天聖経: 第254話
日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー
第八篇 信仰生活と修練
第四章 真の父母の人生から見た信仰者の道
第二節 成就の人生 15-24
第三節 養育の人生 1-3
15 アダムとエバの堕落によって、人間は真の父母を失い、神様を失うようになりました。また、カインがアベルの命を奪うことによって、兄弟まで失うようになったので、人間は神様のみ前に進むことができなくなったのです。ですから、堕落した人間は、神様を探さなければならず、父母を探さなければならず、アベルを探さなければなりません。
どのようなアベルを探さなければならないのでしょうか。カインに打たれて死んだアベルではいけません。生きて、サタンと闘って勝利したアベルを探さなければなりません。そうしてこそ、一つの家庭の息子として立つことができ、そうしてこそ、悪と善を審判する時、神様の権能を身代わりして審判の権限をもつ息子、娘になることができるのです。
16 神様は、人間を創造される時、最初にアダムを創造されました。ですから、神様が真の父母を復帰する時も、先にアダムを復帰するのです。それで、歴史を通して神様は、一つの種であるアダムを探すために役事してこられました。その種のアダムを完成したアダムにまで育てていらっしゃるのです。これが、神様が歴史を通して役事していらっしゃることだというのです。それで、アダム家庭でカインとアベルを通して摂理され、ノアの息子たちを通し、アブラハムを通し、そしてヤコブとエサウを通して摂理されました。神様は、個人的な次元から家庭、氏族、そして国家的な次元まで摂理してこられ、ついに再臨主の時に至ったのです。
17 真の父母は、カインとアベルが一つになった基盤の上で復帰されるようになっています。個人的にそのような原則が適用され、勝利するようになる時は、カインがアベルに屈服しなければなりません。そうして、アベルが兄になり、兄であるカインが弟の位置に立って、アベルに堕落していない本然の兄以上に侍り、従順に従うことができてこそ、復帰されていくことを知らなければなりません。
真の父母になるための人生
18 来られる主は、どんな使命を完結するために来なければならないのでしょうか。もちろん、花婿の資格を完結するために来なければなりません。しかし、何よりも真の父母の内容を完結しなければなりません。そうして、天地から真の父母として認定を受けなければならず、神様のみ前に真の孝子、孝女という認定を受けなければなりません。そのような孝子、孝女として登場する代表的な祝宴が、正に小羊の婚宴なのです。
19 真を求めて立ち上がったすべての探検家の前に、勝利者の印を受ける私たちになるためには、歴史的な悲しみと苦衷も甘受し、時代的な悲しみと苦衷も甘受し、神様、真の父母、真の夫婦、真の子女、真の兄弟、真の民、真の国、真の天地の前に立ち上がらなければなりません。このような切実な心情が崩れなければ、その国の民として残ることができ、その国の忠臣、烈女、あるいは孝子、孝女の位置に立てることを知らなければなりません。
20 誰が世界の主人にならなければなりませんか。悪魔、サタンが主人になる前に、神様が主人にならなければなりません。その次には、この地上に堕落していない人類の先祖アダムとエバ、すなわち真の父母が主人となり、真の息子、娘が暮らすその家庭が主人にならなければならず、その次には、その氏族と、その国と、世界が主人にならなければなりません。これが本然の理想だったのです。
21 皆さんは、真の父母という言葉を知りませんでした。皆さんと真の父母との距離がどれほど遠いですか。千里のかなたにあります。そこは、たくさんの塀で遮られています。個人的な塀、家庭的な塀、氏族的な塀、民族的な塀、国家的な塀、世界的な塀、天宙的な塀で遮られています。この塀を越えて勝利した方が真の父母なので、真の父母の名と一つになるためには、皆さんもこれを越えなければなりません。
そのためには、どのようにしなければならないのでしょうか。乗り越えなくとも、ここに橋だけ架ければいいのです。家庭的な塀に橋だけ架ければいいのです。個人的なことから家庭的な橋を架け、家庭的なことから氏族的な橋を架け、氏族的なことから民族、民族的なことから国家、国家的なことから世界的な橋を架けて、越えるようになるとすれば、頂上まで一度に越えることができます。真の父母が、そのような平坦な大路に、石橋でなく鉄橋を架けておいたというのです。
22 アダム家庭が天国に入れなかったのですが、父母様が来て全世界の家庭を編成して、一度に門を開いてアダム家庭完成、アダム氏族完成、アダム民族完成、アダム国家完成、アダム世界完成、アダム天宙完成を成し遂げ、地上天国と天上天国に合わせて入らなければなりません。全世界の人たちが、国を越えて一カ所に行くことのできる道をつくらなければなりません。この道は、家庭がすべて父母に従っていく道しかありません。それが復活的家庭編成です。そうして、天国復活の入城が可能になるというのです。
アダムが再び祝福を受けて再臨したように、アダム氏族、アダム血族の形態を備えるのです。偽りの父母になったアダムが再び真の父母として来て、アダムの真の父母家庭、氏族、民族、国家、世界、このようになるのです。これができるまでは、天国に入ることができません。天国に入るには、真の父母が入らなければなりません。真の父母が前に立ち、後ろについて入らなければならないのです。ですから、真の父母の血族にならなければなりません。血統が連結されたものは、父子関係です。真の父母の真の子女にならなければなりません。それが祝福家庭です。アダム家庭で堕落してこのようになったので、反対にひっくり返したのが祝福家庭です。
23 真の父母と一つになって祝福を受けた家庭には、どのようなことが起こるのでしょうか。真の父母と主体、対象として一体理想圏内に入れば、どのようなことが起こるのでしょうか。相対となる祝福家庭も、真の父母に従って、真の父母の生活のすべてのものを受け継ぎ、蕩減しなくても越えていくというのです。家庭的に真の父母の心情を受け継ぎ、氏族、民族、国家、世界的に受け継いだ資格を備えるので、真の父母の対象圏に立つことができるというのです。
24 先生が現れていなければ、一つになるのは不可能です。真の父母でなければ、一つにすることができないというのです。言葉だけの真の父母や、世の中で人気取りをするための真の父母ではありません。真の父母になるためのその背後で、どれほど広く、高く、険しく、深いところを、泳いで、走って、乗って、越えてきたかという事実を考えなければなりません。そのようなことができる内容を備えたので、神様と霊界のすべての先覚者と預言者たちが認定した基台の上で、真の父母を宣布しているというのです。
第三節 養育の人生
1 先生が一代ならば、祝福を受けた皆さんは二代として、三代である皆さんの子女をアダムとエバの立場におき、伝統的なアダムとエバを創造した神様の創造理想を、神様の代わりに見せる実体対象として、養育すべき責任があります。見えない神様の実体の中心は、父と母、すなわち真の父母であり、その息子、娘はアダムとエバの立場になります。この子女と兄弟と夫婦と父母を求めるための家庭基盤が、皆さんの代身家庭によって完成したエデンの園の天の国を代表する中心の位置になります。
これは、理論的に間違いない事実であることをはっきりと知って、そのような家庭になって天国に移行していく責任があることを知らなければなりません。
父の人生
2 先生は、恨みを晴らすべき人がたくさんいますが、神様を知っているので耐えてきたのです。数千年の間、激しく反対していた怨讐の中でも最高の怨讐であり、何ものをもってしても赦すことはできない怨讐ですが、天倫を立てたなら、そこに権威を与えなければならないので、その権威のためにも頭を下げざるを得ず、冷遇されながらも黙々と行くしかなかったのです。
教会がなくても、先生の手で個人を収拾しなければなりませんでした。それで一九五〇年代には、食べずに、眠らずに、休まずに仕事をしたのです。そのようにしながら、個人を抱えて涙で始め、個人を抱えて痛哭で始め、民族の悲運を、彼を通して解こうとし、民族の恨を、その家庭を通して解こうとしたのです。
3 人間の本性の無限な価値を喪失した人間は、いくら行楽の席で踊っても、悲嘆の声が良心の奥深くから、昼夜休まずに聞こえてくるというのです。これを避けることができないので、人間の行く道を苦行の道だと言うのです。これを解決するために修養の道を尋ね歩くのです。そのような苦悩は、男性でも女性でも、人間として生まれた誰にでもあります。これは、万民が共同で解決すべき一つの宿題だというのです。これを連結させて「私」が神様のみ前に行くようになる時は、万事が思いどおりになるのです。大宇宙が私の所有になるのです。