天聖経: 第177話

日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー

第六篇 真の万物

第四章 自然と海についてのビジョン

第三節 今は海洋時代 30-37

第四節 海釣りの深い意味 1-4

海と人類の食糧問題解決

30 海は、原料市場の中で、三分の二を占める世界の宝庫です。海の中にはダイヤモンドの鉱山があるでしょうか、ないでしょうか。陸地の二倍以上あるでしょう。神様のみ旨の中で先生が神様の復帰摂理をしているので、二倍以上はあると考えるのです。それから、海には海草があり、魚がいます。これらがすべて食糧になります。海草が生えている面積は、この陸地の面積の二倍ほどになります。そこにまた、無数の魚がいます。このようなことを考える人が、そこに関心をもたないでしょうか。陸地より、もっと多くの関心をもつのです。

 

31 陸地の資源には限界がありますが、海の資源は無限です。一匹の魚が何十万個も産卵します。ですから、海の資源は無限なのです。これを人工的にふ化させれば、一〇〇パーセント近くふ化させることができます。餌や飼料などをしっかり調節さえすれば、無限の資源を補給することができます。そのような所は海しかないので、海洋問題について考えているのです。

これからは、一家族が水中に入って暮らすこともできる潜水艇を考えなければなりません。水中でも養殖ができるようにするのです。このように考えるとき、環境条件を無限に発展させることができ、拡張させることができるのです。

 

32 今後、人類の食糧問題を解決する方策は、養殖以外にありません。これから海辺に数十階、数百階のビルを造り、ボタン一つで養殖ができるようになるのです。百坪もあれば、一つの世帯が、子女たちを大学で勉強させながら暮らせるのです。今の時代は科学が非常に発達しているので、何十里、何百里、何千里離れた所からでも海水を引いてくることができます。山の中に、養殖ビルをいくらでも建てて養殖ができるのです。そのようにしなければ、人類の食糧問題を解決できません。ですから、先生は深刻なのです。

 

33 淡水魚と海水魚を入れ換えるやり方で魚を育てるのです。さけは、海に棲んでいますが、淡水に上がってきて子を産みます。養殖場を造って淡水魚を海水で育て、海水魚を淡水で育てることが必要です。なぜでしょうか。害虫を一匹ずつ取り除くことはできないからです。害虫を駆除するにはどうするのでしょうか。海水に棲んでいたものを淡水に移し、一ヶ月間そのままにしておけば、すべて死んでしまうのです。それは簡単なことです。二週間だけ取り替えてしまえば、いくらでもできるのです。その調整は可能です。ですから、陸地で行う牧場で得る収獲とは比較になりません。

 

34 釣り場に魚がいなければ、養殖場を造って魚を養殖しなければなりません。魚を養殖してどこへでも運送し、釣りができる時代になりました。気候が合い、温度が合う場所に養殖場を造って養殖をすれば、どこでも、どんな魚でも釣り場に入れることができます。船で運搬して放し、釣ることもできます。獣も、虎のハンティングまでできる時代が来ます。おおかみを育てて猟場に放ち、ハンティングをすることもできます。熊のハンティングもでき、どんな動物でも飼育してハンティングができるのです。

 

35 先生はまぐろに目をつけ、これから人類の食糧問題に対処しようと思っています。まぐろは、大量に育てて海に送り返しても、速いので、二ヶ月間だけ育てて放せば、絶対に捕まって食べられることはありません。普通、まぐろの平均速度は三十五マイルで、速く泳ぐときは六十マイルにもなります。海で最も速い魚の一つです。これがいかに格好いいかというと、泳いでいく時には背びれを小さくたたみますが、腹びれを大きく広げれば他の魚がそれに引っ掛かります。ある種の魚雷や爆弾のようになっているのです。まぐろは五大洋を舞台にして生きる魚です。これを無尽蔵に産卵させて海に送り返せば、人類の食糧問題が解決し、公害問題が解決すると考えるのです。それで先生は、これを開発しているのです。

 

36 南極に行けば、小さなえび、赤いえびがいます。一億五千万トンのえびが毎年死んでいきます。人類が魚を獲って食べるその量が、一億四千万トンになりません。高たんぱく質が最も多いのがえびです。魚とは比較になりません。ですから、えびをどのように処理するかということを先生は考えたのです。それで、粉を作るのです。えびは一年もあれば死にます。それは、神様が魚の餌として作ったのです。ところが、すべて捕まえて食べることはできないので、たくさん死んでいくのです。毎年そのような大量の死骸が海に流れていきます。また、それが公害と直結するのです。この問題をどのように解決しますか。先生が長年研究して、フィッシュバウダーを生産したのです。

第四節 海釣りの深い意味

 

1 まぐろ釣りは、普通の釣りではありません。海のハンティングです。海のハンティングという言葉は、初めて聞くでしょう。それを捕まえるのは、大きな牛を一頭捕まえるよりも難しいのです。一匹で千ポンド以上になります。五百、六百、七百キロになるものもいます。それは雄牛よりも大きいのです。そのようなものを捕まえれば、わくわくします。捕まえて長い間置いておくと肉が腐ってしまうので、血を抜くのですが、血を抜けば、海が一瞬にして血の海になります。

そのときは先生も、「本当にすまない」という思いが湧きます。先生はそのようなとき、いつも「私たちを人類解放のための祭物と考える神様の心情はいかばかりか」と考えます。また、「自然界で捕まえた物は、自分が精誠を込めたものではないので、私が育てて祭物を捧げます」と心に誓うと、気分が晴れたのです。それで養殖事業をし、水産業をするのです。

 

精神的な健康のための海釣り

2 海の魚を見れば、本当におもしろいのです。一番端、一番浅い所には小さな魚がいます。深い所に入れば、次第に大きな魚になっていきます。小さな魚は、もう少し大きな魚に食べられ、また、それはさらにもっと大きな魚に食べられるのです。おもしろいことに、鯨やまぐろを見ても、子も全く同じだというのです。すけとうだらも、まぐろであっても、小さな子は同じです。そのように食べられる過程を越えなければなりません。ですから、不平を言えないというのです。大きな魚の子だからといって、最初から大きく産んでおいて小さな魚を食べるようにはなっていません。同じ立場で出発するのです。このように公平な神様です。

 

3 海に行けば、水が深ければ深いほど温度の差が大きいのです。一度、二度の温度差によって魚の種類がすべて変わります。人間には分かりませんが、魚の世界では、一度の差による階層と、その面に沿って五大洋を訪ね回るのです。本当に神秘的です。きのうまで魚が無尽蔵にいて、魚が半分、水が半分の状態だったのですが、きょう行ってみると一匹もいません。それはなぜかというと、温度差のためなのです。

五度、一度変われば、完全にいなくなるのです。人は一度、二度の遠いなど問題ありませんが、魚たちはそうだというのです。人は寒帯地方に行っても暮らすことができ、熱帯地方に行っても暮らすことができ、温帯地方に行っても暮らすことができますが、動物はそうではありません。

 

4 海釣りに行っても、ただ水平線だけがある海に行くのではありません。必ず、底に石がある所に行かなければなりません。石があって隠れることができ、虫がくっついて棲む所に魚がいるというのです。水が流れるのを見れば、魚がいる所は必ず波が立ちます。三メートル、五メートルの波が立つというのです。そのような所に行けば、魚がいるのです。そのような所に近づいて魚を釣らなければなりません。

 

Luke Higuchi