天聖経: 第443話
第三章 真の愛 2
2. 統一の世界を成し遂げるよう、その道を急がせてください
お父様、厳かであられるお父様のみ前に、ぬかずき祈るたびに、喜ばれるお父様のお姿でないことを思えば思うほど、心苦しく、申し訳なさを抑えることができないのでございます。お父様!あまりに広いこの天地の中で、私たち韓国の民より劣った民族はありませんが、お父様はこの民族をお選びになり、数多くの人類の中で、私たちより愚かな人はいませんが、お父様は私たちを尋ねてこられました。
分別なく振る舞っている私たちを、百遍、千遍保護されながら、大事にしてくださったことを思ってみるときに、お父様はこの民族を愛していらっしゃること、私たちを無条件に愛してくださっていることを、再び感じるのでございます。無知で世間知らずの者たちを尋ねてくださって、成し難い天地の福の理念を私たちに賦与してくださり、人々が、夢にも思えない聖なる恩賜の土台の上に、無限に湧き出る心情をもって「お父様」と呼び得る一日を迎えるようにしてくださったことを感謝申し上げ、このすべてがお父様の愛のみ手であることを感じるのでございます。
お父様が今まで私たちをどのように育て、お父様の命令に従う旗手となるようになさったかを考えるとき、また、冷たい霜が吹き寄せるその悲しく過ぎ去った日にも耐えられながら、復帰の道を築くために行かれたあなたの道がどのようなものだったのかを考えるとき、千万遍不肖な行いをした過去を、もう一度、悔やまざるを得ないのでございます。今日まで、あなたが越えてこられた最後の勝利の基準まで、追われながらも進むことのできるこの群れを、この国、この民族の前に立ててください。自分自ら恥ずかしさを感じ、むち打つことのできるこの者たちとなるようにしてください。あなたが大いなるみ旨に徹してこられたという事実を、改めて悟るとき、私たちは千万遍お父様のみ前に、感謝に感謝を、賛美に賛美を、栄光のお父様のみ前にお返しする道しかないことを、自ら感じるよう許諾してくださることを切にお願い申し上げます。
今、私たちは、お父様のみ前に死ぬことを覚悟して進んでいかなければならないのでございます。今の時が貴いことを知らなければならないのでございます。私たちの体は、歴史のあらゆる汚れた古着をたくさんまとっており、私たちの心は、神様が宿ることのできない拙いものに捕らわれていることを、もう一度感じなければならないのでございます。幼子のようでなければ天国に入れないというみ言に従い、私たちは幼子にならなければならないのでございます。幼子が母親の懐を慕い、母親のお乳を慕うのと同様にお父様を慕い、お父様の懐を慕い、お父様の命の水を慕うことのできる本然の子女の位置を、私たちは求めなければならないのでございます。
私たちは国のない民でございました。国を失ってしまった亡命者でございました。失ってしまった国を探し求める、飢えた乞食でございました。お父様のみ旨が、新しい故郷、本郷の地を探し立てる真のものであることを知りましたので、私たちは失ってしまった本然の家庭と本郷の地を探して、サタンにあだを討たなければならないのでございます。それだけにとどまるのではなく、サタンが乗じることのない天的な福の機関である私たちの相続権を行使し、歴史的な怨讐であり、時代的な怨讐であり、未来的な怨讐であるサタンに対して、どのような困難とどのような苦痛があったとしても、私たちはあだを討ち、蕩減しなければならないことを知っておりますので、お父様、私たちに力を与えてください。あなたのために忠孝を尽くし得る力と能力を与えてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
死亡の中で生まれた子女を見て、嘆息しながら命を求めて身もだえするあなたの子女ですので、この者たちが散らばってしまうことがないようにしてくださり、この者たちがやろうとすることが無駄にならないことを許諾してくださり、あなたのみ前に恵みある結果として納め合わせることを許諾してくださるよう、お父様、切にお願い申し上げます。
お父様は、千万回私たちを呼んでいらっしゃり、この時間にも、私たちが行かなければならない歩みを急ぐように促していらっしゃることを知っております。行かなければならないその方向が千態万象ですので、冬の冷たい霜の山道と険しい荒波の海路も越えなければなりませんし、怨讐が妨害する険難な道も経ていかなければならないのでございます。人生において体験したことがなかった、曲折のある峠を行きなさいと、命令しなければならないお父様の心情を体恤し、千万回十字架を背負うことがあるとしても、そのように命令されることに感謝しながら、その道を喜んで行こうと身もだえする私たちとなるようにしてください。ゴルゴタの山頂で「お父様」と叫んだイエス様の代身者になるようにしてください。ゲッセマネの園で生死を懸けて談判祈祷を捧げた、その方の立場に立てるあなたの息子、娘となることを許諾してくださるよう。切にお願い申し上げます。
そして、ゴルゴタの山頂に勝利のみ旗を立て、世の中を取り戻し、お父様が願われる新しい世界に向かって出発させる責任を果たそうという真の子女たちとなるようにしてくださることを、愛のお父様、切にお願い申し上げます。きょうは神聖な日でございますので、この民を祝福してくださり、数多くの教団と宗教人たちも祝福してください。人が知らない中であなたが臨むことができる基盤を準備するために苦労している、あなたの真の子女たちを自ら保護してください。
終わりの日に、一つの目的のために一カ所に集め、あなたが願われた統一の国、統一の世界を成し遂げることができるよう、その道を急ぐように促してくださることを、切にお願い申し上げます。きょうここに集まった子女たちが、もう一度心を整えて新年を迎えることができるようにしてくださり、新年には七年路程とともに輝くことができるようにしてくださり、力強く努力して安息の世界で主人になろうと自ら身もだえし、お父様のみ前に駆けていけるあなたの息子、娘になれるようにしてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
お父様!、世界万邦に広がり、この場のために祈祷している数多くの統一家の兄弟たちを心に留めてくださり、彼らが成し遂げようとする希望の国を一日も早く成し遂げ、希望する世界を復帰するようにしてください。お父様の歴史的なあだを討ち、時代的なあだを討ち、未来的なあだを討ち、全人類のあだを討ってお父様のみ前に勝利の凱歌をお捧げし、お父様をお迎えして平和に暮らすことができるようにしてください。お父様、その世界を成し遂げる彼らが弱ければ力を加えてくださり、彼らが疲れていれば強い足と強い膝を与えてくださり、敵陣に向かって走っていこうとする心がほとばしり、お父様に代わって走っていく、あなたの子女となるようにしてください。
残された日々が私たちを見つめており、私たちを呼んでいますので、行く道がいくらつらくとも、耐えていけるよう役事してくださり、その闘いで疲れることがないようにしてくださり、目的に向かってまっすぐに精進できるあなたの息子、娘となるようにしてくださることを切にお願い申し上げます。七年路程が傾いていこうとするこの時において、あなたがこの民族と世界の新しい歴史の創建に私たちを呼ばれることに、感謝申し上げます。あなたが許諾されたすべてのことを喜んで受け入れてくださり、この民族に新しい本然の基盤をつくることができるよう、祝福してくださることを切にお願い申し上げます。
愛するお父様、この時間に語った内容を通して、各自の心に新しい何かを決心するようにしてくださり、人生において帰結させなければならないものを帰結させようと、心で新たに決意して誓いながら、自ら生活を開拓していけるあなたの子女たちとしてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。この時間以降のすべてのことを、お父様が自ら担って主管してください。真の父母のみ名によってお祈り申し上げました。アーヂュ。(一九六六・一二・一八)