抱きかかえて立ち上がるのを待ち焦がれていらっしゃることが分かるようにしてくださり、天に向かって走っていく私たちの歩みが、自分を中心としないようお導きくださり、自分を中心として祈る場にとどまることがないようにしてください。

すべての悪が侵犯し得る要素を退け、出で立つことができるようにしてください。お父様が運行なさり、願われるそのみ旨を成すために、どのような険しい闘いの道だとしても、倒れ落胆するしかない道だとしても、耐えていくことができるよう、お父様がつかんでいてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。私たちは、この世の人ではないがゆえに、この世の栄光は受けられないことを知っております。イエス・キリストを通して告げられたように、二千年の歴史を経過してくる中で、真のお父様の愛と志操をもった天の民、天の息子、娘がいるというとき、彼らは、世紀や世代を問わず、地上で歓迎されないことを知っております。

お父様!今日、私たちがイエス様を身代わりして、イエス様が地上において成せなかったことを身代わりする祭壇が、この民族から迫害を受けるようになるとき、耐えられるようにしてくださり、天のために生きるようになるとき、この地上の人類から侮辱され、困難にぶつかり、悲しみを受けるようになるとしても、十分に克服して残れるようにしてください。六千年が経過した今日まで、イエス様が収穫の一日を待ち焦がれながら私たちを呼んでいらっしゃいますので、私たちを通して歴史的な悲しみと十字架の血涙の跡を刈り入れられ、私たちが勝利の盾となれるように導いてください。

希望の実体であるイエス様は、きょうも私たちがサタンを主管できる資格をもつ者となれるよう待ち望んでいらっしゃることを、忘れないようにしてください。そうして、お父様の喜ばしいみ旨を心に抱き、きょうも天を身代わりして闘わなければならず、生涯路程を捧げてお父様のみ業を行い、私一代において使命が終わらなければ、子孫たちを通してでも怨讐サタンを屈服させなければならないという決心を抱く息子、娘となることを許諾してくださるよう、お父様、切にお願い申し上げます。

新年を前にした私たちは、再び生死を懸けた闘いの道を行かなければならないことを、心の奥深くで覚悟しなければならないのでございます。いかなる怨讐たちが反対するとしても、屈することなく忠節を守れる息子、娘となることを、お父様、切にお願い申し上げます。そして、お父様を身代わりする息子、娘であることを、あらゆる万象の前に示すことができ、天地の身代わりとなり得るお父様の息子、娘となることを許諾してくださるよう、お父様、切にお願い申し上げます。

この日、許諾してくださったみ言を現してくださり、心と心がつながることを許諾してくださり、霊が霊を動かし、お父様の全能のみ手によって再び造られ得るこの時間となることを許諾してくださるよう切にお願い申し上げながら、主のみ名によってお祈りいたしました。アーヂュ。(一九五六・一二・三〇)

全体目次

 

6. 愛の心情で駆けていくようにしてください

愛するお父様、み旨が願う道がこのように曲折の峠の多い険山、峻峰であることを全く知らなかったのでございます。ここに立っている息子は、黙々とこの道に向かい、生涯を懸けて目指しながら出発し、少年時代を過ぎ、壮年時代を経て複雑な環境の過程と、教会を抱えて身もだえする時代を、国と民族が迫害する渦中でふらつきながら歩いていくたびに、あなたが支えてくださったがゆえに、倒れて滅びることがありませんでした。そのように守ってくださった過去を振り返るとき、感謝申し上げます。

今は民主世界の先端の位置、すべての視線が注目する天のみ旨にかなう神様の息子の位置で、手本となる息子の姿を証するために、すべてのことを躊躇せずに進んでいくことに対して、お父様が守ってくださり、導いてくださることを感謝申し上げます。滅びると思っていましたが、滅びることなく生き残った道が何度もあった事実を考えるたびに、本当に堕落がどれほど恐ろしいかを知っておりましたので、「私一代において二度と堕落の恨多き道を行くまい」という鉄石のような信念で誓って余りある、統一教会の家庭の群れにならなければならないのでございます。

今、どこで病になったのかを知り、鉄石のような信念をもって誰よりも天を愛さなければならない責任が私たちにあることを知ったのでございます。すべての堕落性の根がどのようなものかを知ったのでございます。まず、自分を中心とする所有欲で出発し、うそを語り、不貞の道を行き、あらゆる天のものを奪う強奪の道を行き、その次に息子の時代に至っては、命を奪う道を行ったのでございます。

歴史時代のあらゆる独裁者たちがどのような人たちだったのかといいますと、うそを語った者であり、不倫の愛の道を思いのままに行った者であり、あらゆるものを自分勝手に強奪した者であり、あらゆる善の人たちの命を思いのままに奪った者たちだったことを思うとき、そのような歴史的な汚点の道を、私たちは行ってはならないのでございます。これを愛で消化させる天の伝統を、そっくりそのまま受け継ぎ、万世のいかなる歴史的な闘いよりも悲惨で熾烈な闘いを自分自らしたとしても、敗者とならずに勝者となり、天の愛の旗を高めようと身もだえする息子、娘になれるようお願い申し上げます。

そのような男性と女性が一つになり、天が願う愛の所有決定を下した場で、私たちの息子、娘は必ず天の息子、娘として生まなければならないという信念をもち、原理的な父母としてサタンが讒訴できない囲いを張り巡らせていくあなたの息子、娘となり、家庭となるよう祝福してください。今日のこの所有権決定の問題は、重大なことでございます。愛を中心とする所有権は家庭を基盤とし、その次に万物の所有権は新しい真の父母の家庭を中心として、本然の相続過程を経て、自分の所有権を決定しなければならない歴史的な恨が残っていることを知っております。

民族と国家を越えながら、このことをやり遂げられる時が近づくことによって、このような舞台の上に立つ厳粛な時間にとどまりましたので、すべての至誠と思いを尽くし、この祭壇の前に現れた歴史的な孤児のような境遇にあるとしても、天を抱きかかえて身もだえする息子、娘となり、この峠に傷を残して越えていくことがないよう、お父様、祝福してくださり、導いてくださることを切にお願い申し上げます。

今、心と体をすべてお捧げすることをお父様のみ前に決意いたしましたので、愛の心情と燃える心で天のために生きることに、我を忘れる道を駆けていくことに躊躇しない群れとなるようにしてください。振り返ってみれば、歴史の中には恨も多く、悲しいことも多くありましたが、あなたの愛のために歩む慰労の道があったことを感謝申し上げます。回顧する歴史を感謝で、現在の立場を感謝で、未来に現れる勝利の、一日が目の前に近づいてくることを感謝で迎えるようにさせてください。感謝で始まり、感謝の過程を経て、感謝の終着点で、感謝の涙とともに互いに手を取り、自分の妻と息子、娘とすべてのものを天にお捧げして勝利する家庭として、お父様のみ前に入籍していける天の聖なる群れとなることを許諾してくださり、天の皇族となることを許諾してくださるよう、切にお願い申し上げます。

残された事情が多くありましても、ただ愛を中心とする勝利の一日を目的として、あらゆることを消化して走っていく、雄々しく勇猛な息子、娘となることを許諾してくださるよう、切にお願い申し上げます。たとえ滅びるような道を歩むことがありましても、愛の涙の跡を残す歩みをしようという群れになれば、彼らの行く道は滅びることがなく、歓迎される道だけがあることを知っておりますので、すべての家庭を代表する群れが一致団結し、一つとなって一体となり、この国を生かし、世界に向かって越えていく、愛を中心とする家庭の群れとなり、氏族と教会の群れとなり、祝福された選民の特権を受け継ぎ得る群れとなることを許諾してくださるよう、切にお願い申し上げます。

残されたその日の前に、恥ずかしくない夫と妻となり、父母となり、氏族と民族の責任者となることを許諾してくださるよう、切にお願い申し上げながら、真の父母様のみ名によってお祈り申し上げました。アーヂュ。(一九八二・一〇・二七)

Luke Higuchi