天聖経: 第386話

第十二篇 天一国

第二章 天一国の構造と定着

第五節 「天宙平和連合」と「アベル国連」10-20

10 これからは、超世界的な次元でアベル圏とカイン圏が一つになり、「アベル国連」の立場で出帆した「天宙平和連合」と一体を成し遂げなければなりません。公式です。そして、この地に平和理想世界王国を創建するために、超宗教超国家的な次元ですべての国境と塀を撤廃しなければなりません。そうして、全人類が本然の創造理想世界に進入でき、アダムとエバの堕落によって失われた本然の所有権までも探し立てるべき宿命的責任があるのです。

 

11 天一国が私たちの国名にならなければなりません。天父主義と平和の王権時代が到来する天一国が国名となり、一つの国にならなければなりません。一つの血統を中心として、体と心が一つにならなければなりません。家庭で夫婦が分かれてはならず、兄弟が分かれては絶対にいけません。それで、祝福が恐ろしいのです。フリーセックスや同性愛はあり得ません。そのような時代に入らなければ、天の国の家族になれません。

「アベル国連」を創設し、これが一元化されるとき、救世主、再臨主、真の父母が宣布した新しい天と新しい地になるのです。そのためには、一つの国、一つの国連、一つの民族、一つの家庭理想が成し遂げられなければなりません。闘ってはいけません。これから霊界も大革命が起こるようになります。宗教と教派も、この時になればすべてなくなるのです。

 

12 天一国創建のための縦的アベルの位置に「超宗教超国家世界平和連合」を立て、世界人口の七〇パーセント以上を含む蒙古斑同族を、祝福結婚を通して蒙古斑血族に束ね、横的カイン圏として立てることによって、数十億の人類を一つの家族にする摂理的責任を、祝福家庭が完遂すべきときが来ました。人種間の塀、宗教間の壁、そして国家間の国境線もきれいに崩してしまわなければなりません。

 

13 「超宗教超国家平和協議会」を経て、今や実際に「アベル国連」を完成し、超国家超宗教の上に形成しなければ、神様が思いどおりにできるカイン・アベル平和の国連になりません。ですから、先生は、蕩減復帰の解放、釈放、平和の王権を中心として、安着太平聖代を成し遂げるべきみ旨がある限り、このことを必ず成就させなければならないのです。

 

「アベル国連」の役割と責任

14 アメリカと世界を中心として、新しい国連ができなければなりません。「カイン国連」ではなく「統合国連」です。「カイン国連」をなくしてしまうのではありません。それを「弟国連」として教育し、「アベル国連」の形態にしてこそ、堕落がなかった同等な価値をもち、神様の懐に抱かれるのです。兄が弟を愛するので、兄が愛する弟は、神様も愛さざるを得ないため、自動的に恨の歴史がひっくり返り、平和の世界になることができるのです。

 

15 民主世界の政治体制は、闘争の体制です。私たちが父母の位置に上がっていってこそ、争いをやめさせることができます。すべての兄弟が、父母を中心として一つになるのです。父母になってこそ争いを止められるのです。父母の位置に行けば、じっとしていても反対する人がいません。他の方法はありません。まず真の父母を探し出し、そこから真の子女、真の国家、真の平和を含むすべてのものを探し出せるのです。それ以外の方法はありません。天父主義を中心として消化しなければなりません。これは、天父主義でしてこそ可能なのです。

 

16 宗教圏を一つにする「アベル国連」と「カイン国連」を合わせる作業をしています。現在、「カイン国連」と「アベル国連」の関係を見れば、カインがアベルを打ってきました。今や、「天宙平和連合」を設定することによって逆さまになります。真の父母が宗教圏一致、アベル国家とカイン国家一致を成し遂げるのですが、「カイン国連」が「アベル国連」に屈服しなければなりません。そうして初めて、兄の位置が弟の位置となり、弟の位置が兄の位置になるのです。

 

17 今日、統一教会がなすべきことは何かといえば、一つの国連版図を中心としてひっくり返すのです。そのためには、アダム家庭の拡大が国連舞台に拡大されなければなりません。そのような復帰時代において、外的なカイン・アベル世界で国連版図を収拾し、内的なカイン・アベル国連版図を収拾しなければなりません。そのアベル的基準が収拾されたとき、そのアベル基準が家庭になります。これは、国連機構を代表した家庭的条件を蕩減すべき立場なので、内外の内容を備えなければなりません。

 

18 現在、国連は政治分野しかありません。政治世界を代表したものなので、宗教圏もなく、女性界もなく、青年界もなく、学生界もありません。国連は、冠だけをかぶって手足がないというのです。今から「アベル国連」をつくらなければなりません。「宗教国連」と「女性国連」と「青年国連」と「学生国連」がなければなりません。世界版図の上に神様を代表した「宗教国連」が生じ、エバである「女性国連」が生じ、カインの立場の「青年国連」ができ、アベルの立場の「学生国連」ができなければなりません。

 

19 政治世界は、すべて流れていきます。私たちと関係があるのは「宗教国連」ですから、宗教者を世界的に結束させなければなりません。世界的女性の結束、世界的青年の結束をしなければならないのですが、その基盤を既にすべて築いておきました。韓国では、これを完全に連結させて、国連に加入するときに主体的立場に立って教育しなければなりません。超宗教的な立場で教育することによって、家庭の平和理想が根づくようにしなければなりません。

 

20 国連を中心として、「宗教連合」を中心とした宗教議会を地上に着地させなければなりません。そうして、世界の摸範的な宗教指導者を総動員して先頭に立たせるのです。国家と同じく、精神的国連機構を中心として、宗教団体を中心とした大使館設定をするのです。

仏教圏は仏教大使館、イスラーム圏はイスラーム大使館、このようにして、「宗教国連」の大使館と宗教圏大使を設定するのです。争ってはいけません。国連に今、主人がいないのです。ここに「宗教連合」が入り、「女性連合」が入り、「青年連合」が入り、「家庭連合」が入れば、世界国家形態を内外に完全に整備するのです。

Luke Higuchi