415.韓鶴子総裁御言選集4 文鮮明先生が見た韓鶴子総裁

第4巻 第15回

第4部 女性時代の開幕と世界巡回

3.真のお母様の世界巡回講演 その②

「真の父母と成約時代」宣布と大学街巡回講演

お母様が「真の父母と成約時代」というみ言を発表しましたが、「成約時代」とは、どのような時でしょうか。神様が暮らしを始めるということです。愛の生活を始めるということです。神様の創造歴史が、いまだに終わっていません。創造理想は、愛の理想を完成することです。すなわち、四位基台の完成、人間の責任分担の完成のことをいうのですが、神様と人間の愛を中心としてこれから生活を新たに始めるということです。神様を中心として生活を始めるということは、神様の家庭が出発するということです。そうして、人間と神様が愛を中心として一つになって家庭が出発するのですが、私たちの家庭だけが出発するのではありません。天の国の家庭出発とともに並行していかなければなりません。その世界は、神様の全権時代です。それゆえ、このような真の父母の理念を宣布し、成約時代を宣布することによって、サタン世界はその下に入るようになります。(248-12, 1993.5.30)

アメリカ50州がお母様ゆえに大騒ぎになりました。お母様に賞牌を一会場でいくつも準備して授与するのですが、それを授与している時間がないので、お母様が入ってくる時に、祝福家庭の子供たちが2列に並び、その牌を受け取ったのです。それほど歓迎したのです。自分たちが名を上げようとして、互いに競争し合ってそうなったというのです。これが歴史的な事件です。お母様の「真の父母と成約時代」宣布のためのアメリカ巡回講演に加担することによって歴史的な事件が起きるといって、何としても参加しようと競争になったのです。(252-239, 1994.1.1)

1993年7月28日は、お母様が「真の父母」をアメリカの国会で宣布した日です。その日を、アメリカの国会で記念日に定めることになったのです。それを上院議員など219人がサインして、そうすることに決定しました。これは世界的な事件です。統一教会は何でもないと思ったのに、文先生の夫人がアメリカの国会に入って「真の父母」を宣布したその日を、国会の議決で記念日に定めたというのです。これに大統領がサインをすれば、祝日として決定されます。そうなると、アメリカの大使館も祝日として守るようになるのです。アメリカ全体が大歓迎をしたのです。(259-141, 1994.4.2)

お母様が日本で「真の父母と成約時代」宣布大会をする時、私は、日本が進めるべき内容を原稿に入れました。学者や宗教家、予言者は、「日本は今後どのように行くべきか」ということを、具体的に提示することができませんが、先生は具体的に明らかにしました。統一教会をむやみに反対した日本の指導者たちが、その原稿を読んで、「しまった!聖書を知らなかった。神様のみ旨というもの、み旨の主流がどうなっているのか知らなかった」と思ったのです。そのことを指導者は即座に感じるようになっています。たくさん悔い改めたのです。日本で発表した原稿は、今後の日本に対する歴史的な結論です。はっきりと教えてあげました。(248-201, 1993.9.30)

40年前の大韓民国で、キリスト教や世界宣教師たちが先生に対して反対せず、梨花女子大学事件が起きていなかったら、どうなっていたでしょうか。延世大学と梨花女子大学の学生たちは、二世のアダムとエバです。父母様が二世の学生たち、中学、高校から大学までつかむようになっていたら、一世たちはいてもいなくても同じなのです。ですから、お母様が1993年10月に大学街で講演をし、国会議事堂で講演をしたことは、二世たちを収拾するためなのです。(259-247, 1994.4.10)

お母様が「真の父母と成約時代」宣布の講演をするために、40ヵ国を巡回します。この世の人なら、何のために慣れない外国の地に行くのかというでしょう。蒔かなければなりません。親になったら、子供たちを生かすために、困難な道、山を越え、海を渡って、愛の種を蒔かなければならないのです。等しく教育をしなければなりません。そうしてこそ、天運がついて行くようになるのです。国連を経て、日本と韓国までみな同じみ言です。全世界で同じみ言を語るので、天運がついて来るのです。そのようにして、40ヵ国を回らなければなりません。(251-315, 1993.11.1)

お母様が1993年11月と12月に40ヵ国を巡回しながら、「私が真の母である!」と公布しました。私は一生を捧げ、死ぬほどの苦労をしながら体得して、ようやく発表しましたが、1年6ヵ月の間で、先生がしたことを完全に引き継いだのです。なぜそのようなことをしなければならないのでしょうか。この地上に神様の対象となり得る人が現れなければならないからです。神様が愛を中心として「私の妻だ」、「私は夫だ」と言える対象が現れなければなりません。(259-226, 1994.4.10)

韓国は世界の中心国家です。すべての子女がお母様のお腹の中に入って、「ああ、うれしい」と言いながら、そのまま一つになって、お父様と一つになれば、サタンの立つ場所がありません。そのような基盤を造成し、全世界にそれを植え付けなければなりません。40ヵ国に植え付けなければなりません。それが1993年にあったお母様の40ヵ国世界巡回講演でした。その時、どの国に行っても歓迎を受けました。(257-194, 1994.3.15)

今後、世界の若者たち、二世たちを誰が指導するのか、というのが世界的問題です。荒野40年路程を歩んだイスラエル民族の一世は荒野で倒れましたが、二世が上陸し、願っていたことをかなえたように、世界がそのような時に移ってきているのです。上陸した二世は、新しい建国の思想と世界平和の思想で、国と世界を建設しなければなりません。イスラエル民族はそれができませんでした。これに対する蕩減復帰を統一教会がしなければなりません。これらの問題すべてが女性にかかっています。母親にかかっているのです。それで母親が重要なのです。(259-287, 1994.4.17)

これからは母親が子女を教育しなければなりません。イスラエル民族が、カナンの祝福の地に入った時、既成家庭とその息子、娘の影響を受けることによって、イスラエルの王権を樹立することに失敗しました。これを蕩減復帰する意味で、私たちの二世と母親たちは、大学街の二世たちがサタン世界に染まらずに地上天国を建設するために、伝統的思想を植え付けられるようにしなければなりません。反対です。母親と息子、娘が一つになって、いかにして未来のイスラエル王国を建設するのかというのです。それが使命です。イスラエル民族の母親たちは、その考えをもつことができませんでした。息子、娘と一つになって、カナン七族について行ったのです。彼らの家庭と息子、娘について行ったことが問題でした。今、私たちはその反対にならなければなりません。母と息子、娘が一つになって、未来の天国を建設しなければなりません。母が息子、娘を教育して、大学街に影響を及ぼさなければなりません。ですから、世界の女性たちがお母様の分身になって、息子、娘を強制的に抱いてでも、180度、方向を変えなければなりません。

そうするためにお母様が1992年から2年間に256ヵ所で熱心に巡回講演をしたように、皆さんもそのようなことをしなければなりません。そうして、国を救い、自分の親戚を救わなければなりません。これは漠然としたことでなく、現実問題です。お父様が40年間闘ったことが現実問題です。天の国を探し出さなければなりません。お父様がアメリカで講演するのも、お父様を中心としてお母様にバトンを渡し、大学街まで動かしていくためです。これからは母親たちが二世を救わなければなりません。(259-327, 1994.4.24)

お母様を中心として「大学原理研究会」はアベルで、大学街の運動圏が力インです。カイン・アベルの争いをお母様が収拾しなければなりません。韓国の右翼と左翼が一つになり、アベルの位置に立って、カイン側である北朝鮮の学生たちと統一をすれば終わるのです。主権者たちがいくら反対しても、青年たちがお母様と一つになる日には、統一の運勢がこの地上に訪れるのです。それが天運なので、これを実行しないわけにはいきません。皆さんの燃える若い胸に、消えない火をつけるべき時が今です。(267-239, 1995.1.8)

お母様がアメリカの国会で歓迎される中で講演をし、国連本部で講演をしました。国連は自由世界の国会です。ここで歓迎され、エバ国家である日本に入っても勝利しました。韓国の大学街の左翼系が原理研究会を追い出しましたが、全国でお母様がこれを交替させておきました。長子権復帰です。キリスト教と運動圏が一つとなって、統一教会を打ちましたが、これからは入れ替わるのです。右が左になり、左が右になるのです。天の前に方向を変えて入ることによって、共産勢力が統一教会の味方になるのです。「先の者はあとになり、あとの者は先になるであろう」(マタイ19:30)というのです。(274-291, 1995.11.3)

1992年から1995年までの3年の期間に、お母様が果たすべき責任は大きいのです。お母様が先頭に立たなければなりません。3数は分別数です。その期間は分別する期間です。ですから、お母様が、アメリカから国連、日本、世界まですべて分別するのです。韓国では40の大学を中心として巡回講演をしました。40の大学と世界40ヵ国を連結するのです。そうして初めてお母様がお父様と対等の位置に立つのです。お父様のすべての勝利の覇圏がお母様に伝授されるのです。第二次世界大戦後、全世界が父母様の家庭を歓迎できずに追い出したことを、父母様の家庭が2次的に全世界で歓迎を受けることによって蕩減復帰するのです。(275-278, 1996.1.1)

これからは、自分の一族と大学と中高生を中心に伝道しなければなりません。今は二世時代です。イスラエル民族はモーセの言うことを聞きませんでした。そして、カナン上陸作戦をする時は、モーセも死に、一世はすべて滅びました。しかし、私は二世と共に上陸するのです。この地が二世の地です。それゆえ、二世に対して責任を負うのです。父母様の家庭の息子、娘とお母様を中心として、アメリカの100の大学で講演をしています。100の大学だけではありません。世界的に3300の大学での講演をこれから始めるのです。日本の大学をはじめ、世界各国の大学と中高生たちを収拾しなければなりません。アダムとエバが堕落する時の年齢である16歳から21歳まで、ここに3年を足して、24歳までの青少年たちを収拾しなければなりません。そのことに私が責任を負うのです。そのような時が来ました。(260-88, 1994.4.11)

アメリカの100大学の巡回講演会中、ハーバード大学では700人ほど集まりました。世界的に有名な神学者と多くの学生が集まったというのです。彼らに感動的な影響を及ぼしました。ハーバード大学は、アメリカを信仰によって復興させ、神様のみ旨にかなう国をつくるために始まりました。400年の歴史をもっています。アメリカの建設のために多くの人材を養成した伝統的な大学です。世界的に有名なお母様が来られるというので、特別にそこにある歴史的な教会を貸してくれたのです。そうして700人以上が集まり、大盛況を成したというのです。(255-152, 1994.3.10)

イェール大学からプリンストン大学、コロンビア大学など、アメリカで最も有名な100大学巡回講演会をするのです。お母様がニューヨーク大学で講演会をしました。青年層に火をつけることは、アメリカに新しい火をつけることになるのです。絶望の中にある青年層に希望の窓が開き、その窓口から流れて入ってくる聖水を受けたように、大学街が大きな喜びの歓声を上げています。無限の発展の希望の窓が開かれたというのです。ニューヨーク大学では法科大学の最も大きな教室を借りて、講演会をしたそうです。その前に大会をしたメリーランド大学では1000人以上の学生たちを集めて講演会をしたのです。(256-47, 1994.3.12)

アメリカのプリンストン大学は有名です。既成教会の中心精神、中心柱であるその本場で、お母様を招いて講演したのです。それは夢にも思わなかったことです。各教派が集まっている所です。そこを攻めて入っていったのです。学校には担当牧師がいます。6人の牧師がいますが、彼らのうちの一人でも反対したら講演はできません。全員が歓迎してこそ、そこで講演ができるのです。演説の内容を聞くと、「原理」、旧約聖書と新約聖書の骨子が出てきます。見ると恐ろしい内容です。恐ろしくて口を開くことができません。それでも、その内容を批判する博士は誰もいませんでした。(258-174, 1994.3.17)

キリスト教に対して統一教会はアベル圏です。ですから、キリスト教は長子権を奪還するために勝利してきた統一教会を打つことができないのです。ヤボク川の川辺で天使と戦って勝利したヤコブを、エサウが打つことができなかったのと同じ立場です。お母様がアメリカの国会で講演して大学街を懐に抱きました。アベルである「大学原理研究会」を運動圏の学生たちが暴力で追い出しましたが、お母様がこれを転覆させて、完全に同級を成したのです。北朝鮮と韓国の関係が悪化している状況の中で、お母様が40大学で講演することによって、カイン・アベルが復帰されたのです。大学街で反対する状況を変えたのです。それが極めて難しいことであるということは知っていましたが、駆り立てたのです。これをきっかけに、カインとアベルが一つになったので、北朝鮮の学生と交流するようになったのです。それで、モスクワ国際大学の学生指導者セミナーをはじめとして、ワシントンの韓国大学生指導者研修、北京の南北韓大学生セミナーを「大学原理研究会」が開催することによって、北朝鮮のカイン学生たちと韓国の運動圏の学生たちを、原理研究会が主動となって、父母様の名前によって追い込んだのです。(270-206, 1995.6.1)

お母様が韓国40大学で巡回講演をする目的は、大学を動かすためです。ですから、大学を中心として運動圏の学生たちを教育しなければなりません。彼らをソ連に連れていこうと思うのです。ソ連には食口がたくさんいます。そこで21日修練会をするのです。モスクワに連れていって、私たちが3週間連れて回りながら、見物をさせ、教育すれば、すべて向きを変えるのです。そうして南北の学生たちとソ連の学生、中国の学生を合わせて、アジア地域で、共産主義思想に対峙し得る連合会をつくるのです。どのみち共産主義は崩れるようになっています。ソ連もそうだし、中国も崩れつつあります。「統一思想」は共産主義に代わる思想だと言って教育するのです。北朝鮮の学生たちに道を開いておかなければなりません。最も早いのがそれです。摂理的に見ると、南北の学生たちはカインとアベルです。そうすれば、父母と自然に一つになるのです。(248-229, 1993.10.1)

韓国40大学のお母様の大講演会は、キリスト教と運動圏が分立して、私たちと一つになる契機になりました。摂理史的に見ると、これは蕩減路程において極めて必要な条件です。お母様を中心として運動圏の学生たちと「大学原理研究会」が大学街で再び基盤を築かなければなりません。韓国の運動圏の学生たちをアベルとするなら、北朝鮮の学生たちは完全にカインです。韓国にいる運動圏の学生たちは、表面は赤ですが、中身は白です。しかし、北朝鮮にいる学生たちは完全に赤です。これから韓国の運動圏の学生たちと北朝鮮の学生たちをモスクワに連れていって教育するのです。ここに日本の朝鮮総連と民団の学生、日本の学生が加担するのです。韓国の学生たちを中心として、アメリカと中国、ソ連の学生たちが連合して、北朝鮮の学生たちを同化させなければなりません。私たちは最善を尽くして、北朝鮮にこれを通報したのです。今、モスクワで世界平和青年運動の組織を編成しようとしています。そうして、超国家的に思想を超越して、青年運動を展開するのです。これは「大学原理研究会」だけではできません。社会基盤がないので、大学街を中心として同窓生たちをまとめるのです。同窓生と学生はカインとアベルです。彼らをまとめて組織をつくり、世界的に大運動を展開しさえすれば、急進的な発展が可能です。それゆえ、お母様と「世界平和女性連合」と学生連合が一つにならなければなりません。(252-283, 1994.1.1)

Luke Higuchi