平和経 第347話

霊人体中心の生活

皆様。今、皆様は後天時代を生きています。後天時代は、皆様の精誠と汗が実を結ぶ時です。霊界の四大聖人はもちろん、数千億の善の先祖たちが地上界に再臨して、子孫の摂理歴史に同参しています。

不安と恐怖と混沌の世界から脱出し、真の父母様の教えに従い、この地上に平和王国を創建しなければならない時です。民主世界の一等国の国民である皆様ができなければ、天は共産国家の無神論者たちを教育してでも、このみ旨を必ず成し遂げられるでしょう。

皆様。共鳴圏はどのような時に形成されるのでしょうか。自然界を調べてみると、共鳴というのは、振動するときに周波数が同じであることをいいます。音波が同じであれば共鳴圏が形成されます。そして、共鳴圏が形成されれば、回転運動が発生します。回るときには、ただ漠然と回るのではなく、核を中心として回るようになります。同じように、人間は、霊人体と肉身が神様の真の愛を中心として共に調和して回るようになるとき、霊的細胞と肉的細胞が共に作動するようになります。

人間の目を見ても、目が霊的、肉的の両面で完全に作動すれば、皆様の目は、肉界の実状はもちろん、霊界のすべての実状までも見ることができるようになるのです。同じ論理で、もし真の愛の力によって皆様の霊人体と肉身が一体となり、爆発する境地に達するようになれば、天上世界はもちろん、地上世界、そして神様とも共鳴する生活を送るようになるのです。さらに、私たちの心と体を一〇〇パーセント共鳴圏内に追い込んでくれるのは、神様の知恵でもなく、能力でもなく、力でもありません。ただ真の愛です。

人間個人を見ても、私たちは心と体の二重構造になっています。男女を問わず、心の人と体の人でできています。ですから、男性と女性を合わせれば四人になるといえます。しかし、神様の真の愛を中心とすれば、この四人が完全に一つになるのです。共鳴圏が形成されれば、自動的に一つになるのです。

皆様。いかなる存在でも、一つの核心があれば、それを中心として相対的存在が必ず存在します。それが宇宙の法則です。陽子を中心として電子が取り囲んでいるのと同じ原理の中で、神様と人間の関係も成立します。電子のような人間の心が、陽子のような神様の心の核心と関係を結んで作用しているので、神様は人間に対して復帰摂理をすることができるのです。

真理のみ言を尋ね求めていけば、神様の生命力と愛が和動するのを感じることができます。使徒パウロが言ったように、私たちが世の光になることができるのも、神様の真の愛のためです。

真理は永遠不変です。だとすれば、この悪の世の中で、果たしてどのように善と悪を分別しながら真理の道を行くことができるのでしょうか。自分を中心とする生活を脱皮して、より低い位置に下りていきなさいということです。聖書にも、「だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるであろう」(マタイ二三・一二)とあります。

人間の本質は霊的なものです。ですから、死んで霊界に行けば、人間の本質が人のために生きるようになっていることをより一層実感するようになります。人類がいまだに利己的な個人主義的人生のくびきから抜け出すことができずにいるのは、サタンと血統的関係をもっているからです。

今から皆様は、霊的な御飯を食べなければなりません。霊的な御飯と肉的な御飯のうち、どちらがよりおいしくなければならないでしょうか。皆様が生き残り、また神側に立つためには、霊的な御飯の味のほうが肉的な御飯の味よりも良くなければなりません。霊的な力を中心として生きる味のほうが、肉的な力をもって生きる生活の味よりも良くなければならないのです。

人間を「万物の霊長」と言うときも、結果的存在である人間自体だけを見て語る言葉ではありません。心のためです。万物は変わります。風化作用の前では耐えることができません。しかし、人間の心だけは、永遠に変わらない可能性をもって創造されたのです。したがって「万物の霊長」と言えば、お金や知識、あるいは権力を中心として語る言葉ではなく、神様の愛である真の愛を中心として語る言葉だということを知らなければなりません。

皆様。本然的な人間の関係とは何でしょうか。神様の絶対的な愛の圏内で、お互いが完成した真の愛を中心として楽しむことができ、称賛と尊敬の価値を現すことが本然の関係だと言うことができるでしょう。また天の関係と地の関係がそっくりそのまま和合し、一つに調和して現れたのが人間です。ですから、人間には見えない心と見える体があります。本来、神様が賦与された心と体の関係をそのまま保全していたならば、たとえ機能的には心と体が互いに分かれているとしても、全体的な面では永遠に一つだったでしょう。

皆様の生活を一度調べてみてください。内なる人と外なる人が闘っていることは否定できません。あとどのくらいこの闘いを継続されるのですか。十年ですか。百年ですか。それとも死ぬ時までですか。宇宙のすべての存在には厳然とした秩序があります。神様は、私たち人間をそのように不完全な状態に創造されたのではありません。

皆様がしなければならないことは、今から体を放り投げて心を取り戻すことです。そこには天運が共にあるでしょう。人間の霊人体と肉身の関係を見ても、より重要なのは肉身ではなく霊人体です。肉身は百年くらいたてば逝ってしまいますが、霊は時間と空間圏を超越して永生するのです。

いくら地上界で贅沢三昧をしながら裕福に暮らす人でも、結局のところは死ぬのです。皆様は、霊的な基準と肉的な基準をよく調和させ、霊肉が一つになった実体を完成して暮らしてから行かなければなりません。

ワールド•ピース•キング•ブリッジ・トンネルの提案

尊敬する世界の各界指導者の皆様。皆様は今、良い時代を迎えています。神様の創造理想である地上天国、すなわち平和王国が皆様の目前で創建されつつあります。八十年以上の生涯を、血と汗と涙で綴られた一本道、ひたすら天の道だけを歩んできた私の人生が、今では六十億人類のための勝利的結実を収めているのです。

世界百八十ヵ国以上で、天のみ旨と伝統を相続した数千数万の平和大使たちが、真の愛と真の家庭の価値を叫びながら昼夜を問わず走っています。この地に平和世界を創建しようと総進撃をしています。世界の火薬庫といわれる中東でも、レバレンド•ムーンの平和思想に力を得て、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム(イスラム教)が新しい次元の平和的対話を行っています。

東西間の冷戦に終止符を打つために決定的な役割を果たしたのも、レバレンド・ムーンの「統一思想」でした。私の祖国、韓半島統一のための実質的背後作業も、今レバレンド•ムーンの主導のもとに進行しています。

皆様。しかし、私は、決してここで満足することはできません。天命を受けて出発した私の生涯です。天が印を与え、人類の真の父母として顕現した私が天と結んだ約束は、必ず成し遂げなければなりません。

私は、きょうこの貴い檀上をお借りして、全人類に実に重大なことを一つ宣布しようと思います。サタンによって歴史的に東と西、南と北に分けられ、地理的には、北アメリカ大陸とロシア大陸を分けているべーリング海峡に、橋梁を建設するか、海底トンネルを掘るのです。そうして、アフリカの喜望峰からチリのサンディアゴまで、イギリスのロンドンからアメリカのニューヨークまで、自動車で全世界を巡回、疾走できるようになる世界超高速道路を連結する「ワールド•ピース•キング•ブリッジ•トンネル」を架け、世界を一日生活圏にしようというものです。

これ以上、分断と分裂は容認できないというのが天の警告です。全世界を一日生活圏として結び、人種、文化、宗教、国家の壁を崩し、神様が何よりも願ってこられた平和世界をこの地球星に創建しようというものです。アメリカとロシア、ヨーロッパ、中国、インド、日本、ブラジルなど、世界のすべての国家と宗教が共に力を合わせ、この歴史的なプロジェクトを成功させなければなりません。この事業の成功によって、人類はこれ以上戦争と分断が必要ない平和王国の創建に向かって、もう一歩さらに近づいていくことができるでしょう。

天運を動かすレバレンド•ムーンと歩調を合わせよう

皆様。人類は今、レバレンド•ムーンの教えである「真の愛、真の生命、真の血統の平和思想」を受け入れなければならない行き詰まった道に入りました。天の権勢が追い込めば、いくら強大に見える国家や民族だとしても、おとなしく従わざるを得なくなるでしょう。

今から選択は皆様のものです。私が先ほどの祈祷文で明らかにした天道の教えは、今日の二十一世紀を生きていく皆様にお伝えするこのメッセージと一言も違うところがありません。天運に従って栄え、勝利していくレバレンド•ムーンと歩調を合わせ、この地に真の家庭、真の社会、真の国家、真の世界を創建する主役になりますか。それとも、サタンが好む旧態依然の宗教の壁、文化の壁、民族の壁、人種の壁の虜となり、余生を呻吟と後悔の中で終えますか。

天は、この邪悪な世界をひっくり返して、この地に新天新地を創建する勇将たちを呼び求めています。ぜひ、きょう私がお伝えした天のメッセージを胸深く刻み、皆様の人生に新しい座標を立てる賢い指導者となることを願いながら、これで終わりにしたいと思います。神様の祝福が皆様と皆様の御家庭、そして皆様の国の上に満ちあふれることをお祈りいたします。ありがとうございました。

Luke Higuchi