天聖経: 第418話
第十三篇 平和メッセージ
第二章 天一国創建の真の主人
第二節 天一国の民の人生 30-32
第三節 摂理的観点から見た三大主体思想 1-6
30 第五に、神様は、人間を御自身の愛の対象として創造されました。同様に、御自身の子女である人間のためには、その対象格として自然環境を準備してくださいました。山川草木が欠如した空虚な砂漠に、御自身の子女たちを捨てておく神様ではないのです。したがって、人類は、神様のように自然を保護し、愛してあげる義務があります。一輪の野生の花に出会っても、深い心情の対話を交わし、共鳴圏を形成する本然の人性を開発して暮らしなさいというのです。この道が人間回復の近道になります。
31 天に選ばれた貴賓の皆様!きょう、皆様は、誠に貴い天福を受けられました。万王の王が経綸する摂理的歴史の出征式に参加していらっしゃいます。歴史的な大転換期の渦を直接目撃していらっしゃいます。縦的万王の王であられる神様の実体として万有を統治する横的万王の王、真の父母様の戴冠式と金婚式、そして自叙伝出版祝賀式に招待されました。これ以上に貴く、歴史的な瞬間が、いつまた訪れるでしょうか。天宙の数千億を超える皆様の先祖たちと子孫たちも、この時間、喜びと歓喜に満ちあふれ、地軸が揺さぶられるほど歓呼の声を上げ、踊りながら暮らしていらっしゃるでしょう。どうか心の目を開け、この奇跡のような歴史的な瞬間を皆様の霊魂に刻印してください。皆様の生涯にいつまた、きょうのような祝福と栄光の日を見ることができるでしょうか。きょう私がお伝えするこの天のみ言を、今後皆様の生涯の指針としてくださることを願います。
32 今人類は、新しい天理と新しい天道が直接地上界を治める、新しい摂理時代圏に踏み込んでいます。神様の新しい本性的心情基準を相続しなければ、誰一人として新しい天国に入ることができない、新しい摂理時代である第四次本然のアダム圏時代なのです。きょうこの新時代の摂理的な真の父母様の戴冠式と金婚式、そして自叙伝出版と協会創立五十五周年記念式の行事を通して、皆様の生活の中でカインとアベルを徹底的に区別して新しいアベル圏に統合し、善を中心に立てて、旧約、新約、成約の三時代圏と私たちの家庭の三代圏を復帰する、知恵深い新しい天一国市民の家庭になることを願います。新しい真の祖父母、真の父母、真の孫と孫娘が、共に手を取り合って新しい天国に入る、本性の新しい真の家庭を築いて暮らしてほしいという念願を込めたみ言です。これが正に、きょう私たちが共に慶祝する新しい「真の平和世界真の父母国連世界安着大会」の意義だということを、再三肝に銘じてくださるよう願います。
第三節 摂理的観点から見た三大主体思想
1 皆様、今日の世界を観察してみてください。世界のどこで、真に人類の将来を案じ、超宗教超国家的次元で、人類の和合と平和のために「殺身成仁」(自己の命を投げ打って仁道のために尽くすこと)する指導者を探し出すことができますか。人類は今、父母を失った孤児であり、師に従わない不良児であり、主人を失った僕の境遇になって、一寸先も見ることができない青盲(目はあいているが、実際には物が見えない眼病のこと)の人に転落しています。
2 世界には今、二百以上の国家がありますが、国家間の関係を見ても、すべて自国の利益にのみ目がくらみ、直接、間接的に熾烈な戦争を継続しているではないですか。人類の福祉と平和のための崇高な志を立てて出帆した国際連合も、やはり今やその限界点にぶつかり、戦争と飢餓、疾病などの世界的危機に直面しても、万策尽きて傍観することに明け暮れる、有名無実の機構になりつつあるではないですか。
人間は、自らを「万物の霊長」という位置に立てて歴史をつくり出してきました。恐るべき殺戮戦と天災地変を経てきましたが、人類は今も生存し、繁殖を繰り返し、漠然とではありますが、より明るく幸福な世界を追求しています。それでは、なぜ人類は、いまだに罪悪と疾病の泥沼から抜け出すことができないのでしょうか。
三大主体思想
3 人類が直面している悲劇的な現実を打開し、神様のもとに太平聖代の人類一家族をつくる摂理的召命を完遂するため、私は、去る二〇〇六年六月十三日、「平和の王入宮・戴冠式」を期して、天一国の市民であれば、誰もが知って実践躬行しなければならない天道的次元の基本義務と使命を宣布しました。それとともに、きょうは、「摂理的観点から見た三大主体思想」に関する内容のみ言をお伝えしようと思います。人類の未来を導いてくれる重要な教えとして下さった天の祝福です。どうか心の門を開いてこのみ言を受け入れ、皆様の永生を準備してくださることを願います。
4 人間には、太初に創造されるとき、神様から賦与された三大基本主体思想があることを知らなければなりません。その一つは、真の父母にならなければならないという思想です。神様は、人間を子女として創造されました。したがって、人間は、神様から受け継いだ原理的自律成長圏を経て、自ら人格を完成して真の子女の位置を確保し、真の夫婦を形成して子女を繁殖させることによって、真の父母の位置にまで行くようになっていたのです。創造とともに賦与された真の愛を実践躬行し、人間完成を成し遂げなければならないという意味です。
しかし、今日の世界は、人倫道徳が手のほどこしようもないほど崩れています。父母と子女間の天倫が地に落ち、夫婦間の貞節は既に旧世代の産物として捨てられ、兄弟間の友愛も、今や利己的個人主義の沼に埋もれ、見いだすこともできない世の中になりつつあります。したがって、人間は、何よりもまず真の愛に基づく真の家庭を築かなければなりません。真の父母を中心として三代圏を形成し、真の愛でひと所で調和して暮らす家庭を完成しなければならないという意味です。
5 二番目は、真の師にならなければならないという思想です。たとえサタンの影響圏から抜け出せないでいる今日の世界であっても、人間は、一生を送りながら、どのような形態であれ、教える人と学ぶ人の関係の中で生きていくようになるのです。まず、家庭において、父母を通して学ぶようになります。師の中の最初で最高の師は、皆様の父母です。真の師の位置で、真の子女を育てなければならない最初の責任が父母にあるということです。このように、真の父母から真の善の家庭教育を受けて成長した子女は、自動的に学校教育に連結されます。
学校教育は、一段階発展した制度圏内での教育です。しかし、学校という枠の中でも、師は、真の父母の心情をもち、すべての学生を真の子女として育て教育する責任があります。横的な学問教育も、縦的な人性教育に基づいて展開しなければならないという意味です。したがって、師はまず、真の父母の心情を所有した師にならなければなりません。
6 三番目は、真の主人にならなければならないという思想です。元来、万有の真の主人は、宇宙を創造された神様であられます。そして、神様の創造は、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の基準で達成された完全投入の結実です。ここから私たちは、真の主人になる知恵を学ぶようになります。その知恵とは、真の愛を絶対基準で投入するという秘訣のことを意味しています。このように、真の主人になる前提条件も、真の父母の心情を所有することです。