天聖経: 第133話

日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー

第五篇 真の家庭

第三章 家庭の法度と秩序

 第一節 家庭の法度と「家和万事成」1-10

1 家庭には必ず父母がいて、妻子がいなければなりません。そうであってこそ、その家庭が幸福の土台となります。神様が人類を探し求めてきた目的も、神様御自身の幸福を模索するためのものであるに違いありません。ですから、神様御自身が幸福の土台を求めていくのですが、人間から離れたところにはそのような理想はあり得ません。人間と共に関係を結んでこそ、その一致点をもたらすことができるのです。私たちが家庭において、情緒的な内容をすべて備えた立場で幸福を感じるのと同じように、神様もやはりそのような立場で幸福を感じようとするのです。

 

三代が共に暮らす家庭の法度

2 神様の愛は、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛として現れます。この三大愛は、人間に絶対的な観念を超越させる永遠の実存的権限をもっています。ですから、この三大愛が結合するとき、人間は幸せになるのです。これが完全ならば幸福も完全なものであり、これが欠如すれば不幸が宿るのです。

母がいない人が幸せですか。母がいない分、不幸なのです。また父がいないのに幸せですか。父がいない人は、父がいる人を羨ましく思うのです。幸せだと感じるには、羨ましいと思うことがあってはいけません。愛にも羨ましいと思うことがあってはいけません。羨ましいと思うことがあれば、「幸せだ」と言うことができないのです。

 

3 祖父母、舅と姑、小姑、孫まで一緒に住もうというのです。センターを中心として蘇生、長成、完成の三代が定着するのです。父母だけを愛するのではなく、祖父も愛せてこそ、神様を愛せるのです。父母の上に祖父を置いて愛することができてこそ、神様を愛せるというのです。それでは、なぜ夫がいなければならず、父母がいなければならず、息子、娘がいなければならないのでしょうか。彼らがいてこそ、神様に侍ることができるからです。父母がいなければならず、息子、娘がいなければならないというのは原則なのです。

 

4 世の中で一番経験が豊かで、経歴が豊富な神様のような存在が誰かといえば、祖父母です。年を取っているので、あまり眠れません。ですから、「私たちの家で祖父は寝ずに守ってくれる神様だなあ!私たちを守ってくれて、そのように年を取ったのだなあ!しわを見ると年を取ったなあ!」と考えなければなりません。ですから、命令に絶対順応しなければならないのです。それがどれほど美しいでしょうか。

祖父母が寝ていないときは、「神様、うちの息子、娘に福を下さい」と祈るというのです。祈るので、「誰それよ!お前はきょう出歩いたら危険だ。言うことを聞きなさい」とみな教えてくれるのです。理想的な本然の形態で暮らそうとする人は、宇宙が保護してくれます。愛をもてば、祖父母も踊りを踊り、父母も踊りを踊り、兄弟同士も踊りを踊るというのです。このような形態を備えて暮らす人は、宇宙が保護します。誰かがその人の命を奪おうとすれば、自動的に宇宙が防いでくれるというのです。

 

5 誰でも個人完成、夫婦完成、そして息子、娘の完成によって四位基台を造成しなければ、三代を中心として結実すべき実が結ばれません。木が春に新芽を出して、夏と秋の三つの季節に連結されなければ、実を結ばないのと同じです。息子、娘として、夫婦として、父母として連結するのです。自分の息子、娘がいれば、神様と同位、同参させて、神様が抱き、キスするようになることによって、「私のすべてのものはあなたのものだ」という相続が行われるようになります。誰でも神様が願われる以上の基準を立てれば、一気に相続が行われるようになるのです。

 

6 無形の神様と実体の人間が一つになるところが根本です。根本が出発できる基準は家庭です。神様の家庭、真の父母の家庭です。その家庭は、四位基台を完成しなければなりません。祖父の時代、父の時代、孫の時代、この三代を経なければなりません。人間が堕落したので、神様は三代をもつことができませんでした。三代を備えることのできる基準が広がらなければならないので、一心、一体、一念を中心とした世界の最も縦的な基準があれば、三代を通して連結されなければならないのです。

 

7 すべての歴史的な祭物的結実体が、正に皆さんの家庭です。物質は旧約時代、息子、娘は新約時代、自分は成約時代を身代わりしたものとして、その三時代に対する負債を支払わなければなりません。歴史時代の負債を皆さんが蕩減すべき立場にいるので、自分の物を自分の物として扱わず、自分の息子、娘を自分の息子、娘として、自分の夫を自分の夫として扱ってはいけないというのです。

このような公法、天理の原則に従って、理想的な考え方に一致できる基本的な姿勢を備えて、評価しながら生きようとする男女になり、祖父母、父母、夫と妻、息子、娘にならなければなりません。これを合わせれば、家庭が形成されます。このような愛によって、所有権の版図と共有権を受け継ぐことのできる基盤ができなければ、地上天国の一番の基盤となる家庭になり得ないのです。

 

 

家和万事成

8 「家和万事成」の「和」は、一和の「和」の字です。化学の「化」は、本質が変化しながら和合することですが、一和の「和」は、本質が変化しながら和合するのではありません。男性なら男性が、女性なら女性が、変わらずに和合することです。どちらが貴いでしょうか。本質が変わって和合するよりも、そのまま和合するのが貴いのです。

男性と女性が一つになれば和合するのであり、大人と子女が一つになるのも和合することです。老若男女、前後、左右、上下を問わず、和合するものは「万事成」です。理想的な存在基準になるからです。そこにはあらゆるものが支持し、一つになろうとします。それを中心として一つになろうとするので、「万事成」という言葉も出てくるというのです。

 

9 「家和万事成」です!「家和万事成」になろうとすれば、祖父母の関係が理想的でなければならず、夫婦の関係が理想的でなければならず、姉妹関係と兄弟関係が理想的でなければなりません。だからといって、祖父母が自分たちだけで喜び、また夫婦だけで喜び、兄弟だけで喜んではいけません。

祖母と息子、息子と息子、嫁と息子、縦的に横的に、前後左右ですべて和合してこそ「家和」になるというのです。「和」という字は、「穏やか」を意味します。化学の「化」は本質が変わって一つになることをいいますが、この「和」は本質が存在するのです。

 

10 東洋には「家和万事成」という言葉があります。この言葉は、平和を成し遂げようとすれば、愛を中心にしなければならないということです。この原則は宇宙にも合い、東洋と西洋にも通じ、どこでも通じます。養老院に入っていれば幸せですか。先生はそのような所を嫌います。父母が行けば息子、娘がついていかなければならず、家族がついていかなければならないのですが、そのようになっていないので心配です。家庭で一つになれずに暮らしているのに、世界のどこに行って一つになれるでしょうか。天国のどこに行って一緒に暮らすことができるでしょうか。

Luke Higuchi