天聖経: 第275話
日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー
第九篇 家庭教会と氏族的メシヤ
第二章 氏族的メシヤ
第三節 氏族的メシヤの役割 17-28
17 真の父母様について知るべき時が来ました。真の父母様を知らなければ、伝統が分かりません。伝統をもてないのです。今や父母として、天の父母として、真の父母としてできる、歴史的な蕩減をすべて経てきました。先生は、世界的先祖の位置に立つためにこのようなことをしましたが、皆さんはそれぞれが氏族的先祖になるための伝統、それぞれの分野に該当する伝統を受け継ぐための道を行かなければなりません。
皆さんの氏族のために、そのような伝統を立てなければなりません。ですから、伝統が必要だというのです。
18 故郷に行き、どのようにすべきなのでしょうか。皆さんと一つになるようにしなければなりません。一つにする方法は簡単です。息子は、天の伝統を伝授する教師となり、「このようにしてこそ天国が成し遂げられる」という手本を見せてあげ、母親と父親はその村の母親と父親たちに、「こうすれば天国村になる」ということを見せてあげなければなりません。夫は妻を、妻は夫を互いに愛し、父母は子女を、子女は父母を愛する愛の家庭を教材として用い、伝授してあげればよいのです。
19 自分の故郷に行き、涙を流して精誠を尽くさなければなりません。今までは事実上、他郷暮らしでした。イスラエル民族がエジプトに行き、四百三十年間暮らしたのと同じように、私たちは四十三年間働いたので、故郷に帰って愛の根を下ろさなければなりません。神様を愛し、父母様を愛し、兄弟を愛さなければなりません。それで、世界的サタンが讒訴できる起源を断ち切ってしまわなければなりません。イスラエル民族はそれができなかったので、カナンの福地に理想天国を形成できなかったのです。ですから、サタン世界に何かを願ってはいけないというのです。ふろしき包みを背負って歩き回っているとしても、私たちが一番です。悪口を言われながらも歩き、夜には村の犬がほえるとしても、私たちが一番です。
20 皆さんは、真の父母様の前に真の子女の名分をもったので、相続権、同位権の賦与を受けることができます。このような天の特権的な事実を信じ、すべてのものを愛の圏内に投入しなければなりません。神様が投入したのと同じように、皆さんが完全に投入することによって一族が復活し、一族が復活することによって一国が復活するでしょう。ですから、故郷に行かなければならないのです。
21 故郷に帰った皆さんは、カナン福地に入ったイスラエル民族と同じなのですから、故郷に帰ってお金持ちの人を羨んではいけないのです。権力者を羨んではいけないのです。心を奪われてはいけないというのです。正しい教育をしなければなりません。神様を愛し、自分の後代を愛し、イスラエル圏である私たち民族を愛する伝統が第一です。
皆さんが子女を抱いて教会を出入りしながらも、彼らに影響されてはいけません。何千年ぶりに、何万年ぶりに故郷に帰ってきたという還故郷の喜びをもって、細胞と骨髄に響き渡る嗚咽とともに、血と涙でその地をぬらし、血と涙でぬれた神聖な地であるという名誉が天から降りてこなければなりません。そこから天国が始まるのです。
22 悲惨な人を愛するときには、子女たちから愛し、中年へと上がってくるのです。世の中の貧しい人の中には、良心的な人が多いのです。統一教会の家庭は、世の中で最も貧しい人を愛しなさいというのです。貧しい人が悪魔の世界にいるとしても、今後、そのような人の中から天運を受け継げる人が出てくると考えるのです。
本郷と祖国創建
23 皆さんが行くべき道は、どのような道でしょうか。歴史的な祖国解放のために、祖国光復の日を迎えるために、失った本郷の地を訪ねていく道です。その日を迎えるのは、古今東西を問わず、歴史的なすべての人の願いであり、文化の最高目的であり、人類の希望の中の希望なので、その日は必ず来なければなりません。その日が来なければ、人間の今までの苦労は無駄だったことになります。お金や倫理道徳というものは、すべて無効になります。
24 今までの人類は、本郷の地をもてなかったので、本郷の国をもつことができません。この地球星で今まで復帰摂理をしてこられた神様は、終わりの日に必ず再臨主をこの地上に送らなければなりません。再臨主は、この地に来なければなりませんが、来るときには、必ず本郷の地を探し求めるために来るでしょう。
それでは、本郷の地を求めて何をするのでしょうか。そこで本郷の兄弟を編成し、氏族、民族に接ぎ木する役事をして民族を編成し、それによって国家を編成して、のちにはこの世界を本郷の祖国として復帰しなければならないのです。
25 私たちは、祖国光復のために進みゆく群れなので、メシヤがこの地上に来れば、必ず審判をしなければなりません。審判は、誰を通してするのでしょうか。祭物的な立場に立って、残った群れを通してするのです。そのような過程を間違いなく経てくるので、統一教会の教会員は、三千里半島、もしくは三千万の民衆の前で、祭物になりなさいというのです。
どのような試練の途上においても、絶対にのみ込まれてはいけません。「悪の力がどれほどあろうとも、私たちが備えた理念と心情をくじくことができるのか。いくら抜きん出ていても、私たちが備えた志操を汚せるのか」というのです。ですから、本郷の地を訪ねていかなければなりません。本郷の地を求めるすべての民、本郷の地に行ったすべての一族であれば、その一族が集まって祖国創建をしなければなりません。本郷の地を探し出さなければならず、祖国を探し出さなければなりません。
26 私たちには祖国がありません。皆さんが暮らしている国は、皆さんの祖国ではありません。それは、神様が願わない堕落した子孫が生まれて形成された国なので、その国とはいずれ別れなければなりません。清算してしまわなければなりません。個人から家庭、氏族、民族、地上地獄から、霊界地獄から、霊界の楽園からこれをきれいに清算しなければ、本然の神様の本郷の地、本然の故郷が現れることができません。
終わりの日に、私たち個々人の信仰者が連合し、教派を越え、宗派を越え、国家を越えて、最後の神様のみ旨を知って結合した新しい人類となり、祖国光復をしなければなりません。一つの国を探し出し、その国の上に父母としてお迎えし、師としてお迎えし、王としてお迎えすべき方が神様です。
27 地上の人類は今、お金がなくて恨みがあるのではなく、その国の主様がなくて恨みがあるのではなく、その国の民と、その国の国土がなくて恨みがあるのではありません。心がうれしく、喜べる世界になれなかったことが恨めしいのです。この地は、心が喜べる地になっていません。心が喜べる地と、心が喜べる社会になっていないからです。心が喜べる社会と、心が喜べる地になっていれば、そうではないというのです。
28 滅びたいと思う金持ちがどこにいて、国を失いたいと思う人がどこにいて、滅びたいと思う人がいますか。人間は知らないことですが、大宇宙の力の原動力が作用する原則に一致しないときは壊れるのであり、一致するときは立てられるのです。それで、古くからずっと神様を、抽象的な存在のようではあっても、漠然と仰いできたのです。
私たちが生きている現世の人類が願うこととは何でしょうか。この世の中は、私たちが暮らせる本郷の地ではありません。ここは、平等、平和、幸福を謳歌する自由世界、解放の旗が永遠無窮に私たちの心と体になびく世界ではありません。神様が良心世界に力を強烈に吹き入れていたならば、このようにはならなかったはずなのに、なぜこのようになったのでしょうか。堕落したからであり、未完成だったからです。未完成段階で堕落し、故障したというのです。