天聖経: 第382話
第十二篇 天一国
第二章 天一国の構造と定着
第四節 天一国入籍と定着 9-21
9 皆さんは、自分の思いで生まれたのではありません。いくら良い夫を得て、いくら豊かに暮らしたとしても、神様を知らなければ地獄に行きます。神様の民として入籍しなければなりません。いくら有名なハーバード大学の総長でも、神様の国の民として登録されなければ、地獄に行くのです。家庭、社会、国家、世界、人類の歓迎を受けたのちに、天国に入っていくのです。
10 女性にとって最も幸福で、最も貴いことは、夫をもったということです。その次に、夫婦にとって最もうれしいことは、子女をもったということです。その子女は、父親のものでもなく、母親のものでもありません。この世界のものです。天の国のものです。族譜は天の国にあるのです。
自分の息子、娘ですが、みな国籍があります。国籍があるということは、その国の民だということです。それと同じように、その息子、娘は、天の国の息子、娘です。その夫婦は、天の国を代表した夫であり、天の国を代表した妻です。そのように思える心であってこそ、入籍するとき天の国の基準に拍子が合うのです。
11 すべての過去の出来事、アダムとイエス様時代の失敗をすべて整理し、家庭を編成することによって、神様の血族圏が広がります。そうして、入籍が始まるのです。真の父母を中心として生まれた一族になるのです。家庭的基盤でなければ、入籍できません。真の父母は、家庭を中心として、祝福の基盤を代表した世界的家庭を成し遂げたので、それと相対圏を形成して入籍しなければならないのです。家庭的に出生届を出さなければなりません。
12 皆さんは、天の国に登録されていません。国がないので、出生届を出せないというのです。結婚式もできません。死亡届も出せません。それで、強く押せば倒れるしかない、死んだとしても訴えることのできない恨めしい道を、宗教者が歩んできたというのです。先生は、その代表的な道を歩いてきました。
13 自分が息子、娘として生まれたとしても、入籍できる天の国がないので保留にならざるを得ません。「私」は、天の国の夫になることを願い、天の国に入籍したその民として妻を迎え、その家庭で赤ん坊を生みたいと言わなければなりません。それで、寝ても覚めても、一日、一時間、一秒を忙しく闘って勝利しなければならないという前提があるというのです。いつでもそのように生きなければならないのです。
14 出生届を出すのが入籍です。日本人であれば、日本のどこそこで生まれた日本人であると、登録するのです。今までは、神様の国がありませんでした。本当の真の父母を中心として出てきた家庭がなかったので、氏族もなく、国もあるはずがないのです。
ですから、サタン世界、サタンの国ですべて蕩減して、家庭から氏族、民族、国家、世界を再び取り戻してこなければなりません。宗教圏を中心として、宗教圏ではない世界を一つにし、サタンがもっていたものを神側に還元させなければならないのです。そのようにしなければ、霊界に行って平安な生活ができません。霊界で地上と関係をもとうとすれば、何十倍、何百倍、何千倍も大変なのです。
15 皆さんが国家を復帰できずに死ぬと、この地上に再臨して個人を協助し、家庭を協助できるだけであって、堂々と国家的権勢をもった協助はできません。サタン世界を征服するために闘うことができる資格をもつ人になれないというのです。ですから、国ができてこそ、皆さんが入籍できるのです。皆さんは、統一教会には入籍しましたが、統一された神様の国には入籍できていないというのです。国がないのに、民になれますか。なれないのです。
16 国を探し出せば、皆さんは入籍しなければなりません。入籍とは何か分かりますか。族譜を作ることです。これから統一教会を中心として、国に入籍するときは、族譜を作らなければなりません。族譜を作るときは、必ずすべてのものを天にお返しするのです。多くても少なくても、精誠を込めて自分の生涯のすべてのものを、生命を身代わりしたすべてのものを、国に捧げるのです。
17 今後、天国に登録する新しい出来事が起こります。戸籍に載せなければなりません。戸籍に載せるためには、国がなければなりません。国がなければ入籍できないのです。ですから、国がどれほど重要かを知らなければなりません。国があってこそ、その国によって神様が思いどおりにすることができ、私たちにも、迫害圏であるサタン世界を踏み越える基盤が初めてつくられるのです。ですから、御飯を食べても、何をしても、いつでも国のことを考えなければなりません。
入籍時代にすべきこと
18 戸籍が変わらなければなりません。戸籍を新しくつくらなければなりません。サタン世界の戸籍はすべて滅びるのです。
それは地獄圏に属するものです。ですから、天の国の戸籍に入籍し直さなければならないのです。きょう、これをはっきりと知り、これから私たちの取るべき姿勢を整え、私たちの周辺にこの事実を伝えなければなりません。
19 私たちが神様を中心とした自主的な国で暮らせる希望の一日は、何ものにも換えられない価値ある時間です。霊界に行った人の中に、神様を中心とした国の圏内で生きた人はいません。先生は、それを知っています。先生は、統一教会の教会員を苦労させましたが、国を探し、摂理的国家圏において国をもった主権者の前に、国民として堂々と生きて逝った本然の人間像をもてるという事実が、どれほど権威あることかというのです。先生は、生涯、それを標準として生きています。今まで先生は、多くの人を苦労させましたが、その国の国民のための主権者として神様に侍り、その心情を傾けて、一生のすべてのものをそっくりそのまま捧げられる栄光の日のために闘ってきたのです。
20 皆さんの生活を整備しなければなりません。軽挙妄動な不義の罪を悔い改めなければなりません。悔い改めなければ、皆さんは、公義の審判を受けることになります。愛のその統治法の前に立つ人はいません。そのときに、先生が弁護士になり、先生の家族、一族が弁護士になり、皆さんを指導する統一教会のすべての人が弁護士になってあげるのです。神様も、先生も、先生の家庭から指導者までがそのようにすることができ、弁護の範囲が讒訴圏よりも大きくなってこそ、天の民として入籍できるのです。
21 統一教会の教会員は、絶対に自分勝手に暮らせません。自分の心をだませません。自分の心をだませますか。自分の心をだませない限り、天の国の戸籍をだますことはできません。すべてのことが籍に入るのです。私がこの手を一度挙げれば、今、ビデオ・テープに記録されます。人間世界もこのように記録されるのに、天の国に記録されないでしょうか。祝福を受けたある夫婦の記録について、ボタンを一度押しさえすれば、幼い頃から、その先祖から、すべて現れるのです。一瞬で出てくるのです。長くかかることもありません。ここは時間の観念がありますが、天の国は一瞬ですべて終わるのです。