天聖経: 第348話

日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー

第十一篇 礼式と名節

第三章 礼式と儀式

第二節 聖和式 8-15

8 一生の間、妻から見たときに、夫から見たときに、恥ずかしいことがあってはいけません。「純潔な血統を守って子孫に残してあげるため、この伝統を守りました。天上が願う神様の純潔な天国を創建できる伝統がここにあるので、私はそのように生きて、そして逝きます。父の前に行くのでお願いします」と言えなければなりません。それで、昇華式としたのです。

 

9 人間は、死ぬこととは何かを知りません。それは悲しみではありません。次元が低い世界から次元の高い世界へ、愛の橋を通じて移動することです。ですから、統一教会は死を昇華と言います。次元の高いところに昇華するのです。それは愛においてのみ可能です。

 

10 統一教会では、死んで葬儀をすることを「昇華式」と言います。昇華式なので、死んだ人にすがって泣いてはいけません。泣くのを見ると、死んだ霊が嘆息するのです。「このように無知で、私の行く道を綱で縛って引っ張りながら、行けないようにしている」と言うのです。そのようなことを知っているので、統一教会では「昇華式」と言うのです。天に向かって聖なる飛翔をするというのです。愛の力をもって押してあげなければなりません。引っ張らないで、押してあげなければなりません。

 

11 「昇華式」という言葉は興進様から出てきました。「愛勝日」の「愛勝」という言葉は、死亡に勝つということです。他の人々と同じであれば、お母様も身もだえして這いずりながら痛哭するところですが、お母様は涙を流してはならないのです。三日以内に、この式をしてあげなければなりません。「死亡に勝った」と宣布しなければなりません。そのため、統一教会では昇華式をするのです。死亡を越えて、喜びに向かっていくのです。昇華式を経ていく人々は、霊界のすべての谷間を越えていくのです。

 

12 「死」という単語は神聖な言葉です。悲しみと苦痛の代名詞ではありません。それで、真の父母様がその単語を「聖和」に直して発表しました。「聖」の字です。上がっていく「昇」の字ではありません。この「聖和」という言葉も、先生が使う単語です。「昇華」と「聖和」を区別できなかったので、「聖和」に直して発表したのです。

地上の人生を花咲かせて実を結び、穀物を抱いて歓喜と勝利の世界に入るときが、霊界入門の瞬間です。一度しかない時です。そのため、喜ぶべき瞬間です。心ゆくまで祝って送り出してあげるべき時です。悲しみの涙ではない、喜びの涙を流すべき時です。永遠の生命が生きていくべき人生行路において、死後の三日間は一秒にもならないのに、なぜそれを悲しむのかというのです。それを悲しんでいては、永遠の生命を防げるようになるのです。どれほど恐ろしいでしょうか。理にかなった話です。悲しみの涙ではない、喜びの涙を流すべき時です。この「聖和」というのは、三日間、死んだ死体を前にして、霊界に行く道のために精誠を尽くすことなのです。それで、この「昇華式」という言葉を「聖和式」という言葉に直したのです。

 

原殿式

13 統一教会の教会員は、霊界を越えていきます。先生は、死に対する恐怖がありません。堕落とは何かといえば、死亡をもたらしたことなので、宗教が復活圏をつくらなければなりません。「愛勝日」を通して昇華式をすることができました。それで原殿です。死亡ではありません。天国に直行です。地上の国から天国の宮殿に連結されるのです。それが原殿です。世の中にそのような宗教は、統一教会しかありません。

 

14 統一教会の食口が行く所は原殿です。原殿とは、母の腹の中から根本を訪ねていくという意味です。原殿とはどこでしょうか。人の生まれる前、母の腹の中です。大きくても小さくても、精子と卵子が出会ったその瞬間から、息をして一緒にくっついて喜びながら生きるというのです。二つがくっついて押し合いながら存続するのです。その原殿理想を通過しなければならないというのです。原殿の「殿」の字は、宮殿の「殿」の字です。母の卵子が父の精子と出会って地上に生まれる前の、理想の神様の中にあった根本を訪ねていくのです。

 

15 七星板(チルソンバン)とは何か、知っていますか。人が死んで、棺に入る前、きれいに洗って準備をします。棺に移す前に、板の上に置いて、すべて洗わなければなりません。その場で一つにならなければ、棺に入れないのです。誰がそれをしてあげるのでしょうか。最も愛する人がするのです。寿衣(じゅい)も、精誠を尽くしてあらかじめ用意し、着せて送り出さなければなりません。死んで棺に入るときに着る服を寿衣と言います。忠臣と孝子の代表となる人たちが縫い始めて、それを受け取って作るというのです。

天国に行こうとすれば、霊界に行こうとすれば、愛国者と忠臣の伝統に従わなければなりません。韓国の葬式には、そのような意味があります。統一教会が遺体を葬る所を、「共同墓地」とは言わず、「原殿」と言います。天地が解放されるために、その場に入って埋葬されたいのです。そのような根本的な宮殿を意味するのが原殿です。そこには、誰でも埋葬することはできません。殉教などをした人々が埋葬されるのです。

Luke Higuchi