天聖経: 第436話
真の父母様の祈祷
第一章 神様 5-6
5. 新たに決心して歩みだすことができるようにしてくてください
お父様、この地上にあなたのみ名を賛美する人々は多く、あなたの愛を受ける息子、娘だと自負する人々は多くおりますが、彼らの中で本当にあなたの心を和らげ、事情を分かち合える真の息子、娘は、何人いるでしょうか。考えれば考えるほど、より一層痛ましい実情であることを感じるのでございます。
お父様、数多くの民族と数多くの地から追われた、かわいそうなこの民族を心に留めてくださり、三千里半島(韓半島)の寂しいこの山河を選ばれ、摂理の焦点をお立てになろうとされるあなたの神聖なみ旨の前に、まず感謝を申し上げます。このみ旨に忠誠を尽くし得る群れがとても貴いことを考えれば考えるほど、より一層面目のなさを感じずにはいられません。しかし、お父様の愛を中心とする心情は、完全な子女よりも不足な子女に一層宿ることを思うとき、お父様が心を砕かざるを得ない歴史的背景をもったこの民族を、許諾してくださることをお願い申し上げます。
お父様、統一の子女たちは、今日まで七年という限界線を掲げ、人が知らない所で血涙を流す闘争の歴史を歩んでまいりました。時には追われ、時には胸を打って痛哭し、時には空腹を耐え、お父様の事情を思ってとめどもない涙も流したのでございます。このように、あらゆる過去のことが涙で始まりましたが、それが涙で刈り取られるのではなく、喜びで刈り取られ、お父様に感謝を申し上げ得る一日をもてるようになったことは、すべてお父様の助けと御加護ゆえであることを思うとき、一層感謝を申し上げずにはいられません。
お父様に侍り、私たちが誇りたい心をすべて吐露できる自由天地が、早く成されますことを私たちが一心で哀訴いたしますので、お父様のみ前に身をかがめて敬拝を捧げる、私たちのすべての事情を受け入れてくださることを、切にお願い申し上げます。お父様、きょうは、神聖な日でございます。韓国の各地に広がっているあなたの孤独な子女たちが、ここに向かってひざまずいて訴える切なる心情と、どうぞ向き合ってください。私が、悲しい事情があってお父様にお伝えするとき、友となってくださり、保護してくださった、そのような愛で彼らを慰労してくださることを切にお願い申し上げます。
誰が何と言いましても、私たちは何ももたない寂しい者たちでございます。あなただけが私たちの味方であり、あなただけが私たちのもっているものであり、あなたのために生きているというその事実が、世の中の億千万金とも取り換えられない貴いものであることを知る私たちとならなければなりませんので、彼らの心が寂しく思わないようにしてくださることを、切にお願い申し上げます。
ソウルには、世界とつながっている統一の本部がございます。ここに残っているあなたの子女たちを心に留めてください。この場が不安であれば不安な場であり、悲しければ悲しい場であり、困難であれば困難な場であることを私は知っております。しかし、私がお父様の中におり、お父様と心情が通じ、お父様によって生きている群れだとすれば、私が立っている場にお父様が永遠にお座りになり、私の生活を直接主管して管轄してくださるという事実を知っておりますので、この場に立つようにしてくださったお父様の恩賜に、より一層感謝を申し上げます。
お父様、足らない私たちですが、先祖たちが全生涯を通して築き上げた功労の基盤と時代的な恵沢により、きょうこのような立場に立てられましたことを、心から感謝に思えるようにしてください。その感謝する心が、私自身の立場だけではなく、過去と現在と未来を通した、歴史的な立場で感謝できるようにしてください。そのような勝利の姿は、歴史上のいかなる偉人たちよりも価値のある存在として、お父様が認めてくださることを知っておりますので、そのような場に立ててくださることを切にお願い申し上げます。
愛するお父様!今、私たちは新しい年を迎えますので、この年に計画される天のあらゆるプログラムが完結し、お父様が願われる天国をこの地上に成し遂げ、勝利の凱歌を高々と響かせ、お父様に尊厳と栄光と賛美をお捧げできる喜びの年となるようにしてくださることを、切にお願い申し上げます。お父様、心と心で連結されたすべての子女たちが、お父様の心情を引き出し得る兄弟となるようにしてください。信仰の父母と子女を通じ、希望の氏族を成すことができるお父様の息子、娘となるようにしてくださることを切にお願い申し上げます。
世界に広がっている多くの子女たちを心に留めてください。きょうも孤独な場でお父様の心情を中心として闘っている群れが大勢おりますので、彼らを心に留めてくださることを切にお願い申し上げます。再び出会うときまで自ら保護してくださり、残されたみ旨に生涯忠孝の道理を果たし、お父様が願われる天の志操を残していこうと決意する彼らとなるようにしてくださることを、切にお願い申し上げます。
新年を迎え、第二次七年路程を歩んでいかなければならない私たちは、今聞いたみ言によって新たに決心し、堂々と歩んでいけるようにしてください。激しい強風が吹きつける場においても、天は勝利しましたので、私もそのあとについていこうと固く決心して進み出れば、その道が短縮され、平坦になることを知っておりますので、新年を迎えて、新しい決心で第二次七年路程の歩みを力強く踏み出せる大勢の子女となるよう許諾してくださることを、切にお願い申し上げます。万万事にお父様の恩賜と勝利の栄光があるようにしてくださることを切にお願い申し上げながら、真の父母のみ名によってお祈り申し上げました。アーヂュ。(一九六七・一二・二四)
6. 精誠を尽くす群れとなるようにしてください
愛のお父様、行く道が険しくとも、あなたを愛する忠節の心が私を導いていくときには、私の足に血が飛び散るように流れても、感謝の血と思い、襟を正しながら天のみ前に行ける道があることは、驚くべき神様の愛によるものであることを知りました。
今、歳が六十を超えたとして、ある人が後継者うんぬんという言葉を聞くとき、今もってなお私の行くべき道が残っており、あなたに忠節の道理を果たしきっていないという残念な思いを感じたことがございます。そのようなことを思いますとき、気力を振り絞って残った道も最後まで行こうと受難の道へ出発いたしましたので、受難の道で一生を終えたとしても、美しくすべてのことを終えることができるよう、愛するお父様、導いてください。
私には、権力が必要なのでもなく、お金が必要なのでもなく、知識が必要なのでもございません。ただ、あなたの愛を中心として、民族が涙とともにあなたを訪ねていくことができる道が必要なのでございます。世界の人類がすべてのことを忘れ、あなたの愛の道に涙を流して従っていくことができる、その道こそが必要なだけでございます。このような伝統を生きている間、短い生涯路程において伝統の材料として残し、この時代だけでなく、後代の統一家の若者たちの胸に、愛の泉が爆発する起源を用意しておかなければならないのでございます。これがこの時において、行かなければならない義務と理解して歩む道であることをよく御存じのお父様、今、全世界に広がっている統一の群れを心に留めてください。
私がこの孤独な韓国の地に来ているこの場に思いをはせ、涙とともに両手を合わせて祈りを捧げ、師の行く道に万福が宿ることを願い訴える、か細い彼らの声は、彼らが私から救いを受けたいという思いからではなく、あなたをお助けし、あなたのみ旨勝利のためであることだけは間違いございません。私も哀れな人であり、彼らも哀れな人々ですので、どうぞあなたが心に留めてくださり、祝福のみ手を施されて、追われた場において敗北の苦杯をなめても、嘆いても天に背く群れとならず、敗北ではなく勝利の杯を飲み、栄光に満ちた頌栄の歌、賛美の歌を聞けるよう、お父様の加護によって成してくださることをお願い申し上げます。
お父様、これからアメリカにおいて始まる戦場に、共にいてください。その闘いは、あなたの栄光と愛がどのようなものであるかを見せてあげられるものであり、統一教会の凛々しい姿を見せてあげられるものであり、天の息子、娘たちが歩む真の姿を見せてあげられる闘いでございます。それを知っておりますので、あらゆることにおいて躊躇することなく、先頭に立っていくのでございます。哀れな者たちの祈りと、哀れな彼らの涙、恨を抱いて訴える、その祈りの声を聞くことを私は願っていません。お父様もそうであることを知っております。彼らを哀れんでくださり、彼らの願いを成し遂げることができるようアメリカの国民をお赦しくださり、アメリカの法廷を祝福されて、善のその道をかき分けて歩んでいけるよう導いてくださることを、重ねてお願い申し上げます。
愛するお父様、今回、韓国に来て二十日間滞在いたしました。その期間に多くの変化もあり、事情も多くありましたが、天の愛を残すことができず、民族がとどまる勝利の基盤を残し得ない歩みとならないようにしてください。私が非難されて冷遇されたとしても、天が訪ねてきてこの民族の将来を祝福できる道があるとすれば、その道をまいります。
そうすることによって、世界の人類が塗炭の中に入っていく道が塞がれることを知っておりますので、このことをもって祈らなければならない事情を受け入れてください。民族の過ちがあればお赦しくださり、為政者たちに過ちがあればお赦しください。知らないがゆえにそのような道を歩んでいると思いますので、天が教えてくださり、実践するようにしてください。それでも実践できなければ叱責するのが天の法であるなら、彼らに教えてあげて実践できる内容が真なのかどうなのかを理解したのち、それでも聞かなければ、それをとがめるあなたのみ旨がこの民族とこの国に適用されることを願いますので、その心を御理解くださり、受け入れてくださることを、お父様、切に、切にお願い申し上げます。
先生の消息を聞き、勝利の一日を待ち望んでいた彼らが、両手を合わせて祈る思いをさらに強くもったならば、千倍、万倍の福を下さることを切にお願い申し上げます。今、この祭壇をお父様がお守りください。私が残していくこの群れは、熾烈な戦闘の歴史を残すための闘いを誓いました。一つの命をもって身もだえし、涙を連結させて痛哭しながらでも、自分自ら恨の峠を開拓しようとあらゆる精誠を尽くす群れとなるようにしてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。再び出会う時まで、この者たちを守ってくださることをお願い申し上げます。韓国と全世界の統一の群れを心に留めてくださり、この国とこの民族の将来を心に留めてくださり、民主世界を保護され、共産世界に対する勝利の道を開拓してくださることを、重ねてお願い申し上げます。そして、天の栄光に満ちた一日、あなたの愛の理想の実践基盤がこの地球星に成し遂げられることをお願い申し上げながら、許諾してくださったこの時間を感謝申し上げます。真の父母様のみ名によってお祈り申し上げました。アーヂュ。(一九八一・一一・二二)