9. 第二部 3. 摂理中心国家と各宣教国の責任 ①

韓国一手本になりなさい

協会創立60周年を迎える前は荒野路程のようでした。今や定着すべき新しい天一国時代が開かれました。これまで皆さんは困難な環境、不十分な環境で迫害を受けながら、困難な中で最善を尽くして生きてきました。しかし、歴史を振り返ってみると、私たちには不足なところがたくさんありました。また多くの試行錯誤も経てきました。そのようなことを振り返ってみた時に、私たちは新たに決意をしなければなりません。過去に何をどのように誤ったのかを悟り、より大きく天の前に報いられなかったことに対して反省しなければなりません。

この60年を土台として真の父母様によって新しい摂理時代が出発しました。私たちには真の父母様の基盤があります。真の父母様によって、私たちは特恵を得ました。父母様は「真の愛は与えて忘れ、また与えるものである」とおっしやいました。

真の父母様と同時代圏に生きていながらも、真の父母様のことを知らない人たちのために皆さんは努力を倍加しなければなりません。60年の間成し遂げられなかったことを、今後60年以内に成し遂げてさしあげるならば、天は皆さんを祝福なさることでしょう。(2014.5.1、天正宮博物館)

これからは父母様を中心として一つの体制で行かなければなりません。韓国は真の父母様によって人類の祖国になりました。ですから、世界に対して手本とならなければなりません。真の愛を実践する宗主国とならなければいけないのです。自分の国だけのための宗主国はあり得ません。私たちは「ため」に生きる人生を学んできましたし、そのように実践し、努力してきたとは言いますが、実質的に世界人類に対しては、先に祝福を受けた者として足りないところが多いのです。

地上生活が肉身だけのための生活になってしまっては、永遠なる世界に入れる資格を備えることができません。地上世界では、父母様のみ言に従って真の愛を実践する生活にならなければなりません。自分だけ祝福を受け、真の父母を知っているという立場ではいけないのです。ですから、神氏族メシヤとして430家庭を祝福させなさいという最後の遺言までくださいました。(2014.11.20、天正宮博物館)

真の父母様は韓国だけの真の父母ではありません。人類の真の父母です。かわいそうな国々を救ってあげなければなりません。皆さんは私を助けてくれなければならない人たちです。皆さんは、真の父母が生きておられる時に孝子と忠臣の名を得なければなりません。真の父母様が霊界に行かれたら誰からその名を受けるのでしょうか。それゆえに、今この瞬間が最も祝福された瞬間であると考えよというのです。皆さんの責任いかんによって、孝子、忠臣、主人になることができるのです。

歳月はほんのわずかの間に過ぎ去っていきます。永遠の世界に行って、真の父母様の前に堂々と「誰それです」と出ていけなければなりません。もう一度、草創期にみ言に触れながら燃えた心情のように、自分によってこの国が祝福を受け、世界人類が真の父母様に会える道を開いていこうという決心をしなければなりません。(2014.11.20、天正宮博物館)

神様の祖国、真の父母様の国が世界の前にそびえ立つようにしなければなりません。それは政治が長けているからといってできるのではありません。企業がお金をたくさん儲けてできるのではありません。誰もが韓国に行きたいと思うような国につくり上げなければなりません。ですから、私は体系的な計画を立てて、数十年先を見通した観光事業を展開しなければならないと考えています。それも私たちがすべきなのです。世界万民が訪れ、韓国を見物し、また心情の中心となる真の父母様にお会いして教育を受けられるようにしようというのです。

今日、スイスが観光産業で世界の一等国になっていますが、そうなるまでには劣悪な環境の中で最善を尽くしたそうです。預言者格の人々がそのようにつくり上げました。垂直にとがった山に登る電車を開発し、ケーブルカーを敷設したのを見ながら、想像を絶した人間の力というものを感じました。天正宮博物館から見える周辺の山々も、美しく手入れをしておけばどれほどよいでしょうか。お父様が天正宮博物館から見下ろしながら、「あの山にケーブルカーを架けなさい。あの山にコーヒーショップをつくりなさい」と言われました。未来を御覧になって、韓国が世界の中で生き残り得る道を示してくださったのです。(2014.6.14、天正宮博物館)

日本一母の使命

日本はエバ国家として母の使命を果たさなければなりません。母親は子供を育てなければならないでしょう。子供をみな抱いてあげなければならないでしょう。世界中の子供たちをみな抱いてあげようとするなら、母親は夜眠ることができません。その責任を一人も回避せず、最善を尽くして母の使命を果たす皆さんとなってくれるよう願います。皆さんが可能な限り多くの人々にみ言を伝播し、み言どおりに決心して行動するなら、皆さんの周りでもたくさんの奇跡が起きるでしょう。

また、霊界の2500億の善霊が皆さんを協助していると言いました。今、人類が60億なら、一人につき40人以上が役事するということですが、皆さんが霊界の協助を受けられるように努力しなければなりません。今からは皆さんの先祖は、皆さんを放っておかないでしょう。このような歴史的な業績を残し得るこの時を逃がしたら、皆さんの先祖は放っておかないでしょう。毎日皆さん一人ひとりが、すべての先祖と後代の前にどのような姿で立つのかを考えながら生きなければなりません。(2005.10.13、日本、東京)

日本には大きな使命があります。エバ国、母の国の使命があるでしょう。韓国のことわざに、「めんどりが鳴いたら家が滅びる」という言葉があります。これは、昔あり得た話であり、21世紀の今はめんどりが鳴かなければなりません。お父様は「女性が総動員して先頭に立たなければならない。おんどりが鳴けば国が滅びる」とおっしゃいました。

男性たちは女性たちをたくさん助けなければなりません。皆さんも熱心に活動してくれるよう願います。このみ言を津々浦々にすベて伝えなければなりません。そうして65億人類をサタンの拘束から解放してあげなければならないのです。今は最後の段階に来ています。日本民族全体が責任を完遂し、世界の前に堂々と立つことのできるエバ国家の使命を果たす皆さんとなってくださるよう願います。(2007.5.2、日本、福岡)

お父様は世界摂理をされながら、どの国よりも日本を愛されました。それを肌で感じますか。お父様は男性として来られました。男性だけでは駄目です。世界摂理において男性国家だけでは摂理を成し遂げることができません。

人類文化史もそうです。人類文化史はどこから始まりましたか。イタリア半島から始まり、その次に大陸につながって再び島国に行き、半島に来たのです。誰によって日本は恩恵を受けたのでしょうか。日本はエバの使命を果たさなければなりません。今、この世でもそうでしょう。お父さんが出かけていってお金を稼いだら、お母さんはそのお金で家事をするでしょう。家のやりくりをするでしょう。子供を教育するでしょう。男性の役割よりも女性の役割のほうが、その家を復興させる上で重要なのです。

また例えば、金持ちの家にするのも嫁の使命です。よい嫁が入ってくれば、貧しかった夫の家が裕福になりますが、それは嫁の環境創造の影響が大きいからです。そのように、環境創造が大きいということは、それだけ消耗が必要だということです。努力と精誠を積み重ねて犠牲となり、「ため」に生きる生活を送らなければなりません。(2013.8.24、天正宮博物館)

天地人真の父母様が成し遂げようとされた高貴なみ旨と摂理歴史の中心で祝福を受けた国が日本です。日本は真実を明らかにしなければなりません。世界は徐々に一つの世界になりつつあり、孤立的な国は存在できません。そのような現実を、皆さんも肌で感じていることと思います。日本が過去に蓋をして未来だけ見つめて一つになろうとするならば、真実は埋もれてしまうのです。それでは友達ができません。

宣教55年の間に、日本にたくさんの祝福家庭が生まれました。今は二世と三世までいます。日本の国民1億3000万が貴く誇らしいと思うべきものは祝福家庭です。今日本も政治や経済だけでなく様々な面で困難な状況です。皆さんの国は、真実で謙虚な立場で真の父母様に侍ってこそ世界の中で生き残ることができるのです。

私は北海道の釧路の阿寒湖で丸いマリモを見ながら「お前がこのように形づくられ得る環境にいることを天に感謝しなさい。水や風やすべての条件が、お前をこのように形づくる環境になったのだ。この環境が壊されてはいけない」と思いました。日本の祝福家庭は、日本と世界のためにどのような環境をつくらなければならないかを知っているでしょう。私たちのつくる環境は永遠です。

これから私たちは心と体が一つになり、行動で示さなければならない時です。皆さんによって、数百、数千の生命が生き返ると考えてみてください。それ以上の喜びと希望がどこにあるでしょうか。そのためには、皆さんが受け持っている責任と使命を完遂しなければなりません。(2013.10.14、日本、札幌)

父母様によって祝福を受けて解放された国が日本です。その祝福を受けるにあたっては責任が伴います。責任を忘れてはいけません。皆さんによって、日本が受けるべき蕩減を減らさなければなりません。それで父母様のみ言どおりに、「ため」に生きる道を行かなければなりません。そして世界に向けてそのように見せなければなりません。世界の国々が尊敬できる立場に立ててくださった父母様の愛を考えたら、皆さんはどのようにしなければなりませんか。日本が外的に誤った方向に進んでいることを正さなければならないのです。

 韓国と日本が一つになり、神様の祖国として立てるべき韓半島の南北統一を成し遂げてさしあげなければなりません。それには、皆さんが行動で実践して見せなければなりません。ですから、私は北海道を発つときに、「みな富者になりなさい」と祝福しました。富者になる道は伝道することです。アネハヅルが上昇気流に乗ってヒマラヤ山脈を無事に越えていくように、始めは難しくとも一度実践するようになれば、なし遂げられるのです。

日本の国民1億3000万人を導かなければならない祝福家庭です。偉大な母の国の素晴らしい父親たちが積極的に協力して、父の国である韓国と一つになるために先頭に立ってくれるよう願います。(2013.10.17、日本、東京)

第二次世界大戦直後に、戦勝国だったアメリカを中心とした連合国が、敗戦国の日本を助けました。日本が蕩減を払わずに経済を復興できるようにしてくれました。なぜそうだったのでしょうか。摂理歴史の責任を負われる再臨メシヤ、真の父母様が現れる時になったからです。堕落した人類が神様の前に進むためには、中心人物が責任を果たさなければなりません。6000年の間、人口が数十億になるまでに人類は繁栄しましたが、天の摂理を知る人は一人もいませんでした。ただひとえに真の父母様によって天の秘密が明らかになったのです。

過去の過ちの多いこの国を母の国として立てました。これは真の父母様の許しと愛による決定でした。世の中で優秀な人が天のみ旨に従うことは容易ではありません。「私は不足である」と考える人を天はとって使われました。日本も例外ではありません。すべての人が真実を知らなければなりません。その真実の前に態度を明確にしようとする善良な人がたくさんいることを知っています。

しかし、この国と韓国において責任をもっている人たちは、天のみ旨をすべて知ることができないとしても、幅広く世界を見つめられる目をもてたらと思います。そのようにしなければならない人たちがここに集まった皆さんであり、祝福家庭であり、私たちの二世と三世です。(2013.10.18、日本、名古屋、ポートメッセ名古屋)

私たちが肉身をもってこの世で生きられる期間は、長くても100年です。しかし、私たちは霊界を知っています。それゆえ、皆さんが富者になる道は伝道することです。人類が6000年間願い、天の父母様も願って待ってこられた摂理歴史において、真の父母様によって神様は恨みを晴らされました。解放されて自由の身になられました。皆さんはどう実感するか分かりませんが、神様が自由であられるのは真の父母様によるものです。

私たちの願いは自由・平和・統一・幸福の世界です。神様も同じです。ところが、責任を負うべき、蕩減復帰の摂理を完成、完了すべき真の父母が現れなかったので、長い時間がかかりました。しかし、私たちは真の父母様に侍って新しい時代を迎えました。それなのに私たちだけが幸せでよいでしょうか。私たちの隣人や隣国、そして世界がみな一緒に真の父母様と天の父母様に侍って幸せな地上天国、天上天国を切り開いてさしあげるべきではないでしょうか。私たちは誇らしい孝子、忠臣、聖子の立場に立たなければなりません。(2013.10.18、日本、名古屋、ポートメッセ名古屋)

母の使命は、世界の子供たちを父母様のもとに案内することです。堕落した世界におけるエバの使命は自分によって誤った息子、娘を探し出して、メシヤ、真の父母様の前に連れてくることです。その責任を果たすことが日本、エバ国家の使命です。ですから、韓国と一つにならなければなりません。エバだけではできません。アダムがいなければならないのです。アダムとエバが一つになって、真の父母様の前に責任を成し遂げなければなりません。そのことができるように祝福してくださった方が真の父母様であるということを、皆さんは肝に銘じなければなりません。日本が世界に尊敬される国家として生き残るためには、真の父母様のみ旨に従うエバの使命を果たす日本とならなければなりません。(2013.10.20,日本、長野教会)

真の父母様が日本を母の国に選びました。これはどれほど大きな祝福でしょうか。蕩減なくして母の国に選ばれたのは、真の父母様がそのことを代わりにしたからです。

それでは皆さんと日本は、どのような態度で摂理の前に立たなければならないでしょうか。地理的に近い韓国が父の国であるなら、日本は母の国です。父と母が一つになってこそ家庭が和やかなのです。今私の言う父と母は、堕落した世界の子供たちをみな抱き、真の父母様の前に連れてこなければなりません。サタンの血統を受け継いだ堕落した人間なので、真の父母によって血統転換をしなければならないのです。真の父母様の恩恵の中で、人類が天に侍ることができるように助けるべき国が韓国と日本です。

そうして、天の父母様が願われた故郷を探し出してあげなければなりません。天の父母様の故郷はどこでしょうか。真の父母様の故郷です。それならば、日本と韓国は一つとなって、祖国統一、南北統一に向かう道において手伝うことができなければなりません。そうなれば70億人類の前に中心が立つようになります。自然に整理されるのです。それが、現在人類が苦痛を受けている宗教問題、政治問題、思想問題と国境問題などすベての問題を解決し得る方法です。その道を行くにあたっては皆さんが率先しなければなりません。(2013.10.22、日本、神戸ワールド記念ホール)

この時代はすべての歴史の真実が明らかにされる時です。摂理歴史においてイスラエルが天の摂理を知ってみ旨を受け入れていたら、その時ローマ帝国の基盤に乗って世界が一つになっていたことでしょう。どれほど天が苦労されたでしょうか。4000年待ちながら教育してこられました。それなのに、どうして恨めしい歴史となってしまったのでしょうか。天の摂理歴史は続いてきました。そうして真の父母様がすべての蕩減復帰の摂理歴史を完成、完結、完了されて、新しい時代を開いてくださいました。天一国の時代を開いてくださったのです。

これから皆さんはみ旨を知らない隣人だけでなぐ全世界の人類を教育して、天の父母様と真の父母様のみ旨と一つになれるように導かなければなりません。その道だけが、日本が天の前に借りを返す道であり、世界の前に尊敬される母の国、エバ国家として使命を果たす道なのです。(2013.10.22、日本、神戸ワールド記念ホール)

Luke Higuchi