天聖経: 第471話
第十章 平和思想 2-4
2. 無限な慈悲と愛で共にいてください
愛するお父様、高くて貴いお父様のみ旨の前に、私たちは歴史的な負債を負った子孫たちでございますので、この負債を返していかなければなりません。私たちは時代的な罪悪を蕩減すべき祭司長の責任を負い、白い服に血痕を残しながらでも行かなければなりません。このようなことが分かるあなたの子女たちに、無限な慈悲と愛で、永遠に共にいてください。そうして、あすの希望の前に変わりない息子、娘たちとなるよう許諾してください。
私たちは真の人にならなければなりませんし、真の家庭にならなければなりませんし、真の教会と真の国にならなければならないのでございます。真の世界を成さなければならないのでございます。これを、この者たちがはっきり分かるように許諾してください。この地上では、真に対峙する邪悪な環境で、あらゆるものが囲まれているのでございます。このような環境でも、真の情熱をもって、力のある美しい姿を変わりなく表すことができる、あなたの子女たちとなるように守ってくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
今から計画するすべてのみ旨は、お父様があがめられ、あなたの栄光が現れるために、私たちが闘って犠牲になる覚悟で、あなたのみ前に孝誠の道理を尽くし、忠誠の道理を尽くすものであり、それを誓うこの時間となるようにしてください。そのような子女たちの上に、あなたの加護が永遠に共にあるようにしてください。韓国各地や世界に散らばっている多くの子女たちも、あなたの広くて深い愛によって抱いてくださり、保護してくださることを切にお願い申し上げながら、すべての祈りを真の父母様のみ名によってお捧げいたします。アーヂュ。(一九七〇・一一・一)
3. 万民が天の国に属することができるようにしてください
過ぎゆく歳月が真の人を呼んでいるという事実を知らずにいる、この死亡の世界を見つめながら、今日、解放圏を備えて誇る私たちにおきましては、南北が食い違っているとしても、間違いなく解放されるだろうということを、私たちは知っているものでございます。いくら東西が分立されて文化的背景がいくら相反しているとしても、真の生命と真の愛を中心とした統一的な血縁の基台の上では、あらゆる塀が撃破され、崩壊するだろうということを知っております。
南北の貧富の格差がいくら大きいとしても、兄弟であることが分かるがゆえに、愛の心をもち、豊かな人は分け与えてあげなければならないことを知るものでございます。愛を中心とした平和の世界を成すときに、生命を根幹としているそのような民族的関係を、お父様の愛で同化させ得る驚くべき道を知ったものでございます。このすべてが真の父母によってもたらされたことに、心から感謝を申し上げなければならないことを、よく知っております。
神様から、真の父母から、今、新しい文化の世界を創建しようとする驚くべき時代におきまして、勝利の基準は既に、朝日を望む時に差し掛かったという事実を知っております。誰が正しく、誰が間違っているかを見ることができ、誰が悪の人かも知ることのできる時代となりましたので、全世界の人々が生死の圏を踏み越えて、解放の基準を克服することができ、超越できるよう、お導きくださることをお願い申し上げます。そうして、万民がお父様の眷属として、お父様が統治する民として、天の国に属することができるよう、祝福してくださることを切にお願い申し上げます。
残ったその時と、その時間の前に、解放に責任を負った解放の走者たちが果たすべき責任の前に、恥ずかしくない群れとなれるよう、指導鞭撻してくださることを再三お願い申し上げながら、真の父母様のみ名によってお祈りいたしました。アーヂュ。(一九八七・一〇・四)
4. 前進的な歩みを促すようにしてください
愛するお父様、韓国に来て呪詛しか出てこないような環境を見つめるとき、天のお父様の偉大さを今ひとたび称賛しないわけにはまいりません。これを忘れて、彼らに背を向けながらも、愛せよと勧告せざるを得ないお父様だったという事実を、真にかわいそうなお父様であったことを知りました。
天の命ずるみ言を受け、悲壮な覚悟で故郷の地を離れながら、天下統一を宣言した日のあと、長い年月がたちましたが、きのうのように思うものでございます。愛の道を探し回る者たちの過去の事柄は、歴史がいくら遠くとも、瞬間圏にあるのを感じるのと同様に、遠い生涯の若い青春時代、血気が旺盛で、意気が盛んで、天を突くその時代から七十を超える時まで走ってきましたが、まだ行かなければならない道が残っていて、休めない自らを発見するたびに、いつあなたのみ前に行かなければならないかを考えなくてはならないことを、再び回想しながら、悲しくなる時が多いのでございます。
このような年齢に、南北統一を見られなかった怨恨が宿っていることを考える時、あなたもそうであり、この息子もそうであり、統一家の祝福を受けた家庭全体がそうであることを考える時、約束されたとおり、すべてのものが必ず成されることを知っておりますが、私たちが忠誠の度数を加えることによって、その期間を短縮させて、地上地獄のような北朝鮮の地を解放させなければなりません。私たちの兄であり、弟である彼らを抱いて一つにならなくては、この国に天国の基地を置けないという厳粛な事実を知る私たちが、千年の事情を一日の生活の中で消化させようとする、つらい心をもって身もだえすべき立場を発見するようになるものでございます。
哀れではありますが、私たち各自が置かれている立場において、神様の復帰摂理のために、再創造の摂理のために投入しながらつらい事情を自ら慰労する、お父様の事情を慰労してさしあげられる位置に立ったことを有り難く感じながら、あすをきょうのように、一ヶ月をきょうのように、千年をきょうのように生きようという、けなげな子女の心を忘れないよう、祝福してくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
少数の群れを率いて途方もない歴史的な使命を糾合すべき歴史的な召命があり、その使命を果たすべき内縁と目的が、終着点で私を呼んでいることを考えるものでございます。忙しい生涯をまた誓っていく歳月を恨として送り、歓喜の心情をもってお父様の愛を恋しく思う心の焦燥感が、千里の道を行く前に、万里の道を走っていける気持ちをもっていこうと身もだえする、かわいそうな群れにでもならなければならないという事実を、この時間、両手を挙げて誓った息子、娘の前に、許諾してくださることを切にお願い申し上げます。
このみ言とともに、きょう出発するこの者たちの足取りが、歴史時代に、きょうのみ言が審判の条件として残らないようにしてください。あらゆる精誠に精誠を尽くし、忠識に忠誠を尽くして、韓国の地に住んでいる人々はカインを愛せよという道理を学んだので、北朝鮮の地の人々を愛せなければなりません。彼らを、自分の息子、娘より、自分の一族よりも、愛そうという気持ちをもつようにしてください。
そうでなくては、南北韓に塞がったあらゆる塀を壊せないという事実を、ここに集まった群れは知っておりますので、南北を動員して、そのような方向で収拾できる責任所行を天から命令されましたので、その使命遂行に軽挙妄動する不信の風潮を残す群れになってはいけません。厳粛にあすの約束を誓いながら、きょうのこの時間に千年史を約束する一つの条件を残せる、祭物的な愛の基盤が準備されるようにしてくださることを、切にお願い申し上げます。
愛するお父様、「私の国統一」を宣布して一年がたとうとしております。もう今年も四十日余りを残すばかりです。この期間にお父様がこの者たちを大切に整えて、未来に「私」の国の統一が世界統一の祈願に連結されるよう、息詰まる決意を誓い、前進的な歩みを催促できる勇士たちとなるようにしてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。
残ったその日と、その時に恥ずかしくない姿になって、本然の家庭をつくって天国の基地を自分の血族と共につくるために、各所にある自分自身の家庭と氏族を中心として、平面的な共同目的で各自の競争路程になったことを忘却しないようにしてください。そうして、天のために孝子の道理、忠臣の道理、聖人の道理、聖子の道理を、全うしようと身もだえするあなたの子女たちとなるようにしてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。私を保護し、私を祝福し導いてくださるように、この者たちが行く道を共に行き、共に歩んでくださることを再三お願いしながら、真の父母様のみ名によってお祈りいたします。(一九九〇・一一・八)