17.第4部 3. 鮮鶴平和賞と世界平和国会議員連合

鮮鶴平和賞制定の真の意味

「圓母平愛財団(圓母平愛奨学苑)」は、ノーベル平和賞を凌駕する「鮮鶴平和賞」を制定することでしょう。天のみ旨と人類の平和のために大きく貢献した人や団体は、歴史的な立場に立つことでしょう。「圓母平愛財団」が願う大きな聖業の前に、皆さんすべてが同業者、同参者となってくださり、歴史に残ることを祈ります。(2014.2.9、天正宮博物館)

最近私は、南太平洋の汚染問題を扱った番組を見ました。衛星写真で地球を見ると、広い太平洋に小さな島が一つ見えます。ハワイ諸島ができて以来、そこに生息している動植物を保存しなければなりません。ところが、そこが人間によって大きく破壊されているのです。数十年後には私たちが海産物を食べられなくなる時代が来るであろうと予言した科学者がいます。無計画に、節制なく乱獲し、サンゴ礁を破壊するからです。全人類に「鮮鶴平和賞」を認識させなければなりません。これは既存の賞とは異なります。ノーベル賞とも異なるものです。人類を愛する天の父母様の心を前面に押し出して、韓国だけでなく、日本、アメリカ、全世界に宣伝しなければなりません。(2015.9.17、天正宮博物館)

人類はこれまで、たくさんの環境破壊をしました。これを、天の父母様が創造なさった元の姿に復旧するには時間がかかるでしょうが、私たちがしなければならないことです。未来の二世と三世圏、私たちの子孫のためにも必ず今私たちがしなければなりません。ですから、私は今回、最高の科学技術と知識を備えた科学学術院を設立すると言ったのです。そうして、実質的に一つ一つ治癒し得る方法、良い結果が得られる方法を研究して見つけ出し、教えてあげようと思います。そのことが急がれています。そのような点で、私のすべきことがたくさんあります。それが、私が「鮮鶴平和賞」を創設した理由でもあります。一人よりは何人かが一つになれば、力が合わさって強くなります。ですから、私たちは一つの目標に向かって一つとなって進まなければなりません。(2016.8.22、天正宫博物館)

環境保護の必要性

お父様は自然を愛されました。特に、海をとても愛されました。その理由は、未来の人類の食糧問題を解決するためでした。そのためにとても御苦労なさいました。今後、皆さんが続けて研究し、人類を啓蒙しなければなりません。

地球に危機が近づいています。私はアルプスのいくつかの高い山を登ったり下りたりしながら、氷の洞窟まで探査しました。ところが、その氷の洞窟が解け始めているのを見て唖然 としました。それはアルプスばかりではないでしょう。アラスカも同様です。北極の氷が解けることによって、海水の水位が上昇しています。だんだんと人類の暮らしが脅かされています。地球が人間の誤った性癖によって破壊されていくのを防がなければなりません。地球を生かさなければなりません。

天の父母様は人類を愛したいという夢を抱いて天地を創造なさいました。神様の懐に人類を抱かせてあげられずにいる状態で、地球が破壊されていくのを放っておいてはなりません。先に知っている者が教育して、そうならないようにしなければなりません。そして、真の父母様をお迎えしなければなりません。現体制の法や制度では駄目です。真の主人であられる神様に侍る運動をしなければなりません。それが唯一、人類が生き、地球の生態系も生き残る道なのです。

お父様は孫たちとサンゴ礁に関するビデオをたくさん御覧になり、どうすれば海を生かすことができるかを考えられました。人間の貪欲によって海のサンゴ礁の破壊が進んでいます。サンゴ礁が破壊されれば、海の魚は生き残ることができません。結果的には人間が食べて生きることができなくなるということです。(2015.5.11、オーストリア、ウイーン、ヒルトン•ホテル)

私たちは太初に天の父母様が願われた環境を復帰してさしあげなければなりません。今日、世界的に起こっている環境問題により、この地球が熱病を患っています。それゆえ、私は健康な地球にして守っていこうと思います。また、人間に真の栄養素を供給し得る自然環境をつくるつもりです。

私たちが生存するためには必要な栄養素を摂取しなければなりません。健康に生きていくための食べ物を作り、清潔な農作物を栽培しなければなりません。今、世界でどのようなことが起こっているでしょうか。人々は何とかして事業を拡大し、自分の利益を得ようと考えます。自分の作った物が人間の健康を守るものかどうかを考えるわけではありません。例えば、牛に薬物を注射してお金を儲けるのですが、それを食べる人間にとっては有害なのです。自分自身の利益だけを考える、そういう人たちをみな啓蒙しなければなりません。

アフリカで復帰された国があるならば、そこの広大な土地で最も科学的で理想的な方法で農作物を栽培し、家畜を飼って人類の健康を守るのです。真の父母様のもとの人類一家族、健康な人類一家族をつくることにおいて先頭に立って歩まなければなりません。内外両面を備えた国家として発展できるようにしなければなりません。

南米にはたくさんの土地があります。南米の私たちの土地で牛を飼います。

南米の広い土地に牛だけを飼うのではなく、私たちの体を健康にする薬草や野菜や果樹を育てて、世界の人々の健康を守る、そのような方向へ導いていかなければなりません。(2016.7.20、天正宮博物館)

私は、この地球を生かし、人間の健康を守ることのできる環境をつくるために努力しています。そのような面で、私は科学者の集まりをつくろうと思っています。そうして、教育を通して「こうすればこのような良い結果が出る」ということを発表させるのです。

例えば、ハワイのコナに私たちのコーヒー農場があります。一時期、コーヒー農場が害虫による大きな被害を受けました。コーヒーは実を炒って作るのですが、農薬を撒いた実を使うと健康に良くありません。ですから、農薬を使わずに自然に害虫を抑える方法を研究するように言いました。虫にシグナルを送って逃げさせるのです。それが可能であると私は聞いています。

神様が創造なさった被造世界を元の状態に復帰するためには、多くの努力が必要です。科学的な方法によって解決し得る道を、私が人類に示そうと思います。人類が健康に生きることのできる道を提示するのです。神様が願われ、人類が望む「天の父母様のもとの人類一家族」が可能であるということを、科学の力を通じて私が示してあげようと思います。(2016.7.20、天正宮博物館)

お父様は、未来のことを考え、南米を開拓されました。ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイの4ヵ国を流れる川があります。この川は大西洋に流れ込みます。この川を中心とする地域が未開発の状態でした。原始林のような所です。そこでお父様は未来を考え、皆さんが幸福な生活を続けていくことを願われて、多くの摂理をなさいました。ところが、人間は前を見通すことができないので、環境を破壊しています。そのような時に、お父様はその地域に多くの土地を買い入れ、人間が生きていくにあたって最も重要な酸素供給源をお考えになりました。地球の環境を考えられたのです。また、数百種類の魚を保護しようと努力されました。その時、お父様は日本の宣教師たちに農場を開拓させました。自然も保護しますが、魚を保護するために養殖を奨励なさいました。

ところで、そこに生息する魚の中にパクーという魚がいます。それは動物のような魚です。このパクーのあばら骨の料理を食べたことがありますか。とてもおいしいのです。そこで、研究チームによって稚魚が放流されました。その時、その知らせを聞いたパラグアイの現職大統領が参加しました。数多くの珍しい魚が消えつつある環境で、お父様は未来の人類の食糧問題を解決するために、それほど努力し投資をされたのです。このような例を見ても、皆さんは父母の心情を知ることができます。真の父母様でなければ、そのように行動なさることはできませんでした。(2013.5.12、韓国、昌原家庭教会)

世界平和国会議員連合

神様の願いと人類の願いは、神様を中心とする人類一家族です。今日の人類は73億をはるかに超えています。天の父母様や真の父母の立場から見ると、緊迫した状況です。「世界平和国会議員連合」を創設するのは、今日、世界で起こっている諸問題に対して、誰一人として解決策を出すことができずにいるからです。人間の力ではできません。神様をお迎えする運動をしなければなりません。(2016.12.16、清心国際青少年修錬院)

「世界平和国会議員連合」が「アベル国連」の役割を果たさなければなりません。今、国連で活動している人たちのほとんどは、各国の政府が任命してその場にいます。民意によって選ばれた人たちではありません。その国を代表し得る資格があるわけでもありません。しかし、私たちがしようとしていることは、民が選択した人たちを集めることです。そうなれば、その議員たちはその国の民のための仕事をしなければなりません。世界に大小の国がたくさんありますが、このような問題について考える人がいるとすれば、どうすれば地上天国、一つの世界になるかということを考えてみるはずです。(2016.7.17、天正宮博物館)

私たちの運動は、外的に築いた基盤を一方向に集めています。私たちが今行っているのは、「世界平和国会議員連合」創立大会です。驚くべきことに、世の中が混沌とすればするほど、本心は善なる方へと動くようになっています。それゆえ、私たちが推進している運動に世界の人類が同参しているのです。祝福家庭は真の父母様を誇り、世の中に知らせなければなりません。真の父母様が、あらゆる世界的な問題を解決し得る答えなのです。

兄弟の間ではけんかが絶えません。みなが自己中心です。自分が偉いと言うのです。今まで強大国は世界制覇を夢見て自国の利益ばかり考えました。イギリスやスペイン、ポルトガル、アメリカも同様です。そのような国には天は味方してくれません。(2016.8.20、天正宮博物館)

2016年2月、「世界平和国会議員連合」の発起人大会を皮切りに、大陸別の創立大会をすべて終えました。ローマの元老院のようなアメリカの国会に行って、「私が真の父母である」と言いました。「真の父母と一つになって進もう」と話しました。混沌のさなかにある人類の前に、明確に真実を明らかにしてくれる方が真の父母なので、皆さんはありがたく思ってお迎えしなければなりません。家庭連合を中心にすべての祝福家庭が一つとなり、国家の復帰をするのです。皆さんがどのように決意して進むかによって、天の祝福と報奨が異なることでしょう。それは皆さんの行動いかんにかかっています。世界の復帰のために「天宙平和連合」がつくり上げた環境をそのまま流してしまうわけにはいきません。私たちが世界の人々を継続して教育し、国家が天の摂理に従うことができるようにしなければなりません。国家の復帰を完了した国が多くなるほど、天の摂理は早まるのです。(2017.1.3、天正宮博物館)

Luke Higuchi