天聖経: 第34 話

第二篇 真の父母

第一章 真の父母とは

第二節 真の父母の顕現 32-34

第三節 真の父母宣言と「三大主体思想」 1-10

32 真の父母が出てくれば、真の家庭が成立し、真の人の目的も成就することができます。過去や、現在や、未来に永遠にたたえられるその名称が真の父母です。真の父母がこの地上に顕現したという事実、真の父母がこの地上にいらっしゃるという事実は、何よりも喜ばしい、福音の中の福音です。今日、邪悪な人間の前に、悪が主管することによって方向を備えられず、死亡圏を形成しているこの世界に、真の父母の名称が成立したのは、単に今日の韓国の領土を中心として成就したのではなく、神様の六千年の歴史的な苦労の功績の結実として現れたものです。また、多くの人間が行き場所を見つけられず、方向を見分けられないこの時代に、行き場所を見つけてあげ、行くべき方向を提示してあげられる、一つの中心的なモデルとして現れたのが、真の父母という名称です。

33 「真の父母」という名称が出てくることによって、神様の創造理想世界、エデンの園から出発すべきだった永遠の未来の天国が出発するという事実は、歴史的であり、時代的であり、未来的なことです。ですから、過去、現在、未来の全体の歴史をまとめて見てみるとき、この地上に顕現した真の父母という名称は、宇宙の中心を決定する中心点です。歴史は、ここから実を結び、ここから収拾され、ここから出発するのです。歴史がここで実を結ぶので、過去がここで復活し、世界がここで一つ世界に収拾され、一つの世界が起源となって、新しい天国が形成されるのです。ですから、真の父母が現れなければならないのです。

34 今まで歴史時代において、人類の希望がどこにあったかというとき、その希望は未来にありました。人類は、希望を未来のものとしてだけ考えてきました。人類は、どこに向かっていくかというとき、未来に形成される一つの世界に向かっていくというのです。未来に対して、一つの世界を模索したのです。したがって、偽りの人類の中で、真の父母を迎えることができる道があるなら、人類は喜ぶはずです。

人類の希望は、真の父母を迎えることです。真の父母は、人間の最高の希望なので、真の父母が顕現すれば、歴史的伝統は未来で形成されるのでなく、真の父母が顕現した現実圏内で形成されるのです。真の父母が現れれば、真の父母が現れた、そこが、歴史が完成する出発点であって、完成を願う出発点ではないというのです。願いが出発する場ではなく、所願成就が出発する場です。

35 神様が行くべき道は、この地上に錨を下ろす道です。そのようにしようとすれば、地上のすべてのものが本然の姿勢を備えなければなりませんが、その本然の姿勢を備えようとすれば、真の父母がいなければなりません。この真の父母が顕現するまで、人類は悲惨な歴史をもつようになります。しかし、真の父母が来て、この悲惨な歴史をすべて正し、一つの基礎を準備することにより、真の父母の歴史において立てるべき条件をすべて立てるようになれば、ここから正に、真の父母の歴史、真の子女の歴史へと連結されるのです。しかし、真の父母が歴史的な条件を越えなければ、真の父母の歴史は出発できず、真の父母の歴史が出発できなければ、真の子女の歴史も出発できず、同時に真の世界の歴史も出発することができません。なぜなら、真の父母の歴史、真の子女の歴史が正しくつながっていくようになれば、それが真の国家の歴史となり、真の世界の歴史になるからです。

36 真の父母は、自分の先祖たちを解放したので、家庭的真の父母となり、氏族的真の父母、国家的真の父母、世界的真の父母、天宙的真の父母にならなければなりません。天宙的真の父母は、神様です。来られる主は、世界的真の父母であり、その次には国家的真の父母、氏族的真の父母、家庭的真の父母です。真の父母は、神様の直系の血統を受け、誰かが「ああせよ、こうせよ」と言わなくても、自動的に息子、娘を生んで天国に行ける神様の息子、娘です。アダムとエバと同じです。家庭的真の父母、氏族的真の父母、国家的真の父母、世界的真の父母、天宙的真の父母が連結される道をすべて築いたので、皆さんは家庭的真の父母の立場で、そこで暮らしさえすればよいのです。

37 真の父母は、歴史を超越しています。それは、今まで歴史は、真の父母を望んできたということです。今まで歴史は、未来を見つめてきました。それは、希望が来来にあるという意味です。しかし、統一教会の希望は、未来にあるのではなく過去にあります。ここでの過去は、世の中にない、歴史的過去を超越したものであり、現実を代表したものです。過去の結実であり、現在の中心であり、未来の出発基点です。全体を統合した中心です。ですから、歴史を超越しているというのです。

第三節 真の父母宣言と「三大主体思想」

1 皆さんが世界の代表になりたければ、なることができます。天地を代表した愛を中心として世界を神様のように愛し、国民を神様のように愛し、自分の家を創造するときの神様の心をもって愛することができれば、誰でもそうなることができます。

「私」が血の汗を流して、再創造の過程を経なければなりません。私から始めて一族を再編し、天理の大道に連結させるべき歴史的蕩減の使命が、堕落した子孫にあります。ですから、先生一人で迫害を受けながら経てきたのです。国だけではなく、世界まで、すべて経てきました。今、真の父母宣布をしなければなりません。本当に真の父母宣布が終わったというときは、悪魔のような邪悪なものなどは、すべて退かなければなりません。しがみついていれば、すべて木っ端みじんになります。雷が落ちるのです。霊界が放っておかないのです。

真の父母宣布の基準

2 一九八八年にオリンピック大会を中心として、長子権復帰を宣布しました。長子権復帰、父母権復帰、その次に王権復帰を宣布しました。天上世界と地上世界の王権定着を宣布したのです。その次にすべきこととは何でしょうか。世の中の国には(真の)主人がいません。世の中の国の主人はサタンです。サタンの血統を中心とする悪魔が主人です。偽りの父母を中心として、偽りの風土になったのです。ここで、真の父母宣布をしました。

3 世界史的な反対の中で、個人的な勝利の立て札を立て、家庭的勝利の立て札を立て、氏族、民族、国家を中心として、世界百五十カ国に二万五千家庭以上を氏族的メシヤとして派遣できる基盤をすべて築きました。これは誰かが取って捨てることはできません。失敗していないイエス様の血族を中心として、王権を受け継ぎ得る天の血肉が地上で育っているのです。ですから、先生の前には、サタン世界が反対する環境はありません。真の父母宣布ができないことによって、サタンが生じたのです。それは長成期完成級です。真の父母宣布というのは、完成期完成級で原理結果主管圏と直接主管圏を中心として責任分担を完成し、愛の理想家庭の出現を成し遂げたことを意味するのです。ですから、悪魔は、そこに現れることができません。地上で悪魔と闘って自然屈伏させた勝利的環境で、真の父母を宣布するのです。その基盤の上に悪魔が出現することはあり得ません。

4 真の父母を宣布するまで、どれほど多く苦労し、どれほど多くの悪口を言われ、どれほど監獄暮らしをしたでしょうか。六度も監獄に入りました。このようにして、真の父母を宣布したのです。世界で最も哀れな王の中の王が先生です。しかし、自分が哀れだとは夢にも思いません。過ちを犯した子女をもった父母は、涙を流さなければなりません。苦痛を受けなければなりません。その苦痛を避けようとし、涙を流すのを恨む人には、天罰が訪れます。今まで、迫害を受ける統一教会の教会員たちに涙を流させてきたのは、民族の涙を減らすためなのです。

5 先生は、四カ国で監獄生活を経験しました。国家を超越した監獄、それも東西南北の四数です。回数ではサタン数である六回です。それは解放圏を形成するためなのです。そのような迫害を受けながら、讒訴圏にとどまらず、その讒訴圏をすべて踏み越えたのち、勝利の旗を揚げて天上天下に真の父母宣布をしているのです。

6 今日、争いが起きている、誤ったこの世の中に、先生が真の父母を宣布しました。真の父母を世界的に宣布するためには、個人的真の父母、家庭的真の父母、氏族的真の父母、民族的真の父母、国家的真の父母、世界的真の父母、天宙的真の父母、神様と人間を中心として、神様も真の父母、真の父母自身も真の父母と言える位置にまで行かなければなりません。そのような言葉を宣布したという事実は、歴史的なことです。

7 真の父母宣布をしなければなりません。歴史において、これ以上の福音はありません。この地上に、これ以上の朗報はないのです。これ以上の平和の基準はありません。歴史の終末に理想的な実体として現れたのが、真の父母です。真の父母として生きてこそ、真の愛を中心として、真の愛の王宮が生ずるのです。

8 今日、真の父母を発表しました。エデンの園で、アダムとエバが堕落していなければ、神様も真の父母であり、アダムとエバも真の父母になっていたはずです。神様は縦的な真の父母であり、アダムとエバは横的な真の父母です。縦横が一致した真の父母ですが、それを見れば、東西南北がすべて同じです。

9 なぜ真の父母を宣布するのでしょうか。民主世界と共産世界は、カインとアベルの兄弟です。民主世界と共産世界は、二人の息子と同じですが、闘うのです。闘っていた二人の息子を先生が和解させ、歓迎される立場に立ったので、父母の特権をもって韓国の地に来て、国を挙げて初めて真の父母宣布をしたのです。

10 先生はなぜ苦労したのですか。私の国のためなら、なぜ苦労をしますか。世界のために生き、天の国のために生きようとしたので、苦労をしたのです。韓国が四十年間、先生にありとあらゆることをすべてしました。兄弟の重荷を先生が負い、父母と遠い姻戚として縁をもったすべての韓国の民の重荷を先生が担って、すべてを整えて韓国へ来て、祝福してあげました。それで、真の父母宣布を韓国でしたのです。

Luke Higuchi