天聖経: 第379話

第十二篇 天一国

第二章 天一国の構造と定着

 

第三節 天一国の憲法と教本 15-24

15 先生は、天の憲法、天の法がどれほど恐ろしいかということを知る人です。先生は、その法に引っ掛からないように、千辛万苦の道を直行しているのです。愚かだからではありません。皆さんよりも頭が悪いから、そのようにするのではないのです。あまりにもよく知っているので、この道を行かざるを得ないのです。

 

16 私たちが地上の国さえ建設できれば、憲法で治めるのです。神様が真の父母と天地父母を中心として、天地の憲法制定を発表するのです。それは、地上の法ではありません。天の国の法であり、理想的な永遠の世界の法なので、この地から守る訓練をしなければならないのです。自分勝手に生きてはならないというのです。

 

17 この地球星には、神様の国がありません。五色人種(あらゆる人種)が怨讐を愛しながら、氏族と民族と世界が争わず、一つになって進んでいけば、祖国光復が成し遂げられるでしょう。そうして神様の祖国を復帰し、天の憲法を宣布する日になれば、それは永遠無窮に占領されることがなく、永遠に記念せざるを得ない最高の日になるでしょう。

 

18 百六十家庭が一つになることによって、入籍時代が始まります。今、皆さんが生まれれば出生屈を出さなければならず、結婚すれば婚姻届を出さなければならず、死ぬと、死亡届を出さなければならないのと同じです。国が設定されれば、憲法を中心として、戸籍など、それに対する体系を整えて管理できる基本法ができなければなりません。その国に入籍するためには、母国語が分からなければなりません。言葉と文化と生活環境が、完全に真の父母様の文化圏を相続し、心情文化世界を代表した家庭として同じ形を備えなければ、天国に入籍できる資格が剥奪されるのです。

 

19 天の国の法を守り、天の国の王宮法を尊重しなければなりません。これから、南北が統一された世界の、すべてのものに備えなければなりません。その訓練をすべき内容がまだ残っています。そのときには、誰もが入れるわけではありません。入籍時代が来るのです。そのときには、大学を卒業して博士になり、大学教授として入籍することよりもっと難しいのです。自分一代の一族のすべての歴史を編成して、そこを通過しなければなりません。霊界と肉界から鑑定を受けて選出するのです。

 

20 天法によって保障できる法がありません。それで、先生を通して法をつくろうと思います。天法を立てなければなりません。人法ではありません。人権ではありません。天権を立てようというのです。皆さんが求めるのが人権ですが、フランスであればフランス人の人権、韓国であれば韓国人の人権ではありません。第四次イスラエル国の人権です。怨讐と怨讐同士で争うのではなく、怨讐と怨讐同士で額を突き合わせながら、「あなたの娘を私の息子に、私の娘をあなたの息子に!」と言い、互いに喜べるアイデアをもった人が、天の国の王権を守れるのです。

 

天の子女の教本

 

21 神様の恨とは何でしょうか。第一は、天の子女の教本を立てられなかったことであり、第二は、天の兄弟の教本を立てられなかったことであり、第三は、天の夫婦の教本を立てられなかったことであり、第四は、天の父母の教本を立てられなかったことです。四代に教えることのできる教本を作って人類を教育できなかったことが神様の恨です。

神様がすべて教えてあげるようにしていたならば、今日、このような悲惨な姿はなかったでしょう。このような悲惨なすべてのものを見つめられる神様は、神様御自身が責任をもって教育できなかったことを嘆かれながら、教育できるその日を探し求めて今まで歩んできたのです。新しい国の民となり、新しい国になるためには、このような教育原則に合格した人にならなければなりません。神様の恨を解怨できる個人と家庭と氏族と民族と国家になってこそ、新しい国になるということです。

 

22 天の子女の教本を立てられなかったのが神様の恨だったので、天の子女の教本が再び出てくるのです。それでは、父母の前にいる子女は、どのような思いをもたなければならないのでしょうか。アダムの立場からエバを見るとき、そのエバだけではありません。エバは神様ゆえに生まれました。エバは真の父母になれなかったので、真の息子、娘は生めませんでしたが、もし真の父母になれば、その息子、娘も真の子女になるのです。その子女は、縦的神様と横的真の父母ゆえに生まれたというのです。

 

23 神様の愛、真の父母の愛、未来における自分の相対の愛、三大愛をしっかりと保たなければなりません。これを一人で勝手に扱えますか。これを打って被害を与えるのは、神様に被害を与えることであり、父母に被害を与えることであり、「私」の未来の愛の相対を破滅させることなのです。そのような愛をもって相対と向き合わなければなりません。それが神様の子女がもつべき愛を中心とした教本、公式の教えです。

兄弟を憎むのは神様を憎むことであり、父母を僧むことであり、将来の自分の相対圏を破滅させて否定することなのです。愛を取り去ってしまうのです。ですから、そのような人は、神様だけでなく、父母や万物全体が嫌います。神様から真の父母、被造世界全体の怨讐の位置に立つようになります。アダムとエバが愛の相対となり得るように、神様は教育できなかったというのです。

神様の恨を解ける天の子女の教えの原則は、このような基準なので、兄弟が仲良くしなければなりません。父母を中心として、神様のみ前に、万物の前に、そのように過ごさなければなりません。

 

24 右弦と左弦があるというとき、右弦をプラスとし、左弦をマイナスとすれば、右弦と左弦は、それぞれ男性を代表し、女性を代表します。また、男性は天を代表し、女性は地を代表しており、前後を中心として見れば、男性は前を代表し、女性は後ろを代表します。ですから、球形の理想を完成する相対的条件を無視してはいけません。それは、相対的条件を無視すれば、神様や人間だけでなく、被造世界も嫌うという意味です。相対的存在を否定するので、そのような立場に立つようになることを理解して、このような教育を徹底的にしなければなりません。それが、神様が教えてあげたいと思われた教本の内容です。

エバの前に神様がいて、父母様がいて、愛の相対がいます。それと反対の立場にいるのがアダムです。このようになっているので、アダムとエバが将来、神様の代わりに、父母様の代わりに息子、娘を生めるようになるのです。その息子、娘は、自分の息子、娘を生むのではなく、万宇宙を代表した主人の資格をもつ息子、娘です。そのような点で、第一に、三大愛を中心とした存在として、子女教育を徹底的にしなければならないのです。

Luke Higuchi