天聖経: 第354話

日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー

第十一篇 礼式と名節

第四章 祝福家庭の生活儀礼

第二節 家庭の愛の法度と夫婦の礼節 23-24

第三節 祝福家庭の日常礼節 25-11

23 妻が夫の心を曇らせれば、その波が世界を曇らせます。朝、働きに出る夫のために、妻は早く起きてよくサービスしなければなりません。化粧をし、香水をつけてでも、美しくしなければなりません。女性は、情緒生活において負債を負ってはいけません。また夫の体や衣服などに対して、常に関心をもたなければなりません。夫が家に帰ってきたとき、疲れているように見えれば、顔を洗う水もくんであげ、歯を磨く準備もしてあげ、足も洗ってあげ、髪も解かしてあげなければなりません。女性の笑顔は、家の中の花です。円満な家庭を築こうとすれば、女性は悲喜劇のトップ俳優になるべきです。夫がうれしいときも完全に溶かし、悲しいときも完全に溶かすことができなければなりません。

 

24 道を歩いてみれば、絶壁に囲まれた山河もあり、大きな泥沼もあるのです。その峠を最後まで越えられなければ、後々、死ぬしかないというのです。み旨に従っていくにおいては、愛する妻子がいても置いていかなければならず、愛する夫がいても置いていかなければなりません。女性は天道に従って順応し、女性として行くべき道を行かなければなりません。夫が「一緒に死ぬ覚悟でいこう」と言えば、そうすることができなければなりません。たとえ死ぬとしても、あの世に行って一緒に暮らせばよいのです。夫の命令を絶対視したのちには、解放される道があるというのです。

第三節 祝福家庭の日常礼節

 

1 明け方に起きれば、「私の一日の生活が、お父様の前に感謝の実体になるようにしてください」と祈りながら、花咲く春の園のように自由な園で、お父様が私を立てて摂理できる希望の結実体になろうと考えなければなりません。昼になって職場に出れば、希望の結実体が育つ夏の季節のようにもう一歩発展し、神様が共にある価値ある存在にならなければなりません。また夕方になれば、すべてを集約させ、一つの結実を父の前に捧げる秋の季節のようなときなので、祭物になれる立場に立とうと考え、冬の季節に該当する夜には、生命力をもって神様と内在的な父子の起源を結び、すべての気を受け入れられる自分になろうと考えなければなりません。そのように、一年三百六十五日を勝利の日としながら感謝する生活をする人ならば、その人は父と関係を結んで暮らすのが価値ある生活だということを感じられるでしょう。

 

伝道と衣食住の生活

2 昼間も働かなければなりませんが、宗教的なことは夜にしなければなりません。夜が効果的です。そして、明け方に教えてあげても効果的です。そうして、一度来た人が居ても立ってもいられず、家から逃げてくるほどにならなければならないのです。皆さん自身がそのようにならなければなりません。動機がないのに結果があるでしょうか。今までできなかったならば、今よりもっと一生懸命にやり、もっとうまくやりなさいというのです。他の方法を研究しなければなりません。

そして、ある所に祈る場所、聖地をつくっておき、明け方に行っては声を出して祈るのです。通り過ぎる人がその祈りの声を聞くとき、本当に神秘的に感じられるようにしなければなりません。皆さんがそれを続ければ、その村に志ある人がひそかに来て、その祈りの声を聞くのです。祈りの声が良くて、何か分からないけれども、心に響いてくるというのです。

 

3 夜十二時を越えて、一番鶏が鳴く声が聞こえるまで、み言を伝えてみなさいというのです。どれほど神秘的か分かりません。しんと静まり返った夜に、近所の犬がほえる声を聞きながら、み言を伝えてみなさいというのです。あたかも光明な陽の光を求めて、新たな人生の道を打開していくようでもあり、灯台の光を求めて新たな航海に出る船長のような気分を感じるのです。周囲がすべて、神秘でいっぱいに満ちた世界を一人で進むような勇敢な姿、凛々しい姿、荘厳な姿を感じるでしょう。このような心情的絆をもつためには、夜の時間を中心として指導しなさいというのです。夜や早朝に、このような活動を展開する必要があります。

 

4 部屋をきれいに整頓し、服を掛けるのも原理的に掛けなければなりません。男性の服は右側、女性の服は左側に掛けなければなりません。服を入れるのも、男性の服は上に入れ、女性の服は下に入れるのが原理的です。そのような訓練が必要です。そのようにしなければなりません。男性の服を下に入れ、女性の服だけを上に入れれば、原理に背くことになるのです。

 

5 服を脱ぐときも、ズボンをまず脱ぎ、上着をその上に置かなければなりません。そのような原理的生活をして、環境を整理できなければなりません。男性の靴は右側、女性の靴は左側、また男性の靴は上、女性の靴は下に置かなければなりません。そのように、すべて原理的に整理できなければならないのです。

 

6「笑うこと」は、本当に不思議です。にこっとするのも「笑うこと」です。笑えばどのようになるかといえば、すべてのものが丸くなっていきます。祖父が大きく笑うときは「ほほほ!」と笑うのですが、上がり続けるのではなく、最後は「かっかっかっ」と曲がるのです。なぜ曲がるのでしょうか。上がり続けながら笑えばいいのに、なぜ曲がるのかというのです。丸くならなければならないからです。にっこりと笑うときは、口元が上がるのですが、「ははは!」と笑うときは口が丸くなるというのです。そのため、口を丸くして笑う人には悪い人がいないのです。

 

7 男性も女性のように、髪の手入れをしっかりしなければなりません。身だしなみを整えるのもそうであり、髪も自分で見て、分け目を左側にするのか、右側にするのか、把握しなければなりません。西洋も東洋もそうですが、すべて左側を分けます。これは、西洋風ですが、大概、左側を分けるのです。これを女性はよく考えなければなりません。

 

8 歩くのも、端正に歩かなければなりません。歩く姿がバランスが取れていなければなりません。歩く姿がバランスが取れているかというのです。安全に歩かなければなりません。ある人は少しかがんで歩くのですが、歩くのもバランスが収れていなければなりません。そのようなことが必要です。

 

9 女性がどこかに行って座るとき、東洋の場合は絶対にもたれて座ることができないようにします。男性はそのように座るのを許すのです。なぜなら、女性はお尻が大きいので、座れば自動的に楽になるというのです。男性はお尻が小さくて上体が大きいのです。女性がもたれて座れば、赤ん坊に支障があります。妊娠すれば、大変なことになるというのです。

 

10 健康が第一です。いくら具合が悪くても、他の人が何も分からないような表情が必要です。風邪を引いただけでも具合の悪い表情をし、少し大変なだけでも苦しそうな表情をするのですが、そのようにしてはいけないというのです。夫が心配そうなそぶりを見せても、「何か心配なことがありますか」と言いながら、慰労できなければなりません。いつも健やかな表惰が必要です。

 

11 人倫は、情を通して形成されます。家族関係や道徳観念、社会制度、秩序というものは、すべて情緒的なものです。先に感じた惰が長く続いたり、次元が高かったりすれば、人々はそこに頭を下げるのです。人倫形成の動機は情からです。父母が子女を愛するところから人倫は始まります。子女が父母を愛するところから、真の人間関係が成立するのです。

Luke Higuchi