11.第二部 3. 摂理中心国家と各宣教国の責任 ③
中南米
私はアフリカを歴訪しながら、真のお父様が、韓国が韓国動乱によって廃墟となった状態から、何人にもならない食口を動員して国民普蒙運動を繰り広げたことを紹介しました。その時は、青年が多くなかったので、中高生まで動員されて、国民啓蒙運動を懸命に展開しました。これを契機として、「新しい村運動」が全国的に拡散される土台をつくられ、それが、韓国を今日の富国へと導く上で大きな投割を果たしました。「原理」のみ言を中心とした「新しい心運動」まで並行して、韓国が今日、先進国の仲間入りをするようになったのです。
韓国が精神的にも経済的にも中心国家となることができた背景には、真のお父様のとても大きな功労があったのです。アフリカは、1950年代から1960年代の韓国よりましな立場にいます。土地がどれほど豊かかしれません。何でも、植えさえすればよく育ちます,なのに、なぜ飢え死にする人がいて、なぜ病気に苦しめられる大陸となったのでしょうか。本当に、自分の国だという考え、自分の家族だという考え、主人意識をもつ指導者たちがいなかったため、発展がなかったのです。み言は、私たちが生活する上で必要な指針書であり教科書です。み言のとおり実践するようになれば、できないことがありません。いかに生きるべきかということをすベて教えてくれます。それなのに、なぜ貧しく、なぜ伝道がうまくいかず、なぜ発展できないかを反省しなければなりません。
私はウルグアイに來て、モンテビデオ市内を回って見たのですが、廃墟のように感じられました。人が住む都市のようには見えませんでした。ウルグアイの皆さんは、反省しなければなりません。皆さんは、途方もない祝福を受けました。皆さんが真のオリーブの木なら、まだ復帰されていない世界は偽りのオリーブ畑です。皆さんが繁殖できなければ、結局は数字に押されるようになります。すべてを自ら解法しなければなりません。誰かがしてくれるだろう、誰かが助けてくれるだろうという考えを捨ててください。「これは私の仕事です。私が動かなければ'私の子女が死ぬかもしれない」と考え、一生懸命活動しなければなりません。(2006.7.28、ウルグアイ、モンテビデオ)
アルゼンチンは昔は豊かな国でした。アルゼンチンが再び豊かな国となるためには、皆さんの精神から変えなければなりません。そのためには、全国民を「原理」のみ言で武装させなければなりません。皆さん祝福家庭と平和大使たちが一つになり、新しい国を建設するために先頭に立たなければなりません。祖国郷土還元大会(2006年7月30日)で、皆さんがそのような決心をするならば、私がここを訪問した目的を達成することになるでしょう。アルゼンチンと競争する国が数多くあるということを肝に銘じなければなりません。皆さんがどのような成果を成すかによって、一等にもなり最下位にもなり得るのです。アルゼンチンの復帰は、皆さんの両肩にかかっています。(2006.7.29、アルゼンチン、ブエノスアイレス)
ボリビアを神様の前に立てるためには、皆さんの責任が何よりも大きいと思います。食口の皆さんには機会があります。「天宙平和連合祖国郷土還元大会」の祝福行事をするように、たくさんの人をみ旨の前に立てればよいのです。今回、アフリカ大陸を巡回しながら感じたことですが、人間の努力によっていくらでも豊かに暮らせる国にすることができるということです。いくら肥沃な土地を持っていたとしても貧しい生活をするのは、人間が無知であるからです。真の父母様のみ言は、成熟した人間をつくってあげるだけではなく、ボリビアを祝福された国として復興させることでしょう。(2006.8.1、ボリビア、サンタクルス・デ・ラ・シェラ)
祖国郷土還元大会(2006年8月1日)のみ言を全国民に広く知らせ、真の父母様のことを知らせれば知らせるほど希望をもつようになるでしょう。今やそのような時になりました。天運が到来したのです。ですから、皆さんの責任が重要なのです。コロンビアにも祝福家庭の二世がたくさんいます。祝福家庭の皆さんは、彼らが自由な環境で真の愛を実践しながら暮らせるように環境を築いてあげなければなりません。数多くの国々が家庭間題や麻薬問題などで苦しみ、うめいています。コロンビアも、麻薬、暴行、青少年問題、エイズなどに頭を悩ましています。このようなすべての問題を解消し得るのが、真の愛•真の家庭運動です。ですから、コロンビアのイメージを刷新しなければなりません。これからは皆さんが行動で示さなければなりません。この国の隅々まで真の父母を知らない人がいないようにしなければなりません。真の家庭•真の血統•真の愛の伝統を植えつけなければなりません。そのためには大学原理研究会、青少年純潔運動などのすベての活動がうまく展開されて、コロンビアが神様に記憶されるようにしなければなりません。(2006.8.2、コロンビア、ボゴタ)
スイスは、周辺の強大国に抑えられて自立が難しい状況にあった国です。しかし、様々な国から思想的な面や宗教的な面で問題のある人々が訪ねてきて定着するには格好の国でした。
例えば、レーニンもそこにいましたし、プロテスタントの指導者もそこで暮らしながら活動したそうです。その国には、将来を見越す善なる先祖たちがいたのですが、国を愛する気持ちが強く、自然をそのまま保存しながら富強の国を築くことができました。この国(ベネズェラ)もそのような預言者格の人々がいれば、スイスに劣らぬ美しい環境をもった国として世界の前に登場し得るだろうと思いました。
ベネズエラは、地下資源だけ見ても世界5大資源国に入りますが、貧しく暮らしています。為政者から国民に至るまで真の父母を受け入れて、新しく出発しなければなりません。皆さんだけでも、24時間は短いと思いながら、国の永遠なる平和と発展のために努力をするならば希望があるでしょう。(2006.8.8、ベネズエラ、カラカス)
皆さんがペルーを復帰するためには、多くの大学生を伝道しなければなりません。そうして、この国と私たちの未来のための指導者に養成しなければなりません。今まで誤ったすべての社会風習を浄化し、教育することができるなら、それ以上早い道はありません。大学を卒業すれば結婚適齢期に入ります。ですから、彼らが祝福を受ければ、真の家庭を築いていくでしょうし、またそのようにして社会が浄化されれば、それ以上望ましいことがどこにあるでしょうか。皆さんの二世たちが定着するためにも、まず大学生を伝道しなければなりません。(2006.8.9、ペルー、リマ)
チリが発展するためには、カープが活性化されなければなりません。皆さんは、この国の未来の指導者や教会の指導者に成長し得る、よい年齢です。今の世は多くの問題を抱えています。家庭問題と麻薬問題が深刻です。エイズも問題です。また青少年問題も深刻です。
大学生たちの責任が重要です。皆さんが大学にいる間、勉強も人よりできなければなりませんし、行動面やあらゆる面で模範とならなければなりません。皆さんと同じ年頃の学生たちが皆さんと友達になりたがり、み旨を共にしたがる風土をつくり、その学生たちを生かしてあげなければなりません。私たちの教会の未来のためにも、皆さんのカープ活動が重要です。
学生活動は別個のものではありません。教会全体が心を合わせて、母が力インとアベルを抱くように、彼らを抱かなければなりません。教会が母の立場なので、カープも手伝わなければなりません。
世は終末であると言わざるを得ません。できることはすべてして、もはや袋小路に入り、どん底の泥沼にはまり込む立場になってしまったのです。分別があり、正義感のある人々は、このみ言に接するようになれば、感覚で分かります。皆さんは、どう思いますか。南米よりもアフリカのほうが貧しいと思うでしょう。ところが、アフリカのある一人の州知事が私たちの活動に感動を受けて3万ドルを献金しました。そして自分の周辺の人たちを送るから教育してほしいと言ったのです。
皆さんが一生懸命やれば、この国でもそのような正義感のある人たちに出会えるでしょう。この国の希望も、私たちの希望も、大学生たちをしっかり教育して世に送り出すことです。そして大学生たちはみな親を伝道しなければなりません。今日、皆さんは氏族メシヤの使命を果たさなければなりません。皆さんの実践いかんによって、これからは違ってくるのです。収穫するのを胸で感じることのできる時になりました。皆さんだけではなく、全霊界が動員されて、皆さんを協助しています。神様が私たちの味方であるのに、何が怖いでしょう。これからは真の父母様を明らかにすればするほど、皆さんの位置がそれだけ上昇するのです。皆さんが教育しなければなりません。自分の兄であり、弟であるという心情で教育すれば、誰もが従うようになっています。責任者たちがうまくやらなければなりません。この国が神様の前に名前を差し出せるか差し出せないかは、皆さんの手にかかっているのです。(2006.8.10、チリ、サンティアゴ)
今から50年前、韓国は朝鮮戦争直後の頃で、今のアフリカや第三国よりも思わしくない国でした。その時が私たちの教会の草創期でしたが、教会の食口たちは主に中高生でした。お父様は彼らを通して、農村啓蒙と「新しい村運動」を展開しました。また将来韓国が先進国の隊列に加わるためには機械産業が重要であるということを御存じであったので、そのための準備として多くの人材の育成に力を注がれました。
今、韓国は先進国に引けを取らないほど発展しました。皆さんがどのように決心するかによって、ジャマイカも変わり得るということです。一人の人が世界を動かし、変えることができるのです。お父様お一人が、世界を変えられる土台をつくられましたが、その方によって真のオリーブの木になった人たちは、世界中にどれほど多いでしょうか。この国にも祝福家庭がたくさんいます。一人ではありません。
皆さんがどのように決心するかによって、この国と皆さんの氏族が神様の前に復帰される時間が決まるのです。この国を見ながら、なぜこのような天恵の自然環境をもちながら、スイスのようにつくれないのだろうかと考えました。私がスイスに行ったとき、彼らの先祖が苦労したことを知りました。その当時、先祖たちは楽に暮らすのではなく、子孫のために大変な過程を経てきたので、あのような良い環境をつくることができたというのです。
ここにブルーマウンテンというコーヒーで有名な山がありましたが、その山がとても美しかったです。スイスは強大国に囲まれているので中立を守りながら富強国に成長しました。ところが皆さんの国はそのような制約がありません。皆さんがどのような心をもつかによって、皆さんの国を美しく、豊かで強い国にすることができるのに、今までそれを知らずに生きてきました。皆さんの国も一等国になることができるという希望をもってくれるよう願います。(2006.8.4、ジャマイカ、キングストン)
中央アメリカのカリブ海に位置する島国、バハマは、1492年にコロンブスが新大陸を発見し、最初に上陸した国です。その後、スペインに植民地支配されてから、イギリスの領土となり、1973年7月に独立しました。約700の島から成るバハマ諸島で、「天宙平和連合祖国還元大会」を開催することは、神様の大いなる祝福であるとしか言いようがありません。この度、長い巡回旅程でしたが、新しい場所で、神様が長年の間準備された人に出会う喜びを感じながら、2006年8月4日、バハマのナツソーまで来ました。今回は、み言を伝え、祝福行事を行う巡回でしたが、ここバハマが、神様の前に再び立つことができるのは、このみ言と真の父母様を熱烈的に受け入れる道しかありません。神様の祝福が、バハマに共にあることができるよう、皆さんが一生懸命に活動することを期待します。(2006.8.5、バハマ、ナッソー)
オセアニア
ニュージーランドは、オセアニアにおいて母の国の使命を果たさなければなりません。オーストラリアと一つになって、島国を支援し、助けてあげる責任があります。教育すべき責任があります。それが母の使命です。今までニュージーランドは眠っていました。これからは飛び立たなければなりません。皆さんにはみ言がありますし、世界的に築かれた私たちの基盤もしっかりしています。皆さんが見聞きしたことを、そのまま伝えさえすればよいのです。皆さんには教育資料がいくらでもあります。これから皆さんは成熟した立場で、これまで父母から代価なしで受けたもののお返しをする子女の立場に立たなければなりません。新たに決意しなければなりません。(2006.8.14、ニュージーランド、オークランド)
オーストラリアに来る前に、イスラエルと中東地域を通って来ました。平和大使たちが先頭に立って、「天宙平和連合祖国郷土還元大会」を成功裏に終えました。良い成果を収めてその地を離れたのですが、間もなくそこで戦争が起こりました。それを思うと、平和大使たちがまぶたにちらついて、胸が痛かったです。世界的な問題をすべて解決し、宗教と人種と文化の壁を越えるには、真の父母を受け入れる道しかありません。それを啓蒙し、知らせるのが祝福家庭である皆さんです。皆さんも、中東事態に対して責任を感じなければなりません。皆さんが暮らしている地域や国で、真の父母様を広く知らせるべき使命があるということです。私たちがこうして真の父母様を中心として幸福と希望を論じ、平和を論じながら暮らしているこの時代にあって、そのようなことを全く知らずに死んでいく人類がいるということを考えてみてください。皆さんは責任感をもって、彼らをみ旨の前に立てるために先頭に立たなければなりません。(2006.8.15、オーストラリア、シドニー)
かつて韓国の農村では、啓蒙運動をしながら「新しい心運動」が始まりました。皆さんは、お父様を中心として草創期に韓国の教会が発展できたことに関心をもたなければなりません。この国、ソロモン諸島は、韓国でいうならまだ草創期のようです。真のお父様を中心として、神霊と真理で礼拝を捧げていた頃をかがみとし、復興の火の手が上がるようにしなければなりません。今日、物質文明時代の弊害のうちの一つが、自然を破壊し、公害を引き起こしていることです。皆さんの国は、天が与えてくださった天恵の美を、よく育て、整えなければなりません。自然保護運動に、より積極的に立ち上がらなければなりません。ですから、皆さんが真の父母様のみ言を中心として対国民精神運動を展開していかなければなりません。(2006.8.18、ソロモン諸島、ホニアラ)
パラオが大きな国々と競争し、肩を並べるためには、「原理」のみ言を伝えなければなりません。神様が創造された時の心情と、堕落した人類を復帰するために真の父母様がこの地に来られ、勝利的基台を築かれた、事情の多い内容を皆さんは詳しく知らないでしょう。それを知るようになれば、皆さんはこのみ言を愛さざるを得ず、このみ言の中心である真の父母様を愛さざるを得ないはずです。そのように愛する心で、皆さんの国であるパラオを愛さなければなりません。皆さんに反対するキリスト教徒たちは、本当にこの国を愛する人ではありません。皆さんはこれから、み言を中心とした真の愛の実践によってパラオを神様の愛する国とするために先頭に立たなければなりません。(2006.08.19、パラオ、コロール)