天聖経: 第141話
日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー
第五篇 真の家庭
第四章 真の子女の教育と家庭天国
第二節 家庭は天国の教本 11-23
11 堕落がなかった家庭の男性と女性は、神様の息子、娘として完全に愛を受ける人々です。神様と完全に一つになった人々です。そのような男性と女性が、愛を中心として完全に一つにならなければなりません。
その夫婦は、夫婦としての目的だけがあるのではありません。子女のための教育が必要です。それは四方を備えなければならないからです。
12 家庭は、人生において、最も重要な愛の学校です。子女たちは、家庭圏において父母だけが行うことのできる愛の教育、情緒教育を通して、心情の深さと幅を育てます。これが子女の人格をつくる礎石となります。また家庭は、子女に美徳と規範を教育する学校です。
人は、このような情緒教育と規範教育を受けた土台の上で、知識教育、体育、技術教育を受けなければならないのが天道です。
胎教と子女教育の重要性
13 息子を生むことを待ち望んでいた夫婦は、息子を生んだとしても、その息子を生んだことだけで喜んではいけません。その息子に喜びを感じるほど、どのように価値ある息子に育てるかという問題を中心として心配しなければなりません。このような心配をしながらその息子を愛する人であってこそ、天理を知る人です。
しかし、このような心配もなく、ただ息子を生んだことだけを喜ぶとすれば、彼は出発から誤った人です。この息子をいかに国に必要な人として育てるのか、という心配ができなければならないのです。そのような息子として育てるために息子を望んだとすれば、それは出発から、国のために出発したという条件になります。これは重要な問題です。
14 愛は、どこから響いてくるのでしょうか。母のおなかの中からです。先に母の愛から受けるのです。子女を中心として、相対的に先に愛する人は母です。父も愛しますが、子女がおなかの中にいる十月の間、大事に抱いて、けがをするのではないか、傷つきはしまいかと、愛する心で言葉にも気をつけ、生活にも気をつけ、すべての態度も端正にして、胎教期間を経る過程で、腹中にいる赤ん坊を自分の生命よりも愛した人が母だというのです。愛は母から始まるのです。
15 私たち自身を見るとき、「私」が一生の問暮らすところはどこから始まるのでしょうか。結局は父母から始まるというのです。皆さんはどこから暮らし始めたかといえば、生まれて生きる前に、父母の腹中で暮らし始めたのです。腹中にいるときは、母のすべての要素を吸い、すべてを吸収して大きくなります。腹中にいる赤ん坊が墓むことがあるとすれば、母がいつもうれしく思い、喜び、歌を歌って幸せそうにすることです。それが腹中にいる赤ん坊の最高の願いでしょう。ですから、胎教というものが必要です。美しい歌を聞き、美しい景色を見て、美しいことを考えなさい、というのです。そうすれば、赤ん坊にも良いのです。
16 女性が妊娠するようになれば、胎教というものをします。これは行動しながら望めば、そのようになるというものです。精神力というものは、強いものであり、神様が創造する時のその精神力が、直接連結されるものなので、今でも再生する能力を投入して忘れ、投入して忘れ、また投入して忘れながら、無限に投入するのです。投入して小さくなるのではありません。真の愛は、投入すればするほど大きくなるのです。
17 神様を心に迎えなければなりません。神様を心に迎えて、子女たちを正しく教育しなければなりません。責任をもっている人は、「適当にしなさい」と言ってはいけません。それが父母です。自分の子女に間違ったことを教える父母はいません。師は弟子に間違ったことを教えることもあり得ます。怨讐の立場にいる師ならば、滅びるように教えることもあり得ます。師には二つの種類があり得るのです。兄弟も二つの種類があり得ます。しかし、父母はただ一つです。いくら悪い父母だとしても、子女には正しく教えるのです。
18 神様が男性なら男性、女性なら女性、それぞれを求めてこられるとき、二重の目的をもっていらっしゃいます。すなわちアダムとエバを復帰することだけではなく、彼の息子、娘まで復帰して、四位基台を復帰することです。四位基台は、皆さん各自が復帰しなければなりません。自分がしなければならないというのです。自分自身が神様と一致し、また息子、娘と一致しなければなりません。霊の息子、娘を復帰して教育し、死の道を代わりに行くことができる信仰の息子、娘として立てておかなければなりません。そのようにして初めて一つの完全な安息の基盤がつくられるのです。
19 父母ならば、誰もが子女に、「あなたは国のために、国の偉大な人物とならなければならない」と教えます。世界が目の前に迫ってきているのですから、「あなたは国家的人物になりなさい」と教える時代は、既に過ぎ去りました。今からは、「あなたは世界的な人物にならなければならない」と教育しなければなりません。世界と共に生きなさい!皆さんの心理がどうなっているのかを先生が知っているので、このように結論を下して話しているのです。
20 父母は、育っていく息子、娘に、いかにして父母の思想を伝統的に植えつけなければならないのでしょうか。神様には、復帰摂理のために六千年間苦労されながら、サタン世界から御自身の子女たちをどのようにして引き抜いてくるのかということが問題になるのですが、それと同じように、皆さんには、サタン世界でどのように息子、娘たちを教育するのかということが問題です。皆さんは、このような二重の十字架を甘受しなければならないのです。
21 最高の公的な生活は、天宙のために働くことです。統一教会は、天地主義ではなく、天宙主義です。天宙の「宙」は「家」という意味です。天宙主義は、人が主人ではなく、家、すなわち家庭が主人です。国家形成の起源も、人ではなく家庭です。家庭がなければ世界が形成されません。家庭が誤れば、その国は滅びます。ですから、家庭教育は、今後その国が福を受けることができるかどうか、という運命を左右するのです。国のための公的な法理に基づいて暮らしている家庭が多ければ多いほど、その国は繁栄し、私的な基準で暮らす家庭が多ければ多いほど、その国は滅びるのです。
22 一つの国を探し立てるためには、一人の個人から出発しなければなりません。ですから、その一人の個人と、どれほど大切に向き合わなければならないのでしょうか。また、そのような個人が家庭を築けば、その家庭は国を身代わりし、世界を身代わりする家庭なので、その家庭を、どれほど大切に愛し、どれほど貴い立場で一つにしていかなければならないのでしょうか。
今から愛する息子、娘を中心として、この世の中において、サタンから分立した新しい氏族を創設しなければなりません。父母の立場で天情の関係を鼓吹(こすい)するために努力する家庭を築かなければなりません。そのためには、あらゆる精誠を尽くして愛し、教育する生活をしなければなりません。
教育的な面から見れば、「私」が生きているのは、息子、娘の行くべき道を教えてあげ、息子、娘の幸福の基盤をつくるためであり、国と民族の福地の基盤をつくるためです。そのような立場で生きるとすれば、それこそが、新しい世界の起源となる厳粛かつ高貴なものです。これを、天宙に存在するいかなるものよりも貴く思うことができる立場に立ってこそ、神様の息子、娘としての責任が始まるのです。
23 赤ん坊を生んで育ててみることによって、その家庭を通して、すべての人を愛することができる経験を経た上で愛することができます。幼い子女から年を取った人々まで、男性は女性全体を、女性は男性全体を、そのように互いに愛することができる、このような関係の世界が、より価値ある理想的な世界なのではないでしょうか!ですから、家庭というものは何かというと、理想世界を紹介するための教育の場なのです。