天聖経: 第413話

第十三篇 平和メッセージ

第一章 天一国の理想家庭

第三節 絶対「性」と交叉祝福結婚 12-19

第二章 天一国創建の真の主人
第一節 霊界と天国 1-4

12 今、皆様の位置は、以前とは違います。真の父母様が許諾された聖酒式を通して血統転換をし、再祝福を受け、真の家庭を探し立て得る道が大きく開かれました。血統転換をして人類を再び神様の子女として探し立てる最上の方法は、交叉祝福結婚です。人種、文化、国境、宗教の壁を越え、すなわちすべての怨讐関係の輪を断ち切り、新しい次元の天的血統を創造する革命的役事です。神様が、この現象世界を摂理されるために、実体をまとって顕現された平和の王、真の父母を通して再創造される神聖な血統転換の儀式です。

 

13 生命より貴く、愛よりも大切なものが血統です。生命と愛が一つになって創造されるものが血統なのです。このうち、生命がなくても、愛がなくても血統は創造されません。愛と生命と血統のうち、その結実は血統だということです。神様の血統の中には真の愛の種が入っていて、真の生命の体が生きているのです。

 

14 皆様も一度胸に手を置いて静かに考えてみてください。今日、私たちが身を置いているこの戦争と反目の世の中を、何かほかの方法で救うことができるでしょうか。怨讐の家門、さらには怨讐の国とも、交叉祝福結婚を通して、憎みたくても憎めない一つの家族になること以上に確実な方法がどこにあるでしょうか。さらには、交叉祝福結婚こそ、この地に平和理想世界を実現する究極的方法であり手段であることを、はっきりと教えてあげなければなりません。そして、皆様の家門と氏族、そしてこの韓民族が、みな共に交叉祝福結婚の神聖な隊列に進み出なければなりません。

 

真の愛の人生

15 真の愛の本体であられる神様に似る最善の道が、真の愛の実践を通して真の愛の人格者になり、真の愛の主人になる道です。その道こそが、私たちも真の父母になれる道なのです。

 

16 皆様の人生は、真の愛に夢中になって生きる人生でなければなりません。アダムとエバ以上に、イエス様以上に、神様を愛する人生を生きなければなりません。徹底した真の愛の実践を通して、体と心を完全に統一し、真の愛の相対圏を探し立てなければなりません。言い換えれば、この地で真の家庭を完成させ、真の父母、真の夫婦、真の子女、このように少なくとも三代が共に真の愛を中心とする人生を生きてから入っていくべき所が天国です。

 

17 真の愛とは、どのような愛でしょうか。絶対的神様の真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、「ために生きよう」とする愛です。与えても、与えたということすら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる、そこに喜びと愛の心情があり、子女が父母に孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的な愛です。神様の人類創造は、何の見返りも期待せず、条件も付けずに与える、絶対、唯一、不変、永遠の愛による創造であったというのです。

 

18 真の愛は、公益性をもつ無形の秩序や平和や幸福の根源です。真の愛は、宇宙の源泉であり、宇宙の中心、宇宙の主人を生み出してくれる愛です。真の愛は、神様の根であり、意志と力の象徴でもあります。したがって、真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいてもただうれしく、宇宙はもちろん、神様までも引っ張ればついてくるのです。堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせる力をもっていることが、真の愛の価値です。したがって、天国に入るために絶対に必要な条件が、正に「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生なのです。

 

19 神様の真の愛の主流属性は、絶対、唯一、不変、永遠なので、誰でもこの真の愛を率先して実践するとき、神様と同居して共に楽しむことができ、同参権、相続権までも享受するようになるのです。このように、天国に入る絶対必要条件である「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生とは、平和理想のモデルとなる新しい家庭で、神様を中心として平和に暮らす人生なのです。

第二章 天一国創建の真の主人

 

第一節 霊界と天国

 

1 万有の創造主であられる神様は、全人類の真の父母です。ある特定の宗教や特定の人種、あるいは特定の地域の人々だけのためにいらっしゃる、制限された概念の父母ではありません。その名称を「ヤハウェ」と言ってもよく、「アッラー」、あるいは何かほかの名前でもよいのです。重要なことは、神様は、確実に存在され、万人の真の父母として、今も生きて創造のみ業を継続していらっしゃるという事実です。御自身が太初に立てられた天理原則に従って宇宙万象を経綸され、歴史を摂理しておられるのです。

 

実存する霊界

2 人間には、心と体があり、心の上位には霊人体があり、その霊人体が入っていって暮らす霊界にはもちろん、肉身が暮らしている現実世界のどこにでも神様がいらっしゃいます。そして、人間は、真の愛を通して神様と完全に一つになるとき、完全な人になるのです。このような観点から、完全な人とは、たとえ小さな個体の姿であったとしても、全体歴史を代表した存在であり、また未来のすべての関係を代表した存在なので、天宙的な価値を備えているのです。

 

3 私たちが本当に人間の天宙的な価値を知れば、生きていくにおいて、心を先に立てて従っていく人生を生きていかなければならないことが明確になるでしょう。それで皆様の良心は、皆様のすべての言行はもちろん、考えまでも感知し、知っているのです。師よりも先に知り、父母よりも先に知り、神様よりも先に知るのです。したがって、永遠の師である良心の命令に絶対服従して生きさえすれば、皆様の永生は絶対に保障されるのです。神様の創造がそのようになっています。

 

4 人間の構造を見てみると、神様は、本来人間を二重構造で創造されたことが分かります。有形世界である現象世界の縮小体として肉身を創造され、無形世界の代表であり、主人として立てるために霊人体を創造されました。したがって、人間は、地上界で百年くらい生きて肉身の働きが終われば、自然に、そして自動的に無形世界である霊界に入っていくようになっているのです。このように霊界は、肉身を土台として生きている私たちの目では見ることができないだけであって、自動的で必然的な地上生活の延長なのです。神様が創造してくださった、人間の永遠の本郷です。

Luke Higuchi