天聖経: 第393話
第十二篇 天一国
第三章 天一国国民の道と「家庭盟誓」
第五節 天一国主人の生活と「家庭盟誓」4-15
4 復帰された家庭は、個人の心身が統され、夫婦が統一され、子女が統一された家庭にならなければなりません。このような家庭が唱えなければならないのが「家庭盟誓」です。「家庭盟誓」は、心身が闘っているところでは唱えることができません。夫婦でけんかしていてもできず、また子女を生んでいなくてもできません。真の愛の一体圏を成し遂げた人たちが唱えるのが「家庭盟誓」です。天国は、心身統一、夫婦統一、子女統一を完成した真の息子、娘が入っていく所であり、神様の愛を中心として一つになり、「家和万事成(いえわしてばんじなる)」を成し得る家庭が入っていく所だからです。
5 「家庭盟誓」は、本然的な家庭の一切の権限を賦与するというのです。ですから、堕落したのですが、堕落していない本然の位置に帰り、永遠に原則的な基盤の上で氏族が連結され、民族、国家、世界が連結されなければなりません。このようになってこそ、地上天国になるのです。そのため、「家庭盟誓」は、体と心が一つになっていない人には唱えられません。夫婦が一つにならず、息子、娘と一つになっていない人には唱えられません。これを知らなければ、「家庭盟誓」全体がばらばらになるのです。
6 「家庭盟誓」は、すべてのものを清算する意味があります。そのため、「家庭盟誓」の三節を見れば、四大心情圏と三大王権と皇族圏を完成しなければならないとあります。「家庭盟誓」は、どのような人が唱えることができるのでしょうか。サタン世界の偽りの父母による偽りの愛と、偽りの生命の因縁をもった人は、唱えることができません。本然の世界に帰り、神様と、堕落していない真の父母と一つになって、真の愛で自分個人の体と心が一つになり、夫婦が一つになり、親子が一つになれる基準に立った人だけが、この「家庭盟誓」を唱えるようになっているのです。
7 「家庭盟誓」は、すべての原理の内容を中心として、家庭編成に適した核心的内容を抜粋して記録したものです。ですから、皆さんが祈る前には、必ず「家庭盟誓」を唱えなければなりません。そして、自分自身の現在の状態と自分の家庭状態がどのようになっているかを確認し、誤っていれば、それを是正していかなければなりません。「家庭盟誓」のとおりにしなければなりません。今後は「国家盟誓」、「世界盟誓」まで出てこなければならないのです。
8 「家庭盟誓」は、成約時代を越え、天宙平和統一王国を成し遂げる絶対基準であり、憲法と同じです。万人が認め、尊敬する真のモデル家庭であってこそ、世界を率いていく指導者的家庭の位置に立つようになるという意味です。このように家庭は、天の最大、最高の祝福であり、驚くべき現実です。天一国を創建する礎石になるのです。真の家庭を築くことが、天一国の市民権を獲得する近道になるということです。
9 「家庭盟誓」は、真の父母様の戦勝記録です。侍義時代である成約時代の教えを授ける法度です。「家庭盟誓」は、真の愛を骨とし、真の家庭を心臓として立て、皆さんの人生を神様と連結させてくれる橋です。神様を占領する真の愛の核爆弾のようなものです。「家庭盟誓」は、縦と横、南と北、前と後ろを連結する中心に真の愛を迎え、永遠の球形運動を出発させてくれるエネルギーであり、知恵です。「家庭盟誓」は、天国の門を開いてくれる鍵です。天国の門は、金や銀で作った鍵で開けられる門ではなく、真の愛で完成した真の家庭の鍵で開けてこそ、開かれる門です。
10 統一教会の骨のような思想が「家庭盟誓」です。「家庭盟誓」だけでも、天国の民になって余りあるのです。「家庭盟誓」の八節のように、絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって神人愛一体理想を成し遂げるとき、地上天国と天上天国の解放が始まるのです。天上世界の解放は、神様お一人ではできず、救世主一人ではできません。神様と救世主が合わさり、統一教会全体が合わさって、各国の主権を越え、彼らを祝福してあげて、初めて終わるのです。
11 「家庭盟誓」が教えてくれる教訓は、天宙主義です。個人主義ではありません。現実の様々な困難を避けていては、生きていけないのです。現実を果敢に撃破して、勝利を勝ち取らなければなりません。その武器が正に「家庭盟誓」の伝統で武装された皆さんの家庭です。皆さん一代だけを中心とした家庭ではありません。少なくとも三代圏を形成し、確固不動たる天の伝統を立てなければなりません。子々孫々、選民の真の血統が流れる家門を定着させなければならない使命があるという意味です。
12 神様が初めて、真の父母の実体をまとい、実体世界の父母になるためのすべての過程が終わりました。真の父母が勝利の覇権的基準を備え、天と地の食い違ったすべてのものを収拾したのち、神様の国を探し出して結婚し、出生届を出せるようにしたのです。第三代まで復活させ、国を創建したのと同じです。そうして、皆さんがその全権を相続したので、「家庭盟誓」に「天一国主人」という言葉が現れたのです。
13 皆さんは、父母様の結婚式に参席しました。一緒に祝福を受けたのです。そして、父母様が婚姻届を出し、出生届を出す場に参席しました。ですから、婚姻届を出した立場、出生した立場の代を継ぎ、一度に天国に越えていくというのです。ですから、驚くべきことです。皆さんは、アダム家庭の個人として天国に入っていくのではなく、天一国を中心として、天地が一つになって峠を越えていくのです。父母と一緒に越えていくのです。同位圏に立ったので、「天一国主人、私たちの家庭」という言葉を言えるのです。それが特権です。
14 天一国の民は、天地を身代わりした民です。そのため、天でも地でも、どこであっても、この地球星全体のために生きなければなりません。北極に何か問題があれば、北極に対して全体が関心をもって解決しなければならず、南極であれば南極、東洋であれば東洋、西洋であれば西洋、全体が「私の責任だ」と思わなければなりません。
「天一国主人」というとき、責任者と主人は違います。責任者はその時々によって離れていけますが、主人は永遠なのです。この地の家庭を中心として主人になるためには、一人ではなく、夫婦で主人にならなければなりません。夫婦だけではありません。四位基台を完成し、三代が主人にならなければなりません。三代が主人になれなければならないのです。祖父、祖母、父、母、その次に自分たち夫婦、そしてその息子、娘まで、代数としては三代ですが、段階としては四段階になります。それが天一国主人です。
15 女性解放を宣言した日が一九九二年四月十日です。二〇一二年まで、二十年です。父母様が女性解放を宣布したその日から、相対が地上に現れたことを知らなければなりません。アダムが祝福を受けられる、二十一歳になるそのときと同じです。そのときまでは、お母様が先生の前に相対に立てる土台がありませんでした。国がなかったというのです。女性解放のときから天一国十二年まで、アダムとエバが二十歳を超えて二十一歳になるときに祝福を受け、天の国を成し遂げなければならなかったのと同じ立場に、すべての祝福家庭が立つようになるのです。それで、「家庭盟誓」に出てくる「天一国主人、私たちの家庭」という言葉が成立するのです。