天聖経: 第181話

日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー

第七篇 地上生活と霊界

第一章 人間の本然の生と死

 第一節 三時代の人生 10-20

10 人間の顔は、三時代を象徴します。母親の腹中は口の時代です。次に、地上は鼻の時代です。母親の腹中から生まれて空気の時代を生きるのです。それから、霊界は目の時代です。太陽時代、日の光の時代です。愛は光とも言います。明るくなると言いました。それで、光の世界です。このように、人間は三時代を経て生きるのです。とんぼも、水の中で暮らして、地上に上がって生き、殻を脱いで飛び回りながら、虫を捕まえて食べます。三時代を経ます。

 

万物の霊長も同様です。腹中時代から、母親のおなかの中から出てくるとき、自分が暮らしていた所帯道具を抱えて出てきますか。すべて破壊し、捨てて出てきますか。一つでもぶら下げて出てくれば大変なことになります。へその緒で食べ、生きていたのですが、それを切ってしまえば死ぬようになります。

しかし、母親のおなかの中から出てくれば、それを切ってしまわなければなりません。無慈悲に切ってしまわなければならないのです。すべて破壊して出てくるのです。

 

11 人間は、時になれば誰でも母親の腹中での生活を清算して、地上界での生涯を始めるようになっています。本人が願おうと願うまいと、宇宙の法則がそのように運行しています。想像もできず、夢にも見ることができなかった広大無辺の新しい世界が広がるのです。水中生活の一生涯が終わり、地上生活の一生涯が展開します。腹中生活の十ヶ月が地上生活の百年に変わり、発展するのです。

そして人間は、色とりどりの変化無双な生涯を生きていきながら、最終段階である霊界、すなわち死後の世界のために準備する生活を送るようになります。ですから、死ぬことを心配してはいけないというのです。もっと良い所に引っ越しするのです。

 

12 腹中生活の期間には、地上界の生活が想像もできなかったように、肉身をもって暮らす人間としては想像もできない永遠無窮な、また別の世界が待っています。絶望の世界ではありません。限定された地上界での百年の生涯が、時間と空間を超越した永遠の世界へと変貌するのです。

腹中では、へその緒を通して母体から栄養を供給されて生き、地上生活の期間は、宇宙の水と空気、そして光の三大基本要素と栄養素を中心として生を営むのですが、一旦霊界に入っていけば、物質的な栄養素はそれ以上必要なく、愛を呼吸しながら永生するのです。あの国に行けば、食べたければ食べ、食べたくなければ食べません。このように人間は、誰彼を問わず、水中生活十ヶ月、地上生活百年、そして霊界においての永生、このように三段階の生涯を生きるようになっています。

 

13 人間は、水中時代、その次には陸地時代、さらに太陽の時代の三時代を生きるようになっています。これが一つの範疇になっています。太陽の時代は、昼のようにいつも明るいのです。地球星には昼と夜がありますが、霊界は常に明るいのです。このように水の時代と空気の時代、その次には愛の時代です。愛は、常に消えてはいけません。太陽の光のように、夜も昼も愛がなければなりません。朝も昼も夜も、北極も熱帯地方も南極も、どこでも愛は変わりません。それで、愛の時代の霊界に行くのです。霊界は、春夏秋冬のすべてが結実したものを収める倉庫のような所であり、そこが太陽の光のように輝いているのです。

 

14 私たちは初め、母の胎内にいました。その胎が私たちを育てたふろしきです。そのふろしきの中から出てくるとき、すべて振り払って生まれるのと同じように、私たちの霊人体にとって肉身はふろしきのようなものなので、これを切ってしまって飛んでいくのです。したがって、人間は、水の世界、陸地の世界を経て、空中の光の世界である永遠の真の愛の世界で暮らすようになるのです。

霊界では生命の要素が愛なので、愛を通じた命令には、すべてに不可能がなく、即座に成し遂げられます。そこでは、億万人が一度に夕食を食べるとしても、そこに合う食べ物をあっという間に準備して、宴会をすることができます。

 

15 霊界で照らすその光が、真の愛の光です。真の愛は、霊界と肉界の日の光のようなものです。ですから、鼻の生活を離れて、目の生活をして生きるのです。目の生活は、すべてのものがはっきりしていて、分からないものがありません。鼻の世界を過ぎれば、光の世界です。目の世界に入っていくのです。目の世界とは何かというと、この目は、世の中も見ますが、霊界も見ます。天の父母も見ることができ、地上の父母も見ることができ、天国がどれほど膨大で、地上の国と比べてどうだということをすべて見て生きるようになっています。

ですから、皆さんは、霊界と地上が二つではなく、一体だということを知らなければなりません。この目は、二つを見るようになっているのです。

 

地上で愛の呼吸器官を準備

16 赤ん坊が出生するようになると、生まれるやいなや、泣くと同時に鼻の穴で息をするようになり、第二世界、すなわち空気世界に連結されます。

おなかの中から空気世界に連結されて出てくるときには、腹中世界で暮らしたへその緒と羊膜をみな破壊して出てこなければなりません。それらを破壊すると同時に、母である地球星のところに生まれるのです。生まれて、口で食べて、鼻で息をするのです。

ところが、地上で食べる食べ物は肉身が生きるのに必要な栄養分であり、本質的な生命要素ではありません。本質的生命要素は、正に愛です。したがって、この世の中で愛という空気を吸わなければなりません。母から、父から、愛の空気を吸わなければなりません。

 

17 人間の一生は短いのです。生涯において十年がいつ過ぎたのか分からないのです。結婚して三十年以内に、すべてのものが決定します。ですから、人生の道はいつも待っていません。忙しいのです。そして、一度はみな死ななければなりません。死なない自信がありますか。死ななければなりません。死ねば、霊界に行きます。この世はつかの間です。十ヶ月の腹中生活と同じなのです。

 

18 霊界は愛の空気でできていますが、皆さんの霊人体が準備できずに天国に入っていけば、息ができません。地上世界は空気でできていますが、あの世は愛の世界です。皆さんの霊人体が愛を感じられるように準備しなければなりません。そのようにできずに霊界に行けば、関係を結ぶことができません。問題が大きくなります。何千万年もかかるのです。

 

19 地上に生きている人間は、この地上で生きるとき、第三世界である本然の世界に帰らなければならないので、この愛の世界に行って暮らすために、愛の世界の呼吸器官を準備しなければなりません。この肉身を彼裂させて出ていくのです。赤ん坊が、自分の家を壊しておなかから出てくるのと同じです。それで、生みの苦痛を受けます。第二の生みの苦痛が死です。

肉身が生きている間は、何を準備しなければならないのでしょうか。水の中で、空気とすべてのものに合わせることができる呼吸器官を準備するのと同じように、この肉身の世の中では、霊界に行って呼吸できる愛の器官を準備しなければなりません。体をすべて破裂させて出ていくようになれば、愛の器官を中心として呼吸し、それまで生きていた制限的環境を越え、無制限に自由奔放な人間として生きるようになるのです。

 

20 地上で愛を呼吸する人は、死んでいるのではなく、生きているのです。腹中で生きるときは、未来の空気世界でのパイプを準備して生きています。生きていますが、へその緒に連結された胎を破壊させて出てくるときは、新しい次元 、高い次元へと変化するのです。高い次元で供給を受けるのです。空気の供給を受けて出てきます。地上に出てきてからは、何を発展させますか。愛です。空気ではなく、愛です。愛の要素を受けるのです。御飯だけ食べていてはいけません。この期間に何を満たさなければなりませんか。この期間には、新しい愛の人格を形成しなければなりません。

Luke Higuchi