10.第二部 3.摂理中心国家と各宣教国の責任 ②
アメリカー長子の責任
摂理歴史は、キリスト教を中心として、ヨーロッパ大陸を経てイギリスに連結されました。島国であるイギリスを、世界を一つにまとめられる国として天が祝福しました。イギリスを、摂理の中で蕩減復帰をしてくるべきエバの国、母の国としてお立てになったのです。しかし、天の大いなるみ旨を知らなかった指導者や責任者たちが、本来あるべき天に向かおうとする心から離れ始めました。制度の中に天を抱き込もうとしました。それゆえに、神様を思いのままに崇められる「信仰の自由」を求める群れが現れました。17世紀にキング•ジェームズによって聖書が英語に翻訳されてから、民たちが聖書に接するようになりました。彼らは信仰の自由を享受できる新大陸へと出発しました。そのようにして建てられた国がアメリカです。イギリスが母の使命を果たせなかったので、再臨メシヤを迎えられるように、世界を一つにすることのできる息子として誕生したのがアメリカなのです。(2013.10.22、日本、神戸ワールド記念ホール)
アメリカの使命は何でしょうか。アメリカが世界の中で長子国になれたのは、天が皆さんの先祖である清教徒たちを祝福したからです。なぜ祝福したのでしょうか。再臨メシヤが来て活動すべき環境圏をつくるために、アメリカを祝福されたのです。再臨メシヤが来て活動する環境としては、王権制度よりも民主主義制度のほうが良いのです。イスラエルに来られたイエス•キリストはローマ王政の上に国を建てられませんでした。しかし、天は必ず勝利されなければなりません。再臨メシヤがこの地に着地できなくなれば、人類には希望がないのです。
神様の夢もそうですし、人類が願う夢も、自由で平和な世界へと変えることです。幸せな生活を送りたいと思うのです。しかし、サタンの制度圏の中では多くの山脈があります。それを越えて、平地へと行ける道をつくらなければならないのですが、それでも神様の存在を信じる民主主義側の味方になってくださったのです。その代表国家がアメリカです。
真の父母様はアメリカを長子として祝福されました。世界には200ヵ国以上の国がありますが、それらはみな父母様からすれば兄弟圏です。アメリカの為政者はアメリカだけを豊かにしようとしますが、今後そのような方向に行くようになれば、アメリカは孤立します。すべてを自分のものにしようと欲張る兄弟がいれば、他の兄弟たちは好みません。排斥してしまうということを知らなければなりません。天の所有権をしばらくの間引き受けて、それを大きく育てて神様が活用できるようにしてさしあげるべき立場であるにもかかわらず、私のものだと考えるようになってはいけないのです。(2016.6.6、イーストガーデン)
天が200年の間祝福したアメリカは、今日どうなりつつありますか。お父様は1972年からアメリカを中心として世界摂理を展開されました。お父様は「アメリカが病気になったので私は医者として来た。アメリカで火事が起きたので私は消防士として来た」と言われました。アメリカは道徳的に崩壊しており、本来天が立てた真の意味を忘却し、自国の利益だけを考えるようになりました。それゆえ、アメリカを戒めて覚醒させ、再び天の摂理の前に立てて、再臨メシヤが現れたこの時代に責任を全うすることを願われました。長子国に施された愛でした。しかし、堕落した人間はとても鈍感です。摂理歴史がどのように流れてきているのかということや、天が生きておられることが実感できません。(真のお父様が)34年の間、様々な面で自ら実践されながら悟らせてくださいました。アメリカは深く悔い改めなければなりません。そうでなければ今後、世界に尊敬される国として体面を立てることができないでしょう。天に選ばれた者や国は、責任を果たせなくなれば、途方もない蕩減を払うことになるということを、私たちは歴史を通して見てきました。(2013.10.14、日本、札幌)
アメリカはお父様が40年以上の間全力投球された国です。長子の国として立てましたが、責任を果たせませんでした。長子は兄弟を抱かなければなりません。自分の生活に汲々として兄弟の世話をしないのは間違ったことです。これまでお父様は多くの基盤を築いてこられました。これからは神霊と真理によって歩むアメリカ教会にならなければなりません。24時間灯りがついていて、神霊と真理で躍動感にあふれた教会にならなければならないと言いましたが、そのように行動されるよう願います。(2013.2.10、天正宮博物館)
お父様はアメリカを長子国として立ててくださったでしょう?長子は親の前に孝子となり、兄弟の前に尊敬される兄にならなければなりませんが、アメリカはその責任を果たしているでしょうか。責任が与えられたというそれだけでは天国に入れません。お父様は、100パーセント教え、見せてくださいましたが、それを実践躬行することができなければ恥ずかしい存在になるのです。
お父様がラスベガスの摂理を考えられたのは、アメリカを、責任を果たせる立場に立ててくださるためでした。お父様はラスベガスをシン・シティ(sin city)とおっしやったでしょう。罪悪の都市という意味です。なぜここで摂理を展開されたのでしょうか。動機がどうであれ、現在のラスベガスの立場を見ると、ここで起きるすべてのことが世界に通じるそのような環境をもっています。
昔、ローマ帝国の時に「すべての道はローマに通ず」と言いました。大英帝国の時には「日が沈まない国」と言われました。このラスベガスが世界へと通じ得る環境になっています。それを父母様は御存じでした。ここを変えて天の側に返すようになれば、究極的に世界の復帰が可能です。ここに世界中の人々が集まれる賭博場もありますが、コンベンション文化システムがよくできているし、ホテルもあり、一つの都市が数十万を収容することができます。これらは、どれほど驚くべき環境でしょうか。
このような環境をもった都市はここにしかありません。流動人口がすごいでしょう。人々はここに来て帰りながら、各自が自分の国の利益を考えます。ところが皆さんがその人々と関係を結んで伝道するようになれば、世界に私たちのみ旨をよく知らせることができるでしょう。ここに来る人々は、各国で財政的にもすベての面で地位のある人々です。天がこの時のために準備した都市であると言えます。外的にもこの世的には悪いイメージをもっている都市でもありますが、内的に私たちがそれを消化して復活させるならば、全体を生かすことができる都市です。アメリカが責任を果たせないことをラスベガスから蕩減できるのです。(2013.5.2、天和宮)
皆さんは選ばれた食口たちです。選ばれたアメリカです。ところが、天と人類の前に大きな借りをつくりました。皆さんの生涯で、その借りをすべて返しきることはできません。何度も何度も返しても足りない借りをつくりました。摂理歴史の中で天がお選びになった人や民族が責任を果たせなければ蕩減を払いました。今日アメリカの位相はどうでしょうか。お父様は摂理歴史において協会創立以後、本格的に60年近く公的な仕事をしてこられました。その中で40年間はアメリカで過ごされたといっても過言ではありません。私たちの祖国である大韓民国よりもアメリカに多くのものを投入されました。なぜでしょうか。世界人類を考えられたからです。そのように祝福を受けたアメリカが長子国として兄弟たちを一つにまとめて、父母様のもとに来なければなりません。(2012.11.5、ニューヨーク、マンハッタン•センター)
アジア
日本がエバの使命を果たす母の国であるならば、フイリピンは娘の使命を果たす国です。ですから、父母の言葉を知らなければなりません。母より娘のほうが若いので、活動半径がより広いかもしれません。お父様は「島嶼国家連合」をつくられました。それをつくって何をしようというのでしょうか。大きな大陸まで合わせて一つの世界、統一世界をつくろうというのです。そのためには島国が重要です。大陸には国境があり、ビザが必要ですが、海を通してならどこにでも行けます。特にお父様は海がお好きです。魚は五大洋を自由に行き来します。人よりも魚のほうが、ある面では自由なようです。今回の180ヵ国の巡回は、真の父母様と真の子女を通して真の血統を伝受する特別な恩恵の期間なのに、私たちの子女たちが魚にも及ばなくてよいでしょうか。アジア巡回はフイリピンを先頭に行いました。この多くの人たちが決心して実践するために動くなら、何が怖いでしょうか。み言を毎日訓読してください。これは皆さんが一日に何をすべきか、いかなる結果をもたらすかが分かる教科書です。(2006.5.29、フィリピン、マニラ)
スリランカが一つの国として体面を立てるには定着しなければなりません。基盤がなければなりません。世の中でも、ある仕事をする時には、そこに原則があります。神様のもとに世界人類がみな同じ民として入籍しなければなりませんが、その資格を備えた国が優先的に入籍するようになります。資格をもてない国は脱落するのです。この国も入籍できる国になるには飛躍しなければなりません。従来どおりの方法では駄目です。そのような考えを捨てて、もつと広い範囲に活動舞台を広げなければなりません。これまでお父様が、平和大使や傍系的な団体をたくさんつくられて、活動してこられたようにです。
島国は一人で生きていくのが大変です。なぜなら島国自体は大陸に向かって行くしかないからです。島国が連結できるようにしなければなりません。この国でも宗教や人種的な理由で互いに争っています。その人たちを啓蒙して、交叉結婚させれば争わないでしょう。
本心というのはみな同じです。争いが好きな人はいないのです。結局争って残るものは痛みしかありません。これからお父様のみ言と生涯を紹介してあげなければなりません。皆さんには氏族を復帰すべき責任があります。今までの方法をやめて、24時間では足りないと考えて最善を尽くすのです。霊界が100パーセント協助できる時になりました。皆さんが基準さえ備えれば100パーセント以上、120パーセントまでも協助してくれる、この機会を逃がしてはいけません。(2006.6.1 、スリランカ、コロンボ)
ネパールという国は、地球上で最も高い地域にあるせいか知りませんが、霊界の善霊たちの力が強いです。ですから、その霊界が直接主管するので、他の地域よりも早く助けを得られる位置にあると思います。皆さんの心が、神様だけでなく真の父母様と早くつながる位置にあるので、このような満足のいく大会を行えたのではないかと思います。ネパールは様々な面で、天の心情と近くなれる位置にあります。また、皆さんの国民性には、天恵の自然環境と共に、周辺のすべてを包容し得る素質があります。ですから、皆さんがみ言を中心として進むなら、中心国、中心者になることができるだろうと思います。毎日み言を訓読しながら、み言の中から皆さんのなすべきことを見つけるのです。(2006.6.2、ネパール、カトマンズ)
インドは、神様が様々な宗教を誕生させた国です。それは、神様こよって準備された人たちがいるということです。私たちはその人たちを探し出して生かしてあげなければなりません。「天宙平和連合祖国郷土還元大会」のみ言は、その実を収穫する際にとても良い宝となるでしょう。誰もが受け入れられるみ言です。天一国時代には早く取り入れて、すべてを神様に捧げなければなりません。時間がありません。取り入れる期間は長くないのです。
お父様のされることは、必ず成就しなければなりません。地理的にインドは、アジアの平和を守る上で重要な位置にあります。世界中の島国をずっと巡回してみたところ、現在中国の力が及ばない国がありません。そのように中国は世界を相手に進出しています。神様のみ旨を中心として真の父母様と共に仕事をすればよいのですが、今はカイン的な立場で自国のみを考えて力をつけてきています。それを牽制し得る国がインドです。アジアでこの国がみ旨の前に立たなければなりません。
今や私たちは実績を示すべき時が来たので、過去のようにただみ言だけを語って流すようなことをしてはいけません。皆さんは、私たちの集会に来た人たちをみな取り込まなければなりません。心情と心情が通じるように、皆さんが行動で示さなければなりません。そのようにして、すべての人が皆さんに会いたくて、じっとしていられないように頑丈な綱をつけておくことを願います。(2006.6.3、インド、ニューデリー)
カンボジアは青年がたくさんいて希望があります。皆さんは、大学で勉強も熱心にしなければなりませんが、一番は純潔です。純潔が優先です。また、学校でも、教会でも、社会でも、「ため」に生きる生活を実践して模範にならなければなりません。何よりもみ言をこの時代のすべての人に伝えて、父母様の前で祝福を受けられる道を開いてあげなければなりません。お父様は毎日、み言を語られるのはもちろんのこと、大会に参加される気持ちでみ言を読まれます。朝起きて2回以上読まれます。
カンボジアは宣教の歴史が浅いですが、皆さんから新鮮な感じを受けます。皆さん一人が10人、100人を生かす活動をして、根を伸ばし、枝を張ることができるならば、この国はあっという間に復帰されるでしょう。
ここにタイから來た人たちもいますが、タイとカンボジアは似た文字を使っていると聞きました。皆さんはお一人の神様のもと、真の父母様のもとにあって、みな兄弟姉妹です。皆さんがどこに処していようと最善を尽くすならば、天は喜ばれるのです。特に若い人たちは交叉結婚を考えなければなりません。それが一つの世界へ行く最も近い道です。(2006.6.5、カンボジア、プノンペン)
モンゴルの女性たちは強いと聞きました。様々な面で男性を凌駕する立派な女性たちがいるということです。この国に真の父母様を知らない血族を残してはなりません。男性より女性が立派であることを示す時が来ました。それゆえ、モンゴルの女性たちは一層頑張って、この国の復帰に率先することはもちろんのこと、短期間で天の前に接ぎ木できるように、あらゆる方法を模索するのです。
男性も頑張らなければなりません。「夫は天であり、妻は地である」という言葉がありますが、天としての体面が話にならなくてもよいでしょうか。この国を復帰することができるという決意をもって臨まなければなりません。父母様と共に母子協助をするならば、立派にやり遂げられるでしょう。実績を収めなければならない時です。
皆さんの夢をかなえることのできる方法は一つです。お父様が世界的に築いておかれた基盤を通して探すなら、いくらでも道があります。皆さんがどれほど切実に、み旨のため、この国のために生きるかによって、その成果が短期間に現れるのです。(2006.6.17、モンゴル、ウランバートル)
世の中でも、ある目標を定め、それを成すためには、他の人より10倍、100倍の努力が必要だということを、皆さんもよく知っているでしょう。皆さんは、周囲にいるすべての人たちに、このみ言を知らせることを目標とし、それを成功させるために努力しなければなりません。特に、皆さんの血族が、みな祝福を受けられるよう、最善を尽くさなければなりません。皆さんの活動いかんによって、この国がどれだけ早く発展するかを考えてみてください。
み言を通して、キルギスが立ち上がることができるなら、それ以上の祝福はありません。これまでキルギスはソ連帝国に押され、名もなく生きてきましたが、これからはそのように生きまいというのであれば、真の父母様をすべての国民に知らせなければなりません。(2006年6月15日の)大会は十分であるとは言えませんが、種を植えたのです。早い時期に、皆さんが最善を尽くして充実した実を結ばなければなりません。そのようになるならば、それ以上にやり甲斐のあることはないでしょう。時間がありません。ですから、早い時期に真の父母様の前に立派な実績を出さなければなりません。(2006.6.18、キルギス、ビシュケク)
ヨーロッパ
ヨーロッパも人種問題や宗教問題などで争っています。このまま放っておけば未来がないのに、見てばかりいるつもりですか。この地球星に真の父母様が来られたことを知らせなければなりません。兄弟どうし争わずに父母の庇護のもとで一つになろうと言わなければなりません。それがこの国が生き、ヨーロッパが生きる道です。世界がみな共に暮らすようになります。ですから、何としてでも皆さんが伝えなければなりません。この頃はインターネットがあるので世界中が1秒圏内にあります。年を取って気力がなくなった人も、インターネットを通して伝道できます。真の父母様は人類を愛され、未来の幸せな世界をつくるために、どん底から御苦労をされました。そして、サタンの権勢を押し倒し、すべてを蕩減復帰されました。今や天に侍る人たちの力量によって、平和世评が訪れ得る門が大きく開かれました。ここにみな同参してこそ生きるのです。みな共に生きなければなりません。(2015.5.11、オーストリア、ウィーン、ヒルトン•ホテル)
皆さんは、神様の再創造摂理歴史がどれほど大変で、途方もなく、恨みに満ちた歴史であったかを痛感するでしょう。オリーブの木が根を下ろすには15年かかるといいます。しかし、一度根を下ろしたオリーブの木は環境に適応して、2000年を越える寿命をもつようになります。ですから、イエス様の時代にあった木が今も存在しています。オーストリアを中心としたヨーロッパの食口たちも、50年の間に様々な困難があったでしょうが、立派に深く根を下ろしている姿を見ました。15年かかって根を下ろした木よりも50年かかって根を下ろした木のほうが、天災地変があったとしても一層堅固に生き残ることができるでしょう。私は、古い食口たちの証を聞きましたし、彼らが生んだ二世と三世たちに会いました。これまでの50年を送り、新たに50年を出発するこの時点においてヨーロッパには希望があると思いました。それで、昨日と違うきょうとあすのために、私たちは変わらなければならないと強調しました。(2015.5.24、ニューヨーク、マンハッタン•センター)
私たちは、真実を明らかにしなければなりません。この地のキリスト教文化圏に来るべき再臨メシヤ、真の父母が顕現して50年の間、驚くべき業績を築いて来られたという事実をヨーロッパ大陸のキリスト教徒たちに知らせなければなりません。
この大陸にきょうを起点として、新しい文化革命が起きるでしょう。天の父母様に侍り、真の父母様に侍った一つの世界が実現するその日を早めるために、責任を全うする誇らしい統一家の祝福家庭になることを願います。ヨーロッパを中心として起きたキリスト教文化は、2000年かかって世界的な版図を築きました。では私たちは、新たな50年を見通しながら、どのようにすべきでしょうか。皆さんの命が尽きる日まで、深く広く根を下ろさなければならないことを肝に銘じてください。.
再臨メシヤに会いたいという切実な気持ちで2000年を持ちこたえてきたキリスト教文化圏に接ぎ木してあげなければなりません。真の父母様の真の愛を接ぎ木してあげなければならないという思いで来ました。皆さんはどうしなければならないでしょうか。過去にこだわってばかりいる民にとって、未来の希望の実となり得る、希望の灯りとなり得る祝福家庭とならなければなりません。
皆さん各自が氏族メシヤの責任を完遂して、短い間に氏族、民族、国家、世界へと環境を広げなければなりません。そのために、皆さんが最善を尽くす人生を送る姿になって、歴史にいつまでも残る祝福家庭にならなければなりません。そのようにして、みな誇らしい真の先祖の立場に立つことができなければなりません。(2015.5.10、オーストリア、ウィーン、オーストリア•センター)
キリスト教の摂理において、イギリスは世界に対して、一時はエバ国家として、「太陽が沈む日がない」と言われるほど版図を広げました。どのような決意をして始めたかは分かりませんが、結果について見た時、イギリスがキリス卜教を全世界に伝播したことは事実です。
イエス様は十字架で亡くなられ、「再び来る」と言われました。ところが、キリスト教徒たちは、十字架の贖いによって救いを受けたといいます。能力の神様、絶対者である神様が、4000年という期間をおいて御苦労されて独り子を送ったのに、どうしてその方が十字架に亡くなることによって人間が救いに至ることができると言えるのでしょうか。マリヤもイエス様を誕生させた天のみ旨を知らなかったのです。イエス様がなぜ来なければならなかったかを知らなかったのです。
イギリスが聖書を英語に翻訳して、一般の信徒たちが聖書に接するようになりました。聖書は比喩と象徴で書かれていますが、その中心の内容は、イエス様が再び来られて「小羊の婚宴」をするということです。真の父母様による新しい摂理歴史において、イギリスは過去に果たせなかった責任を果たさなければなりません。(2016.7.20、天正宮博物館)
マルタは、イギリスの支配下で180年間過ごしたと聞きました。イギリスから解赦されてからいくらも経っていないのに、皆さんは自由になって以前より良いと思いますか。この国はカトリックの信者がほとんどだそうですが、カトリックを信じさえすれば天国に行くと考えていますか。多くの宗教がありますが、いかにすれば宗教の壁、人種の壁、文化の壁をすべて越えられると言いましたか。み言の中に解答があります。この国に新しい祝福の種が植えられました。これからは皆さんがこれをさらに繁殖させて刈り入れるべき使命があるのです。
皆さんは幸せな人です。皆さんは神様に侍り、真の父母様に侍って祝福を受けました。それで終わってはいけません。これからは繁殖していかなければなりません。人類は野生のオリーブの木であり、祝福を受けた私たちは真のオリーブの木です。私たちは真のオリーブの木の価値をこの世に示さなければなりません。そうして世の中の人たちが真のオリーブの木のようになりたいと感じなければなりません。皆さんは真の父母様を誇り、伝えなければなりません。(2006.7.2、マルタ、バレッタ)
ポーランドにも歴史上多くの悲喜劇があったでしょう。そのたびに、多くの人々が祈ってきたはずです。これから皆さんは変わらなければなりません。皆さんは、神様のみ旨、神様の創造理想を実体的に成し遂げてさしあげるべき誇らしい人であるということを常に忘れてはいけません。昔の人たちは助けてくれることを望み、何かしてくれることを望みましたが、皆さんは異なった生活をしなければなりません。自分のしたことを神様の前に報告する生活をしなければならないのです。(2006.7.3、ポーランド、ワルシャワ)
ルーマニアもローマに劣らぬ歴史をもっています。そうだとしても結果が重要なのです。今までは野生のオリーブの木として生きてきましたが、これからはどの国、どの民族から真のオリーブの木が完成されたかによって、神様はより多くの関心をもつようになるのです。善意の競争は激しいほど良いのです。これからが始まりです。いかなるものも生きて動くものは栄えます。じっとしていれば消え去ります。今この国はヨーロッパ全体から見ると、様々な面で発展が遅れていますが、み旨を中心として先頭に立つならば、神様が御覧になる基準では現在の先進国以上の位置に立つことができるのです。世界のすべての問題は、神様と真の父母様に侍るならばすべて解決されるのです。それをすべての人たちに知らせてあげなければなりません。自分自身の生活半径だけを見ている人々に全世界、宇宙を見ることができるよう、目覚めさせてあげなければならないのが皆さんの使命です。(20067.4、ルーマニア、ブクレシュティ)
真の父母様のみ言が、スロバキアを健康な国として立てる薬です。このみ言以上の薬はありません。この国にも、家庭問題と青少年問題をはじめとする社会問題が数多く起こっているという事実を知っています。大会(2006年7月4日)は成功裏に終えましたが、今回の大会で終わったわけではありません。これからが始まりです。皆さんがみ言で武装し、み言を実践する生活をするようになるとき、スロバキアはより豊かで強い国になるでしょう。
「天宙平和連合祖国郷土還元大会」をしながら、国家単位の祝福行事をしたことは、全人類にどれほど大きな喜びとなるかしれません。特に、東欧地域では、ロシア正教会によって祝福の恩賜を受け入れられない国もあります。それは、神様の立場から見ても人類の本心から見ても、神様に対して逆行することです。ですが、彼らを祝福して生かしてあげなければなりません。皆さんが天一国時代に真の父母様に侍り、このような行事に同参できるということだけでも奇跡のようなことです。また、スロバキアが歴史的な行事に同参したということは、奇跡としか言いようがありません。今回の行事に同参できなかった国を思えば、皆さんは幸せな人たちです。その恩恵をいかにして神様にお返しできるかを研究しなければなりません。皆さん一人で享受する幸せは、本当の幸せではありません。幸せは、分け与えるほどより大きくなって返ってくるものです。皆さんは、受ける立場よりも与える立場のほうがどれほど幸せかを感じながら実践しなければなりません。(2006.7.5、スロバキア、ブラチスラバ)
私がこの国に来たのは3回目ですが、韓国の1960年代は戦争の直後だったので、現在のアルバニアよりも思わしくない状況でした。その時、お父様が国を挙げて「新しい心•新しい村運動」を展開されました。お父様は青年たちを動員して、文盲撲滅から始め、一から十まですべて糾合し、実践されながら、啓蒙運動を率いてこられました。そのように国民に希望と夢を植えつけながら、一つ一つ実践していかれました。
今回このような話をするのは、皆さん平和大使が主軸となり、皆さんの周辺から一つ一つ浄化作業をしながら、新たに夢をもってこの国を育てていくために先頭に立ってくれたらという気持ちからです。
どんな果物も中が充ちてこそよく熟したと言えます。皆さんがこの国を豊かで強い国にするには、経済的な面も重要ですが、内的な面がより重要です。皆さんの精神がさらに豊かで強くならなければなりません。お父様のみ言に従うならば、この国を数年以内に豊かで強い国にすることができます。韓国では、草創期に100人にも満たない食口たちが活動していた時がありました。今日300人もいる皆さんは、10年以内にこの国を3倍豊かで強くすることができます。最善を尽くす皆さんとなってくれるよう願います。(2006.7.7、アルバニア、テイラナ)
アフリカ
皆さんは祝福を受けて真のオリーブの木になった立場ですが、じっとしていないで繁殖しなければなりません。皆さんは氏族メシヤの使命を果たさなければならないということです。皆さんは真の父母様を知らせるために最善の努力を尽くさなければなりません。野生のオリーブの木が真のオリーブの木になり、あっという間に世の中の野生のオリーブの木を真のオリーブの木に変えられるなら、どれほど幸せでしょうか。皆さんはみな先進国、豊かな国に憧れるでしょう。神様の立場から見れば、皆さんのほうが天国に行ける良い条件をもっているのです。世の中で多くのものを持っている人は、それを整理するのに時間が必要です。砂漠に雨が降れば、すべて吸収されます。皆さんはこのみ言をすべて吸収して、先進国の人よりも早く繁殖させることができます。皆さんは純粋な立場にあるので、より早くみ旨を咸し遂げられるということです。夢を大きくもたなければなりません。
私がアフリカを巡回するのは4回目ですが、この時こそ、皆さん祝福家庭が責任を果たさなければならない時です。外的には持っているものがないとしても、内的には多くのものを持っています。もう皆さんは成熟しています。今は「新しい村•新しい心運動」をすべき時です。皆さん一人ひとりが主人意識をもって「私の国だ」と思って熱心に働かなければなりません。夢を大きくもってください。これから皆さんは別人です。皆さんが真のオリーブの木になって種をまかなければなりません。ケニアが内的な先進国になることを願います。(2006.7.20、ケニア、ナイロビ)
タンザニアにも様々な困難があるということを知っています。家庭間題とか青少年問題とかエイズの問題で親を失った孤児たちがたくさんいるということを聞きましたが、アフリカのいくつもの国がそのような状況にあることを知っています。それゆえに、純潔運動と真の家庭運動が切実に必要な所がアフリカです。皆さんが「新しい心運動」と「新しい村運動」でアフリカを新しく浄化していかなければなりません。
戦争をした1950年代の韓国は、今の皆さんの国よりも大変な実情でした。その時お父様が少数の群れを動員して、国家復興の土台をつくられたのです。
お父様は困難であった草創期に、中高生たちを中心に全国的に啓蒙運動を実施されました。田舎で文字を教え、農村運動に力を注がれました。そのように基盤を築くことで、今日、韓国が先進国の隊列に合流できる位置に立ったのです。
その時は韓国という一つの国から始まりましたが、今、皆さんの立場は違います。皆さんの周辺もみな同じ立場であり、また手助けできる立場にある国々もたくさんあります。皆さんがこの国の主人であるという意識をもって、「私がこの国を新しくする」という精神で、24時間は短いと思って熱心に動くなら、この国にも希望があるでしょう。(2006.7.21、タンザニア、ダルエスサラーム)