天聖経: 第252話

日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー

第八篇 信仰生活と修練

第四章 真の父母の人生から見た信仰者の道

第一節 召命の人生23-30

第二節 成就の人生 1-2

23 一片丹心、この大宇宙に心情世界を再び立てようとするのが救援歴史なので、その救援歴史の路程で、私がどの程度の材料になり得るかということだけを考えなければなりません。万物を材料とし、人類を材料とし、霊界の幾千万の聖徒を材料としなければなりませんが、私が動けば万物がどの程度動き、人類がどの程度動き、天上の幾千万の聖徒がどの程度まで動き、私が地上で叫ぶことがこの宇宙のどの範囲まで心情の反応を呼び起こすのかによって、天上における私の価値が決定されるのです。イエス様が死ぬ瞬間の悲しみは、天に反映され、万宇宙に反映されました。このためにイエス様は救世主です。心情の救世主なのです。

 

24 皆さんは、個人のある欲望を満たすために努力するのではなく、より大きな目的のために犠牲となり、奉仕する信仰生活をしなければなりません。そうして、ただ神様のみ旨と人類のために苦労されたイエス様の心情基準まで行かなければならず、今まで苦労してこられた神様の切ない心情を慰労してさしあげる、神様の真の子女の立場まで行かなければなりません。

今日、皆さんは、不義を見れば憤慨する心をもち、また与えたいと思う神様の愛の心をもち、この世の果てにまで行って、神様の国と神様の義を探し立てるために苦労しなければなりません。さらには、今まで人類を救援するために悲しみの中で苦労してこられた神様の心情を、慰労できなければなりません。

 

25 神様は、堕落した人類を抱きかかえながら、救援摂理をするために無限に努力してこられました。人間が罪悪に陥っている時、人間を訪ね、人間のために生き、人間に福地を紹介するために苦労された方がいるとすれば、その方は、私たちの愛する父母でもなく、何かの情関係で結ばれている子女や夫婦でもありません。また、国家でもなく、どんな聖人、賢人でもありません。それは神様なのです。

 

26 私たちは、堕落していない本然の園を再び回復していかなければなりません。堕落した人間であるがゆえに、落ちていないその本然の状態を取り戻し、神様を失ってしまった人間であるがゆえに、神様を失っていないその位置を取り戻し、人類の真の父母を失ってしまったがゆえに、真の父母を失っていないその位置を取り戻さなければなりません。神様と理想の真の父母を中心とした平和の園において、子女として生活できる位置を求めていかなければならないようになっています。それで、これを成就するためにも、私たちには、新たに救援摂理という言葉が残されているのです。

 

27 救援するために摂理される神様は、この地に対するあらゆる苦痛を傍観する無責任な立場では、この世を収拾できないので、堕落した世の中で人間が遭遇するあらゆる苦痛を、人間だけの苦痛として傍観するのではなく、直接その苦痛圏内に入って責任をもって対応していかれます。また、この悲しくて悲惨な歴史的な対応の路程の上に、神様が直接参与しなければ人類を救援できないので、人類の悲しい歴史に同伴して今まで闘ってきたのです。

 

28 人類は、真の父母を失いました。父母から生まれることは生まれましたが、真の父母の深く、高く、貴い愛をそっくりそのまま受けることはできずに生まれ、その父母と一緒には暮らせなかったのです。また、父母の立場にある神様は、子女を失うことによって望んでいた基準を達成できなかったので、長い歴史を抱きかかえながら、その目的を達成するために、今まで人類の背後で収拾してこられたのです。これが神様の救援摂理なのです。

 

29 救援を受けるべき私たちが、永遠の生命を求めて父の愛の中に抱かれるためには、あらゆる苦難と深い傷を踏み締めて立ち上がらなければなりません。今や、私たちは、家庭と社会と国家、世界が反対しても、それを踏み締めて立ち上がり、ただ神様のみ旨だけをつかんで立ち上がったイエス様の立場に立って、歴史的な死亡の氏族に向かって突進できる、天の精兵にならなければなりません。

 

30 世の中で、決意なくして何かが成就されることはありません。闘うには、当然、正義に立脚して闘わなければなりません。サタンは、根本的に高くなることを願いますが、私たちは、それとは反対に、低くなって私の体と愛で闘っていかなければなりません。そして、ひたすら一直線でなければなりません。すなわち、一片丹心でなければならないというのです。

「私」自身は砲弾なので、自分の耳と目と手が、それぞれほかの所にあれば滅びます。この闘いで勝利するためには、借しむものがあってはいけません。人類を救援するためには、どんな犠牲をも覚悟するのが天の計算です。皆さんは、先祖たちの血痕が染みついた犠牲の祭壇を守って、神様の恨みを晴らさなければならないのです。

第二節 成就の人生

 

1 神様は、子女を求めて、万物を求めて、創造本性の世界を実現しようと闘ってこられ、理想世界の主人に永遠で偉大な遺業を相続させ、万世無窮に喜びを享受しようとされました。神様は、悲しい中でも、私たちのために一層祝福してあげたいと思っていらっしゃることを知らなければなりません。

ですから、皆さんは、「み旨の前に新しい息子、娘ですので、真の家庭としてお立てになり、真の夫婦として真の子女を備えた基盤の上で万物を主管する、この上なく大きな栄光の実体となるようにしてください」と言わなければなりません。したがって、許諾してくださった万世の栄光を享受できる真の子女となって、来られる真の父母を支えてさしあげる使命を果たさなければなりません。

皆さんは、真の父母を安息させてさしあげなければならず、再び真の父母と皆さんが一つになって、神様を安息させてさしあげなければなりません。そうなる時、善であられる神様が、満天下の国王として、私たちの父として君臨するようになり、善の天国が地上に成就されるというのです。

 

摂理の秘密を明かす

2 リベカは、エバの立場で分かれた兄弟を一つにしました。それで、神側で家庭復帰することができました。ヤコブが長子権を復帰して、エデンの園で失ってしまった家庭を復帰したのです。リベカの腹中でヤコブとエサウが争いました。それで、リベカが神様に祈りながら「こんなことでは、わたしはどうなるでしょう」(創世記二五・二二)と言った時、神様がはっきりと教えたのです。「二つの国民があなたの胎内にあり、二つの民があなたの腹から別れて出る。一つの民は他の民よりも強く、兄は弟に仕えるであろう」(創世記二五・二三)と神様が答えました。それは長子が下がり、次子が上がることを意味していたのです。長子権復帰の概念が残っていたというのです。

それは、タマルの場合も同じでした。タマルの腹中でペレヅとゼラも争うので、問題になってタマルが「なぜこのように争うのですか」と言いながら祈る時、神様が同じように返事をしたのです。「あなたの胎中に二つの国があるが、大きな国が小さな国に仕えるだろう」と答えたのは、復帰に関することでした。今までこれは秘密だったのであり、四千年以上、誰もその内容が分かりませんでした。神様とサタンだけが知っていたのです。

サタンは偽りの父母です。神様が望むのは真の父母です。真の父母は、本然のエデンの園で神様が望んでいた家庭の主人です。真の父母が現れて、神様の秘密とサタンの秘密を明らかにするのです。神様は、次子を通して復帰歴史を展開しますが、腹中まで訪ねていって復帰するのです。そうでなければ、神様の血統が定着できません。

Luke Higuchi