天聖経: 第419話
第十三篇 平和メッセージ
第二章 天一国創建の真の主人
第三節 摂理的観点から見た三大主体思想 7-16
三大主体思想の有機的関係
7 三大主体思想は、相互絶対不可分の有機的関係をもっています。真の父母、真の師、真の主人、そのすべてが主体的位置に立つこともでき、対象的位置に立つこともできるからです。
言い換えれば、真の父母の位置だけを確保しても、そこには真の師、真の主人の位置が生じ、真の師の位置に行けば、そこには真の父母、真の主人が共にあり、真の主人の位置だけを確保しても、皆様は真の父母、真の師に会うようになるという意味です。それは、人間が元来、神様の完全な三大主体思想を相続して生まれてきたからです。
したがって、皆様が、このような三大主体思想を完成した人格者になろうとすれば、神様のようにならなければなりません。神様のような心をもたなければならず、神様が万有を愛されるのと同じような絶対基準で人間を愛し、万物を愛することができる神人愛一体の境地まで行かなければならないのです。そのような境地には、真の父母、真の師、真の主人がすべて同じ場所で出会うのです。
8 世の中は、様々な組織体と、それに関係するものとの調和の中で運行されています。複雑で多様なこの世で、真の主人にならなければならないという思想は、人間と人間の関係はもちろん、人間と万物の関係にも適用される思想です。問題は、どのような人間に対して、「真の主人である」と言うことができるのかということです。
より他のために配慮して献身、奉仕するために生きる人生、すなわち真の愛の人生を実践躬行する人が真の主人になるのです。真の愛をもって万物を愛し、保護、育成する人が、万物に対しても真の主人になるのです。このように、真の主人は、その地位や位置によって立てられるのではなく、その人の人格と愛によって立てられるのです。父母の心情ですべての職員たちを愛し配慮する社長は、その会社の真の主人になるのであり、父母が子女を育て大切にするように、民を愛し、民と苦楽を共にできる大統領こそ、その国の真の主人になるのです。
良心は真の父母、真の師、真の主人
9 皆様、神様の創造は、実に神秘で奥深さにあふれています。人間を、御自身の子女として創造され、万物の霊長として立てられた神様は、人間に良心という、最高、最善の贈り物を下さいました。
人間が地上界で一生を航海するのに必要な羅針盤として下賜されたものが、良心という特別な贈り物です。よく人生百年と言いますが、人間は誰彼を問わず、生まれて死ぬ瞬間まで、良心の作用圏を抜け出すことはできません。
そして、良心の作用の中で、最高、最上の機能が正に、真の父母、真の師、真の主人の役割を果たす機能です。言い換えれば、良心は、私たちが生まれたときから真の父母、真の師、真の主人の位置で私たちの生を指導し、教育する、神様の代身者だということです。私たちの一挙手一投足を、一時も逃すことなく導き、監視する責任をもっていることが良心の機能だということです。
10 良心は、私たちのすべての言行はもちろん、考えまでも父母よりも先に知り、師よりも先に知り、神様よりも先に知るのです。神様が、人間の人生を指導し監視する本源的な機能を、良心に伝授してくださったからです。ところが、水晶のように清く透明でなければならない人間の良心に堕落性の垢がつき、今まで様々な罪悪と疾病の中で、本来の機能をすべて発揮できずにいるのです。したがって、サタン主管圏のこの邪悪の世界から一日でも早く解放、釈放を受けたいと泣き叫ぶ良心の声を聞くことができる皆様にならなければなりません。
11 堕落した私たち人間の力では、良心の機能を本然の位置に戻せる道はありません。天との縦的な関係が垂直になることができずにいるからです。六十五億の人類すべてが、自分なりの角度をつくり、それが正統であり最高のものであると錯覚して生きているのです。絶対的基準を形成して測定できる最短距離の垂直の角度が出てくるまでは、救援を受けられる道を誰も探し出せないのです。
12 愛する世界の指導者の皆様、歴史上、いまだかつてなかった位置で、人類をサタンの束縛から救い、天国へと導いてくれる鍵をもって来られる方が、正に今、皆様の前に立っているレバレンド・ムーンです。私が願ったとしても、決して探し出せる位置ではありません。天が印を与え、人類の救世主、メシヤ、再臨主、真の父母として立てられる位置です。サタンの影響圏外にある絶対解放、釈放の位置なのです。六十五億に分かれている人類を、九〇度の垂直の道に再び連結させてくれる真の父母、真の師、真の主人の道、すなわち良心を主人として侍って生きる真理の人生を、直接実践して見せてくださる方が、正にレバレンド・ムーンだということです。
13 数千億を超える絶対善霊になった霊界の人類も、この事実を異口同音に証しています。イエス様をはじめとする四大聖人はもちろん、共産主義者たちを含むすべての思想家や哲学者までも、この驚くべき現実を前に感謝の涙を流しています。霊界に行っている彼らまでも、真の父母の祝福の恩賜を通さなければ、救援を受ける道がないからです。
14 皆様、人類は、今や真の父母、レバレンド・ムーンの教えを受け入れ、交叉祝福結婚を通して「神様のもとの人類一家族」を実現する天命を果たす時を迎えました。人種、文化、宗教、国家を超越して、人類を一つにし、戦争と葛藤のない創造理想世界、すなわち地上天国と天上天国を創建することができる道は、全人類が神様のもとで一つの家族になること以外にあるでしょうか。皆様が知らない間に、真の父母様は、既に人類はもちろん、神様までも解放、釈放する後天開闢の時代を宣布し、世界の至る所で革命の炎を燃やしています。真の父母、真の師、真の主人にならなければならない真理の革命です。
15 皆様、二〇〇七世界文化体育大典の基本精神も、人類を一つの家族にする聖業の完成にあります。宗教者、文化人、体育人など、すべての人たちに、「天宙平和神文明開闢時代」を花咲かせる使命があることを忘れないでください。特に、すべての宗教家たちが、この神聖な真の愛による革命の隊列の先鋒隊になるべきだということを、肝に銘じてくださるようにお願いします。レバレンド・ムーンは、既にすべての準備を完了しました。
16 皆様は今や、真の父母を信じて従いさえすればよいのです。良心の羅針盤に従い、真の父母、真の師、真の主人の位置を確保し、永生を保障する真の愛の人生を実践躬行してください。皆様の門出に天運が共にあり、皆様の祝福を受けた善の先祖たちも、皆様の活動に積極的に協力するでしょう。勇気をもって前進的発展を促進してください。すべての皆様が、三大主体思想による「太平聖代平和王国時代の到来」に億万歳を叫ぶことができる、真の家庭理想を完成することを祝願いたします。