天聖経: 第435話
真の父母様の祈祷
第一章 神様 3-4
3. 天の心情に責任をもつことができるようにしてください
きょう、お父様が許諾された日を迎え、不足な自分たちであることを心配しながら、ひざまずいてあなたのみ前に集まりましたので、今、私たちの心がどこにあるのかを洞察できるようにしてください。お父様が命の道を開拓してこられた路程は、この上なく厳粛な路程であり、聖別されたことを、私たちは知っております。
お父様、この場に集まったあなたの息子、娘たちを、哀れみをもって見つめてください。ここに尊厳あるお父様の姿を現してくださり、許諾された勝利の基準を立てられ、聖別された群れであると認めてくださり、訪ね求めてくださることを、切にお願い申し上げます。残された摂理の路程が悲しみの路程だとすれば、この悲しみを防がなければならない責任が私たちにあることを知っておりますし、天の無限な悲しみを感じられない者は、その悲しみに責任をもてないことも知っております。
残された天の悲しい心情と闘いに、責任をもつことができる者たちとなるようにしてください。このことを果たすためには、誰よりも大きな悲しみを体恤しなければならないことを知っておりますし、誰よりも無念な立場の戦場においても落伍者になってはならないことを知っております。お父様、この時間に参席した群れたちが、自分たちの体が天に捧げられる勝利の祭物になれるかを心配する心をもつよう許諾してくださることを、切にお願い申し上げます。
イエス様が逝かれたのち、二千年の歴史が過ぎましたが、イエス様がカルバリの山上で築いた祭壇、天が共に泣いた真の勝利の祭壇は、この地上に現れておりません。天が動かざるを得ず、地上の人間が動かざるを得ない山頂、天と地が接する世界的なゴルゴタの絶頂が現れなければならない時になり、ゲッセマネの絶頂が現れなければならない時になったことを知っております。
その責任を果たす数多くの聖徒たちがいなければならないのですが、天が訪ねてきて喜び得る群れがいないことを知れば知るほど、お父様の心情を思って心を痛める息子、娘たちは、この地を見つめて痛哭せざるを得ない現実であることを、私たちは知っております。お父様、希望の一日を待ち望まれるお父様の切なる心が大きければ大きいほど、お父様のために忠誠を尽くす一つの姿が地上に現れるのを待ち望む心情も大きいことが分かるよう、許諾してください。
きょう私たちの心と体をすべて捧げ、お父様のみ手にかき抱かれ、お父様の心中に立てられ得る息子、娘となり、歴史のあらゆる悲しみを担うことができる姿となるよう、許諾してください。お父様が自ら役事してくださることを通して、私たちの心と体が新たに復活するこの時間にならなければならないことを知っております。この一週間、私たちに任せてくださった責任を果たせなかったことをお赦しくださり、お父様に忠誠を尽くしきれなかったことをお赦しくださり、お父様の心情をもって涙のにじむ生活ができなかったことをお赦しくださり、私たち一人一人を訪ねてくるために、あなたが苦労の歩みを意に介されなかった事実を忘れ去ってしまったことをお赦しください。
きょう、この時間に新しい覚悟と決心を固め、過去のあらゆる足らなさを悟り、お父様の心情を中心として自らの心を支えて進み得る息子、娘となるよう許諾してくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。お父様、この日は神聖な日でございますので、かわいそうな境遇におかれている三千万の民族を、哀れみをもって見つめてください。彼らの友となってくださり、彼らの指導者となってくださり、彼らの命を復活させる主人となってくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。お父様が彼らの希望の中心となってください。彼らが、お父様を離れては動けない群れとなるようにしてくださり、民族となるようにしてくださり、教団となるようにしてくださることを、お父様、お願い申し上げます。
この民族に許諾される祝福を、この時間を通して施してくださることを切にお願い申し上げます。勝利の一日に責任をもったあなたの息子、娘たちが、その使命と責任を果たすことができるようにしてください。このみ旨を成し遂げて、お父様の栄光を表さなければならない責任が、この民族にあることを知っております。その責任を完遂していく過程には無限の試練があることを知っておりますので、その試練の路程においても責任を果たし、お父様に代わって進み出られる息子、娘となるよう許諾してくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
このみ旨を知ることができない数多くの人々も祝福してください。生と死の波が押し流していくこの時に、お父様を支える息子、娘となれる群れが、この人類の中に大勢現れるようにしてください。人類を審判のむちから遠ざける全体の責任を果たし、あなたのみ前に進み出られる息子、娘が、この地の人類の中に大勢現れるよう許諾してくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
このような使命と、このような時と、このような責任を理解できない者たちがいるとすれば、私たちを通して警告させてくださり、彼らが終わりの日における責任と使命を果たすことができる息子、娘となるようにしてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。地方に広がり、孤独な心情を抱いてお父様に訴えかける群れに、一律に恩賜のみ手を広げてくださり、許諾された勝利の一日を探し立てるための闘いの路程から離れていく者たちとならないよう、しっかりとつかんでいてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
この時間の最初から最後まで、お父様が自ら主管してくださり、暗闇の権限が動く時間とならないようにしてくださることを、切にお願い申し上げます。すべてのものをお父様に捧げますので、受け取って主管してください。主のみ名によってお祈り申し上げました。アーヂュ。(一九五九・三・一五)
4. 最後の運命の道で勝利できるようにしてください
お父様、地方で闘っていたあなたの子女たちが、大韓民国の心臓部であるソウルを訪ねてきました。お父様、彼らがどれほど悲壮な覚悟をしなければならないかを分かるように許諾してください。私たち自身が、誰のためにこの場を訪ねてきたのでしょうか。「私」一個人の闘いにおいて、勝利の基盤を通じて一つの生命として懸命に努力しましたが、何よりもまず天国建設という厳粛な課題を選び、それに責任をもてる自分になったのかを、冷徹に反省する人にならなければならないのでございます。周囲の環境が問題ではなく、責任をもった者の姿勢が問題だということを知っております。それゆえに、イエス様も三年路程を経て、最後に運命の瞬間を、ゲッセマネの園で三度の祈りとともに、お父様と一致した事情の中で迎えたのでございます。
お父様、今私たちは、このソウルの都をお父様のみ前に復帰してさしあげなければならない責任をもっております。このような深刻な時、お父様の心情を千万分の一でも思うことができない私たちを見つめられ、導かなければならないあなたが、どれほどかわいそうであるかを感じるようにしてください。このような自らを無慈悲に批判し、このような自らの個体意識を分析し、全体と関連した自らの立場はどのようなものなのかを感じなければならないのでございます。そして、不足な自らであることを悟らなければならず、周囲の兄弟たちが自分よりも優れていることを願わなければならないのでございます。また、隠れた実績を積むことを願う希望の心をもって、全体のみ旨に加え得る連結点を求めて動かなければならないことを、もう一度感じるようにしてくださるよう切にお願い申し上げます。
お父様、今、ソウルを復帰させなければならない時が近づいております。これまで一つのみ旨を中心としてソウルを復帰しようとしましたが、世の中の人々が理解することができず、自由に活動できなかった期間があり、私たちにはその障壁があまりにも高かったのでございます。そして、私たちは激しい試練の暴風に苦しむ哀れな立場で、一日の生活を持ちこたえることにばかりきゅうきゅうとしてまいりました。
しかし、私たちが考えられなかった攻勢の時は、来たのでございます。お父様が苦労してこられた歩みによって、今では攻勢に転じる時が来ました。ですので、その最後の闘いを収拾し、お父様の栄光をたたえる姿勢を備えなければならないにもかかわらず、勝利の結果をもってきたとしても、お伝えできる内容をもち得ない群れになってはいけません。闘いの場においてもそうであり、また勝利してからもなお百倍血気旺盛で、お父様が御覧になって何をさせても不足がないと誇り得る人々にならなければならないのでございます。
お父様、韓国各地に広がっているあなたの子女たちをお守りください。私たちを中心として最後の勝利に向かって力を注ぐすべての活動体系が、あなたの心情と一致することができ、あなたの歩みと一致することができ、最後の戦場で勝利できる群れとなるようにしてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。お父様、この時間にソウルを中心として韓国の各地に広がっている子女たち、あるいは世界に広がっている子女たちを心に留めてくださることを、切にお願い申し上げます。行かなければならない最後の運命の道に、自らを押し出しながら向かうかわいそうな私の姿に、あなたがいつも哀れみと同情の心を惜しみなく注いでくださることを、私たちが分かるようにしてください。また私が孤独なとき、共に孤独に思ってくださるお父様がいらっしゃることを分かるようにしてくださり、私が困難なとき、私の困難に共に気をもみ、心を砕かれるお父様がいらっしゃることを分かるようにしてください。
私自身の悲惨さが私自身の悲惨さで終わるのではなく、お父様までも悲惨にしてしまうという事実を痛感できる者となるようにしてください。今日の私たちは、三時代を解怨成就しなければならない厳粛な課題に責任をもっていることを、忘れてしまうときが多くあります。しかし、歴史的な預言者や烈士たちが霊界から私たちを見つめており、この時代の人間が私たちを見つめており、また将来の私たちの子孫たちが私たちに期待していますので、三時代の運命の道を訪ねていかなければならない厳粛な責任を背負った歴史的な私たちは、競技場に立ったマラソン選手のような自らであることを感じるようにしてください。そこにおいて直面するあらゆる試練と苦痛を、私たちは克服しなければならないのでございます。
眠りに就けなくても、克服して越えていかなければならない最後の峠があることを分かるようにしてくださり、その峠の決勝点に向かって駆けていく歩みに試練と苦痛が加重されるとしても、その加重されたすべての困難を克服して越えていかなければならないのでございます。そうしてこそ、世界的な輝かしい勝利になるという事実を分かるようにしてくださるよう、お願い申し上げます。お父様、今後、山頂を越えていくためには、それを導き、越えていく責任をもった者たちが、どれほど一つになって団結するかによって変わってくることを、もう一度悟るようにしてください。そして、あなたが御覧になるとき、命令するのに躊躇せず、導くのに不安になることがない群れとなり、高い山頂をためらわずに越えていくことができ、怨讐の最後の十字架を退け、最後の山頂を突破できる統一の群れとなるようにしてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
愛するお父様、残されたその日のために、私たちは思い煩いつつ、休むことなく自らの装備を整え、日々迎える一日一日をあらゆる精力をすべて捧げて、千回でも闘えるあなたの息子、娘となるようにしてくださることを、切にお願い申し上げます。この日にもお父様が共にいてくださることをお願いしながら、真の父母のみ名によってお祈り申し上げました。アーヂュ。(一九六九・七・二七)