16.第4部 2. ピースロードと科学の統一に関する国際会議

ピースロード

真のお父様は、数多くの人類の未来と地球の未來を気遣われて、多くの準備をなさいました。2000年のキリスト教の基盤が協助し、国が協助しても困難な人類の救いの摂理歴史でした。1981年の「科学の統一に関する国際会議」において、世界平和を実現するために世界平和ハイウェイの建設を提唱されました。その後、私が世界120ヵ国を巡回しながら講演をしました。

「世界平和ハイウェイ」は、アフリカの喜望峰からヨーロッパ大陸とアジアを経て韓半島へ、南米のチリ、サンティアゴからニューヨークを経ます。ベーリング海峡のトンネルについて語られました。そして、日本列島から韓半島を経て、世界へと結ばれる日韓トンネルを提唱されました。2015年の聖和3周年を前にして世界121ヵ国が参加したピースロード大長征が無事に終わりました。

今日、強大国と言われる国の人々はみな、自分が中心です。まず自国の利益を考えます。しかし、真の父母様は、全人類が一つとなることのできる疎通の道を開きつつあるのです。(2015.8.30、清心平和ワールドセンター)

お父様は多くのみ言を語り、多くのことをなさいましたが、私はそれをさらに大きく確実な結果として残そうと計画し、努力しています。数日前に私は日本の日韓海底トンネルの現場に行ってきました。お父様が1981年の第10回「科学の統一に関する国際会議」で「世界平和ハイウェイ」と日韓海底トンネルの構想を発表なさいました。その時、それを聞いた日本の食口たちは、それを実践しようと韓国から最短距離にある唐律の土地を確保し、5年後から掘削を始めました。海底600メートルまで掘りましたが、多忙な世界摂理のゆえに、その事業だけに集中することができず、半ば中断したような状態となっていました。しかし、その事業を手放すことなく苦労し続けた日本の食口たちがいます。

今、巨大な国が世界の将来に目を向けることができずに自国だけの利益を先に考えるような世界情勢です。隣国がどうなっても関係なぐ自国だけの利益を考えるのが現状です。韓半島は南北が一つとなれていない立場にあり、日韓海底トンネルも難しいという状況ですが、世界全体を考えるべき真の父母の立場として何もせずにはいられません。

イギリスとフランスは過去、百年戦争をしましたが、ドイツが浮上してきたことで危険を感じ、互いに手を取ってドーバー海瞬にトンネルを造ったのです。国家の首脳が手を取り合い、民間資本によって造りました。韓国と日本も政府が手を組むならば、民間資本によってできることなのです。私たちは30年間、ずっとその事業のために準備してきました。日本の28の県が支持しています。日本がロシアとつながれば、韓国は孤島のような立場になります。これを見通している政治家はいません。

私は「世界平和ハイウェイ」の実質的な地図を作るように言いました。一つの世界に向かうことのできる道について、言葉だけではなく実質的な計画のもとで、今後数年の間にこのようにすることができるという地図を作るように言ったのです。南米チリのサンティアゴから始まって、中米とカナダを経てべ一リング海峡海底トンネルを通って、ロシアとアジアに来るのです。もう一方ではアフリカの喜望峰からヨーロッパと中東を経てアジアに来るのですが、最終的に韓国に集結する地図を作成するのです。それに同参することのできる皆さんにならなければなりません。(2016.11.18,天正宮博物館)

ピースロード行進を通して、韓国と日本が一つになりました。2013年8月3日に北海道を出発して日本列島を熱く沸かせた平和行進は、韓半島の釜山で韓日両国が一つとなり、臨津閣まで続きました。22日間の自転車平和行進は、お父様が心より願われた袓国統一、南北統一のための実践でした。今後私たちの精誠は臨津閣でおしまいではなく、白頭山を過ぎ、アジアを経て全世界に、天の願われる自由•平和•統一の幸福な地上天国を築く時まで前進することでしょう。(2013.8.23、清心平和ワールドセンター).

ピースロード、世界平和の道を行く運動に140ヵ国が参加しました。この運動は「世界平和国会議員連合」の創立と共に、その国の為政者や国民が参加する中で熱烈な歓迎を受けました。これを見ても世の中のすべての人々の心は平和世界に向かって行こうとしていることが分かります。これまでどのように行ったらよいのか分かりませんでした。しかし、彼らは「世界平和統一家庭連合」が展開しているこの運動に積極的に参加しながら喜んでいます。(2016.8.19、清心平和ワールドセンター)

科学の統一に関する国際会議

天の父母様の夢、真の父母様の夢、人類の願いは「天の父母様のもとの人類一家族」です。しかし、今日の世界には多くの問題点があります。氏族問題、人種問題、領土問題などを見ると、すべて自分を中心とする利己主義的行動をしているのです。産業革命を通じて人類の生活は豊かさを享受したかもしれませんが、強大国が現れる中で、良い点よりは未来を心囲せざるを得ない多くの問題を生みました。一例が気候変動による地球の荒廃です。人類が生きていく際に最も貴重な光、水、空気が汚染されています。

このような現状を御覧になった真のお父様は、未来の食糧問題と気候変動に対する対策を実践的に準備しなければならないとお考えになって、南米で数年間、多くの投資をなさいました。人類の未来を心配する人々は、気候変動によってもたらされる多くの問題点を挙げました。ところが、その問題点をどうやって克服し、解決すべきかについては考えることができませんでした。その原因の中には強大国の問題があります。今まで科学文明は一言で言って、戦争、破壊のためのものでした。

ですから、私は「科学の統一に関する国際会議」を復活させようと思います。本来神様が美しい地球星を創造なさったので、その状態に戻す努力と運動をしようというのです。そこには知識人や研究者が先頭に立たなければなりません。そうしてこそ人類に信頼を与えることができるのです。(2016.8,19、清心平和ワールドセンター)

私たちは21世紀の文明の利器を享受して暮らしていますが、今まで文明は、天の父母様の事情と心情を知り、人類が一つとなって生きるためというよりは、逆に破壊的な面に、より一層の拍車を加えてきたと言っても間違いではないでしょう。すべての文明史と戦争史を見ると、高度に発達した科学文明は、神様が本来創造なさった地球という星をより豊かにし健康にすることとはかけ離れた、破壊的で希望のない戦争武器を作り、核開発をすることに使われました。

韓国に原子炉がいくつあるか知っていますか。原子炉は私たちのもとにエネルギーを供給してくれていますが、それが誤った場合にはどうなるでしょうか。昔、日本の広島に原爆が落とされた時の状況を皆さんは聞いて知っていることでしょう。ロシアでも原子炉の事故による被害に遭いました。そのような危険な原発をたくさんもっている国が大韓民国です。この前、慶州で地震が起きました。その近くに原子炉があります。それなのに今後さらに数基の原子炉を建てるというのです。

本来、神様が創造したエネルギーを人は有益な方向に研究開発しなければなりませんでした。エネルギーを破壊的に研究開発したのが今日の核兵器です。これを消化できないとなると、地球の未来、人間の未来はありません。これまで真のお父様は「科学の統一に関する国際会議」を通じて多くの知識人を一つにまとめて教育してこられました。その中で「共産主義の終焉」を宣布なさり、その結果を打ち立てられました。強大国のアメリカもそのようなことは考えることもできず、共産主義の危険に処していた時に、お父様は誰の助けも借りずにそれをやり遂げました。しかし、摂理の中心国家として育ててきた韓国やアメリカが、今日混沌の中にあります。再度、人類に絶望ではなく希望を与えることのできる、そのようなことを私と皆さんがしなければならないのです。2017年からは誤った科学文明の発達によって地球や人類が被っている被害を治癒し得る方向へと研究していくことに拍車をかけようと思います。(2016.9.25、天宙清平修錬苑)

皆さんは、真の父母様と一つとなって、世の中に模範を示さなければなりません。天の父母様が願われ、真の父母様が願われる人類一家族を成さなければなりません。すべての国の民、73億人類は一つの家族です。しかし今日、世界では絶望に近い事件ばかりが発生しています。多くの壁があります。宗教の壁、人種の壁、文化と国境の壁があり、宗教を信じる者どうしが殺生もためらわない状況です。

また、人間の過ちにより地球が熟病を患っています。近来、地震や津波が多発していますが、これらによって多くの人命被害が発生しています。すベての国、特に大国は全体のことを考えるよりも自国の利益を先に考えます。過去においてヨーロッパの多くの国がそうであったように、再臨のメシヤの基盤を築くために育ててきたアメリカも同様です。天がアメリカを祝福したのは、再臨のメシヤを迎えるための準備でした。しかし、再臨のメシヤを迎えるどころか、その本質を失いつつあるアメリカを誰が救ったのでしょうか。真の父母が救いました。しかし、いまだにそのことを悟れずにいるのがもどかしい限りです。

今、私は過去に誤ったすべての問題を一つ一つ段階的に解決する方向に進んでいます。内的には「世界平和統一家庭連合」のしっかりとした環境を造り、二世と三世を中心として、未来の人材を養成しています。大学での運動を通じて、若者がみ旨の道で先頭に立って、真の父母様と一つとなり、実質的に韓国と世界の前に示すことのできる環境圏を造っているのです。

それだけではありません。これまでお父様は世界を抱くために、知性人や科学者、そして教授たちを集め、平和世界を築く責任と召命を与えましたが、中断となった事業も多くあります。私は世界の復帰と国家の復帰のために、科学者を新たに集めるつもりです。(2016.10.4、天正宮博物館)

これまで科学者が人類文明に対して多くの貢献をしてきたのは事実ですが、彼らが研究した結果が、恐ろしい破壊力をもつ棱兵器のようなものも作り出しました。結局はそのようなものが地球を汚染する原因となりました。私は神様が創造なさった美しい地球が未来の形態に戻ることができるようにするつもりです。科学を良い方向に発達させなければなりません。

韓国だけを見ても、原子力発電所がたくさんあります。原発は文明の発展に貢献していますが、その廃棄物処理の問題が深刻です。無条件にそれをたくさん造ればよいというものではありません。万が一、地震が起きてそれらが破壊された場合には、生命体が生きることができなくなります。そうなれば人も生きることができなくなるのです。真の父母の立場にあって、それは危険だと言いながら見ているだけでよいのでしょうか。

ですから、私のすべきことがたくさんあります。皆さんが手伝ってくれなければなりません。皆さんがいるので私も力が出ます。私が地上にいる間に様々な面で事を成し遂げ、天の父母様から「ありがとう。お前たちが真の母と一つになって私の夢をかなえてくれたのか!」と言われなければなりません。これ以上先延ばしにすることのできない緊迫した現実に直面しているということを皆さんは切実に感じなければなりません。摂理的なことに関しては、あすというものはあり得ません。きよう勝利しなければなりません。そのような切迫した心情で天の父母様と真の父母様を解放してさしあげる孝子、孝女、忠臣、誇らしい天一国の勇士とならなければなりません。(2016.10.4、天正宮博物館)

私は「科学の統一に関する国隙会議」を復活させると言いました。今、世界的に起こっている自然災害を見てください。このようなことがなぜ頻繁に起こるのでしょうか。本来、神様は地球星を、道理に従って動くように創造されました。しかし結果的に言えば、人間は無知なのです。一方的な人間の欲が自然を破壊しています。人間の命も危ぶまれるほど、だんだんとひどい環境へと追いやっています。多くの人々が心配していますが、代案がありません。代案を研究して立てるためには、以前に自分たちが享受していた富を放棄しなければならない場合もあるので、先進国と言われている国は、知りながらもできずにいるのです。真の父母の立場としては、それを眺めてばかりはいられません。神様の夢、真の父母様の夢、人類の願いをかなえなければならないのです。(2016.10.6、龍平リゾート)

Luke Higuchi