天聖経: 第212話
日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー
第七篇 地上生活と霊界
第四章 再臨復活と神霊の役事
第二節 神霊の役事と霊的現象 2-9
霊的現象とそれに対する姿勢
2 初代教会の時は、異言を語り、神霊の役事を行い、預言を語るなど、ありとあらゆることがありました。このように初代教会で神霊の役事が多く起きることにより、その内容を知らない無知な人間が霊的な現象にあちこちでぶつかり、混乱するようになるので、それを防ぐために「聖書のみ言が一番である」と言うようになったのです。聖書にも「終りの時には、わたしの霊をすべての人に注こう」(使徒行伝二・一七)というみ言が出てきます。それで、初代教会で起きた現象が終未のキリスト教の歴史世界に現れ、四方で気が狂った、異端だと言われる群れが多く出てくるというのです。統一教会も、その中の代表的な一メンバーとして入っています。
3 霊の召命を受けた人はむやみに行動できません。その人が、起きる霊的現象の理由を知らなければ、天が教えてくださいます。彼が目を開ければ霊界を見て、彼が行動すれば霊界にいる人のような行動をします。皆さんの日と皆さんの心と皆さんの行動とは、非常に異なります。狂った人のように見えます。昔のイエス様も賢い人に見えましたか。その当時の入たちが見るとき、気が狂った人のように見えました。これからこのような霊的な現象が襲い、民族を襲い、教団を襲うでしょう。
したがって、今日、世界的に、未知の精神系統の患者と神経系統の患者が幾何級数的に増えていっています。恐怖の世界、不安でいらだつ世界が近づいています。これは神様の息子であるイエス様が、焦燥感と不安感と興奮した心情をもって一生を過ごし、み旨に対されたからです。それで、世界的な運勢がそのように巻き込まれていくのです。
そして、最終的には方向を探そうとしても探すことができなくなり、真のものが偽りのようになり、偽りのものが真のようになる現象が起こります。偽りが優勢になり、真が劣勢になる時代、偽りが盛んになり、真がこれ以上ないほど微弱な状態になる時代が来るというのです。私たちは、そのような時代を経て越えていかなければなりません。
4 終わりの日になればなるほど、恐怖心にとらわれる人がいるかと思えば、その一方で喜びにとらわれる人もいます。このような動きが現れるのは必然的な現象です。この上なく悪の人がいるかと思えば、この上なく善の人もいるのです。この上なく善の人には、この上なく悪の人が侵犯できず、この上なく悪の人には、この上なく善の人が関与できません。
この社会は、神様もつかめません。いかに神霊的な人でも、いかに天の恩賜がある人でも、これに合わせようとしても合わせることができない時が来ます。その時が来れば、この上なく悪の世界で生きている人、天と関係を結ぶことができなかった位置にいる人々は、間違いなく審判台に上がります。そのような実相が皆さんの心から起こる時が来るでしょう。心はこっちに行くのを願うのですが、体は他のほうに行くのを願うのです。その心と体を連結できる条件をもてずに、もがき苦しむ人は、間違いなく地獄行きだというのです。
5 神様は、特定の宗派を中心として摂理してきます。ヨセフ家庭とザカリヤ家庭を中心として、時になる前に、誰も知らない中で内的に摂理したように、大韓民国の解放直後を中心として、誰も知らない中で、天はこのような摂理の内容を準備してきたのです。そこには、天使長的使命を果たす集団がいなければなりません。霊的に失ってしまったものを実体的に取り戻さなければならないので、そのような時代相になる解放前を中心として、肉的天使長の使命を果たす一人の人が出てこなければなりません。それで、霊界に通じる人々の中で、自分がペテロだ、パウロだ、あるいは「私は洗礼ヨハネだ」と言う人が出てきます。十二使徒がイエス様を信じられなかったので、彼らの霊が実体的に臨んで、この地上で基盤を築く役事が起こらなければならないのです。そのような役事をしてきたというのです。
6 イエス様の恨は何でしょうか。地上で弟子たちと共に実体圏を形成することができなかったことです。イエス様を中心として十二弟予が一つになれず、イエス様を中心としてヨセフ家庭が一つになれず、ユダヤ教が一つになれず、イスラエルの国が一つになれなかったのです。このような関係が破綻したので、それを、十二使徒を中心として収拾しようしたのですが、すべて破綻しました。それで、霊的基準型としては残っているのですが、実体基準はもてなかったので、霊的勝利の基盤を築いた十二使徒型をこの地上に再臨役事とともに再現して、その時を準備しなければなりません。
この基盤が築かれたのちに、すなわち不信してイエス様を追放した使徒たちが活動し、再び信任される基盤を築いた上で、再臨役事が始まらなければなりません。ですから、大韓民国の解放前を中心として、霊界に通じる人々の中に、私がペテロだ、ヨハネだ、パウロだ、あるいはアブラハムだと言って、歴史上に生まれては死んでいった数多くの預言者たちを代表する人々が、一度にこの平面的な韓国の神霊的な人たちを中心として顕現するようになったのです。
7 今までは、悪の霊人たちが地上に来て役事したので、ノイローゼ現象や人格を破壊する現象が起きましたが、今からは違います。体を占領して共鳴圏を形成して、正しく高い霊的な体験圏に入っていくようになるのです。高尚な人格圏が生じるのです。(259-163, 1994.04.02)
8 霊的現象は、神様による霊的現象とその反対現象、その二つしかありません。それはすぐ分かるようになります。すなわち善の現象と悪の現象に分けられるのですが、「善の現象はこのようにならなければならない」という公式的な脈があります。これをずっと合わせていかなければ何にもなりません。それで、何百年ごとに、大転換期や霊的な大現象が起きるのです。
そのようになれば、その国が滅びたり栄えたりします。国が滅びるようになる時は悪霊が動員されます。また、大きく栄える時は善霊が動員されます。それをどのようにすれば世界の運勢に巻き込まれるようになるのでしょうか。それほど簡単ではありません。そのように考えれば、霊的現象や宗教の目的とはいったい何でしょうか。霊的現象を起こして天が摂理を導いていくのも、結局は人間完成のためです。
9 悪神の役事も善神の役事も、出発は同じです。ただ結果が違います。おびえながら大騒ぎして、身もだえするということが起こります。全く同じだというのです。悪神も神霊役事をするのですが、結局は、役事してどこに入っていくのでしょうか。世界の利益に、天と地の利益に戻っていかず、自分の利益に戻っていくというのです。そのようになれば必ず消えうせていくのです。自分を中心として個人的な利益に、自分の家庭を中心とした利益に戻っていってはいけません。それも消えうせていくというのです。
あくまでも神様の摂理は、出発は同じ姿でしても、必ず世界を標準にしなければなりません。神様の解放と人類の解放を目標にしない教会は、終わりの日まで続きません。自分の欲のままに行っては、自然に崩壊します。その指導者を連れていくのです。連れていくようになれば、その時代の環境を整えて連結させることができません。自分が置かれている位置を知らないからです。