天聖経: 第52 話
第二篇 真の父母
第四章 真の父母と真の子女
第四節 真の子女の道 4-12
第五節 真の父母の心情の伝授と相続 1-7
4 家庭が十字架を負わなければなりません。このような家庭が出てくれば、この三千万民族(韓民族)のすべての家庭を復帰することができます。したがって、統一氏族の家庭全体が、この民族を代表して苦労しなければなりません。民族の役軍(担い手)にならなければなりません。皆さんには個人の蕩減路程ですが、先生には家庭的な蕩減路程になります。また、先生が氏族的な十字架を背負っていくとき、皆さんは家庭的な十字架を背負っていかなければなりません。先生は、皆さんより一段階先を進みます。
5 先生の家庭が家庭的基準でアベル的責任を果たせば、その次には皆さんが、家庭的基準でアベル的責任を果たさなければなりません。このようにして天国を目標にして広がっていかなければなりません。ところが、まだ神様が安息なさることができる基盤が築かれていません。それで、常に闘いであり、またいつでも四方にサタンが往来することができるのです。ですから、いつ定着するのですか。このような困難な問題が残っているのです。したがって、皆さんは、そのような問題を中心として、あらゆる精誠を尽くさなければなりません。
6 アベル家庭が勝利してカインを立てておけば、そのカインは、すべての家庭の前にアベルの立場に立たなければなりません。そうして、アベルの立場で勝利した人々が安息し、その代わりとして、カイン的な人々が天のアベルの立場を相続して、サタン世界のカインたちを再び屈服させていかなければなりません。カインたちを屈服させた人々、すなわちアベルの立場を相続した人々は、カイン的立場ではない、天のアベル的立場で勝利したので、安息できる位置に立ち、自分たちの立場を新しい代身者たちに譲り渡しながら蕩減復帰していくのです。
7 祝福家庭が民族復帰の過程を経ているとすれば、真の父母は世界的な復帰の過程を経ていかなければなりません。すなわち、一段階先を進まなければなりません。
しかし、民族復帰の勝利的基準が立てられなければ、真の父母は世界的な路程を行くことができないので、真の父母様に世界的な路程を行かせるために、民族復帰の責任を相続しなければなりません。それで、皆さんは死ぬまで、この民族の恨が除かれる時まで、民族復帰の責任を背負っていかなければなりません。
真の父母の家庭を守護しなければならない
8 個々人について見てみるとき、皆さんは、サタンから自らを守護しなければなりません。サタンの一線と神様の一線の中で、神様の一線に立った自分自身を守護し、サタンの攻勢を受けない勝利の決定圏を、皆さん自身が確定しなければなりません。皆さんの家庭が、サタン世界に勝利の基盤を築き、主の家庭を守護しなければならないのです。その次に、イエス様の氏族を保護しようとすれば、イエス様の氏族を救う数多くの民族的保護圏がなければなりません。その民族たちが、サタン世界で勝利の基盤に立って、イエス様の側に立つ氏族のための守護圏をつくらなければなりません。
9 カイン家庭はアベル家庭のためにあり、カイン氏族はアベル氏族のためにあり、カイン民族はアベル民族のためにあり、カイン国家はアベル国家のためにあるという観念がはっきりと立つとき、初めて守護圏が生まれます。「難しいことがあれば自分が責任をもとう」と言うようになるとき、そこに安息圏、すなわち天国が建設されるのです。
10 今日、左翼と右翼がすべて滅びるようになりました。誰がそのようにしましたか。神様と真の父母がそのようにしました。真の父母と一つになった家庭は、世界のどこにいようと、今まで真の父母が歩んできた道を相続したので、そこで強く、大胆であれというのです。そうすれば、神様とこの宇宙が先生を保護するように、その家庭を保護するので、一国を消化することは問題ありません。皆さんが先生のように一線に立ちなさいというのです。戻ってはならないというのです。真の愛で直行するのです。
11 皆さんはどこに行っても、統一教会の信徒であると誇らしく宣布しなければなりません。私たちは、真の父母様に属した人々です。私たちは、真の父母の子女たちです。争ってはならないというのです。争うのは、サタンを受け入れることです。宣布して歩きなさいというのです。「私たちはナンバーワンの神様の子女である!」と言うのです。そうすれば、サタンが讒訴することができません。そのような考えをしっかりもって歩きなさいというのです。
12 天と地が分かれていましたが、イエス様が天の品格をもって地に来て一つにしていれば、霊肉を中心とする国家勝利圏が初めてサタン世界に成し遂げられます。その圏内は、サタンが統治できません。もしサタンが侵入できない国をもてば、神様は、氏族や民族を中心として安息することができるのです。国を中心として闘って勝つようになれば、神様は一つの氏族長として安息できるのです。氏族が闘って勝てば、神様は家長として安息することができます。
ですから、国家的勝利圏をもつことができなければ、神様が民族的な安息圏をもつことができず、民族的な勝利圏をもつことができなければ、氏族的安息圏が生まれることができないのです。氏族的勝利圏をもつことができなければ、家庭的安息圏が生まれることができず、家庭的勝利圏をもつことができなければ、個人的安息圏をもつことができないのです。
第五節 真の父母の心情の伝授と相続
1 学校へ行けば、試験を通過しなければなりません。試験を通過すれば、上がっていくのです。同じです。皆さんが天国に行くためには、真の父母の心情圏を相続しなければなりません。そのようにしなければ、行けないのです。
2 神様のみ旨を真の父母が相続し、真の父母のみ旨を皆さんが相続して、その伝統的な思想を失ってはなりません。その伝統的な思想とは何でしょうか。人間が怨讐サタンの血統を受けて生まれたので、この怨讐サタンの血統を除去したのち、神様を中心として、真の父母を中心とする血統を復帰しなければなりません。そのためには、神様と心情的に一致しなければなりません。心情的な一致を基盤にして、天の血統を受け、神様を根とする木の枝になり、葉になり、神様の代身の実体となって、サタンを屈服させる絶対的な基準を、地上に立てておかなければなりません。そうしてこそ、復帰の歴史が推進されていくのです。
神様は、決して復帰歴史を放棄されません。皆さんが使命を果たせないからといって、神様は、この地を放棄されないのです。
心情の伝授は一体化で可能
3 神様が、各時代に、私たちの先祖を訪ねてきて相続してあげたいと思われた心情を中心とする偉業を、今までアダム家庭から歴史的な終末まで連結し、一つの勝利的な心情の実体として天地に立てるものが、天地、あるいは全人類が願う再臨の理想、すなわち真の父母の理念です。したがって、この真の父母を中心として、真の父母を完全に皆さんが相続することができ、真の父母を皆さんの父母として侍ることができ、真の父母の解怨を皆さんの解怨として感じる位置に立たなければ、天の祝福、あるいは相続を受けることができません。
4 先生は、アダムからイエス様までの心情を相続し、勝利しなければなりません。これが、今日まで闘っている歴史的な内容です。アダムから終わりの日まで連結して、天地の前に立てようとするのが再臨の理想であり、真の父母のみ旨です。真の父母の理想、真の父母のみ旨を感じることができなければ祝福を受けることができません。今までの「私」は、歴史的な裏切り者であり、赦されない罪人でした。
したがって、嘆息と恨を晴らし、実体の中心に侍ることができる環境を準備しておいた者にだけ、実体的父母と関係を結んであげるのです。神様の遺業を相続するために真の父母がいるのであり、皆さんは、真の父母の遺業を相続するためにいる存在です。私たちは、真の父母の心情と摂理歴史の悲しい内容を知らなければなりません。真の父母と一体となってこそ、祝福の位置に進むことができます。
5 歴史的に見るとき、アダムの前でも、真の父母の身代わりをする「私」であり、ノアやアブラハム、モーセ、イエス様の前でも、真の父母の身代わりをする私であり、天地の前でも真の父母の身代わりをする私にならなければ、祝福の位置に立つことができません。男性は父の分身であり、女性は母の分身です。この分身という言葉には、歴史的な涙がにじんでおり、歴史的な悲しみと曲折がにじんでいます。ですから、このような歴史的な涙と悲しみと曲折を蕩減しなければなりません。
「私はこれこれこうなのに、なぜ祝福をしてくれませんか」と言うようにはなっていないのです。私たちは、過去と現在と未来にわたる真の父母の心情と実体と、すべてのみ言を接ぎ木されなければなりません。真の父母を身代わりして、祝福を受けた先輩たちに負けず、「先輩たちが責任を果たせなければ、彼らの責任まで身代わりします」と言えば、間違いなく彼らと同じ福を受けることができます。「過去には不足だったが、最後まで不足な私になってはならない」という覚悟をもたなければならないのです。個人の目的は許諾されません。真の父母を身代わりしなければ、祝福を受けることができないというのです。
6 皆さんは心情を合わせもってこそ、天の勇士になることができます。心情を除いてはなれません。心情がなければ、人格が出てこず、心情を通じた人格が出てこなければ、心情を通じた真理も出てこず、心情を通じた真理が出てこなければ、理想が出てきません。皆さんの理想は何ですか。真の父母です。統一教会は、歴史が求めてきた中心である真の父母に侍るところです。時代が要求する中心である真の父母に侍るところです。未来の起源になることができる真の父母を、「私」が相続することができるのです。したがって、私は歴史的な実です。私は時代的な中心です。未来の起源になり、先祖になるのですが、真の父母の心情と一致できる関係を結んでこそ、そのようになるのです。このような心をもってこのような祈りをすれば、恥ずかしくありません。
7 神様の心情と真の父母様の心情は、どこで連結されるのでしょうか。縦的な心情が、横的にどのようにして連結されるのでしょうか。神様と人間が一つになって完成するようになるとき、横的な心情圏が始まります。それでは、完成基準という言葉とは何でしょうか。十七、十八歳になれば、成熟するようになります。下から育って、中央線まで上ってきます。ですから、心情圏を中心として、必ず真の父母を中心として、横的世界に自分の生活舞台が広がるのです。これが一つにならなければ、心情の軸が立ちません。縦的基準を中心とする神様の心情圏は、原理で言えば直接主管圏として、サタンが全く侵犯できない絶対圏です。心情圏から直接主管が起こります。