天聖経: 第424話

第十三篇 平和メッセージ

第三章 真の父母と天一国時代

第二節 神様の摂理史観 4-15

4 それから三年、台風のように吹きつける天運の鍵を握り、一日を千年のように走って勝利した真の父母様の基台の上に、天はついに。二〇〇四年五月五日、「双合十勝日」を宣布しました。長き恨の歳月を過ごした先天時代を閉じ、この地に新天新地を創建できる後天開闢の時代を開いてくださったのです。この地球星を天のみ前に実体的に還元させるための歴史的大革命の出発でした。

5 真の父母と全人類が一つになって血と汗と涙で開拓した勝利の土台の上に、私は、去る二〇〇三年、エルサレムにおいてキリスト教、ユダヤ教、イスラームの推戴を受け、イエス様を万王の王として天上天下に宣布しました。それとともに、二〇〇四年には、私がアメリカと韓国の国会で平和の王として推戴されました。そして、二〇〇六年六月には、ついに「天宙平和の王戴冠式」を挙行するようになったのです。

 

6 きょう皆様は、実体的な「天宙平和の王の戴冠式」に参席し、天一国の国民として入籍できるという、実に途方もない天恩を受けています。数千、数万に及ぶ皆様の先祖たちも、この日の恩賜ゆえに、永遠に皆様に感謝するでしょう。

 

7 聖書を見れば、「まず神の国と神の義を求めよ!」とあります。きょう皆様は、ついに後天開闢時代の実体的主権となる「神の国」、すなわち天一国が創建される奇跡の中の奇跡を目撃していらっしゃいます。実に天は奥妙に役事されます。新千年の元旦に、既に天一国の地平を開いてくださっていたのです。しかし、皆様の生前に、このように夢のような天宙平和の王の即位の日が訪れるとは、誰が想像したでしょうか。

 

分捧王中心の摂理時代

8 人類は既に新しい時代圏である後天開闢の時代に入っています。平和の王として即位した私の命を受け、世界各地に派遣された分捧王たちを中心として天が役事され、この地に新天新地、すなわち天一国を完成させる時代です。

 

9 イエス様の前に洗礼ヨハネが責任を果たしていたならば、ユダヤ教とイスラエルの反対にあって十字架の道に追い立てられるイエス様にはならなかったはずです。洗礼ヨハネと共に、イエス様はイスラエル民族を導き、天が数千年にわたって準備してきたローマを平定し、治めることができるようになっていたはずです。そのような基盤さえ確保していたならば、イエス様は世界へ通じるローマの道を通して、世界全域に分捧王たちを派遣していたでしょう。彼らは平和の王となられたイエス様の代身者であり、天のみ旨を伝授された相続者としての分捧王の役割を果たし、この地球星に、国境がなく、垣根のない解放、釈放の平和王国、すなわち天一国を創建していたでしょう。

 

10 人類は、サタンの計略から脱け出すことができないまま、再び二千年間の蕩減復帰の道を歩んできた事実を、私たちはよく知っています。洗礼ヨハネ一人の失敗が、このように途方もない結果をもたらしたのです。天の摂理は、決して中断されても、放棄されてもいけないというのが天理です。ついにこの地、大韓民国が天の選択を受け、摂理を完成させる祖国となりました。真の父母様がこの地の精気を受けてお生まれになったからです。

 

11 私は、世界各国に分捧王たちを封ずる手続きを躍動的に進行させています。彼らは決して、洗礼ヨハネのような失敗を、二度と繰り返せない時代圏に入ってきています。十字架の道を歩まれ、忽然と去られたイエス様の時とは異なり、平和の王として天の印を受けた私は、必ずやこの地球星に神様の祖国光復を完成させなければならないからです。天が共にいらっしゃり、平和の王が中心軸として立ち、世界の津々浦々に派遣された子女たちと分捧王たちを導き、永遠の平和が定着する本然の理想天国を創建するのです。

 

人類歴史の発展過程

12 国際連合の創設趣旨に従い、世界平和を守るという崇高な志を抱き、朝鮮戦争において多大なる犠牲を払った国連軍と、アメリカをはじめとする十六カ国の参戦国に、み旨を中心として七千万の韓民族に代わり深甚なる感謝の心情をお伝えします。人類を罪悪から救い、御自身の創造理想を完成しようとされる神様の摂理的観点から見れば、朝鮮戦争は、単純な一国の戦争ではありませんでした。神様の摂理を完結するにおいて、決定的な役割を果たした歴史的な聖戦だったのです。私と韓半島を中心として繰り広げられた神様の深い摂理的内容を、ここで一つ一つすべて説明することはできません。したがって、きょうは、私が最近宣布した環太平洋を中心とする摂理的内容を皆様に紹介しようと思います。

 

13 人類歴史の発展史を深く観察してみれば、歴史の背後で、絶えず役事される天の意志と息遣いを、はっきりと感じるようになります。世界の四大河川地域を中心として第一歩を踏み出した人類の文明史を、一度振り返ってみてください。ナイル川を中心とするエジプト文明、チグリス・ユーフラテス川を中心とするメソポタミア文明、インダス川を中心とするインダス文明、黄河を中心とする黄河文明、これらを私たちはよく知っています。

 

14 その後、人類の文明史は、地中海圏に上陸し、ギリシャ半島のギリシャ、イタリア半島のローマのような、地中海の半島文化として、花を咲かせるようになります。歴史は、再び発展を繰り返しながらヨーロッパ大陸文明として定着するかと思われましたが、この大陸文化も、再び大西洋圏のイギリスで島嶼文明の花を咲かせる土台になります。しかし、四海を平定し、「その地に日が沈むことはない」と叫び、気勢を揚げていた大英帝国も、再びその華麗な文化のバトンをアメリカ大陸に譲り渡した事実を、私たちは歴史の中に目撃することができます。

このように、アメリカ大陸に着陸した人類の文明史は、ついにキリスト教に根をおく民主主義の甲冑をまとい、宗教の自由と人権平等の旗印を掲げて闘い、第一、第二、第三次世界大戦を勝利することによって、無神論的悪主権の代名詞だった共産主義がひざまずくようになります。しかし、人類文明史の発展がここで終わるのではなく、またアメリカが偉大であるがゆえに、達成された結果でもありません。摂理的プログラムに合わせ、天はアメリカという国を第二イスラエルとして選び立て、中心宗教であるキリスト教を通してアメリカの国民を育て、訓練させ、この結実段階の摂理を成し遂げてきたのです。

 

15 皆様、問題は今からです。地球星を一周回ってきた人類文明史の発展は、ついに太平洋圏に到着しました。今や人類歴史は、環太平洋圏を中心として完成、完結すべき摂理的時点に到達したのです。この摂理的プログラムは、もはやいかなる力も妨げることができません。悪主権下で勝ち負けを繰り返していた先天時代の蕩減路程は、飛躍する環太平洋時代の足首をつかむことはできないのです。天が禧年を宣布された特別なみ旨が、正にここにあります。

Luke Higuchi