天聖経: 第431話
第十三篇 平和メッセージ
第四章 天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会
第一節 創造的三段階 11-16
第二節 神様のもとの一つの家族 1-5
11 第二段階である地上の人生としての誕生はどうでしょうか。未知の世界に向かう幼い胎児の身もだえする姿を、私たちがどのように筆舌で描写できるでしょうか。より大きく広い世界、腹中世界では想像もできない新しい次元の世界に向かって出発する新しい生命の産声は、「百年の大計」を約束する新しい時間と空間の祝福であり歓喜です。
今日、すべての皆様は、この第二段階での人生を祝福されて生きています。十ヶ月という時間が百年に延びただけで、私たちには行くべき道がまだ残っていることを忘れないでください。胎中での意識基準はすべて忘れて、より高い意識と、より広い空間で心ゆくまで人生を楽しんでいると思うかもしれませんが、皆様には永生に向かう最後の段階がまだ残っているのです。
12 第三段階は、正に私たちが完成し、入っていって暮らす永生の世界、すなわち霊界です。堕落の後裔である人間としては、想像もできない未知の世界です。時空を超越して暮らす世界です。腹中の胎児が地上界を想像できなかったように、地上界で空気を呼吸して生きる肉身をもった人間は、霊人体として生まれ、真の愛を呼吸して生きる霊界での人生を容易には理解できないでしょう。
皆様!死に直面すれば、人間は不安で震えるようになります。恐怖を感じるようになります。それは、死が何を意味するのかが分からないからです。不幸にも人類歴史が六千年の期間を経てきながらも、誰一人として、この死に対する真実を明確に教えてくれた人がいませんでした。しかし今、歴史の終末期になり、人類の真の父母が、初めてその天の秘密を明らかにしてくださったのです。
13 「死」という単語は神聖な言葉です。悲しみと苦痛の代名詞ではありません。それで、真の父母様がその単語を「聖和」という言葉に換えて発表しました。地上界の人生を花咲かせ、実を結び、その実を抱いて歓喜と勝利の世界に入る時が霊界入門の瞬間です。喜ぶべき瞬間です。心ゆくまで祝賀し、送り出してあげるべき時です。悲しみの涙ではなく、喜びの涙を流してあげるべき時です。聖和礼式とは、このように神聖で崇高な天の儀式です。神様の懐に入って侍り、永生を楽しむために行く第一歩なのです。新婦が嫁いでいくその瞬間より、もっと胸躍らせて興奮すべき時です。このように貴い永生の門を開いてあげるために、私は、昨年(二〇一〇年)の三月十八日、ニューヨークの国連本部で、最近永眠した世界的な平和指導者たちに聖和礼式を施してあげました。
14 指導者の皆様!その方たちの生涯がたとえ利他主義と博愛主義に立脚した偉大な人生だったとしても、人類始祖の堕落によって神様との父子の関係が断絶した現在の世界では、真の父母様の祝福結婚と聖和祝福なくしては、永生のその世界は保証されないことを肝に銘じなければなりません。
15 今この時代は、天が「天暦」を宣布した時代です。深刻な時代です。六十五億の人類の永生に責任をもつ「天印」をもって来られた人類の真の父母様の教えに従わなければ。生きる道がない時が来ました。皆様全員が真の父母様の名を満天下に宣べ伝え、誇り、たたえるべき時です。真の父母様が出現した韓民族の伝統と精神を藤敬して受け継ぎ、天の伝統を定立して国連と六十五億の人類が一つになり、世界平和を定着させる時が来たのです。皆様は、「天暦」の出発とともに、貴い天国の民の理念を伝授する旗を高く掲げ、神様の解放と人類の救援を祝賀する聖なる礼式が、正に聖和祝福式だということを忘れないでください。
16 真の愛を根として家庭理想を完成し、神様と人間が、そして天上の霊界と地上の肉界が完全に統一された太平聖代の世の中を開いていかなければなりません。万国に光り輝かせる祝福と聖和の鍵を下さり、天一国の伝統を立てるようにしてくださった神様と真の父母様に、大いなる感謝を申し上げなければなりません。
このような貴い生命を、ただ同然に私たちに恩寵として与えてくださった神様と天地人真の父母様に、私たち全員で感謝の拍手をお送りしましよう。
1 貴賓の皆様!今日の人類が行くべき道はどこにあるのでしょうか。今も世界の至る所で戦争と疾病、飢餓、そして自然災害によって無辜(むこ)の人命が、毎年数千万人ずつ犠牲になっています。宗教、政治、教育、文化、思想など、どの分野を見渡してみても、個人はもちろん、集団にまで極度の利己主義的な我執の沼にはまり、徹底して門を閉じ、鍵を掛けています。疎通のない不通の世界に転落してしまったのです。結局、人類の諸般の問題は、真の父母である私たち夫婦が天から受け、一生の間、主唱して教育してきた神様のもとの一つの家族思想、すなわち真の愛の教えによって解決されなければなりません。この思想こそが人類に平和と幸福の道を探し出してくれる唯一の道だからです。
2 皆様、今日、私たちが生きているこの時代は、歴史的な大天宙的革命期です。歴史を変え、霊界と地上界を一つにして、神様が太初から願ってこられた理想天国をこの地上に創建しなければならない大天宙的革命期です。これ以上、延期したり延長したりする時間はありません。天は既に、二〇一三年一月十三日を「基元節」として宣布しました。実体的天一国の始発であり、起源となる日が正にその日なのです。二年も残っていません。
3 人類は今、天の命令に謙虚な姿勢で従順にならなければならない時です。平和の王であられる神様の実体として地上界で摂理を経綸していらっしゃる真の父母様の導きに従い、残った二年間を全力投球、死生決断をしなければならない宿命的な時が、今日の私たちの前に近づいてきたのです。霊界のすべての善霊たちも総動員され、皆様よりも一歩先に再臨して奔走しています。
韓民族の使命
4 皆様!億劫(一劫の億倍、極めて長い時間のこと)の時間と精誠を注ぎ、御自身の子女として創造した人間が、堕落によってサタンの血統を受け、暗闇の中に隠れてしまったその瞬間から、神様が受けられたその苦痛がどれほど大きいか御存じですか。骨がきしみ、身が震える凄絶な苦痛の中で数千、数万年を耐え、待ち続けてこられた皆様の父が、どれほど長く険難な蕩減のトンネルを経てこられたか、考えてみましたか。このようなかわいそうな父のために、一瞬でも涙を流してみたことがあるのかということです。
5 皆様、神様は、数千年間、静かに韓民族を育て、準備させてきました。二〇〇〇年前、御自身のひとり子、イエス・キリストをこの地に送られ、彼を通して人類を再び救援しようとされた歴史を皆様もよく御存じでしょう。しかし、あまりにも悲惨な結果に終わってしまいました。イエス様をメシヤとして受け入れ、絶対信仰と絶対愛、絶対服従の道を行かなければならなかったユダヤ教の指導者たちとイスラエル民族が、かえって彼を十字架の道に追いやってしまったのです。
イエス様は、「すべてが終った」(ヨハネ一九・三〇)という霊的救援の一言を静かに残して忽然と逝かれました。イエス様の再臨は、悲しくも二〇〇〇年間の準備を経て、ついにはるか遠いこの韓半島で実を結ぶようになったのです。