天聖経: 第244話
日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー
第八篇 信仰生活と修練
第三章 真の父母に似るための信仰生活と路程
第一節 復帰摂理による信仰生活 14-17
第二節 真の父母を迎えるための路程 1-7
14 神様が歴史路程で摂理してこられた全般的な内容を分析してみれば、神様は、復帰途上において、堕落しなかった本然のアダムとエバを求めてこられたことが分かります。堕落することによってサタンの血統を受け継いだので、人間は神様の血統を通さなければ、神様の民になることができません。このように悪の子孫なのですが、それでも神様は、人間がイエス様を信じて堕落以前の立場に上がることを望まれ、あすを希望として歩んでこられました。しかし、今日までイエス様を信じて堕落前のアダムとエバの立場に上がった人は、どのくらいいるでしょうか。一人もいないのです。
15 偽りの父母によって生まれたことを、どれほど実感していますか。人が病気になれば、病気を治さなければなりません。もし、弱い人が病気になったとすれば、病気になる前の弱い状態に治すだけではいけません。それ以上の健康な状態に治さなければなりません。これと同様に、堕落とは人間が故障したことであり、悪の世界へ落ちたことなので、故障したものを直さなければならず、落ちる以前の立場に引き上げなければ、救援にならないのです。
救援とは、すなわち復帰です。復帰するには、昔、堕落する前のその基準ではなく、その基準を越えた立場にまで復帰しなければなりません。ですから、原罪をもった偽りの父母を通して生まれた人類は、原罪を越えた真の父母を通して生まれ変わらなければならないのです。
16 復帰というのは、本来の種に帰ることです。復帰の完成は種の完成です。今まで人類は、その本然の種を探せませんでした。それは堕落のためです。サタンが中心の根、中心の幹、中心の芽を占領したのです。ですから、それが垂直にならずに曲がっています。そこでは、完成された種を収穫することはできません。それが、世の中を占領しているサタンの愛です。
17 救世主、メシヤ、再臨主、これは、主に救援と復帰過程に焦点を合わせた次元で呼ばれてきたものです。誰も天国に入ることができなかったのです。イエス様も楽国に入っています。偽りの父母、偽りの先祖と関係を結んで生まれ、葛藤と罪悪の中で生きてきた堕落人間は、堕落直前の段階にまで復帰されることによって、すべての所願が成し遂げられるのではありません。宗教者たちが願ってきたことは、神様のみ旨も、人間の本性の所願も成就され、創造理想を完成した本然の理想的な人間となって理想世界を成し遂げることです。それは、神様の愛の理想を完成した個人として生まれ変わったのち、真の愛の夫婦となって真の父母になることなのです。
第二節 真の父母を迎えるための路程
1 今、人類は、真の父母を求めていかなければなりません。その次には、その真の父母に孝行の道理を果たさなければなりません。アダムとエバは、神様のみ前に孝行の道理を果たすことができませんでした。本来は、神様に孝行の道理を果たしたあとに、子女たちを繁殖し、その子女たちをして、孝行の道理を受け継がせるようにしなければなりませんでした。すなわち、神様を中心とした心情的な法度の氏族が現れていなければなりませんでした。神様は、そのような一つの氏族を立てるために、六千年間役事してこられたのです。
真の父母と出会うには
2 私たちは、神様に出会えば、すべてが成就されると思っていました。しかし、人間にはゆがんだ分野がまだ残っています。すなわち人間の先祖が人類の真の先祖になれなかったことによって、真の父母をもつことができず、真の子女になれませんでした。ですから、皆さんが養子として神様を知り、サタンと闘って勝利したとしても、直系の血統の関係を結ぼうとすれば、真の父母を迎えなければならないのです。
3 人間にとって最後の目的とは何でしょうか。それは、神様のもとに行くことです。神様と直接、愛を授け受けすることです。そうするためには、真の父母に出会わなければなりません。その真の父母が青春時代に現れたとしても、彼の青春時代は個人の青春時代ではありません。彼が立っている青春時代の位置は、養子の時代を経て子女の時代を経た、歴史的な運命を備えた位置です。
彼の価値を個人的に見てみるときは、あなたと私の一対一の立場ですが、彼によって全体と個体が関係を結び、絶対者と相対できる関係を結べます。ですから、私たちが真の父母様を迎えるようになれば、僕の僕として来た人も、僕として来た人も、養子として来た人も、みな直系子女としてその価値が上がるようになります。そうでなければ、真の父母と連結されず、関係を結ぶこともできないのです。
4 皆さんは、どんな立場でメシヤと出会うことを願いますか。皆さんは、どんな立場で新郎のイエス様に出会いたいですか。どんな準備とどんな姿をもって、その前に現れることを願いますか。これは深刻な問題です。豪華絢爛に準備した栄光の灯を持って、「あなたは私の花婿です」と言いながら迎える花嫁をイエス様が願うでしょうか。ゲッセマネの園のような孤独な場において、涙を流しながら湧き上がる心情で、「私たちの先祖が責任を果たせずに……」と言う、そのような哀れな姿の花嫁を願うでしょうか。皆さんは、どのように答えますか。
主は、栄光の花嫁に出会う前に、苦難の花嫁を訪ねていきます。皆さんは、苦難の花嫁を経て、ここに花嫁の資格をつくっておかなければなりません。これが復帰の路程です。父の悲しみをその子女がなくそうとすれば、父の悲しみ以上の悲しい場に行かなければならないのです。
5 復帰摂理路程を観察してみるとき、ここには個人が越えるべき峠があります。今までの六千年の歴史は、失ったアダム一人を探すための歴史です。一人の完成した男性を探すために、六千年かかりました。このように進んできながら、一時を決めて一個人が完成し、個人的に勝利したというその峠を越えてこそ、新しい関係を結べる時を迎えるようになります。その時が、正に、今日の人類が願う希望の時代です。また、一人の完成した男性としてこの地に来られる方が、万民が望む救世主であり、このような思想が救世主思想、メシヤ思想なのです。
6 真の父母ほ、永遠に一組です。アメリカにも必要であり、キリスト教にも必要であり、仏教にも必要であり、各国が必要とします。各個人から家庭、氏族、民族、国家、どこにもみな必要な言葉です。真の父母によって、すべてのことが解決されなければなりません。それが、堕落によって偽りの父母が出てくることによって解決されなかったので、真の父母が来て復帰して解決してくれるというのです。個人として真の父母に従うようになれば、天国に行くのであり、家庭として従っていっても天国に行くのであり、氏族、民族、国家、世界、天地も、従っていけば天国に行くのです。皆さんは、今まで統一教会を個人的に信じ、真の父母によって天国に行こうとしましたが、そうではありません。家庭が信じれば家庭的に従うのであり、国家が一度に信じれば国家が従うのであり、世界が一度に信じれば世界がすべて天国に入るというのです。
7 神様は、自分を忘れて歩んでこられたので、先生も自分を中心としては出ていくことができませんでした。神様は、そのような一人を求めてこられたのです。地上でそのような人を立てて蕩減しなければ、この悲しみの峠を越えることができませんでした。ですから、先生の家庭には、神様の六千年の悲しみの歴史が宿っています。
怨讐が内外で迫害をしながら、先生の路程を遮ってきました。神様もこのような道を歩んでこられました。地で誤ったので、このようになりました。神様の心情は、誰も知ることができなかったのです。このような環境においても、神様が願われる家庭を探し立てようと身もだえしてきた真の父母の道を、皆さんが再び歩まなければなりません。
ですから、過去を清算しなければ、この道を行くことができず、自分の家庭を中心としてはこの道を行くことができません。先生の内的な苦痛が、どれほど大きかったかを知らなければなりません。皆さんの家庭を見て、父母様が苦痛を忘れることができなければならないのです。祝福家庭は、父母様の家庭の垣根になり、自分たちが立派だということを、見せてあげられなければなりません。また、新世界の代表的な家庭にならなければなりません。今でも、そのような家庭になるために、身もだえしている人がいなければならないのです。