天聖経: 第405話

第十二篇 天一国

第四章 天一国のビジョンと責任

第三節 天一国時代の私たちの責任 15-26

15 きょう、聖和四十日礼拝の日は、新しい摂理の出発点です。真のお父様は、この四十日期間、霊界を隅々まで回られました。摂理史に登場した人物たちにも会われ、また、神様が天地を創造される時の状況も直接体恤されました。私も四十日間、真のお父様と同じ心情で、心の中の対話をしながら過ごしました。そして、準備しました。真のお父様の考えであると同時に私の考えになり、私の考えであると同時に真のお父様の考えになりました。今から一心不乱に、一つの心、一つの志で、原理を中心にして進んでいかなければなりません。

 

16 私たちに中断はありません。前進があるのみです。全世界の真の家庭の皆さんが、絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって新氏族的メシヤの使命を果たし、天の大いなる恩賜と天運を相続する勝利者になることをお祈りいたします。天は、私たちに途方もない祝福を下さいました。その責任は、必ず私たちが、皆さんが、二世たちが完成しなければなりません。

 

17 真のお父様に初めてお会いしたとき、私は「蕩減復帰摂理歴史を私の当代にすべて終わらせる。神様の創造理想世界具現という大きなみ旨を成し遂げてさしあげる」という二つの目標を立てました。誰も私に、「今後このように、あのようにしなければならない」とは教えてくれず、真のお父様もみ言を下さいませんでした。しかし、このことを私が整理できなければ、後代がもっと大変になることが分かりました。それで、私に与えられた使命を完遂するために実践躬行し、今日に至ったのです。

 

神霊と真理、愛の教会

18 統一教会は本来、神霊と真理によって出発し、歳月が流れながら心情が湧き出る、愛のあふれる教会として発展しました。それで、草創期に真のお父様が牧会をされるとき、食口が一度教会に訪ねてくれば、そこを離れるのを嫌ったのです。真の父母様と夜を徹しながら一緒にいたいと思い、真の父母様が願われることであれば、どのようなことをしてでも、それを成就してさしあげたいと思ったのです。誰が強要しなくても、自ら侍っていたのが草創期の信仰生活でした。小さな教会でしたが、真の愛があふれ、互いに一つになりながら、非常に難しい時代を克服していったのです。同じように、今日、各教会でも原理講義が途絶えてはいけません。み言によって生まれ変わらなければなりません。そうして、真の愛を実践できる個人になり、家庭、社会、氏族、国家になれば、それが天一国であり、地上天国です。

 

19 聖日礼拝の説教は、三十分以内に終わらせなければなりません。説教が長くなれば、食口が何の内容か分からず、早く帰りたいと思うのです。そして、説教で受けた感動が一週間以上、続かなければなりません。説教が終わったあとには、食口の活動報告を聞いたり、新しく伝道された人を祝ってあげたり、心霊指導をするプログラムをもてば良いでしょう。

そのようにすれば、本当に生き生きと息づく教会になるでしょう。生き生きと躍動する教会になるでしょう。そうして、食口や新しく伝道された人たちが、「一週間も侍てるだろうか。早く教会に行きたい」、このような思いを何度ももつようにしなければなりません。教会では、霊肉共に与える場をつくらなければなりません。食口にみ言のエキスを飲ませてあげ、食口を愛によって抱く雰囲気をつくっていけば、教会がより大きく発展するのです。

 

20 真のお父様のみ言や、すべての行跡は、原石と同じです。宝石です。私は、その宝石を最高に価値があるものにし、常に間近で愛せるよう、持ち歩きたいのです。皆さんも、同じだと思います。それで、その第一段階として『天聖経』に、二〇〇〇年以降に語られたみ言を加えて整理整頓し、皆さんの手から一瞬も離すことができない宝石にします。皆さんが一生を終える日、その宝石を抱いて霊界に行ける姿になることを願う心で、これを進めているのです。

 

21 キリスト教は、聖書一冊で全世界にその志を展開しました。真のお父様のみ言もそのようにしなければならないのですが、み言が整理整頓されていなければ、未来に混乱が訪れるでしょう。み言集を整備することが急がれています。それで、元老会議の監修のもとで編纂を行い、後代の人によって欠陥を指摘される所がないようにしようと思います。根も一つであり、幹も一つであり、実も一つである永遠のみ言として残さなければなりません。すべての人にとって、一日の生活から人生を生きていくにおいての基準になり、目印になり、指針にならなければなりません。しかし、み言が整理整頓されていないので、とても残念に思ったのです。

 

22 真のお父様のみ言集を新たに作るたびに、編纂委員会の監修過程を経て出版するようになるでしょう。これは、すべて皆さんと後代のためです。皆さんが天命を果たして霊界に行くとき、この本を抱いていけるようにするためです。真のお父様に誇ってください。「私は、地上で生きている間、真のお母様の教育を受けて、真のお父様のみ言を愛し、抱いてきました」とお伝えしなさいというのです。

 

23 皆さんには、真の父母様がいらっしゃり、原理とみ言があります。今から真のお父様の生き様を全世界に知らせなければなりません。私たちの未来は明るいのです。私は、教会が活性化するようにします。教会は、生き生きとしていなければなりません。ですから、私たち祝福家庭が模範を見せて、隣人と氏族がついてくるようにしなければなりません。

 

24 真のお父様は、何年前から韓国語を勉強しなさいと語られましたか。近い国、日本がエバの使命を果たさなければなりません。これからも皆さんに通訳がついて回って、補助しなければなりませんか。ですから、皆さんは、韓国語を学ばなければなりません。これからは、真のお父様のみ言を実践しなければならないのです。

 

感謝の生活

25 私たちが神様に侍り、天一国を完成するに当たって、最初に始めなければならないことは、自分自身を省みることです。天一国は、二人が一つになってつくるものであると、真のお父様は語られました。ですから、心と体が一〇〇パーセント統一された立場で生活するのが、信仰生活において最も重要な目標にならなければなりません。

どのようにして、そのような立場で生活できますか。私はこのように話しました。「皆さんは、誰かの善し悪しを批判する前に、まず純粋な心で天の前に『ありがとうございます』という言葉から口にしなさい」。個人において、家庭において、教会において、氏族において、国において統一された立場に立てば、神様を中心とした一つの世界が自動的に成し遂げられるのです。そのような心構えをもって生きれば、成し遂げようとするすべてのことにおいて、天が共にいらっしゃり、祝福が与えられるでしょう。

 

26 皆さん、心を空にして悔い改めなければなりません。心から悔い改めなければなりません。高い位置にいる人は、心から低い位置に降りていかなければなりません。すべてのことに対して悔い改める心をもつように諭してくださった天に感謝し、自分自身が新たに出発できるようになったことを感謝しなければなりません。きょう一日においても、これまで責任を果たせなかったことについて、最善を尽くさせてくださいと祈らなければなりません。感謝の心で生きれば、周囲がすべて美しく見えます。幸せになります。そして、これを一人だけでしまっておくことができず、他の人々に伝えるようになるのです。伝道をせざるを得ないというのです。

Luke Higuchi