天聖経: 第253話

日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー

第八篇 信仰生活と修練

第四章 真の父母の人生から見た信仰者の道

第二節 成就の人生 3-14

3 メシヤとして来たイエス様も、真の父母の名をもってきて死んでいったので、再臨しなければなりません。再びやって来て主人になるためのみ業をするのですが、それが正に、今のこの時です。先生がこの時に合わせて天地の秘密、神様が隠していた秘密、サタンが隠していた秘密、歴史的秘密、哲学者たちの秘密の谷をすべて解決したので、これを知るすべての人は、誰も否定することができません。

肯定的な天理によって、大きくても小さくても、教育を受けた人は、誰でもみな小学校を出れば小学校の卒業生になるのであり、中高等学校を出れば中高等学校の卒業生になるのです。天国に入城できる解放的基盤をもった天の息子、娘が生まれれば、彼らは、天の国の博士コースを通過したことになるので、天の国の大臣になり、息子、娘になれる道が、統一教会の教える道にないはずがありません。ですから、本当に誰にとっても必要な道であり、行くべき道なのです。

 

4 真の父母様のみ言は、アメリカの憲法よりも貴いのです。真の父母様はただ一組です。今の時は、ただ一度だけです。過去にもなく、未来にもありません。真の父母様が、肉身をまとって実体として存在するのは今の時だけです。永遠の中でたった一度きりです。ですから、真の父母様が天の秘密をはっきりと教えるのです。これは隠された真理です。

先生がそのような概念を、既に完成させておきました。そのような秘密の概念を教えるまでは、サタンがすべてのものを占領してきたというのです。しかし、先生が教えておいたので、もうすべてのことが明らかになりました。もうサタンが先頭に出ることはできません。神様も認めるのです。このまま従いさえすれば、完成するのに問題ないというのです。そのような教えです。

 

5 見えないものであるほど貴いものであり、無限に浸透するものであるほど貴いものです。無限にために生きる神様の愛は、自分の生命を投入してもすべて忘れる愛です。ですから、生命の相対になれば、生命が突然、爆発的に復活する刺激を感じるのです。それで、聖書には「自分の命を救おうとするものは、それを失い、それを失うものは、保つのである」(ルカ17・33)とあります。「零」の立場にいなさい、何ももってはいけない、というのです。死んだ立場のように立っていなさい、というのです。

先生が今まで、このような天理の歴史的な秘密を明らかにし、一生に適用して暮らしてみたので、世の中が「葬ってしまえ!」といくら騒いでも行くのです。それが問題です。迫害は、迫害する人たちから所有権を相続するための神様の第二の戦略戦術です。ですから、一生の間迫害を受けましたが、先生は疲れませんでした。見た目には何でもありませんが、天地大道の主人である神様には、誰よりも愛する息子です。迫害は、怨讐たちから所有権を復帰してくるための作戦なのです。

 

6 人間は、原理結果主管圏と直接主管圏の過程を経て完成しなければなりません。その過程で堕落したというのです。神様の愛を知らずに堕落しました。これは、神様とサタンだけが知っています。アダムとエバは知らないというのです。無知で堕落した人類始祖になったので、その過程で生まれたすべての人間は、この秘密の峠を越えることができません。また教え導いてくれる真理のあらゆる経書も、それを明らかにできません。人類の父母になる人が現れて、これを明らかにしなければなりません。明らかにしようとすれば、天地の道理から、根本の歴史からひっくり返せる内容を理解しなければ、不可能です。

 

7 全知全能の神様が、なぜ今まで悲惨な世界を造っておいて、手を出すことができずにいるのでしょうか。神様は、思いどおりにできません。命を奪うことはできません。命を奪おうとすれば、一瞬にして奪うことができる能力はありますが、これを処断することができず、手を出すことができません。そのような血族が残されたのが堕落の世界だということを、今日の宗教圏は分かりませんでした。

真の父母の名をもって、霊界のすべての実情を詳細に知り、堕落の動機から神様の秘密、サタンの秘密まで掘り起こし、このようなものを明らかにした内容が「統一原理」です。これをもって、今、地上世界と天上世界に分かれて混乱状況にあり、相反的な歴史を形成しているすべてのものを和合させるために、霊界の根本の実情から地上の根本、人生の根本まで、すべて解消して連結させようとするのです。

 

カイン・アベルの闘いの終息

8 アダムとエバが堕落したものを収拾するためのカイン・アベルの歴史において、神様は、再び二次的な失敗をしました。カインがアベルの命を奪う悲惨な姿に遭遇しました。堕落によって血を見ることはありませんでしたが、堕落した結果によって人類歴史で血を見たのです。それだけでなく、血の歴史を尋ねて、お互いに和解しなければならない人間であるにもかかわらず、和解することもできず、天と共に一つになることもできませんでした。ですから、神様は、その人類を、全世界を、ノアを中心として打たなければなりませんでした。そうして、水で全体が消えるように、一掃してしまわざるを得ない神様になってしまったのです。

 

9 アダム家庭において、カインとアベルが分かれました。カインとアベルの分裂によって、闘いの時代になりました。カインとアベルが、敵同士となり、今まで、心と体の紛争から夫婦同士の紛争、父子関係の紛争、兄弟の紛争につながりました。これが連結されて分かれ分かれになり、氏族、民族、国家にまで進んで戦争の歴史を受け継いだのです。

 

10 カインは、長子権を中心として、神様が弟を立てて自分の位置を復帰してくるので、アベルの血を見た歴史をさらに拡大させたのです。それが人類歴史です。ですから、人類歴史は、血を流す歴史を通して、戦争の歴史にならざるを得ませんでした。兄の立場の力をもっている人たちが、父母から新しく教育を受けて真の人になれる弟の立場にいる人たちの道を遮ってきたのです。それが歴史の課題です。

このようなカイン・アベル問題が解決されず、血統の問題が解決されずに、母と息子、娘が所有権と故郷と祖国を失いました。これを取り戻さなければなりません。家庭で起こった事件なので、家庭で取り戻さなければならないのです。

 

11 父母が現れなければ、兄弟の争いを和解させることはできません。父母はむやみに現れません。長子権を解放して一つにならなければ、天運を迎えることはできません。皆さんが福を受けるためには、心と体が一つにならなければならないのです。これがカイン・アベルです。男性と女性、夫がプラスならば妻はマイナスです。この二人はカインとアベルです。この二人が一つにならなければなりません。争ってはいけません。本来一つになるのが原則だったのですが、分かれたので、一つにならなければならないのです。

 

12 アダム家庭のアベルとカインが怨讐になったのと同様に、世界的版図においては旧教と新教が怨讐になりました。これが堕落していないアダム圏内に入ってきて、完全に一つになるのです。イエス様が体を失うことによって、霊的な父母にはなりましたが、実体的な父母になれなかったので、小羊の婚宴をするのです。新しい主が来て、真の父母圏を完成して祝宴をするのです。

 

13 皆さんは、アダム家庭でのカインとアベルのことをよく知っているでしょう。カインが摂理を完成したなら、その後にアベルが出発することができるようになっていました。ですから、イエス様の生涯を時代性で見れば、前の時代はカインの時代であり、あとの時代はアベルの時代でした。イエス様は、第二の世界的アベルの主人であり、アベルの世界を建設するための第一の責任者でした。その時までの世界は、カインの世界でした。自分を中心とした世界だったというのです。ですから、その世界を収拾して屈服させ、兄弟が真の父母様を迎えて子女の立場に立たなければならないのです。

 

14 真の父母がこの地に来て、アダムとエバを中心としたカインとアベルの恨を解かなければなりません。そうして、兄弟が兄弟を抱き、兄弟が兄弟を身代わりして、友人のために死の道に出ていく心が生じなければなりません。万民を救援しようという博愛精神で、世界人類と親しくなる心が現れなければなりません。それでこそ、新しい生活の基盤がつくられるのです。

Luke Higuchi