天聖経: 第375話

第十二篇 天一国

第二章 天一国の構造と定着

 

第一節 天一国はどのような国か 1-14

1 「天」の字は、「二人」です。その二人が一つになった国が天一国です。アダムとエバの二人が一つになったのです。横的な面でアダムとエバが一つになり、縦的な面でアダムとエバが神様と一つになるのです。そこから息子、娘が出てくるのです。

 

2 これから皆さんは、「天宙平和統一国」の人です。それを簡単に言えば、「天一国」になります。「天一」という言葉は、天地間に一つしかないという意味です。二人が合わさって一つの国を成し遂げるのです。

 

真の愛によって二人が一つになった国

3 天一国の「天」というのは、「二人」を意味します。神様の無形の水平と実体の水平を二人が束ねるのです。それを一つにできるのは真の愛です。それで、二人が絶対に一つになった国が天一国です。

 

4 「二」の字と「人」の字を合わせれば「天」になります。二人が一つになっている国を「天一国」というのです。皆さんの体と心、二人です。心の人と体の人の二人が一つになっていないというときは「地一国」です。天一国は天上の一番の国、天の国です。

 

5 ペアで造られたすべてのものは、神様の愛の中で生じました。そのため、花で言えば雄しべ、雌しべ、動物は雄、雌、人間は体と心、その次に男性と女性など、すべて二つになっています。父子関係が一つになり、夫婦関係が一つになり、子女関係が一つになるところ、二つが一つになるところが天一国です。

二つが一つになったその家庭には、神様が臨在するのです。それで、上下関係の父子関係、左右関係の夫婦関係、前後関係の兄弟関係が完全に一つになるべきなのですが、一つになれるようにするのが、ために生きることなのです。「私のために生きなさい」と言う人は脱落します。

 

6 天一国は、二人が一つになった国です。二人が一つになるにおいては、上下が一つになり、左右が一つになり、前後が一つにならなければなりません。その次にカインとアベルが一つになり、悪の世界と善の世界が一つになり、地上天国と天上天国が一つになり、分かれた神様と真の父母が一つになるのですが、すべてが天国開門を完成することによって、その基礎が定まるのです。そのようになれば、サタン世界は自動的に退きます。

 

7 父母と子女、男性と女性、兄弟、すべてのものが二つです。二つが一つになった国が天一国です。愛の道を中心として三代を連結し、定着できる家庭を土台として、初めて天一国平和統一平定時代が始まるのです。自分を中心として平定的基盤を考えなければなりません。「私」を中心として見るとき、「私」は父母なる神様を、世界にない父母をもったことを誇らなければなりません。

 

8 天一国は、真の父母の国、天地父母の国です。真の愛を中心とした自由世界、真の愛を中心とした平和世界、真の愛を中心とした幸福の世界です。天地父母の理想である真の愛を中心とした自由、平和、幸福の天一国安着万歳だというのです。真の愛を中心とした自由と平和が解放されなければならず、その次に幸福でなければなりません。天地が真の愛を中心として一つになった国が天国です。

 

9 神様と共に一体となり、一体になったその神様の圏内において、上下関係一体、左右関係一体、前後関係一体になったものが、一つのモデルとして定着した家庭にならなければなりません。

このような家庭がすべて連結されることによって氏族となり、民族となり、国家となり、世界になるのです。この公式の橋を通して、結束する公式を通して、天地の理想的天一国も完成するのです。

 

10 神様の創造理想、堕落していない本然の世界が天一国です。二人、三人が一つになれる国です。一つの世界終着点を中心として、一から始め、終着点もそこに同一な価値として分け与えても、不平を言う人が一人もいないというのです。同じ価値の内容をもち、天国に入って永遠の太平聖代、繁栄できる時代を迎えるのです。

 

11 皆さんは、後天時代を迎え、天が下さる真理のみ言を、皆さんの家庭で、そして、皆さんの国で実践躬行し、永生のための準備を徹底的にしなければならない時です。先天時代の葛藤と衝突、そして対決主導の世界から、天地父母様であられる真の父母様の勝利的基盤の上に立ち、今から私たちは、共存と和合統一の実体的天国、天一国を創建しなければなりません。

 

12 二人が一つになれるところから平和が生まれます。争いの世界には平和もなく、神様も存在できません。争えば分解され、解体されるので、消えてしまうのです。これは理論的に誰も否定できません。自然の道理であり、科学の原理です。先生は、科学を勉強した人です。祖父母、父母、息子、娘を中心として、三代が一つの家庭で、永存なさる神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てるのが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いです。

 

13 天一国の中には、家庭が入り、氏族が入り、個人、家庭、氏族、民族、国家、この五段階の基準がすべて入ります。サタン世界の国権を譲渡されたので、国家まで解放された立場で、完全に天の国の権限を行使する時代が来たというのです。

 

14 韓国の歴史を見れば、すべて忠臣と奸臣の争いです。忠臣が血を流した歴史です。王権樹立のために反逆を企てて引っ掛かれば、三代から七代以内で滅亡します。悲惨な罰を受けてきたのです。韓国の女性以上に苦労した女性はいません。そのようなものを蕩減して解放させるため、地獄の底から天上の果てまで、すべて一体化しなければなりません。

二つの世界を一つにしたのが天一国です。天一国人、天一国家庭、天一国氏族、天一国民族、天一国国家、天一国世界、天一国天宙、天一国解放の神様の王権とともに、神様の息子、娘がエデンで堕落せず、天の創造理想の上に地上・天上天国完成の場で生きていけるように再出発する、この時であることを知らなければなりません。

Luke Higuchi