天聖経: 第54話

第二篇 真の父母

第五章 天地人真の父母と勝利圏相続

第一節 天地人真の父母 4-15

4 人は、天宙父母と天地父母の結実体です。神様も、お一人では愛の目的を成し遂げることができません。無形では、実体世界の息子、娘を天国まで移していって、天国の民にすることができません。体がなければならないのです。

5 天の父母様を、天宙父母と言います。天地父母は、地の真の父母です。天宙父母と天地父母が一体になり、アダム一家庭さえ、真の愛と真の生命、そして真の血統で結んで定着していたならば、万事がすべて終わっていたはずです。その家庭の出発が、世界復帰の出発であり、世界祝福の出発です。その一つの家庭が、天国の門を開くことができ、天国を開門することができる主人です。同時に、その一つの家庭の伝統を受け継いだ人々は、宗教や救世主、メシヤ、再臨主、真の父母というものがなくても、天国の王の基を中心として侍ることができる皇族圏の子女になっていたはずです。

後天時代と天地人父母

6 統一教会で最も重要な言葉は、天宙父母、天地父母、天地人父母です。神様の理想は、天宙父母になることでもなく、天地父母になることでもなく、天地人父母になることです。それが神様の創造理想であり、願いでした。父母の中で、天宙父母も必要であり、天地父母も必要ですが、天地人父母がもっと必要です。その天地人父母を知っている人は、今まで一人もいませんでした。

アダムとエバが、人として完成できなかったので、神様も完成できず、天地父母も完成できませんでした。神様も、お一人では愛を探すことができません。天地父母も、愛の相対がいなければ、愛することができません。心の位置には神様、体の位置には真の父母、皆さんは三代の孫の位置に立つことによって、二つの父母の種として、実として、倉庫に入っていくことができる天国の収穫の実となるのです。ですから、天地人父母が最も貴いのです。

7 人間が堕落していなければ、神様が天地人父母になります。神様が直接心に入ってきて体をもち、それから愛の相対と出会って、愛することによって子女を生み、家庭の本当の父母になるのです。今までそのような父母をお迎えすることができませんでした。ですから、創造理想は、体でもって、自分の子女から家庭をつくり、民族、国家、世界、天宙をつくることです。堕落することによって、神様が体をもってすべてを移譲することができず、息子、娘を生むことができなかったので、神様が体をもって父母になることができなかったのです。

8 最後は、この地上ですべてのものを完成しなければなりません。神様も、真の父母も、地上で完成しなければなりません。そうすれば、地上の家庭を中心として暮らす個人たちが、世界を代表するのです。世界を代表する氏族、民族、国家、世界、天宙全体が、地上で形成されなければなりません。それを形成して、天国に入って暮らすようになっているというのが創造理想の観です。その世界を失ってしまいました。神様と人間、天宙父母と天地父母が分かれたのです。それが一つになって、最終的に天地人父母にならなければなりません。最後に希望として願うものが天地人父母です。神様が完成するのは地においてであって、霊界ではありません。無形の神様が実体をもって完成しなければなりません。

9 万物を中心として失ってしまった万物を探す時代が旧約時代であり、万民、カインとアベルを一つにするための時代が新約時代であり、そして、天地の父母様、天の父と地の父が一つになる時代が再臨時代です。したがって、再臨時代は、皆さんの家庭が天宙・天地・天地人父母の血統を伝授され、何の讒訴も侵害も受けない父母権をもてる時代に移行する新天新地の時代です。先天時代が後天時代に変わるのです。そのような総合的な結論がはっきりと定められ、きれいに整理されるのです。

10 天地人父母になるためには、心と体が一つになった男性と女性が一つになり、家庭定着をしなければなりません。そうなることによって、その位置は、解放時代であり、神様の血統を世界的に選んで越えようとするので、釈放時代です。世界的基準の頂上に来て、釈放時代までつくっておいたので、先天時代が過ぎ去り、新天新地の後天時代になります。神様を中心として新天新地ができることによって、平和の王が登場するようになります。

11 先天時代は過ぎ去り、後天時代が訪ねてきます。ですから、「双合十勝日」の「日」だけでなく、「年」までも取り戻さなければなりません。サタンが「日」を占有し、「年」までも思いどおりに主管してきました。先生を通して天宙・天地・天地人父母の能力を備え、無形の神様がもつことができず、イエス様がもつことができなかった体をもって、天地人として人の息子、娘を生むことができるようになりました。そのような家庭の出発が祝福家庭です。その祝福家庭がなければ、天の群れもなく、国もなく、世界もありません。

12 皆さんは、既に罪人ではありません。堕落の罪から解放され、解放された天一国になりましたが、天一国の国に死刑囚たちが残っています。無期懲役囚となった地獄に永遠にいる人までも解放しなければならないので、釈放時代を宣布しました。先天時代と後天時代、新しい天と新しい地を出発できる「双合十勝日」を中心として、失ってしまった「日」と「年」を神様が取り戻し、「日」と「年」を開くことによって、新天新地を発表したのです。

13 神様御自身も、人の体をもって、息子、娘を生産する家庭で暮らさなければなりません。それが天国です。地上・天上天国が一つの世界です。二つではありません。それ以外のすべてのものはなくなります。取り消されるのです。それ以外のものをきれいに清算しておいて、新しい法で治めなければなりません。そのためには、先天時代のすべてのものを整理してしまい、後天時代の新しいものに改造しなければなりません。天上が統一された単一家庭を拡大した民族から新たに編成されるその国が、神様の国であり、皆さんの本郷の地です。

14 真の父母が来ることによって、超宗教、超国家、超歴史時代になりました。旧約時代、新約時代、成約時代を連結して、天地を統一した真の父母統轄時代だというのです。天宙父母、天地父母が統轄することができる時代です。今まで分かれて、互いに関係を結ぶことができずにきたのです。今は、関係を結ぶことができる時代になったので、「天宙天地真の父母様平和統一祝福家庭王」の出発が可能なのです。

天地人父母の責任

15 神様を身代わりする人になることによって、霊肉が一体となる地上の愛の王朝で暮らしたのち、天地人父母たちの一族が天上世界に行って暮らすところが永遠の天国です。天宙父母、天地父母、天地人父母、この三つが一つになってこそ、調和が起こります。天と地の直線には調和がありません。天、地、人の三点で調和が起きるのです。天宙父母になりますか、天地父母になりますか、天地人父母になりますか。天地人父母は、三度復活しなければなりません。霊形体、生命体、生霊体の三つの峠を越えてこそ、着地するのです。それを星で言えば、衛星ではありません。恒星にならなければなりません。

Luke Higuchi