天聖経: 第376話

第十二篇 天一国

第二章 天一国の構造と定着

 

第一節 天一国はどのような国か15-18

第二節 天一国の三大要素 1-11

第四次イスラエル国と天一国

15 神様の祖国創建は、第四次アダム圏の還元を意味します。第四次アダムの国ができるのです。第四次アダムの国ができれば、天一国と第四次イスラエル国が一つにならなければなりません。一つは宗教圏であり、一つは政治圏ですが、その二つが一つになることによって統一されるのです。そのため、第四次イスラエル国が必要なのです。

 

16 平和王国の代表が天一国です。それが神様の祖国の基礎になるのです。天一国と第四次イスラエル国、平和国連です。第一イスラエル王権と共に第二イスラエル王権、そしてイエス様が失った実体基盤を真の父母が初めて第三イスラエル王権として立てたので、霊界全体とイエス様を中心としたすべての宗教圏が合わさって、第三イスラエルの父母に侍る、一つの統一世界に越えていくのです。

 

17 天一国は、宗教圏を中心として、蕩減復帰の内的な神様を解放するためのものであり、第四次イスラエル国家を建てようというのは、外的な世界国家を建てるためです。この二つが一つになって、天の国の地上天国理想である神様の国が設定されるというのです。そのような最後の前線に向かって総突撃を命令できるときが、今からです。

 

18 第四次イスラエルと平和国連が一つになって、心情文化世界の基盤になる真の父母の家庭と天地の家庭に侍ることによって、カイン・アベルの闘争歴史が終わります。そうして、世界国家が今まで空いていた天国を一度に満たせる解放、釈放時代に入り、神様が太平聖代億万歳時代に入ることによって、神様の祖国と平和王権時代が成立するのです。

アメリカを中心として第三イスラエルが統一される日には、平和国連圏は自動的に結束して第四次イスラエル国と一つになるでしょう。アメリカは、国際連合を新たに編成し、天一国、神様の祖国に侍らなければなりません。そのようにすることによって、神様は、堕落していない本来の神様の位置に立ち、万国を統治する太平王国時代に前進するのです。

第二節 天一国の三大要素

 

1 一つの国が形成されるためには、主権がなければならず、民がいなければならず、国土がなければなりません。天の国もやはり同じです。主権を身代わりしたものが父母であり、民を身代わりしたものが息子、娘であり、国土を身代わりしたものが国です。この中のどれ一つとして欠かすことはできません。これは鉄則です。

 

2 国が形成されるためには、その国の主権がなければならず、民がいなければならず、国土がなければなりません。そのような観点で地上に天国を実現するという問題を考えてみるとき、天国の主人、主権者は誰でしょうか。間違いなく、神様が主権者です。そして、民は誰でしょうか。民は万民です。それでは、国土はどこでしょうか。地球星です。

 

天一国の根幹は主権と民と国土

3 神様が確実にいることさえ分かれば、神様のみ旨に従わざるを得ません。神様のみ旨は、世界人類を御自身が愛する民とし、地球星を御自身が愛する国土とし、国土と民を合わせて一つの主権国家をつくろうということです。これが理想世界です。

 

4 国が形成されるためには、国土がなければならず、民がいなければならず、そして、主権がなければなりません。主権とは何でしょうか。根源的な神様と関係を結ぶことです。国を治める人は、民が眠りについているときでも、神様と関係を結んで政治をしなければなりません。そうして、主権者は民と一つにならなければなりません。民と一つになって、自分にあるすべてのものは、自分のためのものではなく、国のためのものであると考えなければなりません。そのようになれば、その国は繁栄するのです。

 

5 私たちが国と民族のために血と汗を流すのは、結局、永遠の天の国を築くためであり、千秋万代の子孫が永遠に称賛できる福祉国家を築くためです。

その国は、神様を中心として直系の子女たちが天命に従い、神様を身代わりするその命令をもって、その王権を治める国であることは間違いありません。そこには、民主主義や共産主義はあり得ません。一度形成されれば、永遠の国家体制として残されるというのです。

そのようなことを考えるとき、「私」自身がそのような国の民になれなかったという事実が悲痛だというのです。「私」自身がそのような国で暮らせなかったことを嘆息しなければなりません。そのような一つの国をもてなかったことを嘆息しなければなりません。そのような一つの不変な主権をもてなかったことを悔い改めなければならないのです。

 

6 神様が愛する息子、娘を地上に送り、絶対的な一つの国家を建てるためのみ業を進行させてきましたが、現時点では一つの国家を復帰する土台を整えることができていません。いつも失敗したので、この地上に天の人を遣わし、それを経綸させ、推進させ、成就させるために苦労してきたのが、今までの天の歴史です。

 

7 主権のない国の国民はかわいそうです。ですから、イエス様が心配して、「何を食べようか、何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言って思いわずらうな。これらのものはみな、異邦人が切に求めているものである。あなたがたの天の父は、これらのものが、ことごとくあなたがたに必要であることをご存じである。まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう」(マタイ六・三一-三三)と言ったのです。まず息子を求めなさいと言いましたか、国を求めなさいと言いましたか。神様が探している国を求めなさいと言われたというのです。

 

8 イエス様も、楽園に行って待っているのです。天の宝座の前に行くことができていないというのです。イエス様は、神様のみ前に国の主権を立て、国を治めて地上から天国まで直通できる権限をもった国をつくれなかったので、神様のみ前に立てないのです。ですから、楽園は天国に行く待合室です。また、天国は一人では行けません。天国は本来、堕落していなければアダムとエバ、家庭単位で行かなければなりません。息子、娘たちと共に行かなければなりません。そのようにしなければ行けないのです。

 

9 神様の愛の主権は、絶対、唯一、永遠、不変です。その国の主権もそうであり、その国の民もそうであり、その国の万物もそうなので、今から再び整備して、絶対、唯一、不変、永遠の国民として再登録しなければなりません。万物もそのように再整備する時なので、全体を反対に回さなければならないのです。神様の国では、絶対主権が必要であり、民が必要であり、万物が必要です。私たちの家庭を見れば、主権を身代わりした父母がいて、民を身代わりした息子、娘がいて、万物を身代わりした物があります。それが小さな天の国の基盤です。それをすべて神様のために捧げなければなりません。それでこそ大きな国、大きな世界が成し遂げられるのです。

 

10 国を形成するためには主権がなければなりません。その次に、民がいなければなりません。それで、天の国の入籍力ードを持つようになっているのです。このようにすることによって、天の全権を中心とした主権と民と国民を備えた天一国の基盤が準備されるのです。ここにおいて確定的な自己価値の決定は、皆さんが一族をどのくらい天の前に収拾したかにかかっています。

 

11 唯一なる神様の主権のもとに、一つの国を建てなければなりません。皆さんは、今や、神様を中心として真の父母様を代行する実権者なので、地上に祖国光復、世界統一的な国家に税金を捧げる時が来ました。先生の財布から出たお金で、皆さん個人を助けてあげてはならないのです。神様のみ旨に従わなければなりません。そのため、韓国は韓国として責任を果たさなければならず、日本は日本として責任を果たさなければならず、アメリカはアメリカとして責任を果たすのですが、この三つの国は一つの国です。父母の国と兄の国なのです。

Luke Higuchi