天聖経: 第400話

第十二篇 天一国

第三章 天一国国民の道と「家庭盟誓」

第五節 天一国主人の生活と「家庭盟誓」92-103

92 心情文化世界は、神様の本然の文化世界であり、堕落していない完成したアダム文化世界です。文化は二つではありません。一つしかありません。言語も一つであり、風習も一つであり、習慣も一つであり、伝統も一つしかない統一の世界になるのです。そこにおいてのみ、神様が個人と共に住み、家庭と共に住むのです。

 

93 心情文化世界は、私たちの理想です。文化は、二つではなく一つです。堕落した世界は、文化が複雑で雑多です。心情文化世界でなければ、個人から家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙まで連結できません。今まで世の中は、ジグザグに上がったり下がったりしたので、何千年かかっても、いまだ終着点にたどりつけていないというのです。心情文化世界では、あっという間に到達できるのです。それは、真の愛によってのみ可能です。

 

94 本然の血統と連結された、心情文化世界を完成しなければなりません。アダムとエバは、堕落していない純潔な神様の真の愛を中心とした、血統の関係を結ばなければなりません。ですから、私たちの文化には、サタンが存在せず、神様が喜べる文化圏を形成しなければならないのです。心情文化世界を成し遂げなければなりません。真の愛を中心として、心情文化世界のその内容も一つであり、方向も一つです。二つではありません。

 

95 本然の血統と連結された心情文化世界は、真の愛が表面化した世界です。心情を表面化させ、世界化させる時代になることによって、統一の心情文化世界、単一文化世界が訪れるのです。戦争がなく、紛争がない一つの世界、地上天国と天上天国になるのです。心情文化世界になれば、すべてのものが終わりです。私たちの家庭が天の国の皇族圏にそのまま入っていくことができる内外の内容を地上で整備し、そこに一体化できることを願って、このような「家庭盟誓」を設定したというのです。

 

「家庭盟誓」の第八節

96 「家庭盟誓」の第八節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、天一国時代を迎え、絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって、神人愛一体理想を成し、地上天国と天上天国の解放圏と釈放圏を完成することをお誓い致します」です。家庭において体と心が一つになった夫婦となり、王家ができなければなりません。これが神様の創造理想であり、成約時代の完成であり、新しい家庭の出発です。

 

97 成約時代とは、これから始まる新しい時代のことをいうのです。家庭から氏族、民族、国家、世界まで、一つの平和世界を成就する統一された世界となる、この時のことをいうのです。これは、全体を代表します。家庭ではありません。世界を越え、全体を越えて成約時代に行くのです。四大心情圏と三大王権を中心とした新しい家庭を通して、世界版図を越えて成約時代の型を備えるようになるとき、初めて一つの世界、平和世界になるのです。

 

98 神様は、絶対信仰の上で宇宙を創造しました。神様が語られたことは、必ず成就するというのです。成就しないものがありません。また創造は、愛の対象をつくるためのものです。絶対愛です。疑う心がありません。二心がないというのです。その次に、絶対服従です。絶対服従する瞬間には、神様御自身までも存在意識がないのです。

従順と服従は違います。服従には自己意識がありません。従順に従うというのは、自己意識をもって従っていくことを意味します。神様は、服従する立場、自己意識のない立場ですべて投入したというのです。神様がそのようにアダムとエバを造ったので、アダムとエバに求めることも、絶対信仰の上で絶対愛、絶対服従をすることなのです。

 

99 神様は、絶対信仰の上で万物を造り始めました。絶対愛の対象のために造り始めたというのです。絶対服従というのは、自らの意識観念がなかったということです。完全にゼロ、完全に無だというのです。無に帰ることによって、自動的な循環運動が展開します。完全に、すべて与えて何もないので、下に戻ってきます。これが宇宙の運動の起源になっているのです。完全に投入したあとには戻ってくるのです。

 

100 絶対信仰、絶対愛、絶対服従の圏内で、すべてのものが成し遂げられるのです。神様御自身が、絶対信仰をもって愛の相対を造りました。「私がこのようにすればこうなる」と考えたあとに造ったのです。絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって、自分自身を完全に投入したのです。絶対愛の上で絶対信仰であり、絶対愛の上で絶対服従です。これが、永遠の霊界の主流思想です。また、地上の主流でもあります。地上天国と天上天国、二つの世界において主流だというのです。ですから、皆さんもこのような観念をもたなければなりません。この観念さえもてば、どこでも通じるのです。

 

101 祝福家庭は、世界的であり天宙的です。先生に代わって実行できる直系の息子、娘と同じです。先生が祝福してあげるときは、「私よりもっと立派になり、私の後ろについてきなさい」と思いながら祝福してあげたのです。ですから、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の心さえもてば、先生がしてきたことを、同じようにできるのです。神様は、創造をするとき、そのような心情をもって出発しました。主体である神様が、「私が語れば、愛の実体対象が生じる」と考えたのです。絶対信仰で造ったのです。絶対愛の相対に出会うというのです。愛の主人になるためには、相対がいなければなりません。そのため、愛には神様御自身も絶対服従するというのです。絶対順応するところから循環運動が始まります。

 

102 真の愛の主体者であられる神様は、真の愛の相対者として人間を立てました。神様の愛の理想は、人間を通してのみ完成するのです。神様の創造目的は、神人愛一体の絶対的愛の理想世界です。人間は、神様の最高最善の愛の対象として造られました。ですから、人間は、創造物の中で唯一、神様の実体をまとった対象なのです。無形の神様のみ前に、見える体として生まれました。

人間が完成すれば、神様の聖殿になります。神様が自由に、また平安にいつでも入ってきてお住まいになる有形の実体です。神様の絶対的な真の愛の全体的理想は、人間を通して父母と子女の縦的関係で実現、完成するのです。

 

103 神様は、愛の根であり、生命の根であり、血統の根であり、地上天国と天上天国の根です。アダムとエバが結婚するときには、神様がアダムとエバの心に入っていき、一体的愛を完成するのです。神様は縦的な真の父母であり、アダムとエバは横的な真の父母です。そのような二つの父母の血肉を受けて生まれたので、心は縦的な「私」となり、体は横的な「私」になるのです。このようにして神人愛一体圏を形成するので、心身一体愛を完成した人は、神様の息子、娘になるのです。

Luke Higuchi