天聖経: 第442話

真の父母様の祈祷

第三章 真の愛 1

1. お父様の心情を宣布するようにしてください

お父様、多くの群れがあなたのみ旨とは何かを知りたいと思っております。多くの人々があなたの聖業とは何かを知りたいと思っております。多くの人々があなたの送られる一人の方を迎えることを待ち焦がれております。

きょう、この時間を祝福してください。天のすべての遺業を相続する者は、信仰の年輪を多く積んだ者でもなく、人のために奉仕したという実績を備えた者でもないことを知っております。信じるとしても、真の心情を通じた信仰をもたなければならず、人のために生きるとしても、心情を分かち合う実績を備えなければならないことを、私たちは知っております。あなたは、多くの群れの中で真の人を求めていらっしゃることを知り、多くの人々の中で真の人を立ててあなたの遺業を相続させようというみ旨があることを知っております。

きょう、取るに足らない私たちが、驚くべきお父様のみ旨の前に現れるようになるとき、まず私たち自身が足らないことをはっきりと悟り、天のみ前に畏れ多くも立つことのできない堕落した子孫であることを、骨肉から感じなければならないのでございます。どこを見ても、天のみ前に立てて誇るべき何ものももち得なかった私たちであることを知っております。先祖から伝わってきた血統も、あなたに背反した血統であり、先祖の血と骨と肉を受け継いだすべての預言者たちも、あなたが喜んで、永遠の愛の心情で抱き得ない罪悪の苦い根をもっていたために、今日の私たちも天のみ前に受け入れられるにふさわしくない者たちであることを、あまりにもよく知っております。あなたがこの上なく善に造られた者たちが、お父様が嫌わざるを得ない部分と要素をもったまま、この地上で生きるという、この悔しい事実を知るとき、私たちは痛嘆せざるを得ないのでございます。

今、私たちの血と肉、そして細胞の一つ一つに悪の性根と要素が潜在しているという、この身の毛のよだつ事実を、えり分け、踏みつけ、無慈悲に切ってしまわなければならないことを知っております。お父様の神聖な本性とつながることができず、本性の心情と本性の血統、そして本性の骨肉を受け継げなかった恨み多き子孫であることを、私たちは告白せざるを得ないのでございます。このような私たちの中で、あなたが永遠無窮に遺業として残す、そのエデンの園の中に立てて祝福できる息子、娘がどこにいるだろうかと思うのですが、この不足な者たちを赦し、受け入れる条件を立ててくださり、これを減らし、あれを減らしながら「罪がない」と言える立場に立ててくださろうとする、あなたの大きな恩賜の前に、身をかがめ、頭を下げ、涙し得る息子、娘たちとなるようお許しください。

天を知れば知るほど、お父様のみ前に心苦しい自らであることを悟らざるを得ず、行けば行くほど、頭を下げてお父様のみ前に自らの姿をさらけ出すのに恐ろしさを感じざるを得ませんが、これが天に従っていく道であることを知っております。きょう、ここに集まったあなたの息子、娘たちも、息子、娘と呼ぶにはふさわしくないことを知っておりますが、この者たちをお捨てにならないあなたのみ旨があることを知っておりますので、御覧ください。険しい立場で傷を負いながら生きてきた、この者たちのすべての傷を、お父様が覆ってください。いくら血と肉の縁が絶ち切れた子女でも、本然の心情を通しては、「知らない」と言うことのできない立場にあるがゆえに、あなたはこの者たちを真の子女として心に留めようとしていらっしゃることを知っております。お父様、この日を祝福してくださり、心に留めてくださることを切にお願い申し上げます。

きょうこの日を、私たちが新しい歴史的な一日として立て、体と心、そして心情のすべてをお父様のみ前に捧げ、子女の栄光と子女の名分に接し得るよう許諾してくださることを切にお願い申し上げます。私たちがお父様のみ前にお捧げするものは、何も備えることができておりません。このように不足な者たちですので、この身に属した一切のものの中で、お父様のみ前に栄光となるものが何かあるでしょうか。しかし、私たちは、不足なことを悟りながら、不足な心情に天が憂慮する心を大切にとどめ、すべてのことをお父様と共に絆を結び、お父様と共に条件的な何かを立てようと思いますので、哀れんでください。

その心と心情の基盤は、億千万のお金とも取り替えられないことを、お父様はあまりにもよく御存じでいらっしゃいますので、数多くの民族を置いて、血のにじむ心情を胸に抱き、一日のみ旨と栄光のために耐えて、涙を流す民族を立ててこられたことを知っております。それが選ばれたイスラエル民族であり、歴史的な選民たちが歩んできた道であり、イエス様が逝かれてから今までの二千年間、選ばれた群れが殉教の血を綴りながら立ててきた痕跡であることを知っております。お父様、この時間、共にいてください。私たちは、あなたのみ前に何もお捧げするものがございませんが、物悲しい私たちの涙をまずお捧げし、残った戦いの場に向かって新しい覚悟をもって進み、血肉をお父様のみ前に惜しみなくお捧げする私たちにならなければならないことを、この時間に、もう一度悟るようにしてください。

お父様、この日は神聖な日でございます。全人類を祝福してください。数多くの人々は、この時間、どこに行かなければならないかを知らずに、さまよっております。死亡の闇が覆っているのに、それを悟れず、生死の主権を支配されるあなたがいらっしゃることも分からずにいるのでございます。彼らを目覚めさせ、あなたの懐にかき抱かれるようにしなければならない使命が私たちにあることを知っておりますので、高く、大きく、広く、深い心をもち、あなたの心情を万邦に宣布する息子、娘となるようにしてくださることを切にお願い申し上げます。そのような責任が私たちにあるにもかかわらず、その責任を果たせなかった私たち、この時間に恥ずかしく思う心を抑えることができず、お父様のみ前にぬかずいたのでございます。お父様の悲しい心情の前に涙を流し、その涙とともにお父様との心情の絆を謳歌し、賛美し、その事情と関係を結びながら、お父様をお父様と呼び、息子、娘を息子、娘と呼べるよう許諾してくださることを、お父様、切に、切にお願い申し上げます。

お父様、韓国の各地に広がっている新しい息子、娘たちに、より一層共にいらしてください。迫害の道を行く者のあとに従う者も、迫害の矢を受けなければならないことを知っておりますし、追われる場で孤独に涙を流す者の歩みに従う者たちも、そのような場にいることを知っております。あなたは今まで、そのような場にいるたびに慰労してくださり、倒れるたびに目をかけてくださり、孤独に思うたびに抱きかかえてくださいました。そのようにしながら希望の園を見せてくださった、生きたお父様であることを知っておりますので、きょうこの時間に、そのような場にいるあなたの息子、娘たちがいるならば、同じ恩賜で役事してくださり、抱きかかえてくださることを切にお願い申し上げます。

彼らが、この日この時間を心に留め、お父様のみ前に精誠を尽くしたものを、自ら受けてくださり、つかんでくださり、生命の絆を立ててください。切にお願い申し上げます。都合と事情がお父様の願われるみ旨どおりになっていないことを知っている私たちでございますので、かえって悲しい心を推し量れないのでございます。私たちに任された責任を果たせなかったことを赦してくださり、憂慮するその心を見て、すべてのものを覆ってくださることを切にお願い申し上げます。

お父様!哀れなこの民族をも祝福してくださり、天上にいる数多くの聖徒たちと、地に広がっている数多くの聖徒たち、そして残りの大勢の人間たちも祝福してください。命の権限が光明な輝きのように照らされ、天地が和動して謳歌できる喜びの一日が訪れることを知っておりますので、楽しみとしながらその日を望み、待ち焦がれておりますので、その日まで耐え、闘って、最後まで残れるあなたの息子、娘になるようにしてくださることを、切にお願い申し上げます。

愛のお父様、許諾したこの時間、祭壇に立ちましたので、共にいてください。私が何かを語ることは願いませんが、み旨があってこの場に立ちましたので、共にいてください。人間的な言葉やすべてのものは除去してくださり、あなたが自ら顕現され、心を通して心で感じるようにしてください。身をかがめて天のみ前に涙を流し、自分の過去を悔いて命にぶつかり合い、復活の役事と縁を結ぶようにしてくださることを切にお願い申し上げます。

伝える者の心情と、伝えるようにされる天の心情がぶつかり、天のみ旨を知り、伝えるみ旨を知って永遠のお父様の恵みある園に勝利の旗を高く掲げ、お父様の栄光を謳歌しても恥ずかしくないあなたの息子、娘となるようにしてください。天民思想をもったあなたの息子、娘、恵みある恩賜の基盤の上で、永遠にあなたに侍って暮らせる息子、娘となるのに不足がないよう祝福してくださることを、愛するお父様、切にお願い申し上げます。すべてのことにお父様が自ら共にいてくださり、サタンが乗じる時間とならないよう許諾してくださることを願いながら、主のみ名によってお祈り申し上げました。アーヂュ。(一九六〇・一一・二七)

Luke Higuchi