天聖経: 第344話

日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー

第十一篇 礼式と名節

第三章 礼式と儀式

第一節 祝福式 1-11

1 祝福は、人間だけのためのものではありません。また、天地だけのためのものでもありません。神様は、御自身の内的な心情の基盤から、すべてを投入して祝福されました。その祝福がそのまま成し遂げられていたならば、この世界、この天地は、勝利の栄光に満ちあふれていたでしょう。そのような世界の中で、神様の心情的なすべての内容を完備した表示体である人間が、神様の喜べる家庭的基盤をつくり、そこで天的な聖業を人間的な聖業として受け入れ、永遠無窮の幸福の福地を建設するようになさったのです。これが神様の理想であり、願いでした。

 

祝福の意義と価値

2 祝福家庭が、どれほど価値あるものかを知らなければなりません。

祝福とは、個人を完成し、善を完成し、子女を繁殖するためのものです。個人完成、相対完成、その次は善の繁殖です。それが人間にとって核心的で、根本的な要件です。

 

3 アダムとエバが堕落しなかったならば、彼らの縦的、横的愛の理想の焦点、すなわち和合の一体的角度を合わせて一つになる場が形成されたでしょう。その場が、人類の真の先祖の愛の設定とともに真の生命の起源が設定され、真の血統の起源が設定される所です。これは、人間だけではありません。人間の心に神様が入ってきて、外的な神様と内的な神様が一つになる結婚式になるのです。それが堕落していない本然の結婚式です。これは、宗教世界において革命的な言葉です。

 

4 祝福とは何でしょうか。男性が東だとすれば、女性は西だと言えますが、東と西が平衡の取れた線上で、中心点を中心にして一つに結束するのです。一つに結束させるその力は何でしょうか。愛です。愛によって一つにさせるために、男性と女性を造ったのです。そのため、男性と女性が成熟したあとには、必ず互いに一つになれる道を訪ねてくるのですが、それが中央点です。その中央点に神様が縦的に臨むことができるのです。

水平線の中で、縦的な九〇度を中心として、三六〇度の中央に連結される位置で神様の愛を中心とすれば、男性と女性が一つになれるのです。神様の愛を中心として一つになったならば、人間始祖は神様の体になります。アダムとエバは何者でしょうか。実体をまとった神様の体になるのです。それで、コリント人への第一の手紙に、「あなたがたは神の宮であって、神の御霊が自分のうちに宿っていることを知らないのか」(三・16)とあるのです。私たちの体は神様の聖殿です。堕落した人間が聖殿になれるのであれば、堕落していない本然のアダムとエバは、もちろん自然に神様が臨在できる人間世界の本聖殿になったでしょう。

 

5 神様は、プラスとマイナスの二性性相としていらっしゃいます。神様のプラスを分立させたのが男性のアダムであり、マイナスを分立させたのが女性のエバです。そして、アダムとエバを合わせた結実体が子女です。このように、神様を中心として一代、二代、三代が形成されるのです。この三代の中で問題が起こったのが何代かといえば、二代目のアダムとエバの代です。アダムとエバが神様の愛を中心として一つになれませんでした。もし、アダムとエバが神様の愛を中心として一つになっていたならば、神様が臨める関係が決定されるので、子女にも神様と関係を結べる愛の基準が連結されていたでしょう。それを祝福と言うのです。

 

6 負債を清算してくれる福の仕組みが祝福でした。歴史時代に初めて、祝福を中心としてすべて清算したというのです。破産者になることを条件として、清算したのと同じです。死ぬしかないところを、それを条件としてすべて清算したのです。統一教会の祝福を、有史以来の良いと言われるものをすべて一度に積んだものよりも貴いものとして、真の父母を通して出会った愛と生命、そして血統を、どんなものとも取り替えられない、貴いものとして、感じなければなりません。そのため、皆さんの体とすべてのもの、財産を売ってでも、一緒に投入しなければなりません。

 

7 統一教会の祝福は、神様の生命と神様の愛と神様の理想の無形の体が、実体で顕現するためのものです。神様の生命と愛と理想を連結させるためのものが祝福です。ですから、神様はどこで喜ばれるのでしょうか。祝福の場で喜ばれます。それによって神様の生命が躍動し、愛が躍動し、理想が躍動するのです。

 

約婚式と聖酒式

8 祝福約婚式のとき、先生が手を載せて祝祷するのは、アダム家庭で分かれたエバの代わりに世界の女性をアダム家庭に立て、条件的な血縁関係を結ぶためです。それが血統転換です。世界のすべての女性たちは、お母様を中心として、先生を兄として侍らなければならず、夫のように侍らなければならず、父のように侍らなければなりません。

 

9 神様を中心としてエデンの園で真の父母が現れたならば、その真の父母は、子孫万代まで、神様を身代わりして祝福を相続してあげるのです。神様を信じることにより、神様から真の父母がそれを受け継ぎ、真の父母から皆さんが受け継ぐのです。それで、先生がこの祝福をしてあげるのです。それを受け継ぐことにより、堕落圏ではない永遠の新しい勝利圏で生まれた息子、娘は、落ちていく息子、娘ではなく、上がっていく息子、娘なのです。

 

10 皆さんに祝福してあげる位置は、どのような位置でしょうか。蘇生、長成、完成の完成した位置にすぐに上がっていくのではありません。原理がそうです。長成期完成級で祝福してあげるのです。

皆さんには七年路程が残っています。結婚前の七年路程、結婚後の七年路程、その次に家庭をもったあと、その家庭を中心として七年路程、三次七年の二十一年過程を経ていかなければなりません。それで、この三次七年の二十一年路程までには、国家基盤の上に私が上がるべきなのです。そこに上がれなければなりません。

これから、その式をしなければなりません。約婚式があり、その次にエバ復帰式、その次にアダム復帰式です。それが心情復帰、血統転換式になります。

 

11 聖酒式は、新しい愛を中心として、神様の体を自分の体の中に投入する式です。体は一つしかないので、神様の愛を中心として取り替えるのです。これが聖酒式です。イエス様が、「またパンを取り、感謝してこれをさき、弟子たちに与えて言われた、『これは、あなたがたのために与えるわたしのからだである。わたしを記念するため、このように行いなさい』。食事ののち、杯も同じ様にして言われた、『この杯は、あなたがたのために流すわたしの血で立てられる新しい契約である』」(ルカ二二・一九―二〇)と語ったのと同じように、神様の実体を中心として新しい血統を受け継いでこそ、原罪が洗い清められるのです。その式を経なければ、祝福の場に出ていけません。聖酒式は、血統を転換する式なのです。

 

Luke Higuchi