天聖経: 第439話

真の父母様の祈祷

第二章 真の父母 3-4

3. 主体性を復帰できるようにしてください

お父様、春はやはり解放を象徴しておりますので、私たちがお父様の愛の懐にかき抱かれる喜びを、もう一度慕わなければならないのでございます。春は新しい出発を約束しておりますので、私たちはお父様の愛の懐にかき抱かれて新しい出発をしなければならないのでございます。春には森羅万象が和動するように、私たちがお父様の愛の懐にかき抱かれて、万宇宙と和動し得る主体性を復帰できるようにしてください。

春は歌と踊りの絆を醸し出すように、私たちもお父様の愛の懐の中で、お父様の愛を中心として、そのようにできる時を慕わなければならないのでございます。お父様のみ旨を中心として、この春が安息の土台となるように、私たちもお父様の愛の懐にかき抱かれて安息する姿となることを慕える、この時間となるようにしてください。

お父様、そうして、あなたの内的な事由をすべて相続することによって、エデンの園において希望の中で出発することができ、希望の中でお父様の愛に浸ることができた、その本然の人間を、もう一度内的に慕うようにしてください。この春を迎え、そのような縁を感じ、お父様のみ前に無限に感謝を捧げられるようにしてくださり、そのような心の園となるよう許諾してくださることを、切にお願い申し上げます。

きょうこの時間は、あなたのみ前に敬拝を捧げる時間でございますので、あなたのみ名を賛美するところは、すべて御自身が運行され、共にいてくださり、春がもつすべての要件を、各自の心の園にもう一度再現させ、お父様が自らそこにとどまるようにしてください。人間だけの解放ではなく、人間だけの出発ではなく、人間だけの和動ではなく、お父様が解放されなければならず、お父様が出発なさらなければならず、お父様が和動の中心体とならなければならないのでございます。

お父様が、御自身の威信を忘れ、腕を広げて踊りを踊られ、歌をお歌いになられるお父様として、私たちが敬ってさしあげなければならないのでございます。お父様が安息なさる永遠の土台を築いてさしあげられる私たちとならなければなりませんので、この春を通して、そのような知恵を学べるこの時間となるようにしてくださることをお願い申し上げます。きょう、短い時間にお父様をお迎えして敬拝を捧げるこのすべての時間が、私たちにとって忘れられない心の絆を深める時間となるようにしてくださり、お父様の愛の懐に深くかき抱かれる一つの条件を立ててください。アーヂュ。(一九六八・四・二一)

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4. 誓ったとおり実践するようにしてください

愛するお父様。お父様は、創世以前に抱かれていた理想によってエデンを創造されましたが、お父様の本然の相対にならなければならない人間始祖が堕落することによって、この地のすべての存在は、そこで生きることができず、また、この世界はそこと関係を結べない悲しい世界になったことを思うのでございます。これは、お父様にとっても悲しいことであり、すべての被造万物にとっても悲しいことでございます。このような悲しい結果を招いた張本人が、ほかでもない創造された人類であり、人類の先祖であるアダムとエバだということを、私たちは知っております。

お父様の直系の子女として生まれた息子、娘たちは善でなければなりませんでしたが、彼らが自分たちに任せられた責任を果たせなかったことによって、この人類歴史に恨多き悲しみを残すようになったことを回顧すれば回顧するほど、これまでの人間たちの心の痛みも大きかったのですが、人間たちを救うためのお父様の御苦労がどれほど大きかったかを、私たちは知っております。そのお父様の御苦労を私たちが心でたどり、くみ取りながら、私たちがお父様のみ前にどれほど心苦しい自らであるかを、もう一度深く痛感するようにしてくださることを、切にお願い申し上げます。

アダムを失ってしまったその日から、あなたは御自身が信じ得る一人を探すために、どれほど御苦労されたでしょうか。また、お父様を身代わりして責任を負い、闘ってくれる者をどれほどお探しになり、お父様の全権を相続できる一人を、どれほど待ち焦がれつつ探してこられたでしょうか。これを考えるとき、この地上にそのような人がいなかったことがお父様の悲しみであり、人類歴史の恨だったことを、私たちはもう一度痛感せずにはいられません。お父様は、このように悲しい歴史の峠を、六千年という長い歳月の間歩んでこられました。

悲しいときには悲しみをこらえ、すべてのことに責任を負われた立場で、今日まで少しも休むことなく来られました。人間たちは暗い夜道であえいでいますが、お父様はそれよりもひどい暗闇の中で、人類歴史を摂理してくるために心を痛めていらっしゃることを、私たちがもう一度思い起こすようにしてくださり、私たちがお父様のみ前に面目なく、心苦しい自分たちとなっていることを、悟るようにしてくださいますよう切にお願い申し上げます。また、お父様が六千年間、歴史の裏道をさまよいつつ探し求めてこられたその歩みが、どれほど悲しいものだったかを悟るようにしてください。

数多くの民族と国家に追われながら、ここかしこの国、ここかしこの都市をさまよいながら探してこられたお父様の御苦労の歩みが、今日、この韓国の山河に留まるようになった事実を私たちが知りますとき、私たちがお父様のみ前に本当に面目ないことを再び感じるのでございます。この三千里半島と三千万民族を中心としてお父様の摂理のみ手があったという事実を、この民族は知ることができなかったのでございます。この地に、来ては逝った私たちの善の先祖たちも、知ることができなかったのでございます。

しかし、時を迎えてみますと、お父様の摂理のみ手がこの民族を中心として動いてきたという事実を知るようになりました。このようなことを考えるとき、この民族は過去から現在まで、お父様のみ前に面目なかったことを申し上げずにはいられません。その上、お父様の哀れみと愛のみ手に触れることさえ不足な私たちを、お父様がその愛の恩賜圏に立ててくださいましたので、私たちが真実なる心で、この民族と、この山河と、万民を代表する立場で、お父様に謙遜に敬拝を捧げるあなたの子女たちとなるよう、許諾してくださることを切にお願い申し上げます。歴史過程において、お父様が望まれた一つの時代が過ぎていき、新しい歴史の一日を迎えることができる岐路に立っておりますので、きょうここに同参(一緒に参加する)したあなたの息子、娘たちを心に留めてください。

各自の心と心を主管してくださり、その心の中に、過去に不足だった内容があれば、この場で終結させてください。そして、新しいみ旨のみ前において、勝利の実体を備えるために努力できなかった過去を反省しながら、新たに約束の世界に向かう新年を迎えることのできるあなたの息子、娘になるよう許諾してくださることを、切にお願い申し上げます。

不足な人は、お父様のみ前に立てないという事実を知っております。しかし、お父様の愛の恩賜によって、お父様の膝の前にぬかずきましたので、この時間に私たちを受け入れてください。切にお願い申し上げます。お父様が私たちを分かってくださらなければ、私たちよりも哀れな人々がどこにいるでしょうか。世の中から追い出され、追われる中でも耐えてまいりました。迫害を受ける場においても、ただお父様を仰ぎ、訴えてきた私たちですので、この時間に、私たちをもう一度哀れんでください。

私たちは、人々が理解し得ない七年路程を設定し、この道において激しい闘争をしてまいりました。お父様、その期間には迫害がとても激しく、涙してこの道を避けて歩んでいった人たちもおります。そして、お父様のみ前に心苦しい思いを抑えることができない、彼らの心情的な呵責を哀れんでください。堂々とした心をもてず、お父様のみ前に顔を上げることができなくても、ただ一つの心情だけをもってお父様と叫ぶ彼らに、心に留めてくださることを、切にお願い申し上げます。

愚かで不足な私たちでございますが、お父様が保護してくださったがゆえに、私たちはきょう、この場まで出てくることができたのでございます。ですので、お父様が約束されたその日まで、耐えていくことができるよう導いてくださり、今までこのみ旨のために苦労してきたあなたの子女たちに、心を一つにして感謝する、この時間となるよう許諾してくださることを切にお願い申し上げます。きょう、私たちの一切のものをお父様が自ら主管してくださり、新年には新しい約束の世界に向かって再び出発することを誓い、決意するこの時間となるよう許諾してくださることを、切にお願い申し上げます。

お父様!私たちの二十一年路程も長い歳月ですが、六千年という悲しく長いお父様の歴史路程を思うとき、お父様よりもかわいそうな方はなく、お父様よりも孤独な方はいないという事実を、再び感じるのでございます。お父様のみ前に忠誠を約束しましたが、その忠誠を果たすことができず、孝誠を約束しましたが、それを果たすことができなかった私たちの過去を梅い改め、お父様のみ前に謝罪いたしますので、今後においては、お父様のみ前に誓った忠誠と孝誠のとおりに、すべて実践するあなたの息子、娘となるよう許諾してくださることを、切にお願い申し上げます。

お父様、この日を心に留め、祝賀しながら、お父様のみ前に心と思いを尽くして祈るあなたの息子、娘たちが全国におりますので、彼らを心の奥深くに抱きかかえてください。あなたの愛の心情で抱きかかえてくださることを、切にお願い申し上げます。この時間にあなたの息子、娘たちがここに集いましたので、彼らを愛顧してください。集うことができなかった息子、娘たちにも、お父様のみ言で親しく愛顧してくださることを切にお願い申し上げます。小さなもの一つでも、お父様のみ旨にふさわしくないものがないよう、全体がお父様のみ旨と一体となるようにしてくださり、ただみ旨から始まってみ旨で結実させ、お父様の栄光だけを表すことができるようにしてください。

そして、この地上にお父様のみ旨の栄光が表れ、永久に私たちと共にあるようにしてくださることを切にお願い申し上げながら、真の父母様のみ名によってお祈りいたしました。

アーヂュ。(一九六七・一二・三一)

Luke Higuchi