天聖経: 第421話
第十三篇 平和メッセージ
第三章 真の父母と天一国時代
第一節 真の父母様の生涯と業績 12-20
12 毎日、真理と祝福で一カ国ずつを復帰していく天宙平和王国軍の進軍でした。各国の十二カ所の主要都市で同時多発的にみ言を宣布し祝福を与える、人類最大の慶事でした。歴史上、いかなる聖人も夢見ることができなかった、真の家庭の三代が総動員されたという事実は、人類歴史に永遠に記録され、永遠に称賛される奇跡であり、天の解放的勝利です。
13 きょう(二〇〇六年十月十四日)は、私にとっても、また一つの忘れることのできない歴史的な勝利の一日でもあります。
解放直後から北朝鮮の共産治下で天のみ言を伝播している途中で興南監獄に投獄された私が、二年八ヶ月間の獄苦を経ている中、国連軍によってついに自由の身になった勝利と解放の日なのです。
一九五〇年十月十四日、その日は、天が奇跡を起こさざるを得なかった、実に危険千万の一日でした。人類の真の父母として印を受けた私が公開処刑を受ける日だったので、天がどうして顔を背けることができたでしょうか。このような途方もない摂理的背景を含むきょうという日を、私は、神様の保護のもとで、人類の真の父母として、天には尊敬と栄光を、地の上には祝福と愛を施す歴史的な勝利の一日として宣布するのです。
14 今、一年を超えた「天宙平和連合」を、私たち全員が力を合わせてアベル国連の位置に立てる使命が私たちにあることを忘れないでください。新しい天宙平和機構として発展させていくことはもちろん、サタン圏を代表するカイン格の既存の国連を改革し、国連内に世界的宗教指導者たちで構成された上院格の平和議会を創設し、既存の安全保障理事会と同等の位置にある、神様の保護を受けた議決機関として立てなければならないというのが天の命令です。
既存の国連代表部のように、自国の権益ばかりを代弁する代表ではなく、超国家的で超天宙的な次元で、心から人類の福祉と平和のために働く平和議会を創設しなければならないという意味です。このような神様の創造理想的目的と趣旨をもって出発した「天宙平和連合」の出現は、決して一人の人間の知恵から出てきた結果ではありません。天が、新千年を迎えた人類に下さった最高、最大の祝福です。したがって、「蒙古斑同族連合」も、今から天が賦与した崇高な志を成就していく「天宙平和連合」の伴侶として、その役割を果たすことを願います。
真の父母様の業績
15 平和を愛する世界の指導者の皆様、私は、実に形容し難い受難の路程を克服して勝利し、今日この位置にまで来ました。決して個人の栄達と慰安のための人生ではありませんでした。天の印を受け、天のみ旨がどこにあるかをはっきりと知った私だったために、生死が行き交う茨の道でも、人類救援という天命を抱いて身もだえする、不死鳥の人生を貫いてきました。そして、アメリカをはじめとする世界の宗教界、学界、政界、および各界各層の指導者たちから、私は次の八つの分野でチャンピオンという摂理的完成者としての呼称を受けるようになりました。
16 一番目に、先生は神様を最もよく知るチャンピオンです。これまで神様は、全知全能の方であられ、被造万物の世界とは絶対的な主従関係にあり、尊い栄光の玉座にいらっしゃる方であると考えられてきました。しかし、事実は正反対です。私は、摂理的使命を出発しながら、神様と人間の関係が父母と子女の関係だということを知り、最初のアダムをサタンによって失ってしまったのち、神様は、悲しみと嘆息と恨の神様になられたことを悟りました。私は、生涯を通して、その神様の恨を解いてさしあげ、神様の心情を解放、釈放してさしあげようと、全力を尽くしてきました。そして、ついに二〇〇一年一月十三日、「神様王権即位式」を奉献してさしあげることによって、神様の栄光と権威の玉座を取り戻してさしあげたのです。
17 二番目に、先生はサタンを最もよく知るチャンピオンです。これまで人類は、人間を堕落させ、すべての悪行を主導する悪魔サタンの正体が何かを知りませんでした。私は、摂理を出発した草創期に、十四年以上の間、血のにじむ霊的な祈祷生活を通して、天上世界のあらゆる秘密を深く調べていく中で、すべての悪の根源であるサタンの正体が何であり、さらには、サタンの戦略と戦術が何かを知るようになりました。堕落によって血統を汚してきたことがサタンの作戦だったので、私は、天の側に本然の血統を探し立てようと全力を尽くしてきたのであり、この天の戦法が世界的に広く知られた交叉合同祝福結婚運動なのです。
18 三番目に、先生は人間を最もよく知るチャンピオンです。人間は、どこから来て、どのように生き、どこに行くのか、堕落した人間はなぜ心と体が争い葛藤しているのか、生と死の意味は何か、本当に死後の世界が存在するのか、存在するとすれば地上生活はどのようにするべきか、などに対する多くの疑問は、先生が明らかにした創造原理で詳しく説明しています。人間の人生は、腹中から地上生活を経て、永遠の死後の世界にまで連結されているのです。先生は、人を見ればその人の運命を見抜く直感力があります。そのため、世界の大勢の若者たちの配偶者を結び合わせてきました。
19 四番目に、先生は霊界を最もよく知るチャンピオンです。死後の世界である霊界は、地上生活の延長として、すべての人間が自然に行く世界として実在する世界です。したがって、祝福を受けて原罪を清算したのち、霊人体を完成して肉身を脱ぐ人たちには、死ではなく聖和(ソンファ)という神聖な儀式を通して、永生する天の国に行く道を歓送し、祝賀するのです。歴史時代に生まれては逝った数多くの聖賢、烈士たちが、今霊界に実在しており、真の父母様から祝福を受けて絶対善霊となり、神様の地上摂理を手伝っているという事実を知らなければなりません。地上生活の一瞬一瞬は、そのまま天上に記録され、後日、霊界に行く日に、地上生活の審判材料になるのです。したがって、すべての人間は、より大きなもののために犠牲になることを喜ぶ、真の愛の人生を実践しなければなりません。
20 五番目に、先生はイエス様を最もよく知るチャンピオンです。神様の息子であり、救世主、メシヤとして来られたイエス様が、準備されていたユダヤ教団と当時の宗教界の指導者たちから反対され、最後に十字架で処刑されたことは、人類歴史において、最も悲劇的な事件です。イエス様は、第二のアダムとして、神様を中心とする理想家庭のモデルを成就し、全人類を接ぎ木してあげなければなりませんでした。ローマを経て西欧文明の基礎となり、大西洋と太平洋文明圏の中心核を形成しているキリスト教は、再び来られる再臨主のための新婦的基盤であることを理解しなければなりません。キリスト教徒たちは、神様のみ旨を繰り広げることもできずに十字架に追われたイエス様の、悲しい心情世界を理解しなければなりません。私の教えを通して、イエス様の使命と十字架による救援の限界、そして再び来なければならない理由などが明確にされています。