天聖経: 第35 話
第二篇 真の父母
第一章 真の父母とは
第三節 神様のみ言 11-22
11 悪魔が人類の真の先祖の命を奪いました。一代のアダムが堕落することによって、神様の怨讐になってしまったのです。その次に、第二次の真の父母として来られた方がイエス様です。メシヤです。救世主として来られたこのメシヤを、人類が、自分の息子、娘たちが、捕まえて命を奪いました。真の父母を捕まえて命を奪ったのですから、その国の罪は、どれほど大きいでしょうか。その罪から逃れることができないのです。
12 イスラエル民族は、二千年間、孤独な立場でさまよい歩いてきました。このすべての歴史的背後をたどってみれば、数多くの人が、剣により血を流し、馬のひづめに蹴られ、怨恨と呪いの露と消えていったのです。そうして、ようやく二千年の歴史が過ぎて、初めてアメリカの後援のもと、独立することができたのです。悪魔が私たちの父母の命を奪い、悪魔の息子、娘たちが、第二次の真の父母の命を奪い、第三次に来る真の父母に対して、世界の悪魔がすべての思想と、すべての体制を動員して、その命を奪おうとしました。しかし、命を奪われることなく千辛万苦の末に生き残り、父母の道理と真の父母を地上に宣布できるという事実は、天がどれほど願ったことでしょうか。
真のお父様が御覧になる真のお母様
13 私たち夫婦が過ぎし歳月の間、天意による召命を受けて歩んできた生涯は、大韓民国のすべての国民と、全世界の人類の前に、誇らしい路程でした。その間、私たち夫婦の歩んできた道は、皆さんが想像できない茨の道でした。全人類を罪悪の世界から解放し、分断された韓半島の統一のために、アメリカ、ソ連、中国、日本などの地で、韓半島統一の基盤を固めるために、血の汗を流しながら歩んできました。これからは、そのすべての基盤が堅固に構築され、民族の前に現す時となりました。
私たち夫婦が過ぎし数十年にわたって世界的な基盤を築くまで、同族である韓国の人々から受けた無理解と迫害は、本当に耐え難く、悲しいものでした。歴代の政権が、私と統一教会を迫害したのはもちろんのこと、一部のキリスト教徒たちの中傷謀略はあまりにも悪意に満ちたものでした。私たち夫婦は困難な悪条件の中でも、神様のみ旨と真の愛で完全に一つになり、万難をかき分けてくることによって、今日、全世界百六十カ国以上で、私たち夫婦を真の父母様として侍る人々が、日ごとに増えてくるようになりました。
14 お母様は、真の母になり、真の妻になり、真の娘になる、その三つをすべてしなければなりません。一つするのも大変ですが、お母様はそれをすべて成し遂げました。夫に侍るときに、娘のような立場で侍り、お兄さんのように、兄弟のように侍りました。その次に、夫に侍るには、世界最高の名声をもった男性として侍らなければなりません。そうしてこそ、真の母になるのです。また、母となって息子、娘を生まなければなりません。世界最高の息子、娘を生まなければなりません。それで、私たちの息子、娘たちは、みな頭が良いのです。世界に立って、どこの社会に行っても、負けない頭をもっています。自分たちが努力しないだけであって、先生のように、みな素質が豊かです。できないことがありません。
15 お母様は、もともとおとなしかったのです。今、四方にすべて気を配ることができる活動的なお母様になったのは、先生と出会って、そのように訓練されたからです。実際は、静かで、おとなしい女性です。聖婚の前に、青披洞を行ったり来たりするときも、一つの道だけを通りました。そのようなことを先生が目を凝らして見ていました。一度来るときもそうであり、二度来るときもそうであり、必ず通った道だけを通りました。そのとき、先生は、お母様となる女性を探そうと、女性という女性はすべて鑑定していた時でした。お母様がそのようにしたことを見て、なるほどと思いました。
また、韓鶴子という名前が良かったのです。「韓」という字の「ハン」は、漢学の「漢」にもなり、恨めしいの「恨」にもなります。したがって、誰よりも、神様に対して最高に学んだ学者にならなければなりません。韓鶴子という女性がそのようになれば、まさしく神様の相対の位置に立つと思ったのです。姓も良く、名前も良かったのです。そのように訓練して今日の位置まで来たので、真の母として宣布をするのです。女性を代表して恨の峠を越えます。それで、すべての母の根として宣布するのです。
16 血統転換と所有権転換をしなければなりません。本来は、サタンが主人になる前にアダムが主人にならなければならず、アダムの前に神様が主人にならなければなりません。ところが、神様が所有主になっていません。アダムが所有主になっていません。エバが失ってしまった所有権を返還するために、世界に出てすべて収拾しなければなりません。神側に返還しなければならないのです。
所有権を返還するとき、直接先生にもってくることはできません。先生の息子、娘を通して、お母様を通してもってこなければなりません。反対です。復帰していくのと同じです。これからは、エバを後ろに立ててはいけません。横に立てるのです。ですから、お母様を先生の横に立てたのです。男性は、先生の後ろに立ち、女性はお母様の後ろに立って侍らなければなりません。そのように夫婦が一つになれる基盤を徹底的に築いて宣布した大会が、女性解放大会です。
17 今まで、お母様を誰も知りませんでした。蘇生、長成、完成の三段階を延長して、先生は投入するのです。堕落していない完成圏の世界で息子、娘を救う時期になったので、真の父は文鮮明であり、真の母は韓鶴子であることをはっきりと宣布するのです。それをしなければ、霊界が歩調を合わせることができません。このようなことを堂々と世界に発表しても、誰一人、反対する人がいません。それは、父母様の勝利によるのです。
真の父母宣布以後の変化
18 天下に真の父母を宣布したので、主流宗教圏が解放、釈放されます。主流宗教圏がなくなるのです。救援摂理路程において、主流宗教のユダヤ教とキリスト教と統一教会を通してのみ、すべての霊人たちが地上を往来してきましたが、世界的版図をすべて越え、還故郷して、国家的基準で真の父母を宣布したことは、宇宙史的です。世界の中で先生を知らない人はいません。そして、氏族的メシヤは、国家基準と世界基準において縦的基準の枝と同じです。ですから、国を連結させることができる縦的基準さえ連結すれば、すべてのものが終わるのです。
19 摂理的に見るとき、真の父母宣布とともに長子権復帰時代、父母権復帰時代、王権復帰時代、このような本然的基準を復帰する時代に入ってきました。ですから、最も重要なのが、原理原則的な生活です。創造理想を実現するためには、創造原理的な生活をしなければなりません。創造原理は、漠然とした救援摂理に必要な原理ではありません。創造原理である以上、今後、み旨の世界が来ても、この道は誰もがみな、守っていかなければなりません。ですから、各自の責任分担圏がまだ残っているのです。堕落する前もそうでしたが、堕落した以後は、さらに責任分担圏を強化しなければなりません。
20 神様の復帰摂理は、創世以後、何千年、何万年の歴史を経てきたのですが、まだ、その基準を立てることができていません。統一教会の時代に先生が来て明らかにすることによって、初めてこれが可能になったのです。ですから、成約時代を発表し、真の父母を発表したのです。これは世界的な事件です。事件というより、文化世界の創建、新しい世界を創建できる一つの起源となるのです。
文化世界の創建とは何かというと、成約時代だというのです。神様が人間と共に創造しようとした、その約束を成就する時代です。復帰摂理時代ではなく、救援摂理時代が成就されるのではありません。創造理想世界が成就されるのです。真の父母という名称は、人間よりも神様が先に考えたのです。真の父母の顕現とは、創造理想です。太初から神様が創造した理想の根本がそこにあります。ですから、天がじっとしていることはできません。世界的大変革、大変化時代に入っていくのです。
21 真の父母を宣布することによって、どのようなことが起こるでしょうか。神様を中心としてために生きていた霊界のすべての善霊と、サタンを中心としていた悪霊が、はっきりと分かれるのです。真の父母を中心とする立場に立てば、完成したアダムとエバの立場に立つようになるのですが、完成したアダムとエバは、天使長がいつも保護し、育ててくれ、協助するようになっています。完成したアダム圏に立てば、協助だけでなく、愛の理想によって、実体的な主人として侍らなければなりません。命令することができる段階です。そのような位置に上がるのです。
ですから、世の中の終わりです。サタン世界の偽りの父母の愛で始まったすべてが終わりになり、新しい真の父母の愛を中心とする新しい世界になるのです。これを肥やしにして、新しい世界が展開するのです。ですから、皆さんが、新しい生命の生活圏を中心として進んでいくというのです。新しい生命の起源は、新しい愛です。この新しい愛が真の父母の愛です。
22 皆さんは、先生に感謝しなければなりません。何を感謝しなければならないのですか。サタンから解放されたので、感謝しなければなりません。父母様によって、サタンの生活から解放されました。その次に、サタンの血統から解放されました。生活には、文化の背景があり、習慣性が伴ってくるのです。生活というものは、文化の背景によって違います。イギリス人はイギリスの文化を中心として暮らし、アメリカ人はアメリカの文化を中心として暮らすのです。すべて、生活環境が違います。その生活から解放されなければなりません。
その次には、血統です。三代の解放が起こります。ですから、統一文化が自動的に起こるのです。解放されれば何をするのでしょうか。サタンから解放されたので、神様に帰るのです。サタンから解放されれば、偽りの父母と因縁づけられ、拘束されていたものが解放されることによって、自由な父母の心情に帰るのです。帰るには、サタン世界の生活圏、習慣性をもったまま帰るのではありません。きれいに清算しなければなりません。